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【硬式野球】執念の反撃もあと一歩届かず4季連続早大に勝ち点献上 しかし永野司好救援&松下歩叶主将空気を変える一発で次戦に向けチームの士気は上々/早大3回戦

東京六大学野球2025春季リーグ戦 早大2回戦
2025年4月28日(月)
神宮球場

2023年春4回戦以来の勝利で対早大、引き分けを挟んでの7連敗をストップさせた昨日の一戦から一夜明けた早大3回戦。先発は3連投となる野崎慎裕(営4=県岐阜商)、対する早大の先発は絶対的エースの伊藤樹(4年=仙台育英)。一昨日の1回戦で5回1安打6奪三振と抑え込まれた伊藤を攻略したいところではあったが、野崎が2回1/3でを投げて3失点KO。2番手・槙野遥斗(営1=須磨翔風)、最終回の小森勇凛(キャ2=土浦日大)も失点を重ね、計7失点。打線は9安打も2得点にとどまり、反撃むなしく敗北。優勝争いから大きく後退した。

本塁打を放ち、飛び跳ねて喜ぶ松下

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早大 0 2 1 2 0 0 0 0 2 7 8 0
法大 0 0 0 1 0 1 0 0 0 2 9 1

(早大)○伊藤樹、安田、越井—吉田瑞
(法大)●野崎、槙野、藤森粋、永野、小森—只石

[本塁打]
早大:寺尾 1号2ラン (4回 槙野)
法大:松下 1号ソロ (4回 伊藤樹)

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9 回
1 (8) 藤森康 4 1 0 1 .222 一ゴロ 右飛 左安 四球 捕邪飛
2 (9) 3 0 0 2 .474 四球 四球 見三振 空三振 中飛
3 (64) 熊谷 5 1 0 0 .250 空三振 二ゴロ 三ゴロ 三ゴロ 左安
4 (5) 松下 4 3 1 1 .294 遊安 左本① 四球 見三振 二安
5 (3) 今泉秀 4 1 0 1 .211 二ゴロ 四球 右安 左飛 二ゴロ
6 (7) 浜岡 3 2 1 1 .143 遊安 遊ゴロ 右安 四球
7 (2) 只石 4 1 0 0 .278 右飛 空三振 空三振 左安
8 (4) 中村騎 2 0 .125 遊併打 遊ゴロ
H 片山 1 0 0 0 .000 空三振
6 小川 1 0 0 0 .000 一飛
9 (1) 野崎 0 0 0 0 .333
1 槙野 1 0 0 0 .000 見三振
1 藤森粋
H 川崎 1 0 0 0 .000 空三振
1 永野 1 0 0 0 .000 左飛
H 井上 1 0 0 0 .250 空三振
1 小森 0 0 0 0

 

.000

投手成績

球数 打者 防御率
野崎 2

1/3

54 14 3 2 4 3 6.28
槙野 1

2/3

50 11 2 0 4 2 9.53
藤森粋 1 16 4 0 0 1 0 0.00
永野 3 43 11 2 2 1 0 1.35
小森 1 27 6 1 0 3 2 4.50

ベンチ入りメンバー

10 松下歩叶(営4=桐蔭学園) 27 土肥憲将(キャ3=鳴門) 39 岩井天史(人1=滋賀学園)
16 永野司(営4=倉敷商) 28 川崎広翔(営3=日大三) 7 浜岡陸(法4=花咲徳栄)
18 野崎慎裕(営4=県岐阜商) 今泉秀悟(キャ2=石見智翠館) 9 内山陽斗(文4=天理)
20 藤森粋七丞(キャ4=青森山田) 23 只石寛太(営1=広陵) 1 藤森康淳(営3=天理)
11 針谷隼和(営3=桐光学園) 42 井上和輝(法1=駿台甲府) 33 片山悠真(文3=八王子学園八王子)
19 古川翼(キャ3=仙台育英) 4 中村騎士(営2=東邦) 26 境亮陽(営1=大阪桐蔭)
17 小森勇凛(キャ2=土浦日大) 37 西村大和(法1=報徳学園) 29 山田頼旺(法1=中京大中京)
24 槙野遥斗(営1=須磨翔風) 2 熊谷陸(人2=花巻東) 50 平尾聡一郎(文4=海星)
22 中西祐樹(法3=木更津総合) 8 小川大地(営2=大阪桐蔭) 51 鶴丸紘(スポ4=都城東)

