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【硬式野球】東京六大学野球2021秋季リーグ戦 第6週 東大2回戦 初先発の篠木が6回無失点の好投も 打線が散発2安打に抑えられ、今季4度目の引き分け

東京六大学野球2021秋季リーグ戦 第6週 東大2回戦
2021年10月24日(日)
神宮球場

前日の試合で今季初白星をつかんだ法大。連勝とするべく、先発の篠木健太郎(営1=木更津総合)は6回無失点と好投を見せる。しかし、打線が散発2安打。4回以降は無安打に抑えられ、今季4度目の引き分けとなった。

先発し、6回無失点と好投した篠木

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0
東 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0

(法大)篠木、尾﨑—村上
(東大)奥野、井澤—松岡泰
[本塁打] なし

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (9) 西村 4 1 0 .233 中飛 中安 三ゴ 三ゴ
2 (7) 宮﨑 3 0 0 .200 四球 捕邪 左飛 捕ゴ
3 (4) 齊藤大 2 0 0 .385 三直 四球 三直 死球
4 (8) 岡田悠 3 0 0 .172 三振 三振 四球 遊飛
5 (3) 3 1 0 .286 左安 三飛 投犠 遊直
6 (5) 高田 3 0 0 .000 投犠 遊飛 三ゴ 右飛
 5 中原 0 0 0 .222
7 (2) 村上 3 0 0 .368 中飛 死球 三振 投直
8 (6) 海﨑 3 0 0 .200 一邪 四球 一ゴ  三振
9 (1) 篠木 2 0 0 .000 三振 三振  
 H 諸橋 1 0 0 .111 中飛
 1 尾﨑 0 0 0 .000
27 2 0 .218

 

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 6 89 20 3 8 0 0 2.25
尾﨑 3 58 13 1 7 2 0 0.00
9 147 33 4 15 2 0 3.04

 

ベンチ入りメンバー

10 三浦銀二(キャ4=福岡大大濠) 42 吉安遼哉(法1=大阪桐蔭) 1 岡田悠希(人4=龍谷大平安)
14 安達壮汰(営1=桐光学園) 2 中原輝也(人4=尽誠学園) 3 小池智也(営4=八戸学院光星)
15 石田旭昇(文3=東筑) 4 齊藤大輝(人3=横浜) 7 諸橋駿(法4=中京大中京)
16 尾﨑完太(キャ2=滋賀学園) 5 松田憲之朗(キャ3=龍谷大平安) 8 宮﨑秀太(営3=天理)
19 扇谷莉(営3=東邦) 6 海﨑雄太(文3=埼玉栄) 33 西村友哉(法1=中京大中京)
26 篠木健太郎(営1=木更津総合) 24 高原侑希(法2=福井工大福井) 37 浦和博(キャ2=鳴門)
47 武冨陸(営2=日大藤沢) 35 今泉颯太(法2=中京大中京) 38 木下将吾(文3=静岡)
20 是澤涼輔(現3=健大高崎) 36 高田桐利(営3=広陵)
27 村上喬一朗(法3=東福岡) 39 肥後幸太(法3=法政二)

戦評

昨日の試合で今季初白星を挙げた法大は、東大との2回戦に臨んだ。ここまで調整不足の中、開幕という厳しい状況を背負いながら奮闘するも勝利が遠かったチームにとって、昨日の快勝した勢いに乗ってラストスパートをかけたいところだ。

連勝を狙うこの試合の先発を託されたのは、今季リーグ戦デビューを果たし法大の次世代を担うことが期待される篠木健太郎(営1=木更津総合)。早大2回戦では最速152㌔の直球を武器に、最終回を3者凡退に抑える活躍を見せたルーキーが待望の初先発マウンドに上がった。

1死から内野安打で出塁した2番の阿久津怜生が盗塁を試みるも、今季全試合に出場し投手陣を支えている村上喬一朗(法3=東福岡)がすかさず阻止。バッテリーの信頼関係で初回を0点に抑える立ち上がりを見せた。

打線は2回、3回にそれぞれ先頭打者が安打で出塁し、得点圏に走者を置くがいずれも好機をものにすることはできなかった。わずか2安打と攻撃の形を作れず、相手先発の奥野雄介に苦しめられた。

一方、篠木は4回に上位打線を3者連続三振で圧倒するなど調子を落とさない。その後も走者を出しながらも、要所を締める投球で6回を無失点にまとめた。


篠木は6回無失点と好投

2番手としてマウンドに上がったのは、昨日勝利投手となり2日連続の登板となった尾﨑完太(キャ2=滋賀学園)。ピンチの場面で強気に三振を取りにいき、相手に得点を許さない。

