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【硬式野球】東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第5週 慶大3回戦 投手陣が乱調、打線の追い上げも及ばず。勝ち点なしで最終カードへ。

東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第5週 慶大3回戦
2022年10月10日(月)
神宮球場

2回戦の良い流れのまま勝ち点を奪いたかったが、先発の尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)が2回でマウンドを降りると続く投手陣も失点を重ね3回まで、7点のビハインドに。その後今泉颯太(法3=中京大中京)らの適時打で3点を返すも追い上げ及ばず。勝ち点0で最終カードを迎えることになった。


9回の好機も三振に倒れ試合終了となった

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 2 0 1 0 0 0 3 6 3
慶 大 1 3 3 0 0 0 0 0 × 7 10 1

(慶大)○増居、橋本達ー宮崎
(法大)●尾﨑、吉鶴、塙、武冨、篠木—村上
[本塁打] 古川1号ソロ(2回、尾﨑)

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 西村 5 1 0 .273 .273 二安 三振 左飛 左飛 三振
2 (7) 木下 2 0 0 .000 .333 投犠 中飛 四球 三振
3 (4) 齊藤大 4 1 0 .212 .366 三振 左安 三振 三ゴ
4 (6) 今泉 4 1 1 .222 .317 三振 右二① 三振 三振
5 (9)3 4 2 1 .243 .263 右安 一ゴ 左安 一邪
6 (2) 村上 3 1 1 .222 .364 投犠 二ゴ 左安 遊ゴ
7 (3) 山根 2 0 0 .269 .296 二ゴ 三邪
1 武冨 .000 .000
H 高原 0 0 0 .333
H5 内海貴 0 0 0 .143 四球 四球
8 (5) 海﨑 3 0 0 .280 .345 三振 三振 中飛
1 篠木
H 平原 三邪
9 (1) 尾﨑 0 0 0 .125 .125
H 是澤 1 0 0 .000 .000 左飛
1 吉鶴 .000 .000
1 .000 .000
9 伊藤勝 3 0 0 .000 .000 一邪 捕邪 三失
32 6 3 .188 .271

 

投手成績

球数 打者 防御率
尾﨑 2 41 12 5 2 1 1 6.47
吉鶴 0 1/3 19 5 2 0 2 3 4.50
1 1/3 47 9 2 2 3 0 2.00
武冨 1 1/3 19 4 0 1 0 0 1.69
篠木 3 46 11 1 6 1 0 4.00
8 172 41 10 11 7 4 5.00

 

ベンチ入りメンバー

10 齊藤大輝(人4=横浜) 22 是澤涼輔(現4=健大高崎) 31 鈴木大照(文3=明徳義塾)
12 一栁大地(人3=星槎国際湘南) 27 吉安遼哉(法2=大阪桐蔭) 1 野尻幸輝(営4=木更津総合)
13 塙雄裕(法3=常総学院) 3 内海貴斗(人3=横浜) 8 宮﨑秀太(営4=天理)
16 尾﨑完太(キャ3=滋賀学園) 5 松田憲之朗(キャ4=龍谷大平安) 33 西村友哉(法2=中京大中京)
17 武冨陸(営3=日大藤沢) 6 海﨑雄太(文4=埼玉栄) 34 平原大靖(文4=石見智翠館)
18 篠木健太郎(営2=木更津総合) 7 今泉颯太(法3=中京大中京) 37 木下将吾(文4=静岡)
21 吉鶴翔瑛(営2=木更津総合) 9 浦和博(キャ3=鳴門) 39 伊藤勝仁(文3=常葉菊川)
2 大柿廉太郎(法4=健大高崎) 24 高原侑希(法3=福井工大福井)
19 村上喬一朗(法4=東福岡) 25 山根滉太(文3=小松大谷)

戦評

木更津総合高出身の2年生投手コンビの活躍で、1勝1敗に持ち込んだ慶大とのカード。迎えた第3戦のマウンドには、初戦で152球の力投を見せた尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)の姿があった。

1死を奪った後、インコースに投げ込んだ低めの球を左翼席に運ばれ先制点を献上。2死から安打を許し相手の好機が広がりそうになるも、女房役の村上喬一朗(法4=東福岡)が二塁を狙った一塁走者を見逃さず、すかさず盗塁を阻止。最少失点で切り抜けた初回だったが、その後もさらなるピンチが。2回裏、四球で先頭打者を出塁させると、続く打者の打球を処理した尾﨑は一塁走者をアウトにしようと二塁へ送球。しかしその球が逸れ、タッチは間に合わず。無死一、二塁から犠打でそれぞれ走者を進められると、8番・宮崎恭輔の適時打で1点を追加される。


新たなフォームを武器に凡打の山を築いた

悪送球なども絡んでこの回3点を失い、何とか流れを断ち切りたい法大。尾﨑は短い間隔での登板という厳しいコンディションもあった中で2回を投げ、後を託した。しかし、前日好救援でリードを守り抜いた2番手・吉鶴翔瑛(営2=木更津総合)にも強力な慶大打線が襲い掛かる。3回裏、先頭から連打を浴び、さらに四球を選ばれ無死満塁に。粘られて押し出しの四球を与え、続いて犠飛を打たれ、立て続けに2点を失ったところで塙雄裕(法3=常総学院)に交代。2死満塁から押し出しで1点を失い、その差は7点に広がった。


