• HOME
  • 記事
  • 自転車
  • 【自転車】RCS最終戦 明治神宮外苑クリテリウム 青野がクラス2優勝!

【自転車】RCS最終戦 明治神宮外苑クリテリウム 青野がクラス2優勝!

自転車

【自転車】RCS最終戦 明治神宮外苑クリテリウム  青野がクラス2優勝!

 

2015年度 全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ

最終戦第十回明治神宮外苑大学クリテリウム
2016年3月13日(日)
東京都 明治神宮外苑周回コース(1周・1.5km)

クラス1は大学対抗レースでもある、RCS最終戦明治神宮外苑大学クリテリウム。これは、鹿屋体育大など普段よりも多くの大学が出場する、注目度の高いレースだ。そのクラス2で新主将である青野将大(法3)が優勝した。

IMG 3926 R
クラス2Bで優勝し、笑顔でガッツポーズを見せる青野

試合結果

グループ1

順位 名前(学部・学年)
9位 渡部将太(人3)
 16位 佐藤遼(経3)
21位 近藤翔馬(文2)

グループ2A

順位 名前(学部・学年)
1位 堀込統吾(法2)
3位 勝又高陽(法3)
16位 鈴木陸来(営3)
29位 三好健士郎(文1)
30位 高橋綜一郎(営3)
31位 昼田達哉(法1)
DNF 五味大征(法1)

グループ2B

順位 名前(学部・学年)
2位 相葉健太郎(人1)
5位 上野恭哉(営2)
20位 鶴健志(文1)
24位 鈴木良(経3)
26位 須貝翔吾(法3)
30位 矢部駿人(営1)

学校対抗

順位 大学名 ポイント
6位 法政大学 25pt

クラス3B

順位 名前(学部・学年) タイム 
19位 松田幸貴 (法1) 0:13’44”

RCS最終結果

順位 名前(学部・学年)  ポイント
5位 佐藤遼(経3) 112
8位  勝又高陽(法3) 72
10位 堀込統吾(法2) 70
11位 相葉健太郎(人1) 70
 ※DNF…Did Not Finishの略。

戦評

クラス1
 今年度のRCSポイントリーダーを決めるだけでなく、大学対抗戦でもあるクラス1のレース。スタート地点には各大学から選出されたトップ選手が顔を連ねる。スタート直後から、レースはハイスピードで進んだ。2周目で勝又高陽(法1)がメカトラブルによってレースから離脱。これが法大チームにとって大きな痛手となった。残された菊山将志(人3)、須貝翔吾(法1)の2人がが集団の中で走り続け、他大の動きを抑えにかかる。特に須貝がレース中盤積極的にアタックを仕掛けた。集団から飛び出そうとするが、あえなく吸収され再び集団の中で機をうかがう。レースが終盤に差し掛かると岡本(日大)を中心とした日大勢が常にトップを走り続けた。そのまま、法大勢は上位へくい込むことは叶わず須貝18位、菊山24位と悔しさが残る結果となった。

IMG 4105 R
ゴール後悔しげな表情を見せた菊山
クラス2A
 島袋大地(文4)、北條顕登(法2)、堀川裕輝(営3)、江口彰志(文2)、渡部将太(人1)、鈴木良(経1)、木原孝明(文1)はクラス2Aにエントリー。普段のRCSではクラス1に属している選手もクラス2として走行するため、ハイレベルな戦いが予想された。レースは序盤から島袋がアタック。先頭を引いてレースを進めていく。3周目では2名の逃げができるが、まもなく集団に吸収される。法大勢は集団の中で体力を温存。ラスト2周というところで渡部が逃げに反応し、そのまま上位を狙いところであったが叶わず。ゴール直前で島袋、堀川が落車に巻き込まれるなど悔しい結果に終わってしまった。
 
クラス2B 
 スタートから法大は集団前方でレースをコントロール。だが、2週目になると阿部(鹿屋体育大)が逃げを図る。そこに新村穣(法4)が反応。古殿(筑波大)も加わり3人で逃げ集団を形成した。そのまま協調体制でレースを進めるが、最後までは逃げきれず6週目に吸収された。集団全体でのゴールスプリントかと思われたが、最終周に青野将大(法3)がロングスパートを仕掛け抜け出す。そのスピードに誰もついていくことが出来ず、青野は先頭でゴールラインを駆け抜けた。
 