戦評

法大の先発は、エースの野崎慎裕(営4=県岐阜商)。対する、早大の先発は、伊藤樹(4年=仙台育英)。投手陣は、1回戦と同じ対戦となった。

試合開始早々から、2番・渋谷泰生(4年=静岡)に左前安打を許してしまう。その後、四球もあり1死一二塁とするも5番・前田健伸をレフトのライナーに打ちとり初回は0点に抑える。裏の攻撃では、2番・境亮陽(営1=大阪桐蔭)が四球で出塁。3番の熊谷陸(人2=花巻東)は三振に倒れるも、その間に境は二塁への盗塁を成功させる。続く、4番・松下歩叶(営4=桐蔭学園)がショートへの内野安打で2死一三塁と先制のチャンスを作る。しかし、5番・今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)は二ゴロに倒れ、無得点に終わる。

2回の表。先発・野崎の四球が続き、二死満塁としてしまう。その場面で回ってきた2番・渋谷に中前適時打を放たれる。加えて中継ミスも絡み2点を先制されてしまう。その裏は、先頭の浜岡陸(法4=花咲徳栄)が今季初安打となった内野安打で出塁。しかし、続く8番・中村騎士(営2=東邦)が併殺打に倒れる。

3回の表は、4番の寺尾拳聖(3年=佐久長聖)に二塁打を打たれ、早速追加点献上のピンチに。次を三振に打ち取り、1死二塁としたところで、野崎が降板。槙野遥斗(営1=須磨翔風)が2番手として登板。しかし、2者連続で四球を与えてしまい、簡単に1死満塁としてしまう。ここで、8番・吉田瑞樹(4年=浦和学院)に左犠飛を放たれ追加点を与えてしまう。その裏、四球で出塁するもあっけなく攻撃が終わってしまう。

4回の表。先頭の渋谷に投手へ内野安打を打たれる。その後、盗塁とゴロの間の進塁によって1死三塁と得点圏に走者を進めてしまう。そこで、4番・寺尾に左翼席へ本塁打を打たれ、5点差とされる。その裏の攻撃で、先頭の松下が左翼席へお返しの本塁打を放ち、1点を返すことに成功。その後、相手の四球や暴投が絡み1死三塁と得点圏に走者を進めるも、追加点とはならず。

5回は、槙野に変わって登板した 藤森粋七丞(キャ4=青森山田)が執念をみせるピッチングで無失点に抑える。その裏、藤森康の安打と盗塁で2死二塁とするも、あと1本が出ずに攻撃終了。4点差で前半戦を終える。

グラウンド整備開けの6回表。この回からマウンドには昨日2回を4奪三振と気迫の投球を見せた永野司(営4=倉敷商)が上がる。先頭を空振り三振に取ると、次の打者を四球で出すも続く5番の前田を二ゴロ併殺打に打ち取り三者凡退に抑える。4番・松下から始まる裏の攻撃は、その松下が四球で出塁すると続く今泉は初球を叩き右前安打を放ち、無死一三塁の好機をつくる。打席には第一打席で今季初安打を放った浜岡。低めの球を捉えた打球は右前への安打となり、1点を返し、5対2とする。なおも無死一三塁のチャンスは続くが、後続が倒れ、この回の反撃は1点に終わる。

7回表、永野は続投し、1死から田村康介(4年=早大学院)に内野安打を許すも、後続を断ち無失点の投球。裏の法大の攻撃は1番から始まる好打順。先頭の藤森康が四球で出塁するも、後続のが倒れ無得点。

8回の表、早大は1番から始まる好打順だが、3イニング目となる永野が簡単に2死を取る。3番・小澤周平(4年=健大高崎)に左前安打を許すも、続く4番・寺尾を遊ゴロに打ち取り無失点。裏の攻撃、早大はここまで9三振と苦しめられた伊藤から安田虎汰郎(2年=日大三)に継投。打ち崩したい法大打線、先頭の今泉は左飛に倒れるも続く浜岡が四球で出塁。7番・只石貫太(営1=広陵)が左前安打でつなぐも、守備から入っている小川大地(営2=大阪桐蔭)は初球を打ち一飛に倒れる。なおも2死一二塁とチャンスは続く。打席には昨日リーグ戦初安打の井上和輝(法1=駿台甲府)が代打で登場するも空三振に倒れ、得点ならず。

