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【硬式野球】東京六大学野球 秋季フレッシュトーナメント 対東大戦 先制を許すも、高原の3ランで勝ち越し!最終戦で勝利し、5位で秋季フレッシュトーナメントを終えた

東京六大学野球秋季フレッシュトーナメント 対東大戦
2020年11月12日(木)
神宮球場

いよいよ最終日となった秋季フレッシュトーナメント。法大は5-6位決定戦で東大と対戦。初回に先制点を奪われるも、2回に松田憲之朗(キャ2)が適時二塁打を放ち、1-1と勝負を振り出しに戻す。すると同点で迎えた4回、高原侑希(法1)が左翼に3ランを放ち、勝ち越しに成功。6回にも樺嶋竜太郎(人2)の適時打で追加点を挙げた。投手陣も4投手の継投リレーでリードを守りきり、5-3で迎えた6回に連盟規定によって試合終了。最終戦を勝利で締めくくった。

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4回に勝ち越し3ランを左翼に放った高原

試合結果

トータル試合結果(※連盟規定により6回で試合終了)

1 2 3 4 5 6 H E
法 大 0 1 0 3 0 1 5 5 1
東 大 1 0 0 2 0 0 3 8 3

(法大)荒井、〇小山、石田、武冨—是澤、村上喬、久保田
(東大)鈴木、齊藤、小髙峯、松岡由、金子、岸野—松岡泰
[本塁打] 高原1号3ラン(四回=小髙峯)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6
1 (5) 松田 2 1 1 .500 四球  右二①    四球  中飛
2 (6)4 高原 4 1 3 .250 三失 遊飛 左本③    三振 
3 (4)3 齊藤 3 0 0 .000 遊ゴ 遊ゴ 捕飛 四球 
4 (9) 野尻 2 1 0 .500 四球 右二 三飛  四球 
5 (7) 樺嶋 3 1 1 .333 右飛   三失    四球 右安① 
6 (8) 福岡 2 0 0 .000 三振  三振 
H 肥後 0 0 0 死球
8 伊藤 0 0 0   四球
7 (D) 田中悠 2 0 0 .000 三失 右飛   投ギ   
HD 今泉 1 0 0 .000     左飛
8 (3) 内海 2 0 0 .000 一ゴ 投ゴ  
H 1 0 0 .000 三振
6 海﨑 0 0 0
9 (2) 是澤 2 1 0 .500 遊ゴ 中安
2 村上喬 0 0 0
2 久保田 1 0 0 .000 三振
25 5 5 .200

 

投手成績

球数 打者 防御率
荒井 1 16 5 3 0 1 1 9.00
小山 2 2/3 39 11 2 4 1 0 0.00
石田 1 19 5 2 1 0 0 0.00
武冨 1 1/3 20 6 1 3 1 0 0.00
6 94 27 8 8 3 1 1.50

 

ベンチ入りメンバー

13 荒井匠(人2=法政二) 3 肥後幸太(法2=法政二) 1 野尻幸輝(営2=木更津総合)
14 小山泰生(文2=磐城) 4 齊藤大輝(人2=横浜) 7 木下奨吾(文2=静岡)
15 武冨陸(営1=日大藤沢) 5 松田憲之朗(キャ2=龍谷大平安) 8 田中悠我(キャ2=帝京)
16 石田旭昇(文2=東筑) 6 海﨑雄太(文2=埼玉栄) 28 伊藤勝仁(文1=常葉大菊川)
18 扇谷莉(営2=東邦) 9 河野賢伍(法2=西部台千葉) 29 浦和博(キャ1=鳴門)
19 一柳大地(人1=星槎国際湘南) 23 高原侑希(法1=福井工大福井) 38 樺嶋竜太郎(人2=福大大濠)
12 久保田碧月(営1=高川学園) 24 内海貴斗(人1=横浜) 39 福岡大真(法1=筑陽学園)
22 村上喬一朗(法2=東福岡) 25 今泉颯太(法1=中京大中京)
27 是澤涼輔(現2=健大高崎) 35 真鍋駿(キャ1=広島商)

戦評

 フレッシュリーグで0勝2敗と未だ勝利がない法大。最終戦は、秋季リーグで唯一勝利を挙げた東大との5-6位決定戦となった。今日こそはなんとか1勝を挙げ、秋季リーグ戦での悔しさを晴らし有終の美を飾りたい。
 打線は1回、四球と失策で一死満塁の好機を作るも、後続が倒れ無得点に終わってしまう。
 最終戦の先発を任されたのは、フレッシュリーグ初登板の荒井匠(人2)。荒井は立ち上がりから東大打線に3連打を浴び、1失点と先制を許してしまう。しかし、その後は味方の攻守に助けられ、なんとか踏ん張った荒井はこの回を最少失点で切り抜ける。
 反撃をしたい打線は2回、2死一塁の場面で1番・松田憲之朗(キャ2)がフレッシュリーグ初得点となる左翼線への適時二塁打を放ち、すぐさま同点に追いつく。