IMG 3807 R
青野に次ぎ5位に入賞した白垣  
 
クラス3A
 男子の部では最初に行われたクラス3A。このレースでは岩澤修平(人1)が出場。ここ2戦では連続完走と安定した走りを見せているだけに、入賞を目指したいところだ。スタートから集団はスローペースで周回を重ねていく。岩澤も集団内に位置し、機をうかがう。だが、後半になり集団がスピードアップすると、岩澤を含めた数人が集団から千切れはじめる。遅れを取り戻すために、必死にもがくも差は広がっていく。そのまま、完走目前の6週目途中での途中棄権となってしまった。

クラス3B

 クラス3Bには松田幸貴(法1)が出場した。40名を超える選手がエントリー。まず松井(鹿屋体大)を先頭にした集団ができる。この時点で中央付近に位置していた松田は3周目で集団の先頭へ。クラス3Aよりも早いペースで進むレースだったが、粘りを見せその後も先頭前方で様子をうかがう。途中で逃げが発生するも、最終的にはゴールスプリントに持ち込まれ、松田は出遅れてしまい19位となった。

   法大勢からは計20名が出場し、落車も多く見られた中多くが完走した。中でもクラス1の大学対抗レースで完走した須貝には今後大きな期待が寄せられるに違いない。今週には春合宿が始まる。トラック・ロードどちらの選手もこの冬に経験したことを存分に生かし、合宿では強化に励んでほしい。(宮下尚子・橋爪優典・梶山麗)

選手コメント

青野将大

-優勝おめでとうございます。今日のレースの目標はありましたか
優勝じゃないとクラス1に上がれないっていうのがあるので、もう優勝だけでしたね。
 
-作戦としては
チームでは話し合ってなかったんですけど、個人的には最後スプリントでは中々勝てないっていうのを前学んだので、最後の残り一周くらいで駆けて独走でなんとか逃げ切れたかなっていう感じで。その通りとはいかなかったんですけど、最後落車があって、運よく僕含めて3人くらいが抜けだすことができて。その中からまた一人で抜け出したって感じだったので、本当に運がよかったです。
 
-いつものRCSとは違った雰囲気で、出場する選手も多いレースでした
出場する選手が強いっていうのは緊張はするんですけど、観客が多いのはとてもモチベーションにつながるので、気持ちよく走れたと思います。
 
-その中でマークしていた相手はいましたか
特に誰っていのはないんですけど、鹿屋体育大学と日本大学は選手が多かったので、チームで組んでこられると難しいなと。僕たち(法大)も多かったんですけど、僕たちはチームというより個人個やりたいようにやって、それをつぶさないようにということだったので、組んではいなかったんですけど。鹿屋体育大学とかは結構入念に作戦を組んでくるので、それは気をつけていましたね。個人というよりチームで。
 
-気温が低い中でのレースでした
僕はあんまり気温低いのが得意じゃなくて、とても苦手なんですけど…。なんとか頑張りました(笑)。本当は暖かいほうがよかったです。
 
-アップのときに気をつけたりされたのですか
そうですね、アップは入念に行って。ちょうど僕が走る時には暖かくなってきていて。そこまで寒さは感じなかったです。
 
-去年出場された時との違いとしては
今年は、全日本トラック(全日本自転車競技選手権大会 トラック・レース)を目標に頑張ってきたので、毎年より早め早めに調子を上げてきていたので、その分走れたのかなと。
 
-合宿でチームとして強化したいこと
まずは春合宿ということで乗り込みなんですけども、バンク班は全日本トラックに向けて、少し距離が少なくて高強度の練習、こんなRCSもそうなんですけど、ハイスピードの練習をして、ちゃんと対応できるようにというのが目標です。
 
-個人としては
就活でずっと乗れていなくて。最近も夜に室内練習みたいなことが多かったので、乗り込むのと、(全日本トラックでは)団体追い抜きを狙っているのでチームワークをよくしていきたいと思ってます。そういうのを中心としてやっていきたいと思っています。 
 

