2023年10月22日(日)
JR東日本カップ2023第97回関東大学サッカーリーグ
第18節 法大-明大
AGFフィールド
無念の6連敗。
前半2分に失点を喫するも、ここで折れなかった法大は前半を完全に支配。風を生かした攻撃を見せるが、ポストを叩く音しか聞こえず歓喜の瞬間は訪れない。
後半も押し込む法大、凌ぐ明大の構図は変わらずも、43分に明大が貴重な追加点。それでもあきらめない法大は後半アディショナルタイムに中村の一矢報いる今季初ゴールが生まれるも試合終了。
14本のシュートを放つもネットは揺らせず無念の6連敗となった。
ロングスローで幾度もチャンスを演出した日高。確実に脅威になっていた。
試合結果
トータル試合結果
1
法政大学 |
0 |
前半 |
1 |
2
明治大学 |
1 |
後半 |
1 |
試合スタッツ
時間 |
経過 |
大学 |
選手名 |
得点経過 |
2分 |
得点 |
明大 |
真鍋隼虎 |
0-1 |
79分 |
交代 |
法大 |
小湊絆→相澤デイビッド |
|
|
交代 |
法大 |
青木俊輔→中村翼 |
|
85分 |
交代 |
法大 |
揖斐俊斗→吉尾虹樹 |
|
86分 |
交代 |
法大 |
髙橋馨希→溝口駿 |
|
87分 |
得点 |
明大 |
太田龍之介 |
0-2 |
90+2分 |
得点 |
法大 |
中村翼 |
1-2 |
スターティングメンバー
背番号 |
ポジション |
選手名 |
学部・出身校 |
21 |
GK |
川﨑淳 |
社会2・浦和レッズユース |
2 |
DF |
梅津龍之介 |
経済1・鹿島アントラーズユース |
6 |
DF |
松岡迅 |
経済4・前橋育英 |
7 |
DF |
今野息吹 |
経済4・三菱養和SCユース |
18 |
DF |
日高華杜 |
経済2・大津 |
8 |
MF |
渡邉綾平 |
経済4・前橋育英 |
10 |
MF |
髙橋馨希 |
社会4・常葉大橘 |
11 |
MF |
中川敦瑛 |
経済3・横浜FCユース |
15 |
MF |
揖斐俊斗 |
経済3・柏レイソルU-18 |
29 |
MF |
青木俊輔 |
社会3・東福岡 |
27 |
FW |
小湊絆 |
スポ1・青森山田 |
サブメンバー |
1 |
GK |
中川真 |
スポ4・徳島市立 |
5 |
DF |
渡邉光陽 |
経済3・尚志 |
4 |
DF |
細谷航平 |
社会4・サンフレッチェ広島ユース |
14 |
MF |
吉尾虹樹 |
現福4・横浜F・マリノスユース |
22 |
MF |
溝口駿 |
経済3・法政二 |
23 |
MF |
松村晃助 |
経済1・横浜F・マリノスユース |
25 |
MF |
中村翼 |
経済3・横浜F・マリノスユース |
28 |
FW |
浅野直希 |
経済2・ガンバ大阪ユース |
20 |
FW |
相澤デイビッド |
スポ2・日本文理 |
試合後順位表
順位 |
大学名 |
勝点 |
試合数 |
勝-分-負 |
得点/失点 |
得失点 |
1位 |
筑波大 |
40 |
18 |
12-4-2 |
46 /18 |
28 |
2位 |
明治大 |
34 |
18 |
12-4-2 |
43/22 |
21 |
3位 |
東京国際大 |
34 |
18 |
10-4-4 |
30/21 |
9 |
4位 |
流通経済大 |
33 |
18 |
10-3-5 |
35/31 |
4 |
5位 |
日本大 |
30 |
18 |
8-6-4 |
32/22 |
10 |
6位 |
東洋大 |
25 |
18 |
7-4-7 |
33/30 |
3 |
7位 |
桐蔭横浜大 |
24 |
18 |
6-6-6 |
34/29 |
5 |
