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【硬式野球】東京六大学野球2021秋季リーグ戦 第4週 早大1回戦 エース・三浦が9回無失点と圧巻の投球! 打線は散発3安打で無得点も、引き分けで今季初の勝点獲得

東京六大学野球2021秋季リーグ戦 第4週 早大1回戦
2021年10月12日(火)
神宮球場

ドラフト会議から一夜明けて行われた早大1回戦は、共に横浜DeNAから指名された三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)と早大・徳山壮磨の投げ合いとなった。三浦は5回までを完全投球。その後は走者を許すも9回を無失点と好投を披露する。打線が散発3安打に抑えられ無得点に終わるも、0ー0で引き分けて勝点0.5を獲得した。

 

三浦は9回無失点の好投を披露

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0
法 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0

(法大)三浦—村上
(早大)徳山、原、加藤—岩本
[本塁打] なし

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (9) 西村 3 1 0 .364 右2 三振 四球 左飛
2 (7) 宮﨑 3 0 0 .300 三振 三振 投ゴ
 H 小池 1 0 0 .000 三ゴ
3 (8) 岡田悠 3 0 0 .083 三振 三振 左邪 四球
4 (4) 齊藤大 2 1 0 .333 遊飛 中安 死球
 R 木下 0 0 0  —
 4 高田 0 0 0  — 三犠
5 (3) 野尻 3 0 0 .400 二ゴ 中飛 中飛
 H 高原 0 0 0 .000  
 H 諸橋 1 0 0 .250   左飛
6 (6) 今泉 3 0 0 .222 三ゴ 三振 遊ゴ
7 (5) 中原 3 0 0 .400 左飛 三振   左飛
8 (2) 村上 3 1 0 .300   二ゴ 三ゴ 左安
9 (1) 三浦 1 0 0 .500   三振 四球 投犠
26 3 0 .240

 

投手成績

球数 打者 防御率
三浦 9 107 32 4 7 1 0 3.46
9 107 32 4 7 1 0 4.15

 

ベンチ入りメンバー

10 三浦銀二(キャ4=福岡大大濠) 42 吉安遼哉(法1=大阪桐蔭) 1 岡田悠希(人4=龍谷大平安)
15 石田旭昇(文3=東筑) 2 中原輝也(人4=尽誠学園) 3 小池智也(営4=八戸学院光星)
18 古屋敷匠眞(営4=八戸工大一) 4 齊藤大輝(人3=横浜) 7 諸橋駿(法4=中京大中京)
19 扇谷莉(営3=東邦) 5 松田憲之朗(キャ3=龍谷大平安) 8 宮﨑秀太(営3=天理)
21 山下輝(営4=木更津総合) 6 海﨑雄太(文3=埼玉栄) 25 野尻幸輝(営3=木更津総合)
26 篠木健太郎(営1=木更津総合) 24 高原侑希(法2=福井工大福井) 33 西村友哉(法1=中京大中京)
47 武冨陸(営2=日大藤沢) 35 今泉颯太(法2=中京大中京) 38 木下将吾(文3=静岡)
20 是澤涼輔(現3=健大高崎) 36 高田桐利(営3=広陵)
27 村上喬一朗(法3=東福岡) 39 肥後幸太(法3=法政二)

戦評

先発は三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)。昨晩、横浜DeNAからドラフト4位で指名を受けたばかり。相手先発・徳山壮磨も横浜DeNAから2位指名を受けたため、注目の対決となった。


先発マウンドに上がった三浦

先日の立大1回戦では初回から2失点と悔しい内容となったが、今試合の三浦は違った。ストライク先行の積極的なピッチングで相手を圧倒。初回を三者凡退で抑え、勢いそのまま5回まで完全投球。エース復活を見せた。 一方、法大打線は初回に西村友哉(法1=中京大中京)が右翼線への二塁打を放つなど得点圏に走者を進めるも、徳山の前にあと一本が出ず得点を奪えない。