菊山将志

ー今日のレースを振り返って
大学対抗の代表として出ていたんですけど、この結果で申し訳なく思います。
 
ー今日の展開について
最初3人でのプランだったので、一番最初に勝又が居なくなって、プランがすべて台無しになりました。須貝が横に来て「どうしますか」って言って。2人じゃ実際何もできないので、自由に走れという、お前に任せるという指示を出しました。最初2人で色々展開を潰しはしたんですけど…。自分もちょっと足を使いすぎて、最後足がなかったですね。
 
ー3人でのプランは
強力な逃げに須貝を送り込んで、なおかつスプリント力がある大学を逃がさず、主要選手が1人だけいる大学を逃がす。あとは集団内の頭を取れば勝てるチャンスがありました。なので須貝が逃げて、集団で自分と勝又が走るっていうプランでした。
 
ー勝又選手の離脱の原因は
チェーンがどうしたとか言ってたんですけど、考えられないですね。最低です。
 
ー学校対抗のメンバー決めはどのように
自分が決めました。責任は全部自分にあります。
 
ー今日特に意識していた学校は
日大と鹿屋の2つですね。
 
ーやはり優勝校の日大は意識されていたのですか
そうですね。メンバーが結構強いメンバーだったので。案の定、嫌な予感が当たりました。
 
ー合宿で強化したいこと
全日本選手権が、4月の17日にあるので、それに向けて調整していきます。
 
ー全日本では何に出場されますか
チームスプリントと、個人で通れたらスクラッチかケイリンに出れたら出ようかなと思います。
 
ー全日本に向けて
(鈴木)陸来も成長がすごいし、短距離チームもチームとしてまとまってきました。4年で最後の年なので、有終の美を飾りたいと思います。
 

白垣良佑

ー今日のレースを振り返って
今一応負傷しているんですけど、その割にはいけたかなと思います。
 
ーいつ頃からどんなケガを
2、3週間前ぐらいから神経痛になっていて、足が痺れている状態でした。
 
ー今日のレースの作戦等は
作戦を立ててはいませんでしたが、クラス2を(クラス1に)上げるのが第一とみんな分かっていたと思います。それで青野先輩が1位になって、クラス1に上がってくれたので。最終的にはいい結果になったと思います。
 
ー個人としての目標
表彰台に乗れたら良かったなって思います。みんなからも応援されていたので、乗らなきゃなって思っていました。
 
ー今年度のRCSを振り返って
最初の方はすごく調子が良かったんですけど、だんだんと調子が悪くなってきて、まずいなって感じで走っていました。最後、神宮で頑張ろうと思って取り組みました。
 
ー昨年を振り返って
去年は初めてインカレにタンデムで出て、インカレの歓声の中走れて、自転車競技がすごく楽しいって思えた年でした。今年度もその思いをしたいと思うので、頑張っていきたいと思います。
 
ー今年の目標は
インカレで、出られる種目でしっかり活躍してみんを支えられるようになりたいなと思います。
 
ー合宿で強化したい部分は
とりあえず持久力。あとは自転車の乗り方をもっと変えていって、ペダリング技術をつけたいなと思います。
 
ー次に出場される大会は
まだ決まっていないんですけど、多分一番最初はRCS第1戦の菜の花クリテリウムかなあと思います。
 
ーその大会に向け
最初が肝心なので最初に1位を取って、リーダージャージを着たいと思います。
 

須貝翔吾

ー今日のレースを振り返って感想をお願いします
自分は今までクラス2を走っていて、前回の行田(RCS第13戦行田クリテリウム)でクラス1に上がったんですけど、それと比べると速度も早くて力のある選手が多かったので厳しいレースでした。
 
ーレース中は積極的に動く姿が見られました
菊山先輩のスプリントを最後に残して、逃げができないように前で展開してたんですけど、最後逃げを許してしまって。やっぱり前半で1人失ってしまったのが少し大きかったです。
 
ー作戦は
自分が逃げて、(集団に)捕まった後に逃げができたらもう1人の1年生が追って、スプリントは菊山先輩って感じだったんですけど、2人になった事で逃げに菊山先輩と2人で対応してたので、最終的にスプリントする足も残ってなくて全体的に順位を落としてしまった感じです。
 