8位 |
東海大 |
19 |
18 |
5-4-9 |
19/26 |
-7 |
9位 |
拓殖大 |
16 |
18 |
4-4-10 |
21/53 |
-32 |
10位 |
法政大 |
12 |
18 |
2-6-10 |
26/40 |
-14 |
11位 |
中央大 |
12 |
18 |
2-6-19 |
21/35 |
-14 |
12位 |
国士館大 |
11 |
18 |
2-5-11 |
22/35 |
-13 |
試合スタッツ
節 |
日付 |
対戦校 |
結果 |
会場 |
1 |
4月2日 |
東洋大 |
〇2-1 |
非公開 |
2 |
4月8日 |
国士館大 |
△2-2 |
国士舘大学楓の杜キャンパスサッカー場 |
3 |
4月15日 |
東海大 |
△2-2 |
東海大学湘南キャンパスサッカー場 |
4 |
4月29日 |
拓殖大 |
△2-2 |
相模原ギオンスタジアム |
5 |
5月13日 |
筑波大 |
●1-5 |
味の素フィールド西が丘 |
6 |
5月27日 |
中大 |
〇4-2 |
法政大学城山サッカー場 |
7 |
6月3日 |
日大 |
△1-1 |
法政大学城山サッカー場 |
8 |
6月10日 |
明大 |
●1-2 |
法政大学城山サッカー場 |
9 |
6月17日 |
東京国際大 |
△1-1 |
法政大学城山サッカー場 |
10 |
7月15日 |
流通経済大 |
●1-2 |
法政大学城山サッカー場 |
11 |
7月23日 |
桐蔭横浜大 |
●0-1 |
ニッパツ三ツ沢球技場 |
12 |
7月29日 |
中大 |
△3-3 |
中央大学多摩キャンパスサッカー場 |
13 |
8月5日 |
筑波大 |
●0-3 |
筑波大学第一サッカー場 |
14 |
8月12日 |
流通経済大 |
●2-4 |
流通経済大学龍ヶ崎フィールド |
15 |
9月30日 |
日大 |
●0-1 |
スポーツ日大 アスレティックパーク稲城 サッカー場 |
16 |
10月7日 |
拓殖大 |
●1-2 |
拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場 |
17 |
10月14日 |
東京国際大 |
●2-4 |
東京国際大学坂戸キャンパス第一グラウンド |
18 |
10月22日 |
明大 |
●1-2 |
AGFフィールド |
19 |
10月28日 |
東海大 |
- |
法政大学城山サッカー場 |
20 |
11月4日 |
桐蔭横浜大 |
- |
法政大学城山サッカー場 |
21 |
11月11日 |
国士舘大 |
- |
法政大学城山サッカー場 |
22 |
11月18日 |
東洋大 |
- |
埼玉スタジアム2002 第2グラウンド |
マッチレポート
5連敗で迎える、アウェー8連戦の最終戦。1部リーグ残留のために何としてでも勝ち点3が欲しい法大は、敵地で明大を迎え撃つ。スターティングメンバーには小湊絆(スポ1=青森山田)や今野息吹(経4=三菱養和ユース・ガンバ大阪内定)などが選ばれ、前節から5人入れ替わった。一方、スタメン濃厚と思われていた主将、吉尾虹樹(現4=横浜F・マリノスユース)はベンチスタートとなった。
