• HOME
  • 記事
  • 重量挙
  • 【重量挙】第18回全日本学生ウエイトリフティング選抜大会事後インタビュー

【重量挙】第18回全日本学生ウエイトリフティング選抜大会事後インタビュー

第18回全日本学生ウエイトリフティング選抜大会事後インタビュー
2022年3月5日、6日
埼玉・上尾市スポーツ総合センター

3月5日から6日にかけて第18回全日本学生ウエイトリフティング選抜大会が上尾市のスポーツ総合センターで開催されました。佐野香太朗選手が(営1) 61kg級において、スナッチで大会タイ記録を樹立し、この階級で優勝を飾りました。弊会では今大会に出場した佐野選手、山下立真選手(キャ1)、齋藤正吾選手(法3)、仲野恵樹選手(文2)にお話を伺いました。
※取材は27日(日)にオンラインで実施

スナッチで大会新記録を樹立し、61kgで優勝の佐野(提供・法政大学体育会重量挙部)

試合結果

個人成績

階級 選手名 スナッチ クリーン&ジャーク トータル
61㎏級 佐野香太朗 114× 114☆ 126× 1位 135〇 140〇 150× 1位 254 1位
73kg級 山下立真 128☆ 133× 133☆ 1位 155× 155× 155×
81kg級 齋藤正吾 123〇 128× 129× 4位 145〇 150× 150× 4位 268 4位
+109kg級 仲野恵樹 130〇 135〇 140× 4位 165× 165〇 173〇 4位 308 4位

※単位はすべてkg。★は大会新記録 ☆は大会タイ記録
山下はクリーン&ジャークで3回失敗のため失格

選手インタビュー

61㎏級 佐野香太朗

―今大会を振り返って
当初の目標より全然低い数字になっていしまい、成功率も低かったので、自分の調子を合わせられなかったので反省です。気持ち的には落ちていなかったので、次に活かしていきたいです。

―試合前の調整は
自分は陽性ではなかったので、体調面では問題ありませんでした。ただ、練習が丸々1週間できずに、調子も落ちてしまったので、不安はありました。

―それでもトータルでは1位でした
運が良かっただけだったです。日本大学の選手で自分と同じくらいやる選手がいて、その選手が出ていたらどうなっていたか分からないので運が良かっただけなのかもしれないです。

―法大を選んだ理由は
高校から法政に行っている先輩がいて、話は聞いていました。先輩後輩関係も良く、設備が整っているので、かつ強豪校でもあるのでそこに決めました。

ー自己ベストは
スナッチが122、ジャークが145、トータルは247です。

―今後、3年間でどう成長したいか
2年、3年、4年の終わりまで、止まることなく少しづつでも良いので成長していきたいです。

―意気込みを
個人では大学は、試合は基本的に一つ一つが全国レベルなので、どれも大事にして大学記録や日本記録を更新していきたいです。団体では、2連覇を目指して頑張りたいです。

81㎏級 山下立真

―今大会を振り返って
記録なしに終わってしまったので、力不足を感じました。

―クラスターの影響が
いつもより練習の回数は少なかったですが、試合で記録なしに終わるのは、あってはいけないことなので、自分の調子ともっと向き合うべきと感じました。

―試合前のコンディションは
調子は悪いわけでなかったので、それを本番に出し切れなかったのは反省です。

―3回失敗の原因は
練習が少なかったというのもありますが、今の現状に対し、適正な重量選択ができなかったというのがあります。

―修正するためには
普段の練習から本番を想定した練習をすることですね

―自己ベストを更新するには
筋力の全体的な向上が必要です。

―法大に入って一年間たって
周りが高校時代から全国で活躍してきた選手ばかりなので、色んな刺激があって、自分もまだまだだなと思うことがたくさんあって、向上心を持って練習できます。

―刺激をもらえる選手は
同期の佐野選手は、彼は活躍がすごいので、自分も負けられないなと思います。練習も同じ練習パートナーで組んでいるので、練習する時間が長いので、良い刺激をもらっています。

―これからの目標
目の前にある小さな目標を積み重ねていって、世界で活躍できる選手になりたいです。今の一番の目標はジュニア日本記録(スナッチ136kg、ジャーク170kg)の樹立です。

―今後の意気込み
この試合では、ウエイト人生では初の失格をして、初心に帰るというか、基礎練習からやり直しているので、どんどん記録更新を目指していきたいです。

81㎏級 齋藤正吾

―今大会を振り返って
今回の試合の一か月前にコロナにかかってしまい二週間前から調整という形になったので、思うような練習ができてない状態で、望んでしまったので力を発揮できなかったです。

―コロナの期間は身体を動かしたりなど
最初の一週間は息苦しさがあったので、何もできませんでいした。ただ残りの一週間は体調も良くなったので、自分の部屋でトレーニングしたりしていました。

―コロナになって大変だったことは
寮内でクラスターになったので、部員全員練習ができないというところが大変でした。

―今大会で見つかった修正点は
今回の試合が昨年の8月以来だったので、試合勘を忘れていました。また、久しぶりの試合ということで気持ちが上がりすぎていました。

―一方で良かった点は
いや、正直良かったと思える点はなかったですね。

―今後の練習で強化したいポイントは
まずはけがをしないで練習するということです。二日練習して、一日休むというサイクルなのですが、その中で毎回課題を見つけてその都度潰していくのが最善だと思います。

―けが予防のためには
練習の後にあストレッチをやっています。お風呂上りにも30分から1時間はずっとストレッチをしています。

―今までけがが多かった
そうですね。今まで練習に支障が出るくらいのけがが多いので、そういったものをなくしていくことが記録を伸ばすために一番大切なことだと思います。

―今、一番期待しているのは
佐野と山下は期待のホープだと思います。元々、高校のときから強いのに加えて、才能の塊でもありますし、練習でもチームを盛り上げてくれる二人です。試合でも調整が上手くいけば必ず結果を出すので、すごく期待しています。

―よくコミュニケーションを取る
アドバイスをもらわれたりもするので、そういうときは快く受けて、教えてあげたりします。

―ラストイヤーへの意気込み
昨年、インカレ団体優勝したので、今年12月のインカレで団体優勝して、二連覇を達成したいです。

+109㎏級 仲野恵樹

―今大会を振り返って
成功率はあまり良くなかったので、次の大会で修正していきたいと思います。

―大会前の調整は
全然できなかったです。(クラスターの影響で)二週間くらいは、身体も動かせなかったです。途中まで、大会に出ないで良いかなと思っていましたが、何とか戻して出ることはできました。

―良かった点は
短い期間でも出れるくらいまでは、状態を戻せることが分かったので、もっと調整期間があれば記録を伸ばせると思いますした。

―今後の練習で強化したいポイントは
自分は体重制限がない階級なので、どんどん体重を増やしていくことが鍵だと思います。今も、筋トレを多めにやっています。

―来年度から三年生になりますが後輩と接するときに気を付けていることなどは
自分は一年生指導なので、一年生とコミュニケーションをする機会は多いですし、月に一度ミーティングも行っています。

―一年生指導とはどのようなことを
一年生ができなかったことや仕事のミスなどを一回一回指導することをやっています。

―その役職で苦労したことは
はじめはできないことも多いのですが、あまり言い過ぎると、萎縮してしまうと思うので、言い方には気を付けています。

―今後の大会への意気込みを
次は全日本個人があるので、それに向けてしっかり調整して優勝したいと思います。

(以上取材・大井涼平)

 

関連記事一覧