ー自身のコンディションは
ちゃんレースに合わせられて良かったと思います。
 
ー今日までは具体的にどんな練習を
いつもは長い距離乗っているんですけど、クリテリウムという事で短時間でパワーを出すようなインターバル系の練習を積極的に取り入れてました。
 
ー合宿で強化したいところは
合宿では集中して乗れる少ない期間なので、後半もうまく足を使って走れるような走り方を学んでいきたいと思います。
 

島袋大地

ー今日のレースを振り返って感想をお願いします
場所はずっと前をキープして良い位置にいたんですけど、最後前で落車されて詰まっちゃって。爪が甘かったなと思います。
 
ー久しぶりのレースでしたが
学生最後のレースだったので、優勝したかったですけどできなくて悔しいので、自転車これからも続けないとなと思いましたね(笑)。
 
ーオーストラリアはどうでしたか
いい経験になりましたね。何度も死にかけましたし(笑)。砂漠とか街と街の間が3日とか4日で、自分はどこでも生きていけるんだなと思いました。
 
ーこれからの予定は
これから就活なので、いろいろ落ち着いたらまた自転車やろうかなと思います。
 
ー学生最後のレースとしては悔しさが残りますか
そうですね、自分の性格が出たレースでしたね。
 

新村穣

―今日のレースを振り返って
今回が法政のジャージを着て走る最後のレースだったので勝ちっていう形で終われたらよかったんですけど、思い残すことがあっては困るので出し切るレースをしていこうかなと思って走りました。
 
―今日は序盤から積極的に動いていきましたね
出来ないと思わずに色んなことに挑戦して走っていきたいと思って、逃げに乗ってみたり集団を引っ張ったりして、法政の選手に積極的に走る姿を見せたいと思って走りました。
 
―今日のレースでの作戦は
昨日まで合宿で結構体のコンディションを整える余裕はなかったので、勝ちを狙って小さいレースになるよりは色々挑戦してみたかったので作戦はあまり考えていなかったです。その中で、少しでも自分が得意な展開に持ち込めるように、自分のペースで追いかけたりするように心掛けました。
 
―それは、大学卒業後の次のステップも踏まえてのことですか
もちろん見に来てくださった方のために勝つ姿を見せたかったんですけど、もっと先の舞台を考えると、今は練習を取り組んでいくべきなのかなと思って、今回はそのような走り方になりました。
 
―後輩のことを考えてレースに臨みましたか
後輩に伝えたいことはそんなに多くはないんですけど、自分自身自分らしさを見せたかったというところがあって、やっぱり先輩が前をひいていたら色々と考えてもらえる部分があると思ったので、後輩に対してはもっと積極的に行く姿を見せてもらえたらと思います。でも、今日のレースは法政の選手が積極的に走っている姿を見せてくれたので頼もしいなと思いました。
 
―今後の目標は
学生としては4年間で一度区切りをつけて終わるんですけど、これからは自転車競技選手として活動していくことになるので、今まで以上に高いレベルが求められると思いますし、自分自身もオリンピックに向けて出ることだけが目標じゃなくてメダルを獲得したいと思っているので、より厳しく楽しんで自転車競技を末永く続けていけたらいいなと思います。
 
―最後に意気込みを
まずは、来月に全日本選手権トラック(全日本自転車競技選手権大会トラックレース)があって、4年後の東京オリンピックに向けて自分が走るレースを見に行きたいなと思ってもらえるような選手になることが自分の目標なので、そういう人を一人でも増やしていきたいと思います。

 

 

フォトギャラリー

  • IMG 3545 R惜しくもDNFとなってしまった岩澤
  • IMG 3604 Rクラス3Bで健闘した松田
  • IMG 3628 R学生最後のレースとなった島袋
  • IMG 3639 R徐々に実力を伸ばしている江口
  • IMG 3698 R積極的にレースを動かした鈴木良(左)・渡部(右)
  • IMG 3746 R今回調子が振るわなかった堀川
  • IMG 3818 R卒業後も活躍が期待される新村
  • IMG 3964 Rトップ選手の集まるクラス1で粘り強い走りを見せた須貝
 

 

関連記事一覧