最終回の反撃へいい流れを作りたい9回表は、昨日先発の小森勇凛が登板するも2者連続の四球と制球を乱し、ピンチを作る。続く7番・石郷岡大成(4年=早稲田実業)を右飛に打ち取るもその間に進塁を許し、1死二三塁とされると、8番・吉田瑞樹(4年=浦和学院)を申告敬遠で満塁策をとる。ここで打席には代打の岡西佑弥(3年=智辯和歌山)。中犠飛を打たれ痛い1失点。ここで断ち切りたいところだったが、続く1番・尾瀬にも内野安打を打たれさらに1点を追加され7対2と突き放される。
その裏、何とか粘りを見せたい法大打線は1番からの好打順も簡単に2死を取られる。しかし、ここから3番・熊谷と続く4番・松下の連打で一三塁の好機を作るも、続く今泉は二ゴロに倒れ、ゲームセット。

投げては計13四球で7失点。打っては8安打も散発2得点と早大に力負け。前日の逆転勝利の勢いそのままに、2連勝で早大からの4季ぶり勝ち点奪取とはならず、優勝争いからは大きく後退する結果となった。

選手インタビュー

松下 歩叶 主将

ーー昨日の試合からチームの空気がガラッと変わったが何か話したことは
勝ちに対する執念をもう一回持ち直そうと言う話はしました。

ーー第2打席、今季第一号を放ちましたが、打ったボールは
チェンジアップだと思います。

ーーこの一本で球場の空気が変わったが心境に変化は
一本出て良かったですが勝てなかった事が悔しいです。

ーー最終回では執念のセカンド強襲内野安打を放ちましたが、打った瞬間の心境は
最後まで諦めないで戦おうと話していたので繋げて良かったです。

ーー東大戦への意気込みを
執念を持って戦い、必ず勝ち点を取ります。

永野 司 選手

ーー今日の試合を振り返って
昨日に引き続き自分のやるべき事はしっかり出来たと思います。

ーー昨日は2回を1安打4奪三振の好投を見せたが、どのような気持ちでマウンドに上がったのか
立教戦では自分が原因で負けてしまったので今回は勝ちを引き寄せるようなピッチングをしようと思いました。

ーー昨日の投球ではいわゆるゾーンに入っているように見えたが、ご自身としてはどのような感覚だったのか
まずはゾーンに投げ込むところからと考えていて、自分のペースにもっていくことが出来て自分も楽だったし、相手に嫌な印象を与えれたと思います。

ーー昨日に続いての連投となったが、どのようなことを意識した投球だったのか
同じように勝ちを引き寄せるピッチングをしようと思いました。

ーー今日も3回を無失点と気迫の投球だったが、感想は
自分の役割を全うできたと思います。

ーー次の試合への意気込み
まだリーグ戦は終わってないので次の試合から全部勝つ気持ちで頑張ります。

浜岡 陸 選手

ーー今日の試合を振り返って
勝ち点取れなくて悔しいです。なんとしてでも勝ちたかったです。

ーー今季初安打を記録しましたが率直な気持ちは
チームが勝ちきれなくて本当に悔しいです。

ーー6回の打席ではチャンスの場面でタイムリーヒットを打ちましたが、打席に立つ際に意識したことは
大島さんからノーサインで行くから思い切って行けと言っていただいて積極的に振り抜くことができました。

ーー早大1回戦から積極的に声をかけている姿もあり、熱い気持ちを前面に出しているのが印象的でした。その中で昨日の試合に入る前に、チームに対してどのような声掛けをしましたか
チームのことや細かいことは松下や鶴丸が本当にやってくれるので、自分はチームを盛り上げて鼓舞することだけに徹していました。

ーー東大戦に向けての意気込み
勝つだけです。絶対勝ち点取ります。

式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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