試合は開始早々に動く。1分、相手選手の右サイドからのミートしきれなかったシュートがゴール左に流れ、そのまま左サイドからのクロスを明大FW真鍋に頭で合わせられ失点。早々に劣勢となった法大だが、ここから立て続けてチャンスを迎える。渡邉綾平(経4=前橋育英・サガン鳥栖内定)のセットプレーや、日高華杜(経2=大津)のロングスローから攻撃のリズムを作る。攻め続ける法大は20分、右サイドでボールを奪い中央に展開、髙橋馨希(社4=常葉大橘・カターレ富山内定)がドリブルでPA付近まで侵入しパスを受けた青木俊輔(社3=東福岡)がシュートを放つが、相手GKに弾かれゴールとはならない。29分にもコーナーキックから中川敦瑛(経3=横浜FCユース)が強烈なシュートを放つが、ゴール左ポストに弾かれる。その後も法大は、ボールを保持しながら主導権を握り、何度もシュートを放つがゴールネットを揺らせない。前半アディショナルタイムにも、中川敦が再びドリブルでPA手前まで侵入しパスを受けた髙橋がシュートを放つが、またしても相手GKのビックセーブによりゴールネットを揺らすことはできずに前半終了。中央突破からのシュートやサイドからのクロス、そしてロングフィードからの抜け出しなどの多彩な攻撃から相手ゴールを脅かし続け、後半に期待できる内容だった。
後半も法大のペースで進む。味方選手からパスを受けた小湊が相手選手を背負い、振り向きざまにシュートを放つが、またしても相手GKに弾かれ、ゴールとはならない。5分、日高のロングスローから揖斐俊斗(経3=柏レイソルU-18)、8分には、青木の左サイドからのクロスに小湊がシュート。それでも明大GK・上林豪の堅い牙城を崩せない。法大は34分に試合の流れを変えるべく、相澤デイビッド(スポ2=日本文理)と中村翼(経3=横浜F・マリノスユース)を投入する。この試合法大最大のピンチを迎える。36分、法大は自陣深くの右サイドでボールを奪われ明大・坂上がシュート。これを川﨑淳(社2=浦和レッズユース)が右手一本で弾く、まさに”神セーブ”で追加点を許さない。それでも41分、法大は相手コーナーキックの流れから明大・太田に押し込まれ、痛い追加点を喫する。44分、途中出場の中村翼(経3=横浜F・マリノスユース)がエリア内で相手DFに倒され、PKを獲得。これを自ら落ち着いて相手GKの逆を突く、今季初ゴールで一矢報いるも、その後はチャンスを作れずそのまま試合終了。
これでリーグ戦はまさかの6連敗。ただ、試合内容は評価できるものであったと思う。攻撃のバリエーションも多く見受けられ、相手より多くのチャンスを演出したことに間違いない。今節の結果により、10位の法大は11位中大とは勝ち点と得失点差でも並んでしまい、なんとか総得点数で優位に立っている状況だ。残留のためにも、これ以上勝ち点を取りこぼすことが許されない。次節は久々のホーム・城山に東海大を迎える一戦。法大は「背水の陣」の覚悟で臨まなければならない。ホームで勝利をつかみ取るしかない。
(取材:大草拓馬、齋藤凌 撮影:山口晴暉)
PKを獲得し決めた中村翼。うれしい今季初ゴールで爆発か、残留に向けて重要なキーマンになるに違いない。
監督インタビュー
ー試合を振り返って
やりたいことがある中で相手がいてどれだけ出来るかなというところで、結構難しい状況も多いかなと想定していたけど、逆にうちの狙いとしている部分は結構出ていたし、ポジティブな面の方がゲームとしては多かったです。でも俺たちは勝ち点3を取らないといけないというところを考えると、やはり最初の入りが甘すぎた。あそこでウメ(梅津)がガッと行ってかわされて、最後のクロスのところも(松岡)迅が競り負ける。まあ2センターがもう少ししっかりしていかないと難しいなと本当に思いました。本当に入りで決まってしまった。結局俺たちもポストに当たってとかはあったけど、もし入りで失点しなければもっと余裕を持って打てた状況もあったかもしれないし、追いつかないとってなると力みもあるし、タラレバだけど入りのところがまずかったよね。やっぱり明治はしっかりしている、最後に身体を当てるシーンも多いし、人数がそもそも多いからかもしれないけど、中でのコミュニケーションの取り方であったり、そこは学ぶべきことは多いなと思います。