塙も苦しい投球に

一方攻撃陣は、初回から内野安打で出塁した西村友哉(法2=中京大中京)を犠打で得点圏に進めるも、続く齊藤大輝(人4=横浜)と今泉颯太(法3=中京大中京)が見逃し三振に倒れて先制の好機をものにできなかった。2回表には真ん中に入った球を右方向に運び、出塁した浦和博(キャ3=鳴門)を犠打で進め、1死二塁とするも山根滉太(文3=小松大谷)と海﨑雄太(文4=埼玉栄)が相次いで打ち取られ得点ならず。

大きくリードを広げられた4回表、齊藤大が左方向へ安打で出塁すると、続く今泉が右中間を割る二塁打を放つ。その間に齊藤大は一気に本塁に突入し1点を返す。その後1死三塁から村上の内野ゴロで走者が生還し、2点目を獲得した。


今泉の適時打で一点を返した

試合を折り返した6回表。未だ5点と引き離されている相手に一矢報いるべく、2死二塁から浦の適時打で1点を追加する。村上が左方向への安打、代打で打席に立った内海貴斗(人3=横浜)が四球を選んで満塁とするも、代わってマウンドに上がった橋本達弥を前に海﨑が初球で打ち取られ、反撃ののろしをあげることはできず。

4回以降は無失点と相手打線を封じ込み、投手5人でつないだ総力戦。あと1本が出ていればという歯がゆい展開が続き、序盤の失点をカバーしきれず追い上げはかなわなかった。

秋季リーグ戦も残すは東大との最終カードのみとなった。これまでチームを作り上げてきた4年生のラストシーズンとなる今季、このチームで戦うことができる時間ももうわずか。1年間戦い抜いてきた今年のチームのカラーを存分に見せてくれることに期待したい。

(記事:山中麻祐子 写真:皆川真輝)

クローズアップ:浦和博『強肩強打で主軸への道を駆け上がる!』

昨季から主軸を担う浦和博(キャ3=鳴門)。今夏も甲子園出場の鳴門高校出身で、浦自身も高校2、3年次に甲子園に出場している。法大入部後は2年秋にリーグ戦初出場を果たすと、次々と好機の場面で結果を残していった。2年秋の打順は5番、最終カードの明大戦では4番を任され、全試合スタメン出場。2年生ながら29打数8安打7打点と打率.276をマークする。そして昨季は最終カードの東大戦を除いて4番で出場。後半戦になるにつれ調子を上げたが、悔しさの残る結果に。今季はそんな昨季のリベンジに燃えていた。

10月4日立大3回戦後に「調子は上がってきている。」と話す浦。今日も4打数2安打と結果を残した。うち一安打は6回の表、2死二塁、1ボール1ストライクから3球目。好投を続けていた慶大・増居の146キロのストレートを左前に運んだ適時打だった。この一本で浦は9安打目でチーム最多安打、打率を法大トップの.243まで引き上げた。未だ勝ち点のない法大に勝利を呼び込むには、確実にこの男の力が欠かせない。力強いバッティングで打線をけん引し、持ち前の強肩で堅実に守備もこなす。いぶし銀の魅力あふれる浦に期待がかかる。

(伊藤朱音)

選手インタビュー

齊藤大輝 主将

ー今日の試合を振り返って
前半で決着がつくような展開でした。投手陣がもう少し奮闘してほしいです。

ー試合に入るにあたって意識したことは
昨日いい試合ができて、今日もしっかり先取点をとって法政の流れでやろうと意識しました。

ーご自身としては、ドラフト前最後の試合となりました。そこは意識されましたか
全くしてないです。

ードラフトに向けた今の心境を
天命を待ちます。

ー残すところあと1カードとなりました。東大戦に向けての意気込みをお願いします
絶対に負けられないので、死力を尽くして勝ちます。

今泉颯太 選手

ー今日の試合を振り返っていかがですか
勝ち点を取れず悔しいです。

ー適時二塁打を放った2打席目は、どのような狙いで
点差があったので次の打者につなげようという気持ちで入りました。

ー安定感がある守りも印象的でしたが、守備面の調子はいかがですか
守備の調子はいいです。

ー今季も残すところ1カードとなりましたが、自身のプレーでどのようなことをアピールしたいですか
積極的な打撃です。

ー次の試合に向けて意気込みをお願いします
初回から圧倒して勝ちます。

浦和博 選手

ー良い流れも見られただけに悔しい敗戦。今日の試合振り返って
序盤の失点が痛かったです。

ー6回には追加点が欲しい場面で左前適時打。何を意識して打席に
走者は意識せずに自分のバッティングをすることを意識しました

ー4打数2安打、浦選手自身を振り返るといかがですか
満足はできませんが良かったです

ー一塁手も務めました。ライトへもファーストへも打球が飛んでいましたが、守備面で思うところは
どっちも難なくこなせるようにしたいです。

ー残すは東大戦のみとなりました。意気込みをお願いします
絶対勝ち点取ります

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式インスタグラムに掲載いたします。

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