【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦　対早大1回戦　一進一退の攻防を繰り広げるも、延長10回にまさかの5失点　早大の猛攻で初戦を落とす

東京六大学準硬式野球春季リーグ戦
対早大戦
2022年4月30日（土）
駒沢硬式野球場

慶大と決着がつかぬまま、法大は順調に勝ち点を積み重ねる早大との初戦に挑むことになった。先制を許した法大はクリーンナップに座る鈴木歩夢（社3）、堀尾浩誠（社4）、高橋凌（社3）の適時打などで反撃。互いに譲らず延長10回に持ち込むも、本塁打などで5失点と古川端晴輝（社2）が踏ん張れず初戦を落とす結果に。

この日復帰を果たした唐橋は2安打の活躍

戦評

熱戦を繰り広げるものの、勝ち点の行方が決まらぬまま全カードの慶大戦を終えて約2週間。空き週を挟み、現在勝ち点2と順調に勝利を重ねている早大との試合に挑んだ。

先発として今季チーム最多登板の藤中壮太（社2）がマウンドへ。先頭打者に初球を右方向に運ばれると、犠打で得点圏に走者を送られる。続く打者に内野安打を許し、1死一三塁とピンチは拡大。ここで早大4番の川原崚に適時打を浴び、先制点を献上してしまう。最少失点にとどめたいバッテリーだったが初球でスクイズを決められ、初回は2失点と追いかける展開で攻撃へ。

法大も先頭からチャンスを作る。この日実戦に復帰した1番・唐橋悠太（経3）がいきなり安打を放ち、続く古屋一輝（経4）が犠打を決めて1死二塁に。3番・鈴木歩夢（社3）が邪飛に倒れるものの、法大不動の4番・堀尾浩誠（社4）が適時二塁打を放ち、1点を返す。

しかし2回表、またも初球を狙われ先頭打者に安打を許す。走者を犠打で二塁に送られ、初回と同じ形でピンチを背負う。続く打者を四球で出塁させると、守備の悪送球も絡む適時打を浴び再び2点差に。さらに安打を許すも迎えた満塁をしのぎ、大量失点を免れた。

力強く腕を振るも制球に苦しむ藤中に代打が送られ、3回からは東大2回戦で初先発を務めた期待の新星・中野颯太（経1）が登板。投手陣の力投に応えるように、攻撃陣は3回裏に2打席連続となる安打で出塁した唐橋を鈴木が適時二塁打で返し1点差に迫る。さらに堀尾が内野安打でつないだ後、高橋凌（社3）の適時打で同点に追いつく。

その後は6回に法大が、7回に早大がそれぞれ1点を追加。法大は6回から古川端晴輝（社2）に継投し、そのまま延長10回に突入。

1死から四球で出塁させると、古川端の暴投で二塁に進まれる。流れを断ち切れず連打で満塁とすると、守備陣が乱れ、失策の間に勝ち越しを許してしまう。ここで痛恨の本塁打を浴び、さらに3点を失う。代わった伏見颯真（営4）が三振に抑え、何とか食らいつきたい法大だったが5点の差は大きく、最終回は無得点で試合終了。一進一退の攻防を続けていただけに悔しい黒星となった。

(記事/写真：山中麻祐子)

適時二塁打を放った4番・堀尾

選手インタビュー

唐橋悠太・高橋凌

―試合を振り返って
高橋：取れるところで点数が取れなかったので、それが負けた原因かなと思います。
唐橋：取って取られての試合で、先にイライラして集中力を切らした方が負けてしまうなと。

―唐橋選手は今季初出場でしたが、コンディションは
唐橋：全然打撃面では問題なかったです。守備面では不安があったんですけどいいプレーも出てよかったです。

―9回は速い打球に飛びつく好守備でしたが、普段から意識している
唐橋：あれはたまたま投げきれて（ミットに）入ってくれてよかったです。

―高橋選手は多方向への安打が見られたが、打撃面で意識していることは
高橋：来たボールに、コースに逆らわないように打つことですね。

―唐橋選手は2安打の活躍で、どちらも攻撃のきっかけとなりました
唐橋：状態がよかったので、甘い球を待ってそれ以外は見逃しました。甘い球が来たら積極的に振りにいく余裕がありました。

―高橋選手はここまで二塁手でスタメン出場されていますが、守備面で心がけていることは
4戦目に勝ってリーグ戦優勝に向けてもっと勢いをつけていけるように、（4戦目が）いつあるかわからないですけどチーム一丸となって勝ちます。

―唐橋選手は2安打の活躍で、どちらも攻撃のきっかけとなりました
高橋：イレギュラーでも対応できるように力を抜くことですかね。

―早大戦への対策は
唐橋：ピッチャーが左ということはわかっていたので、平日（の練習）とかに左のピッチャーに投げてもらったりといった感じです。

―次戦に向けて
高橋：もう負けられないので、ここから2連勝できるように頑張りたいと思います。
唐橋：優勝するには明日明後日勝たないといけないので、とりあえず明日全力で勝っていきたいと思います。