西村は今季全試合で安打を放っている

両投手が力投する中、法大ナインに衝撃が走った。7回裏、徳山が齊藤大輝(人3=横浜)に投じた3球目がヘルメット付近に当たった。加藤重雄監督らが駆けつける中、齊藤大は起き上がることが出来ず担架で運ばれた。昨季ベストナインを獲得している齊藤大が離脱することになると、相当な痛手を負うことになる。暗い雰囲気が球場に立ちこめた。しかしそれを払拭するかのよう、代走で出場した木下将吾(文3=静岡)が堂々の走塁をみせる。今泉颯太(法2=中京大中京)の打席の際に盗塁を決めると、次の球で徳山が暴投を見るとすかさず三進。一気に好機を作り上げた。しかし、今泉の遊ゴロの際に本塁でタッチアウトとなり好機を生かすことが出来なかった。

8回表、先頭打者に左前安打を打たれるなど1死一、三塁と失点の危機が三浦を襲う。その中、三浦は自分の投球ペースを乱すことなく、代打の小野元気を空振り三振、中川卓也をサードへの邪飛に抑えピンチを切り抜ける。9回も相手に隙を与えず9回4安打無失点と堂々のピッチングを見せた。


三浦は9回零封と圧巻の投球

0対0で迎えた9回裏、岡田悠希(人4=龍谷大平安)が四球で出塁すると、高田桐利(営3=広陵)が三塁線への犠打を決め2死二塁に。一打サヨナラの場面で代打に起用されたのは、立大1回戦で9回に本塁打を放った諸橋駿(法4=中京大中京)。 早大3番手・加藤孝太郎が投じた初球を振り切ると打球は左翼に。しかし打球に伸びがなく、左飛でゲームセット。投打が噛み合わず悔しい引き分けとなった。開幕して3試合、未だ勝ち星がない法大。しかし、6回裏の宮﨑秀太(営3=天理)のヘッドスライディングや三浦の圧巻の投球など、『橙志』みなぎるプレーが随所で見られた。今季初白星に向け、大きく一歩前進した試合となった。

(記事:東夏紀、写真:五嶋健、山田陸斗)

クローズアップ:三浦銀二

三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)がエースとして意地の投球を見せた。

前日のドラフト会議で共に横浜DeNAベイスターズから指名を受けた三浦と早大・徳山壮磨の投げ合いとなったこの試合。『DeNA対決』として注目を浴びたが、それ以上に三浦にとって徳山は昨季の早大1回戦(5月1日)で投げ負けた相手。「勝ちたいと思っていました」。エースとして燃えないわけがなかった。

三浦は初回をわずか8球で終わらせると、5回までを完全投球。最速148㌔の直球と変化球をコーナーに投げ分け、早大打線を寄せ付けなかった。6回に2死から安打を浴びるも冷静に後続を立ち、無失点投球。唯一のピンチらしいピンチは8回。安打2本を許すと、1番・鈴木萌斗に四球を与え2時満塁とピンチを迎える。しかし、三浦は続く中川卓也を三飛に抑え、この回も無失点で切り抜けた。9回も3者凡退で終わらせた三浦。9回を投げて107球、7奪三振無失点と最高の投球を見せた。

前回登板から中2日での登板も「(体の調子は)絶好調でした」と三浦。4回5失点と悔しい結果に終わった前回登板の反省を生かし、「ストレートで押そうと思って投げていました」。自身の武器であるノビのある直球を生かし、今季ここまで最多得点の早大打線を封じ込めた。

1年春から神宮のマウンドに立ち続けた三浦も、『HOSEI』のユニフォームを着て戦うリーグ戦は残り7試合。「ここから全部勝つ勢いでやっていきます!」。エースとして、主将として、『橙志』を胸に三浦は腕を振り続ける。

(五嶋健)

選手インタビュー

三浦銀二 主将

ー今日の試合を振り返って
チャンスでの一本を出したかったです!

