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【サッカー】第95回関東大学サッカーリーグ戦 法大3ー1駒大 新たな顔ぶれが並ぶ新生法大が3発快勝!駒大を下しリーグ戦白星スタートを飾る!

2021年04月03日(土)
JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー駒大
江東区夢の島競技場

ついに迎えた関東リーグ開幕戦。法大は駒大と対戦した。9分にコーナーキックの流れから落合毅人が先制点を挙げると、続く24分には、またもセットプレーから中井崇仁が追加点をゲット。今季キャプテンに就任した田部井涼の負傷交代というアクシデントに見舞われたものの、GK近藤壱成のファインセーブなどで得点を許さず2点リードで試合を折り返す。後半は佐藤大樹がダメ押しとなる3点目を奪い勝負あり。直後にFKから痛恨の失点を喫したものの、安定した試合運びで見事リーグ初戦を勝利で飾った。

開幕スタメンに抜擢された落合が先制点をあげた

試合結果

トータル試合結果

3
法政大学
2 前半 0 1
駒澤大学
1 後半 1

試合スタッツ

時間 経過 大学 選手名 得点経過
9分 得点 法大 落合毅人 1-0
24分 得点 法大 中井崇仁 2-0
36分 交代 法大 田部井涼→渡邉綾平
61分 交代 法大 伊藤綾太→髙橋馨希
65分 得点 法大 佐藤大樹 3-0
69分 交代 法大  佐藤大樹→大塚尋斗
70分 得点 駒大 猪俣主真 3-1
76分 交代 法大 中井崇仁→久保征一郎
88分 交代 法大 吉尾虹樹→今野息吹

スターティングメンバー

背番号 ポジション  選手名 学部・出身校
21 GK 近藤壱成 経済3・ジュビロ磐田U18
2 DF 陶山勇磨 現福4・帝京長岡高
23 DF 市川侑生 現福4・浜松開誠館高
26 DF 高嶋修也 経済3・明秀学園日立高
34 DF 落合毅人 経済3・新潟明訓高
6 MF 松井蓮之 スポ4・矢板中央高
14 MF 田部井涼 経済4・前橋育英高
8 MF 伊藤綾太 現福3・尚志高
25 MF 吉尾虹樹 現福2・横浜Fマリノスユース
4 FW 中井崇仁 スポ4・尚志高
20 FW 佐藤大樹 経済4・北海道コンサドーレ札幌U18
サブメンバー
12 GK 中川真 スポ2・徳島市立高
3 MF 宮本優 現福4・清水エスパルスユース
16 MF 萩野滉大 現福3・名古屋グランパスU18
29 MF 今野息吹 経済2・三菱養和SCユース
28 MF 佐野陸人 現福3・清水エスパルスユース
30 MF 髙橋馨希 社会2・常葉大学附属橘高
9 FW 久保征一郎 経済2・FC東京U18
19 FW 大塚尋斗 社会3・矢板中央高

 

 試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 法政大 3 1 1-0-0 3/1 2
2位 国士舘大 3 1-0-0 2/0 2
3位 明治大 3 1-0-0 3/2 1
3位 筑波大 3 1 1-0-0 3/2 1
5位 桐蔭横浜大 3 1 1-0-0 2/1 1
6位 早稲田大 3 1 1-0-0 1/0 1
7位 流通経済大 1 0-0-1 2/3 -1
7位 順天堂大 0 1 0-0-1 2/3 ‐1
9位 立正大 0 1 0-0-1 1/2 -1
10位 拓殖大 0 1 0-0-1 0/1 -1
11位 駒澤大 0 1 0-0-1 1/3 -2
12位 慶應義塾大 0 1 0-0-1 0/2 -2

 

前期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
1 4月3日 駒澤大 ○3-1 江東区夢の島競技場
2 4月10日 流通経済大 流通経済大学龍ケ崎フィールド
3 4月25日 立正大 レモンガススタジアム平塚
4 4月28日 慶應義塾大 非公開
5 5月2日 国士舘大 味の素フィールド西が丘
6 5月15日 順天堂大 東金アリーナ陸上競技場
7 5月29日 筑波大 駒沢オリンピック公園陸上競技場
8 6月5日 拓殖大 非公開
9  6月13日 明治大 非公開
10  6月20日 早稲田大 三ツ沢公園陸上競技場
11  6月26日 桐蔭横浜大 非公開

