2021年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD
2021年10月11日(月)
法政大学野球部合宿所(オンライン)
4年連続で法大に明るいニュースが届いた。鈴木昭汰(令2年度卒=現千葉ロッテ)、高田孝一(令2年度卒=現東北楽天)、石川達也(令2年度卒=現横浜DeNA)に続いて今年も法大から3名のプロ入りが決定。山下輝(営4=木更津総合)は東京ヤクルトスワローズに1位、三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)は横浜DeNAベイスターズに4位、岡田悠希(人4=龍谷大平安)は読売ジャイアンツに5位で指名を受け、幼き頃からの夢を叶えた。
※取材はオンラインミーティングツール『Zoom』を用いたオンラインにて実施
ドラフト指名選手
氏名 | 指名球団 | 順位 |
山下輝(営4=木更津総合) | 東京ヤクルトスワローズ | 1位 |
三浦銀二(キャ4=福岡大大濠) | 横浜DeNAベイスターズ | 4位 |
岡田悠希(人4=龍谷大平安) | 読売ジャイアンツ | 5位 |
ドラフトレポート
例年よりも2週間ほど早く開催されたドラフト会議。法大からは6人がプロ志望届を提出し、自らの名前が呼ばれる瞬間を待った。
1番最初に指名を受けたのは山下輝(営4=木更津総合)。外れ1位で広島東洋が指名すると、東京ヤクルトからも指名を受け、競合。広島東洋・佐々岡真司監督と東京ヤクルト・高津臣吾監督のくじ引きとなり、『交渉権確定』を引き当てたのは、高津監督。東京ヤクルトが山下輝の交渉権を獲得した。昨年の鈴木昭汰(令2年度卒=現千葉ロッテ)に続き、法大から2年連続となるドラフト1位指名に「最高の順位で選んでいただいてとてもうれしい」と山下輝は語った。東京ヤクルトには西浦直亨(平25年度卒)と中山翔太(平30年度卒)の2名が在籍しており、慣れ親しんだ神宮で輝く山下輝の姿に期待だ。
続いて名前が呼ばれたのは、主将の三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)。1年春から神宮のマウンドに立ち続けた背番号『10』のエースが横浜DeNAベイスターズから4巡目で指名を受け、プロ入りを決めた。横浜DeNAには昨年指名を受けた石川達也(令2年度卒)ら4名の投手が在籍。「法大のOBが多くいて、親しみのある球団という印象です」と三浦は喜びを口にした。また、横浜DeNAの三浦大輔監督について「苗字が一緒ということもあるので勝手に親近感が湧いているんですけど、イメージはリーゼントヘアーです。すごくかっこいいという思いもありますし、いずれは自分もリーゼントにしてみたいなという気持ちもあります」と語り、会場の爆笑を誘った。
最後にプロ入りを決めたのは副将の岡田悠希(人4=龍谷大平安)。岡田悠は読売ジャイアンツから5巡目指名を受け、プロの世界へと扉を開いた。「呼ばれるかなってずっと不安だったんですけど、呼ばれて本当にうれしいです」と喜びを見せる一方で、「三拍子で勝負したいなと思っています」と活躍を誓った。
昨年に続き3名がプロ入りを決めた法大。幼き頃からの夢を叶えた選手たちがさらに成長し、プロの世界で飛躍する姿に期待したい。
(五嶋健)
共同記者会見(※一部抜粋)
―指名を受けた率直な感想は
山下輝(以下、山):今はとてもほっとしています。
三浦(以下、三):とてもほっとして、うれしい気持ちで一杯です。
岡田悠(以下、岡):呼ばれるかなってずっと不安だったんですけど、呼ばれて本当にうれしいです。
―指名された球団の印象は
山:今は優勝争いもしていますし、投打ともに充実しているなという印象があります。
三:横浜DeNAベイスターズは、法大のOBが多くいて、親しみのある球団という印象です。
岡:読売ジャイアンツは、毎年毎年本当に強くて、伝統のあるチームで、良いチームだなという印象があります。
―プロ入り後の目標としたい数字やタイトルは
山:まずは開幕一軍を目標に頑張っていきます。
三:自分もまだ具体的な数字は浮かばないんですけど、開幕からローテーション入り、一軍で投げられるように頑張りたいと思います。
岡:自分もまだ数字的な部分はわからないので、一軍に一日でも早く上がって活躍できるようにしたいと思います。
―(山下へ)トミー・ジョン手術を経て指名を受けた、けがからの再起に思うことは
山:リハビリに一年以上かかったので、とても苦しい思いをしたんですけど、このように指名していただいたので、うれしく思っています。
―苦しかった時期に心の支えになったことは
山:前監督の青木(久典)監督にはリハビリ中もずっと付きっきりで見ていただいていたので、今があるのも青木前監督のおかげかなと思います。
―こういうピッチングをしたいという目標は