両チームの好投が続き、互いに無得点のまま迎えた最終回。先攻の法大は2死から海﨑雄太(文3=埼玉栄)が東大2番手の井澤駿介に10球を投げさせる粘りを見せるも空振り三振に倒れ、攻撃を終えた。


粘りを見せながらも三振に倒れた海﨑

敗戦を免れたい法大は9回裏、尾﨑がそのままマウンドに上がり、相手中軸をきっちりと3人で打ち取り試合終了。勝利こそならなかったが、法大の今後を担う2人の投手の活躍で引き分けに持ち込んだ。


連投となったが3回無失点とした尾﨑

両先発の好投による投手戦となったこの試合。法大は無失点で相手打線を抑え込んだ投手陣を野手陣が援護できず、今季初の連勝とはならなかった。

特殊な日程で今月からスタートした法大にとって、今季も残すところ明大との2試合のみ。疲労などによる影響への心配もぬぐえないが、最終カードを悔いのないよう戦い抜いてほしい。

(記事:山中麻祐子、写真:五嶋健)

クローズアップ:篠木健太郎

次代を担うエースへ。前日の尾﨑完太(キャ2=滋賀学園)に続き、篠木健太郎(営1=木更津総合)が好投を見せた。

これまで山下輝(営4=木更津総合)が担っていた日曜日の真っ新なマウンドに上がった篠木。自身初先発となるも「緊張は特にありませんでした」と初回から直球は146㌔を計測。2番の阿久津怜生に内野安打を許すも冷静に後続を断ち、上々の立ち上がりを見せた。3回に2死二塁とピンチを背負ったが、「0点で抑えることだけを考えていました」。宮﨑湧を空振り三振に切って取ると、その後は宮﨑を含めて5者連続三振。圧巻の投球を見せた。篠木は6回を投げて、被安打3、8奪三振で無失点。最速147㌔を計測した直球もスピンがよく効いており、「ストレートで押していこうと(バッテリー間で)話していた」と思い描いていた通りの投球となった。

昨季は合流が3月半ばになったこともあり出遅れるも、今季は立大2回戦で法大1年生投手の中で最速デビュー。1回2失点とほろ苦いデビュー戦となったが、早大2回戦では同点で迎えた9回裏に登板し、無失点。150㌔越えの直球で早大打線をねじ伏せ、リベンジを果たした。そして迎えた今日の試合、4日前に告げられたという初先発マウンドで、頼もしい姿を見せた。

「初先発でしたが、ペース配分をしながら、0で抑えることが出来て良かった」と今日の試合を振り返った篠木。一方で課題については「無駄なボールが多かったことと、変化球の質と精度です」と自己分析をした。

昨年まで三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)が背負った背番号『26』を継承するスーパールーキー。あと2試合で卒業する三浦の思いも背負って来季以降、エースとして突き進む。

(五嶋健)

選手インタビュー

三浦銀二 主将

ー今日の試合を振り返って
投手陣がよく抑えてくれたとおもいます。

ー先発した篠木選手の投球について、どのようにご覧になっていましたか
頼もしいと思って見ていました。

ー次のカードが大学生活最後の2試合となります
悔いの残らないように頑張ります。

尾﨑完太 投手

ー7回からの登板でしたが、これは予定通りでしたか
いつでもいける準備をしていたので予定通りです。

ー昨日は5イニングを投げましたがその疲れは
全く疲れはなかったです。

ー7奪三振の要因は
打者の特徴をとにかく見ることです。

ー反省点をあげるならどのような点ですか
ハッキリとした無駄なボールが多い点です。

ー次へ向けて意気込みをお願いします
投げることがあるなら全力でいきます。

篠木健太郎 投手

ー今日の試合を振り返って
初先発でしたが、ペース配分をしながら、0で抑えることが出来て良かったです。

ー試合前、バッテリー間でどのようなことを話しましたか
ストレートで押していこうと話していました。

ー初先発となりましたが、緊張などは
緊張は特になく、テンポのいい投球をしようと考えていました。

ー先発が告げられたのはいつでしたか
水曜日です。

ー3回、ピンチの場面ではどのようなことを考えて投球しましたか
0点で抑えることだけ考えていました。

ー今日の登板で見つかった課題は
無駄なボールが多かったことと変化球の質と精度です。

ー次の試合に向けて意気込みをお願いします
チームに貢献します!

浦和博 外野手

ー今日の試合を振り返って
とても悔しいです。

ー篠木投手の好投についてどのようにご覧になってましたか
頼もしいなと思って見ていました。

ー1打席目の安打を振り返って
ミスした後だったので絶対に塁に出ようと思っていました。

ー明大戦に向けて意気込みをお願いします
チームの勝利に貢献します。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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