ーGK川﨑 リーグ戦初スタメン
特別彼が良くてというわけではなくて、4年生の(中川)真がなかなか結果がついていないからこそいつかというタイミングではありました。(川﨑)淳はアミノの時に1回使って、これくらいは出来るんだなという想定はあって、発破もかけながらトレーニングはやらせていた。その中でも不安はもちろん少しあったんだけど、真は結構下から席を取ることに燃えるタイプと言っていたので、彼にも燃えてもらいたいなという、奮起を促す上でも、この大一番でやるしかなかったです。
あとは前回のプレーで、こっちが求めていないことをやって失点に繋がっているから、そこは責任を取らないといけないよ、ということ。こっちは全く落とすことは求めていないけど、そこは自分のやりたいことをやった結果だから、自分で責任を取らないといけないということは彼にも伝えていました。
ーDF今野 久しぶりの先発フル出場
思ったよりもやってくれて、あいつのパフォーマンス的にも今シーズンでかなり上位なんじゃないかな。中々サイドでも切り裂けないようなシーンが多かったりとか、今シーズン彼にとっても悔しくて、本当に気持ちよくプレーしたなんて少ないと思うけど、守備のところも少しずつ安定してきていると思うし、代表で悔しい思いもして帰ってきているから、よりやらないといけないという思いもあったと思います。
ー普段と比べて遅い交代について
変えづらかったね…どこを変えようかというところと、5バックにしても結局背後のところがかなりチャンスになるから、そこで関わりが上手な松村とか浅野とかを使うか、背後に抜けるスピードもあるし得意なものも持っている(中村)翼か、とかすごく迷っていた。デビ(相澤)はどこかで入れたいと思っていたんだけど、まあ残り15分かなと思って引っ張って出したね。翼はPKを取ったし点を決めたし、良かったです。前線の選手は点を取ると1つ落ち着くし、そこからより自信を持ってプレー出来ると信じているから、楽しみです。まあ伸び代しかないですね。
ー飛び出して関わろうとする動き
トレーニングからどのタイミングで2列目から入っていくかということを言っていて、あれは(吉尾)虹樹がずっと得意で、揖斐も出来る選手ではあった。どうやってポケットを取りに行くかとか、縦ズレさせて背中に入っていくとか、良い狙いだと思うし、実際ゲームであれが出来るというのは良いと思います。
ー次節、東海大戦にむけて
気持ちで勝つしかないです。トレーニングでも気持ちを見せてやるとかね。もちろんサッカーだから気持ちだけではいけない部分もあるけど、それはみんな分かっているから、次こそ勝ちます。
中村翼
―しばらくスタメンから遠ざかっていたが、今日はどのような気持ちでピッチに向かったか
ベンチスタートが続いていて前節も試合に出られず悔しい思いがありました。今回チャンスをいただいてチームも負けていたので結果を残さないといけないなという思いがあったのですが、やってやろう、見返してやろうという気持ちが一番強かったです。
―交代時のベンチからの指示は
最初は左サイドだったので、外で受けながら中に入っていき、前に進んでいけ、という指示がありました。
―今シーズン初ゴールなったが、今の気持ちは
チームが勝てなかったので点を決めたという嬉しさよりも負けた悔しさの方が大きいです
―PKキッカーはどのように決まったか
最初自分が倒されて痛かったですし、これまで自分がPKをもらって蹴るという経験が今まで無かったのですが、でもみんなが「自信持って蹴れよ」と言って自分に蹴らせてくれたので自信をもって臨めました。
―次節東海大戦に向けて
負けられない試合が続いている中、勝ち点を取れていなくて来週はホームで試合が行われるので、この一週間いい準備をして何が何でも勝ち点3をとれるようにしていきたいです。