マッチレポート

42年ぶりのリーグ制覇に向けた長い戦いが幕を開けた。初戦の相手は駒大。最前線に君臨するFW宮崎鴻を中心に恵まれた体格と強いフィジカルを生かした空中戦を得意とするチームだ。強力な駒大攻撃陣を迎え撃つセンターバックには、高嶋修也(経3)と落合毅人(経3)の3年生コンビが抜擢。サイドバックは右に市川侑生(現3)、左に陶山勇磨(現4)。ボランチは昨季から引き続き、田部井涼(経4)と松井蓮之(スポ4)がコンビを組み、両翼には伊藤綾太(現3)と吉尾虹樹(現2)というフレッシュな戦力が名を連ねた。また、今季最もポジション争いの激しいFW陣は佐藤大樹(経4)と中井崇仁(スポ4)が開幕スタメンの座を獲得。最前線に佐藤、1.5列目に中井という陣形となった。

駒大のロングボールから始まったこの試合。まずスコアを動かしたのは法大だった。9分、田部井の左コーナーキックがペナルティエリア中央に流れると、待ち構えていた落合がダイレクトシュート。右足から放たれたボールは相手に当たったもののゴールに吸い込まれ、法大が幸先よく先制点を挙げる。そして24分、相手陣右サイドでのFKの場面。ロングボールのこぼれ球を受けた中井が落ち着いてゴールに流し込み、先発起用に応える追加点を挙げた。しかし、36分に相手との接触で頭部を痛めた田部井が無念の負傷交代を余儀なくされるアクシデントが発生。そうした中でも、GK近藤壱成(経3)のファインセーブなどで得点を許さず。2点リードで試合を折り返した。

後半は一転し押し込まれる展開が続く。しかし、相手のロングボールやクロスを駆使した攻撃にも高嶋を中心としたDF陣が体を張り得点を許さない。我慢の時間が続いた法大だが、耐え抜くとチャンスが訪れる。浮き球のパスから吉尾のシュート。相手DFにブロックされたものの、詰めていた佐藤大が押し込み試合を決める3点目。田部井に代わってキャプテンマークを巻く副将・佐藤大のゴールで相手を突き放した。その後、75分にFKから一瞬の隙を突かれ失点を喫し完封とはならなかったものの、3-1で勝利。見事リーグ開幕戦を勝利で飾った。

新たな顔ぶれが並ぶディフェンスラインの奮闘、そしてFW陣の得点で勝利を収め、これ以上ないスタートを切ることに成功した法大。一方、天皇杯予選も同時並行で戦わなければならない過密日程の中、けが人が発生していることが不安材料か。しかし、長山監督も試合後に口にしたように、ようやく合流した1年生を含め、新たな選手にチャンスが巡ってくることは間違いない。今後のニューヒーローに期待したいところだ。開幕連勝を懸けた次節は、龍ヶ崎フィールドで流経大と対戦する。

(記事/撮影・宮川昇)


新たなスローガンの下、再出発を図る

選手コメント

長山一也監督

―試合を振り返って
天皇杯(東京都予選)は2試合やってはいましたが、リーグ戦が今年一番欲しいタイトルなので、まずは開幕戦で初勝利できるようにということで、スタートの試合でしっかり勝てたのでそこは良かったと思います。

―昨年度からメンバーが変わった中で選手達は期待に応えてくれたのでは
特に最終ラインはメンバーも変わっているので3年生の成長というのは重要になります。今日センターバックを務めた落合、高嶋なんかは体を張って、セットプレーから1失点はしてしまいましたけど、流れの中で失点はしていないので、今日の試合はすごく2人にとって自信になったと思いますし、そうした成長は今後の法政にとって欠かせないと思います。

―佐藤選手の怪我の状態は
(相手選手と)接触したときは少し痛かったみたいですけど大丈夫みたいです。天皇杯予選で田中(和樹)がけがをして、飯島(陸)も含め4年生でけがをして休んでいる選手がいますけど、他の選手にとってはチャンスになるので楽しみですね。

―佐藤選手に懸かる期待は大きいものがあると思いますが
彼自身も得点王という目標を掲げていますし、彼が今年どれだけ点を取るか、チームを勝たせるゴールを決めるかというところは期待しています。天皇杯予選で点が取れていなくて、今日は前の選手に決めて欲しいという話をしていたなかで、中井であったり、(佐藤)大樹であったりが決めてくれましたけど、これからも継続して点を取り続けて欲しいなと思いますね。

―中井選手について
ゴール前でのアイデアを持っていて、体も上手く使うことができる選手です。彼も得点王を狙っているというのは言っていますし、そういう選手が出てきてくれるのは頼もしいですね。今日もボールを収めたりとか、点も取りましたし、やっぱり前の選手が点を取るっていうのは続けていってほしいなと思います。

―田部井選手が負傷で交代しましたが状態は
後頭部にたんこぶができていて、頭だったので変えた方がいいという判断でした。

―途中出場の渡邉選手について
綾平も天皇杯予選では怖い選手になっていましたし、ロングボールだけでなくゲームメイクができる選手なので、今日も難しい入りだったかもしれないですけど、しっかりと対応して時間を作ってくれたと思います。彼もミドルシュートとか狙える選手ですし、もっと前に顔を出してプレーできるようになれば、より面白い選手になると思います。