山:自分の武器であるストレートで押せるようなピッチングをしたいです。
―ドラフト1位という指名順位に対する印象は
山:コロナ禍で試合もあまり見ていただけなかったんですけど、最高の順位で選んでいただいてとてもうれしいです。
―(岡田へ)憧れの選手は
岡:ソフトバンクの柳田(悠岐)選手です。
―真似したり、参考にしたりしている部分は
岡:テレビ中継とかYouTubeで、すごいバッティングをされているのをよく見させてもらっています。
―一軍で活躍するために必要なことや、アピールポイントは
岡:三拍子そろった選手で、すべてで勝負できる選手にこれからなっていきたいと思っているので、 三拍子で勝負したいなと思っています。
―本拠地・東京ドームの印象は
岡:都市対抗野球を見に行ったことがあって、その時にきれいな球場だなと思いました。
―「悠希」という名前の由来は
岡:悠々気ままに、希望を持って人生を歩んでほしいという意味が込められています。
―(三浦へ)高校時代の同級生である古賀悠斗(中大)選手が埼玉西武に3位指名されたが、当時のバッテリーがそろって指名されたことへの印象は
三:ものすごくうれしいことですし、2人で選ばれるということはすごく光栄なことだと思います。
―古賀選手は自身にとってどのような選手か
三:すごく刺激を貰える選手で、ライバルでもありよき仲間でもあったので、すごく切磋琢磨していける存在だと思います。
―(山下へ)目標とする投手は
山:東京ヤクルトスワローズの高橋(奎二)選手のような投手になりたいです。
―理由は
山:ストレートのキレがすごいなと思って、そういう部分で自分はまだまだなので、(高橋投手を)目指して頑張りたいなと思います。
―大学時代に一番成長した点は
山:トミージョン手術をして球速も上がりましたし、体格も変わってストレートの重さなどは出てきたので、そこは一番変わったかなと思います。
―早川隆久選手、鈴木昭汰(令2年度卒=現千葉ロッテ)選手と対戦してみたいという気持ちはあるか
山:対戦してみたいですけど、まだ足元にも及ばないので、力をつけて対戦したいなと思います。
―(三浦へ)パッと思い浮かぶ、印象に残っているベイスターズの選手は
三:高校の先輩でもある坂本裕哉投手は好きですし、憧れていますし、自分の中では印象に残っている選手です。
―どんな投球でアピールしていきたいか
三:真っすぐで押せるようなピッチングで、一軍に上っていきたいなと思います。
―三浦大輔監督に対する印象は
三:苗字が一緒ということもあるので勝手に親近感が湧いているんですけど、イメージはリーゼントヘアーです。
―リーゼントヘアーをかっこいいと思うか
三:すごくかっこいいという思いもありますし、いずれは自分もリーゼントにしてみたいなという気持ちもあります。
―プロの舞台で活躍するにあたって、課題と感じている部分は
山:ストレートの質がまだまだだと思うので、そこを伸ばしていければいいなと思っています。
三:自分もまだまだ真っすぐにはこだわっていきたいと思っているので、もっと真っすぐの質を上げて、(プロで)通用するようになっていきたいなと思います。
岡:自分はバッティングの確実性がないので、しっかり確実性を上げていくことですかね。
―(三浦へ)以前「家族のためにもプロに行きたい」とおっしゃっていましたが、その夢がかなった今日、家族にどのようなことを伝えたいか
三:自分は片親で、母子家庭で育ったので、ようやく夢がかなったということを一番に伝えたいと思います。
―大学時代先発、リリーフといろいろなポジションを務めたが、プロではどのような役割を狙っていきたいか
三:もちろん先発としてやっていきたい気持ちはありますが、チーム事情などもあるので、与えられたポジションでしっかり結果が残せればなと思っています。
―先ほど自身の足りない部分を話されていましたが、大学4年間で成長した部分は
山:自分は4年間で体格が成長しました。
三:自分が成長した部分は準備する力がすごくついたところだと思います。高校までは、試合までの調整やコンディションは自分の中であまり確立されたものはなかったのですが、大学に来て、鈴木さんや、高田孝一(令2年度卒=現東北楽天)さんのことを見ていて勉強になりましたし、自分の中で参考にしようと思ってやってきました。
岡:自分は、継続力です。
―(岡田へ)現在読売ジャイアンツは特に若手の外野手が不足しているため即戦力として期待されると思いますが、何か意気込みは
岡:一日一日を死に物狂いで頑張って一日でも早く一軍というところでプレーしたいなと思っています。
―プロでの決意を改めてお願いします
山:まずは、開幕一軍に向けてしっかりと入れるように頑張りたいと思います。
三:自分もまずは開幕一軍に向けて、良いスタートが切れるように頑張っていきたいと思います。
岡:一日一日を全力で頑張って、多くの人に自分のプレーで感謝の気持ちを伝えられたらなと思います。