東京六大学野球2023春季リーグ戦 早大1回戦
2023年5月6日(土)
神宮球場
リーグ戦も折り返し。4カード目となる早大戦が始まった。法大はここまで第2先発として起用されてきた背番号『18』篠木健太郎(営3=木更津総合)を1回戦のマウンドに送り込んだ。いきなり先制点こそ許すも、その後は速球が冴え早大相手に追加点を与えない。すると、打線は早大の『11』加藤孝太郎に襲い掛かり、浦和博(キャ4=鳴門)の適時打で同点に追いつく。しかし、6回表に印出太一のソロ本塁打で勝ち越しを許すと、8回には守備の乱れでさらに1点を失い、敗戦した。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早 大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 7 | 0 |
法 大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 1 |
(早大)○加藤、齋藤正、伊藤樹—印出
(法大)●篠木、吉鶴、塙ー𠮷安
[本塁打]
早:印出(6回ソロ、篠木)
法:
打撃成績
打順 | 位置 | 選手 | 打 | 安 | 点 | 打率 | 出塁率 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 武川 | 4 | 1 | 0 | .371 | .476 | 右2 | 遊ゴ | 投併 | 中飛 | |||||
2 | (8) | 中津 | 3 | 1 | 0 | .241 | .333 | 投ギ | 二ゴ | 二安 | ニゴ | |||||
3 | (6) | 今泉 | 2 | 0 | 0 | .242 | .342 | 一飛 | 三飛 | 投ギ | 四球 | |||||
4 | (3) | 内海貴 | 3 | 0 | 0 | .273 | .385 | ニゴ | 四球 | 右飛 | 二飛 | |||||
5 | (7) | 内海壮 | 4 | 1 | 0 | .286 | .286 | 二直 | 左安 | 三ゴ | 三ゴ | |||||
6 | (9) | 浦 | 3 | 1 | 1 | .222 | .300 | 二飛 | 右安① | 捕飛 | 四球 | |||||
R | 鈴木照 | 0 | 0 | 0 | .156 | .156 | ||||||||||
7 | (4) | 高原 | 4 | 0 | 0 | .206 | .250 | 三振 | 三振 | 遊ゴ | 捕飛 | |||||
8 | (2) | 𠮷安 | 4 | 1 | 0 | .200 | .273 | 三振 | 中安 | 振逃 | 遊飛 | |||||
9 | (1) | 篠木 | 2 | 0 | 0 | .333 | .400 | 一ゴ | 三振 | |||||||
H | 福岡 | 1 | 0 | 0 | .400 | .400 | 三振 | |||||||||
1 | 吉鶴 | 0 | 0 | 0 | .000 | 1.00 | ||||||||||
1 | 塙 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | ||||||||||
計 | 30 | 5 | 1 | .233 | .305 |
投手成績
回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | |
篠木 | 7 | 93 | 27 | 6 | 6 | 1 | 2 | 0.97 |
吉鶴 | 1 | 13 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 7.11 |
塙 | 1 | 11 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2.38 |
計 | 9 | 117 | 36 | 7 | 6 | 5 | 2 | 1.95 |
ベンチ入りメンバー
10 | 今泉颯太(法4=中京大中京) | 27 | 吉安遼哉(法3=大阪桐蔭) | 28 | 石黒和弥(法2=高岡商) |
1 | 尾﨑完太(キャ4=滋賀学園) | 2 | 鈴木大照(文3=明徳義塾) | 29 | 松下歩叶(営2=桐蔭学園) |
11 | 丸山陽太(スポ2=成東) | 3 | 内海貴斗(人4=横浜) | 37 | 内海壮太(法3=御殿場西) |
13 | 塙雄裕(法4=常総学院) | 5 | 真鍋駿(文4=広島商) | 7 | 伊藤勝仁(文4=常葉大菊川) |
17 | 武冨陸(営4=日大藤沢) | 6 | 高原侑希(法4=福井工大福井) | 8 | 福岡大真(法4=筑陽学園) |
18 | 篠木健太郎(営3=木更津総合) | 9 | 浦和博(キャ4=鳴門) | 33 | 西村友哉(法3=中京大中京) |
21 | 吉鶴翔瑛(営3=木更津総合) | 23 | 品川侑生(文2=三重) | 36 | 中津大和(営3=小松大谷) |
12 | 久保田碧月(営4=高川学園) | 24 | 武川廉(人3=滋賀学園) | ||
22 | 田所宗大(キャ3=いなべ総合) | 26 | 藤森康淳(営1=天理) |
戦評
このまま沈むのか、息を吹き返すか。リーグ戦の今後を左右する、ここ一番の大勝負。早大との1試合が幕開けとなった。
試合はいきなり初回から動いた。この日の先発・篠木健太郎(営3=木更津総合)は好調な出だしとはいかなかった。開始早々、先頭の尾瀬雄大に二塁打を許すと、犠打を決められ1死三塁のピンチ。ここで迎えたのが、打率5割超えの熊田任洋。2球目を左前へとはじき返され、スコアボードに『1』が記された。しかし、後続を打ち取った篠木。テンポよく制球しながら、打線の反撃を待つ。
すると4回、ここまで完璧に抑えられていた早大先発の加藤孝太郎から4番・内海貴斗(人4=横浜)が2死から四球で出塁。そして内海壮太(法3=御殿場西)の本日初安打で2死一、二塁の好機を作ると、続くは5試合ぶりのスタメン復帰となった浦和博(キャ4=鳴門)に打順が回った。浦が同点適時打を放ち、内海貴は二塁から一気に生還。打線に火がつき、法大は同点に追いついた。
内海貴が激走。間一髪セーフに。
しかし6回表、先発・篠木は制球に苦しみ早大打線に捕まる。4番の印出太一にフルカウントからファールで粘られ、甘く入った球が風にも乗って左翼フェンスを越えた。勝ち越しとなるソロ本塁打を許し、痛手を負った。
その後は両チームとも出塁こそするも、篠木、加藤の両先発が要所を締めて試合は8回まで進んだ。この回からマウンドに上がった吉鶴翔瑛(営3=木更津総合)は、先頭打者に四球を許すと、犠打を決められ1死二塁、二ゴロで2死までこぎつけるも三進を許して2死三塁。その後、遊ゴロの捕球が難しい当たりで、遊撃手・今泉颯太(法4=中京大中京)の送球が逸れ、一塁手・内海貴の足がベースから離れてセーフに。その間に三塁走者が生還し、更なる追加点を許した。
この日の吉鶴は先頭こそ出すも自責点は0だった
なんとしてでも再び試合をひっくり返したい法大だったが、その後は早大の継投策の前に得点は奪えず。最後は伊藤樹を攻めきれず敗戦を喫した。
しかし、今年の法大はここでは終わらない。法大らしい粘り強い打線で勝ち星を増やし、上位に食い込みたい。
(記事:岩崎亜耶、写真:野田堅真)