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松田が適時二塁打を放ち、同点に追いつく

 2回裏からは初回に東大打線に捕まった荒井に代わって、小山泰生(文2)が登板。小山は2回を三者凡退に抑え、守備から流れを作る。

小山の好投に応えたい打線は4回、1死からこの日スタメンマスクをかぶった是澤涼輔(現2)が中前打で出塁。続く松田も四球でつなぎ、1死一、二塁と好機を作る。すると、2番・高原侑希(法1)が東大3番手・小髙峯頌大の投じた4球目をとらえ、左翼席に3ランを放ち勝ち越しに成功。4-1と東大を突き放す。be-suwomawarutakahara R

チームとしてもフレッシュトーナメント初本塁打となる高原の一発で勝ち越す

 神宮球場に久々の快音が響き渡り、一時は法政に軍配が上がったと思われたが、勝利の女神はそう簡単には微笑まなかった。勝ち越した次の回、小山は肝心な場面で先頭打者を四球で出してしまう。二死を奪うも、粘れず適時打と失策で2失点と1点差に迫られる。

嫌な流れを止めたい法大は6回、2死一、二塁の好機から5番・樺嶋竜太郎(人2)が右前適時打を放ち、追加点を挙げた。

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適時打を放った樺嶋

 シーソーゲームになりそうな雰囲気を漂わせていたが、5回から登板した武冨が6回を無失点に抑えたところで連盟規定により試合終了。フレッシュリーグ初勝利をつかんだ。

秋季リーグ戦に出場した選手も出場したフレッシュトーナメント。ここまでの2試合はいずれも完封負けを喫するなど、リーグ戦同様に得点力不足が課題だった。しかし、今日はフレッシュトーナメント初得点を挙げ、本来の攻撃力の高さがうかがえる場面もあった。仁科亮哉(文3)学生コーチが「自分たちに何が足りないのかハッキリ見えました」と語るように、守備や攻撃面での課題はまだまだ残る。この3試合で感じた悔しさを胸に冬は鍛錬に励み、来季の春連覇につなげたい。

(閏間咲稀)

クローズアップ:高原侑希

 先の2試合で完封負けを喫し、後がない状況で5-6位決定戦を迎えた法大。この日2番・遊撃で先発出場した高原侑希(法1)は、チームに希望を運ぶ一打を放った。
 「早く試合に出たかったので、やっときたと思った」。自身の先発出場が決まった際の心境をこう振り返った高原は、9日に行われた早大戦では9回2死から代打で初出場を果たした。しかし結果は左飛。打席での反省を生かし、低く強いライナーを打つことを意識してフリー打撃を重ねるなど調整に励んだ。
 この日、高原は第1打席から三塁手の失策で出塁。第2打席では1番・松田憲之朗(キャ2)が先制打となる適時二塁打で出塁するも、高原は遊飛に倒れ好機を生かすことができなかった。高原は「ボールを上から叩くイメージ」を持ち次の打席に臨む。
 4回表、1死一、二塁で迎えた第3打席。高原は東大の3番手・小髙峯頌大に2球で追い込まれるも4球目を捉える。打球は打った瞬間それと分かる軌道を描き、左翼席上段へ突き刺さった。チーム初勝利を確実なものにする勝ち越し3ランとなった。
 高原はフレッシュトーナメントを振り返り「課題が見つかり収穫のあるトーナメントになった」と語った。高校時代は遊撃と三塁のレギュラーを任され、高校通算21本塁打を記録するなど福井屈指の強打者として鳴らした高原。攻守揃った高原の豪快な打撃と堅実な守備が、秋季リーグ戦で苦しい状況にあった法大に明るい未来をもたらすことは間違いないだろう。
(相田遼介)

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選手インタビュー

仁科亮哉 学生コーチ

ー今日の試合を振り返って
勝ててホッとしています。かなり苦しいゲーム展開でしたが、全員で粘り強く戦えました
ー5位という結果について
悔しい思いで一杯です
ー今大会で得た手応えは
自分たちに何が足りないのかハッキリ見えました。この悔しさをバネに必ず選手は成長できると思います
ー今大会で得た課題は
打撃面での積極性に欠けていた。甘い球を仕留める精度を上げなければならない
ー来季に向けてどのようなオフシーズンにしていくか
勝つことの難しさを今大会で痛感しました。1人1人のスキルアップがチーム力をあげると思います。全員が追い込んで必ず来季は優勝します