ー中2日での登板でした。体の調子は
絶好調でした。

ー前回登板を踏まえて修正した点は
ストレートで押そうと思って投げていました。

ー徳山投手との投げ合いでした。意識された事は
勝ちたいと思っていました。

ー悪天候の中での登板でした。気をつけたことは
守備のリズムが大事なので三振よりも打たせて取ることを意識してやってました。

ー5回まで完全投球も、6回に安打を許しました。その際に考えた事は
(完全試合を)狙っていたのでとても残念です。

ー次の試合に向けての意気込みをお願いします
ここから全部勝つ勢いでやっていきます!

村上喬一朗 捕手

ー今日の試合を振り返って
銀二さんの投げる球がとにかく良かった。今日はこれにつきます。

ー普段どのようなルーティンで試合に挑んでいますか
起床時間の30分前に起きて、トイレ掃除をしています。これがルーティンです。

ー早大打線の印象は
素晴らしい打者ばかりです。ですが、今日は銀二さんの力がそれを勝りました。

ー三浦投手をリードしていたが、自身のリードを振り返って
いままではデータベースで考えていましたが、立教戦を踏まえ、ピッチャーの良い球を引き出そうという思いでリードしました。上手く、個々の打席ではなく試合全体という幅で考えられたと思います。

ー8回に左前打。どのような気持ちで打席に立ちましたか
銀二さんがこれだけ頑張っているので、なんとかしたいという思いで打席に立ちました。

ーこれで3試合連続ヒットとなりましたが、ご自身の調子は
バッティングのことは基本的に考えていません。いい場面で得点に絡むことができればなと思っています。調子は悪くありません。明日も頑張ります。

ー明日への意気込みをお願いします
早稲田には高校受験の時に早実を受けて、落ちたという思い入れがあります。大好きな仲間と共に早稲田に勝ちたいと思います。

野尻幸輝 外野手

ー今日の試合を振り返って
今日はエースの銀二さんが粘りのピッチングをしてくれたのですが、自分を含め野手陣が1点を入れられなかったことが非常に悔しいです。

ー1年ぶりのスタメン出場でした
1年ぶりのスタメンでしたが、1年前とは考え方も違い、余裕を持ってプレーすることができました。

ー徳山選手の先発が予想される中、チームとしてどのような攻撃方針を立てていましたか
いいピッチャーでしたが、入りであったり、甘い球は必ずあるのでそこを仕留めようといってました。

ー一塁を守る中で意識していたことは
左打者が多く、雨で球がスリップするので、いつもより後ろ目で守り、視野を広く持ち、周りに声をかけていました。

ー木更津総合高の先輩でもある山下輝選手が昨日のドラフトで1位指名されました
木更津総合からは3年連続でドラフト指名されており、本当に高校の監督である五島監督のもとで野球をして、考え方を学んだことをみんな大学でも実践しているからこその結果だと思います。自分もこの流れに乗れるように、日々考えて努力をし、来年のドラフト指名に向かって頑張ります。

ー変則日程の最中ですが、体の状態は
体の疲れはありますが、それ以上に試合をさせていただいてることがありがたいことですし、こうやってスタメンで出させてもらうとベンチにいる時とは違った緊張感や経験ができるので、感謝してやっていきます。

ー明日の試合に向けて意気込みをお願いします
今まで色々ためになることを言ってくれて、自分を成長させてくれた4年生の皆さんに恩返しがしたいので、必ず自分が奮起し、チーム一丸となって勝利します。

西村友哉 外野手

ー今日の試合を振り返って
勝ちきることが出来なかったのでとても悔しいです。

ー3試合連続安打となりましたが、好調の要因は
好調ではないですが、1打席1打席、後悔しないように打席に立つようにしています。

ー昨日は同じ外野手の岡田悠希選手がドラフト指名を受けました
いつも一緒にプレーしている方がプロ野球選手になり、とても嬉しく思うのと同時に、自分も4年後にいきたいという気持ちになりました。

ー明日に向けて意気込みをお願いします
明日は必ず勝てるようにチーム一丸なって頑張ります!

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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