関東大学春季交流大会
対日体大
2022年5月22日(日)
法大多摩グラウンド
春季大会連敗スタートとなった法大は、第3戦で日体大と対戦。試合序盤から積極的に攻める法大は、10分に先制すると、前半だけで4トライを奪う猛攻撃。後半も追加トライを奪い、終わってみれば38-0の完勝。見事初勝利を手にした。
(インタビューは、ラグビー部学生スタッフの方々のご協力の下、オンラインで行いました)
試合結果
トータル試合結果
38 法大 |
26 | 前半 | 0 | 0 日体大 |
---|---|---|---|---|
12 | 後半 | 0 |
ポイント詳細
4/2 | T | 0/0 |
---|---|---|
3/1 | G | 0/0 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:徐、南部、松田、寺前2、小山田 G:石岡4 |
※前半/後半、得点者は法大のみ記載
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 石母田健太 | 4 | 國學院栃木 |
2 | HO | 徐和真 | 4 | 大阪朝鮮 |
3 | PR | 河村龍成 | 4 | 明和県央 |
4 | LO | 細川幹太 | 1 | 國學院久我山 |
5 | LO | 木村開 | 3 | 秋田中央 |
6 | FL | 山下武準 | 3 | 法政二 |
7 | FL | 寺前琉達 | 2 | 報徳学園 |
8 | NO.8 | 森達喜 | 2 | 京都成章 |
9 | SH | 小山田裕悟 | 1 | 桐蔭学園 |
10 | SO | 石岡玲英 | 3 | 御所実業 |
11 | WTB | 松田陸空 | 2 | 石見智翠館 |
12 | CTB | 金侑俉 | 2 | 大阪朝鮮 |
13 | CTB | 中井駿 | 2 | 大分舞鶴 |
14 | WTB | 南武翔大 | 4 | 京都成章 |
15 | FB | 北川拓来 | 1 | 昌平 |
16 | Re | 井口龍太郎 | 4 | 静岡聖光学院 |
17 | Re | 四元涼太 | 3 | 鹿児島玉龍 |
18 | Re | 渡辺明志 | 2 | 佐賀工業 |
19 | Re | 本山淳大 | 3 | 佐賀工業 |
20 | Re | 佐藤達朗 | 4 | 秋田中央 |
21 | Re | 佐々木康成 | 4 | 大分舞鶴 |
22 | Re | 山脇一真 | 3 | 天理 |
23 | Re | 熊田経道 | 3 | 大阪産業大附属 |
24 | Re | 小林雅治 | 2 | 法政 |
25 | Re | 高木喜一 | 3 | 金光藤蔭 |
26 | Re | 北川直宏 | 2 | 桐蔭学園 |
戦評
ここまで慶大、筑大と連敗中の法大。第3戦で迎えるは昨季対抗戦5位の日体大。昨年の春季来会では73-12の大勝を収めており、相性は悪くない。法大はこれまでの2戦からスターティングメンバーを6人変更し、共同主将の徐和真(4)が今季初先発となった。また細川幹太(1)、小山田裕悟(1)、北川拓来(1)の3人のルーキーが大学入学後初先発を飾り、1年生から4年生のチーム全員で春季大会初勝利を目指す。
キックオフから試合のペースを握ったのは法大。グラウンドを広く使い、法大らしい早い展開ラグビーで相手陣内に攻め込む。スコアが動いたのは前半10分。敵陣ゴール前での法大のラインアウトからモールで押し込むと、最後はこの試合が法大での初ファーストジャージとなった寺前琉達(2)がトライを決め、幸先よく先制に成功する。このトライで勢い付いた法大は16分、またも敵陣ゴール前でのラインアウトを獲得すると、右に展開していき、最後はサイドでパスを受けた松田陸空(2)が飛び込みトライを決め、点差を広げる。24分には日体大に自陣5mライン付近まで攻め込まれるも、FWを中心とした粘り強いディフェンスでピンチをしのぐ。すると29分、三度敵陣ゴール前でのラインアウトを獲得すると、モールから飛び出した寺前がこの日2つ目のトライを決める。さらに前半ロスタイム、右サイドでのラインアウトからモールで押し込み、最後は主将の徐がインゴールにねじ込む。石岡玲英が(3)コンバージョンもしっかりと決め、26-0で前半終了。開始序盤からゲームを支配した法大が前半だけで4トライを奪い、試合を折り返す。