松田憲之朗 内野手

ー今日の試合をふりかえって
早稲田、明治戦と同じように先制されましたが、今日は同じようなふがいない結果では終われないので意地が見えた試合だったのではないかと思いました。ミスはありましたが勝つことに意味があるのでよかったです
ー先生を許したあとの攻撃でした。打席に入る際に意識したことは
とにかく自分の結果とかではなくてチームのためにどうすれば点をとれるのかを優先して、チームのための打撃を心がけました
ー適時二塁打の感触は
二塁打の感触はあまり良くなかったが抜けてくれてよかったです
ーフレッシュトーナメントを通じて打率が.375と好調でした。意識したことは
とにかくチームバッティングをテーマにやっていた。その意識があったのでその結果だと思います
ー4年生が引退し新体制になります。これからのチームの目標は
自分自身上級生になるのでリーグ戦での勝ちに貢献できるように、まずは体づくりと技術向上に励んでいきます

高原侑希 内野手

ーフレッシュトーナメントを振り返って
5位という結果になってしまいましたが、課題がみつかり収穫のあるトーナメントになりました
ー初めての先発出場でした
初めての先発出場でしたが、緊張することなく試合に臨むことが出来ました
ー先発出場が決まったのはいつでしょうか。また、その時の心境は
神宮球場に到着してスタメン発表があり、その時に知りました。心境は早く試合に出たかったのでやっときたと思いました
ー4回には勝ち越し3ランを放ちました。どのような心持ちで臨みましたか
前の打席、チャンスで自分に回ってきて、簡単にフライアウトを取られてしまったので、ボールを上から叩くイメージで打席に入りました
ー前回出場では9回2死から代打で左飛に終わりました。そこからどのように調整しましたか
少しいつもよりバットが下から出ていると思ったので、フリーバッティングで低く強いライナーを打つことを意識して調整しました
ールーキーの立場から見て、チームの雰囲気は
雰囲気はとてもいいと思います
ー来年の目標をお願いします
来年はリーグ戦に出場出来るように頑張ります

 野尻幸輝 外野手

ー今日の試合を振り返って
ここ2試合は負けが続いていましたが、今日の試合は先制をされた後にチーム全員でつないで逆転し、ピッチャーも粘りの投球をしてくれて本当に良かったです
ー3回には二塁打を放ちました。打席にはどのような気持ちで臨みましたか
バットを短く持ち、とにかく低く強い打球でチームのために出塁しようと思って打席に入りました
ー3試合全てで4番を務めました
4番を任せて貰ったのに、チームを勝利に導くバッティングができなかったことは非常に申し訳ないですし、悔しいです。
しかし、この悔しさを晴らすために、そして来年はリーグ戦で勝利に導ける4番になれるように、この冬チームのためにバットを振っていきます
ー全ての打席でボールをじっくりと見極めている印象を受けました。出塁に対するこだわりなどは
今回のフレッシュリーグでは4四球でしたが、自分は4番を打たせて貰っていて、チームの流れを変える一打も大切ですが、ピッチャーは4番との対決に一番神経を使っていると思いますし、そこでフォアボールを得ることは次の打者につながることだと思うので、重要なことだと思っています
ー早大戦、明大戦とブルペンで投球もしていました。試合展開によっては登板の可能性もあったのでしょうか
仁科新人監督に、もしかしたら行くかもしれないと言われていたので、準備していました。
チームの勝利に貢献できるならなんでもやるつもりでした
ー秋季フレッシュトーナメントを振り返って
自分が2年生として引っ張っていかなければいけなかったのですが、このような結果に終わり、チームのみんなにとても申し訳なく思います。
ー来年の目標をお願いします
来年は上級生になり、チームを引っ張っていく立場になるので、チームを勝利に導ける4番打者になって神宮に帰ってきたいと思います

お知らせ

スポホウでは4年間のリーグ戦を戦い抜いた4年生へのインタビュー及び記事を掲載予定!ぜひお楽しみに!

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  • 3nojiriniruida R3試合全てで4番を務めた野尻
  • 600takahara R勝ち越し3ランを放った高原
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  • taketomi R石田と共に3連投とフル回転の武冨
  • bennti Rこのチームで戦うのも今日が最後となった
  • siaisyuurou R今期もフレッシュトーナメントを5位で終えた

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