ジャパンオープン2022(50m)
2022年12月1日(木)〜12月4日(日)
東京辰巳国際水泳場
由良柾貴(社3)は、50m背泳ぎと100m背泳ぎに出場した。冬場の追い込み期間の中でも50m背泳ぎ予選で自己ベストを更新して決勝に進出。4月の日本選手権に続き入賞を果たした。
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由良柾貴
現在は冬場の泳ぎ込みの最中で、体力強化に努める。その中での好成績に表情も思わず緩んだ。「ベストが出るとは思っていなかったのでこのタイムはうれしい」。50m背泳ぎ予選で従来の記録を0秒06上回る25秒78をマーク。決勝でも25秒79で堂々の5位入賞。「苦手としていたスタートから浮き上がりまでの部分が改善されてきて、15mまでのタイムが短縮できた」とレース内容にも手応えを深めた。
失意の底から立ち上がり、リベンジのストーリーを思い描ている。8月のインカレでは100m背泳ぎで自己記録から1秒以上遅れ、予選敗退。1泳を務めた400mメドレーリレーでは「僕のせいで決勝進出を逃してしまった」と悔やんだ。最終シーズンは「100m背泳ぎでインカレで優勝する」と決意を固め、今は課題の後半部分を改善するべく、ハードなメニューにも前向きに向き合っている。
今大会では「来年のインカレでライバルになる選手たちが強化期間の中でも結構良いタイムをマークしていた」と刺激を受けた。より一層、自らを奮い立たせる試合にもなった。(根本成)
選手インタビュー
由良柾貴
ー ジャパンオープンはどういった位置付けで臨みましたか
今回は冬の強化の時期の試合だったので、結果にこだわるよりも、今現在どこまで強化が積めているのか確認する意味合いが大きかったです。またこれからの期間に向けての課題を見つける試合でもありました。
ー 実際にレースに出場して手応えを掴むことはできましたか
昨シーズンは100mで良いタイムで泳ぐことができなかったので、今は自分に足りない体力強化に努めています。その中でも50m背泳ぎでベストを出すことができたので、今やっている練習に手応えを感じることができました。また日本選手権に続き、大きな大会で再び入賞できたのは今後の自信にもつながります。
ー 50mではまず予選で自己ベストをマークしました
正直、ベストが出るとは思っていなかったのでこのタイムは嬉しいです。苦手としていたスタートから浮き上がりまでの部分が改善されてきて、15mまでのタイムが日本選手権の時よりも短縮できたことが今回の結果に繋がりました。
ー 予選は5位通過でしたが、決勝はどういった目標で臨みましたか
2位以下のタイムが混戦でメダルが狙える位置にいました。なので決勝はメダルを狙って臨みました。
ー 決勝のレースを振り返っていかがですか
日本選手権の時は雰囲気に呑まれてしまいましたが、経験が生きて、あまり緊張することなく決勝の雰囲気を楽しむことができました。泳ぎに関しては、予選で浮き上がってから頭が上がっていたので、頭の位置を下げて抵抗を減らそうと意識したのですが、それが上手くいかずタイムを上げられませんでした。
ー 大会を通して課題は見つかりましたか
100mでは後半にストロークの回転が遅くなってしまったので、体力を付けて後半のタイムを上げていきたいです。また、来年のインカレでライバルになる選手たちが強化期間の中でも結構良いタイムをマークしていたので僕も負けないように強化していきたいです。
ー 来年の意気込みをお願いします
100m背泳ぎでインターCを突破してインカレで優勝することが目標です。現状では遠い目標ではありますが、段階を踏んで必ず達成したいです。