―ベンチワークを見ているとコーチが前に出て指示を送っていました
今年は井上コーチが前に出て、僕がサポートする形で今年はやっていこうかなと。今の4年生はIリーグで見てもらってきた選手が多いので、そこはスムーズにできるのかなと思います。

―連戦が続きますがコンディションの面はいかがですか
ちょっとけが人が出てきているというのは心配ですが、最近1年生が合流して、田部井中心にモチベーション高くやってくれています。連戦なのでチャンスが回ってくる選手もいますし、チームの状態はキープしながら勝ち続けられるようにしていこうという話はしています。

落合毅人

―開幕スタメンを飾りました
開幕戦ということで意気込みは普段とは違いました。自分自身、体調の面で合流が遅れてしまっていた中で開幕スタメンを飾ることができたので、なんとしても勝とうという気持ちでいました。

―得意の空中戦も見せることができていたと思います
相手の宮崎鴻さんがすごくヘディングが強いので、どう飛ばせないようにするかとか、自分がどう優位に立つかということ考えながらプレーしていました。

―駒大という相手に対して自分の実力を試せたのは大きかったのでは
ヘディングが強い選手がそろっていてこんなに蹴ってくる相手は他にはいないので、そういう相手と最初に戦えたっていうのは自分の中では大きかったなと思います。

―得点シーンを振り返って
ボールが転がってきたら打つと決めていました。相手の選手に当たってオウンゴールのような形にはなりましたけど、自分は自分が決めたゴールだと思っているので、素直に嬉しかったです(笑)。

―かなりインパクトの瞬間も冷静に打てていたと思います
そうですね(笑)。いつもは焦ってしまうんですけど、今日は気合いが違ったのか冷静に打てたのは良かったです。

―最終ラインは昨年度からメンバーが変わっていますが今日の出来はいかがでしたか
今日の最終ラインは全体的に安定していたので、セットプレーのところで失点してしまったのは残念ですけど、自分たちがやるべきことはやれたのかなと思います。

―法政で試合に出場し続けていくにあたって必要な部分は
自分は声を出して、ヘディングの部分で勝っていくことがチームにおいて重要だと思います。セットプレーや空中戦というところで能力を出していけば定着できるんじゃないかと思います。

―ビルドアップも求められるタスクかと思いますが
今日の試合はあまり後ろで繋ぐことはできなかったですけど、これから徐々にチームメイトとコミュニケーションを取ってできるようになればいいのかなと思います。

中井崇仁

―試合を振り返って
開幕ゴールは絶対狙ってやろうと思っていたので、点を取れたのはすごくプラスですけど、チーム全体としては駒澤大学さんのサッカーに少し付き合いすぎたかなと思います。もうちょっと自分たち前線の選手が溜めを作ってできたかなとか、自分のところでボールロストが多かったのは改善点かなと思います。

―ゴールシーンを振り返って
セットプレーとかも含めてこぼれ球というのはずっと狙っていましたし、実際にこぼれてきたときには冷静にミートできたので良かったです。

―特に今年は前線のポジション争いが激しいというなかで意識している点は
他の選手たちに比べて身体能力はないので、ペナルティエリア入ったときに前を向いて仕掛けてシュート打つとか、コンスタントにゴールを決めていくっていうところは求められるところかなと思います。

―自分の武器は
今言ったようなペナルティエリアでの仕掛けもそうですし、ハードワークとか、あとは声を出すとか性格的な面でも彼らよりも前に出て引っ張ることは自信を持ってやれるので、常にゴールを狙って数字を残せていけたらなと思います。

―1.5列目で自由にプレーできるというのはいかがですか
法政に入った時は1トップ気味だったんですけど、だんだんちょっと下に落ちながら、下がったところでターンして狙ってっていうのは好きですね。

―後ろから組み立てていく法政のサッカーと自分との相性は
自分のところで受けてターンして、スルーパスを出したりミドルシュートを狙ったりっていうのができてくると、もう少し面白くなるのかなと思います。体を使いながらターンしたりとか、そういったところで違いを見せることができればいいのかなと思います。

―最終学年ということで得点への意欲も強いのでは
ずっと自分は4年生になったら関東リーグで得点王を取るって周りにも言い続けてきたので、そのためには開幕ゴールが必須だと思っていました。色々課題はありますけど、今日得点できたことはプラスに捉えて、コンスタントに点を取り続けたいと思います。

―背番号4に何か意味はありますか
本田(圭祐)選手が好きなので4に決めました笑。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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