桐蔭学園出身の小山田はルーキーながらSHとして躍動
後半に入っても、法大の勢いは止まらない。5分に敵陣5mライン付近まで攻め込むと、SHの小山田を起点に素早いパスでサイドに展開していき、最後は南部翔大(4)が左隅に飛び込みトライ。南部はこれで春季大会3試合連続トライとなった。その後、日体大も徐々にボールを持ち始め、法大陣内に攻めてくる。しかし法大も早いリロードでしっかりとディフェンスラインを敷き、相手にトライを許さない。すると22分、法大が相手に傾き変えた流れを断ち切る。ボールを保持する日体大にプレッシャーをかけ、相手のパントキックのミスを誘う。そのボールを北川が拾い石岡にパスすると、カウンターで一気にゴール前へ。最後はフリーで待っていた小山田がパスをもらいトライ。点差をさらに引き離す。その後は互いに攻め合い一進一退の攻防になるも、法大は組織的なディフェンスで最後まで守り切る。そのままスコアは動かずノーサイドの笛。終始攻めの姿勢を貫いた法大が38-0と快勝し、3戦目にして春季大会初勝利をつかみ取った。
南部は春季大会3試合連続トライと絶好調
2トライを奪った寺前やSHとして安定したパスを供給し続けた小山田など、上級生だけでなく下級生も躍動した今試合。6トライを奪った攻撃力はもちろんのこと、最後まで相手の得点を許さず、失点を0に抑えたことが初勝利に大きくつながった。主将の徐も「DFの粘りが出た」と振り返りながらも、「失点を抑えていくためにはよりタフなフィットネスが必要になってくる」とまだまだ満足していない。春季大会もいよいよ後半戦へ。次戦からは法大と同じリーグ戦勢との対戦となる。秋のリーグ戦へ自信をもって臨むためにも、今試合を機に連勝街道を進みたい。
(記事・写真:板倉大吾)
インタビュー
徐和真(4年、HO、大阪朝鮮)
—今季初めてのスタメンでしたが、主将として意識したことは
今回キャプテンとして、存在感を意識して試合に臨みました。誰よりも声を張り、体を張り、存在感を出すことでチームの指揮向上に努めました。
—FW陣はこれまでの2戦から何名か変更しましたが、スクラムやモールの出来は
スクラムに関しては、8人でヒットする事を意識して臨みました。結果的にヒットに関して、まだまだ改善の余地があるので、私もHOとして今後の課題となりました。モールに関しては、前半のラストプレーでもしっかりと取り切ることができたので、良かったと思います。課題のモールDFの機会はあまりありませんでしたが、失点源のモールDFは今後も改善していきたいと思います。
—DFでは相手の得点を0に抑えましたが
相手の得点をゼロに抑えれた事は今シーズン初でしたので、DFの粘りが出てきたのかなと感じています。しかし今後法政が目指す選手権ベスト4のチームに対して、失点を抑えていくためにはよりタフなフィットネスが必要になってくるので、秋シーズンに向けて、ハードな練習を取り組んでいきたいと思います。
寺前琉達(2年、FL、報徳学園)
—初の公式戦スタメンでしたが、意識したことは
リラックスして自分らしさを出そうとしたことです。
―自身の2トライを振り返って
いいタイミングでボールが触れたのでこれからも量産できるように頑張りたいです。
―高校時代は主にNo.8でしたが、FLでのプレーで感じたことは
高校時代フランカーもしてたりしたので、いつもと違う感覚はなく緊張せずにプレーできました。
小山田裕悟(1年、SH、桐蔭学園)
—自身のトライシーンを振り返って
FBの石岡選手がカウンターでくるなと思っていて、自分の思い通りの形で最後ボールを貰えたので良かったです。
―SHとして初のスタメンでしたが、意識したことは
自分の役割であるパスをとにかく丁寧にやろうと意識していました。自分としてはケガ明け初のゲームだったので1つの事にフォーカスしていました。
―SHには山脇選手いますが、ポジション争いについては
今回はお試しでスタートから出させて頂いただけで実力もスキルもまだまだ追いつけない部分が多いので、これから少しずつ追いつけていけたらと思っています。