【自動車】10年以上想いを引き継いだ車のラストレース「有終の美を飾れるように」 全日本学生ジムカーナ直前特別インタビュー!
全日本ジムカーナ選手権大会直前取材
2026年8月29日(土) 鈴鹿サーキット国際南コース
並みいる強豪が顔を揃えた。屈指の高いレベルで行われる全日本学生ジムカーナ選手権大会。ここで自動車部は団体優勝を目指す。今大会で、性能だけでなく、デザイン性が評判の「インテグラ」が最後のレースを迎える。部員たちの抱える想いはーー
未来を担う1年生と、自動車部の歴史をよく知る3.4年生に直前インタビューを実施した。

選手インタビュー
松原 勘佑(まつばら・かんすけ)
西川匠(にしかわ・たくみ)
矢崎智大(やざき・ともひろ)

(部員と相談しながら点検を進める松原 画面中央)
松原勘佑(理工1)
ーー入部のきっかけ
もともと自動車が好きで、中学生とかそのくらいに大学で自動車部という存在を知って、そこから大学入ったら自動車部に入ると決めてて。ある大学に来れたので入りました。
ーー車の印象
もともといろんな自動車が好きでも、「大会自動車部」だと競技色が強いので、自動車競技に浸かれて楽しいなと感じます。
ーー先輩の熱意は
学生が主体的に動いて、みんなでやることやって、活動運営して。競技の成績を残そうと頑張ってる姿が、かっこいいです。
ーー部での担当は
応援してくださっているスポンサー企業の協賛企業の方と連絡を取ってやり取りしたりします。協賛企業の方に作っていただいて、それをやり取りする、渉外の補佐という役職です。
(ーーパドック(整備)もするか)はい。整備は法政大学は全員整備できるように目指しながら、それぞれ他の役職にも就いて、会計の人もいれば、主務の人もいれば、そういう渉外の人もいます。
(ーードライバーもパドックをする)
そうですね、ドライバーもできます。昨日壊れた時もドライバーもやりながら、みんなでやりました。
ーー数分ごとに現在時間を全員で声で確認していたが
やっぱ作業に集中してると時間とか忘れちゃって。あと一番大きいのが、ジムカーナとかそういう大会だと、自分の順番が来た時に走れないと、タイムが残せないで終わっちゃいます。そういうのを防ぐために、普段から時間を読んで、あと何分みたいな感じで意識してやっているところです。
(ーー時間を忘れるほどの愛の強さがあるようにみえる)本当にいろいろです。最近は自動車に最初から興味を持って入ってくれる人も増えましたね。何にも知らないで、大学で新しいことをやりたいという感じで入って、整備ができるようになる人もいれば、最初からそういう作業が好きな人がいたり。いろんな人がいる環境だと思います。 でも、やはり普段から好きでやってる人が多いので、たまにはつらい時もありますけど、(自動車が)心の支えになってくれていると思います。
ーー大学生活を通して今後の目標は
来年の前半とジムカーナ選手権から新規定の車に移行したいと思っています。まだ車が仕上がってないので、まずは車をそれまでに仕上げて、カラーリングもバッチバチに仕上げて大会に出るのが最初の目標です。

(上級生コンビの2人 左:矢崎、右:西川)
西川匠(営4)矢崎智大(理工3)
ーーパドックとドライバーは最初から決まっているのか
西川:最初からは決まっていないです。最初にみんな整備はできるようになりますが、みんなが整備できる中で、選手になりたい人が希望で選手選考をして選手になるという形なので、基本ベースみんな整備士です。 その中で大会出たい選手になりたいですという人が、大会前に必ず選考会みたいなことをするので、そこでタイムが速かった人が選手になるという形ですね。
矢崎:なので、選手になりたい人は部活で整備を頑張りながら、傍ら自分の車で練習したりとか、まあ大会によっては普通の練習する会もあるので、そこで練習したりとかするんですけど、そんな感じで部の中の競争を勝ち抜いて選手になる人が選手です。
ーー走行に関してパドックの観点からアドバイスすることは
西川:個別の走行に関して気づいたことがあれば、自分も去年は選手だったので、言うようにはしていますが、それ以外には、もう基本的には自分の走りたい通りに思いっきり走ってほしいなと思っています。アクセルを思いっきり踏んで、気持ちよく走ってくれたら、外から見てる自分としては一番いいかなと思いますね。
矢崎:僕は大会本番、本当に応援しているのですが、準備とか練習の段階だと、やはり車の動きとかは外から見るのもわかったりするので、そういうセッティングの面とかは一応僕はよく見るようにしてます。
車の足の状態とか、そのセッティングを変えると車の動きが変わって、ドライブのフィーリングが変わるんで、そのドライバーがドライバーが乗ってる感覚が一番よく、それが一番最優先なんですけど、ちょっと後ろから見て後ろが動きすぎてるっぽいよみたいなことを言ったりとか、そういうことをちょっと提案してみたりとか。そういうのは意識してますね。
(ーー整備の得意なポイントは特に指摘するか)
矢崎:そうですね、セッティングに関しては、本当に難しいところがあるので、そんなに経験があるわけでもないですし、車をずっといじっているわけでもないので、なのでそこは直感と、ちょっと動いてそうだなみたいなことを同期と話し合いながら、ドライバーとすり合わせてどうしようかどうしようかと話して決めていくっていう感じにはしています。
ーー部員たちはプライベートでも車の話をたくさんするか
矢崎:どうかな、1年生で入部したての頃とかは割と話したりしましたね。車を持っていない場合とかも、自分は車サイト見て「この車安いわ」とかいう話もしてるけど…結局してるか(笑)。
西川:そう、してるよ(笑)。
矢崎:結局Yahooオークション見てパーツ見て。
西川:自分の車の車検がどうとか(笑)。車検これどうすればいいですか? あそこが壊れた、これが壊れたみたいな話をしてるんで。
矢崎:変わらないですね(笑)。車の話してますね。
ーー卒業していった先輩方から得たものは
矢崎:意外とみんなシャイだからそういう熱いこと言わないです(笑)。
西川:まあでも、自分が一番その先輩とかに言われて心に残ったのは、選考会のときに言われましたが、選手になれなかった人もたくさんいるので、「選手になった人は選手になれなかった人とか、全員の思いを乗せて走るんだよ」と、すごくよく言われてたので、その言葉は心に残ってるし、自分が走る時に意識してたことですね。
矢崎:ずっと持ってる、信念であるドライバーが安心して運転できる車を作る。というのは僕の一番のモットーだと思っているので、それはずっと持ちながらやっています。
ーードライバーになるための選考会では、緊張した雰囲気が漂うと思うが、チームの雰囲気はどうなるか
矢崎:我々は喧嘩しないですね。
西川:そうですね、別にまあない。
矢崎:でも、選考は少しピリッとしますよね。
西川:選考会のあの瞬間だけはお互いライバルだけど。まあでも終われば別に。やることはやる。選手じゃなくても別にその人に託すだけなので、いつも通り落ち着いて。
西川:競技自体は個人で走るけど、団体で賞を取っていくものだというのを全員ちゃんと理解したくて。個人個人っていうのになりすぎずに、ちゃんとその団体で動いて、団体で勝つために何をするかというのが、多分みんなわかってくれてるからだと思いますね。
矢崎:最近は僕は走るよりもいじってなにかやる方が僕は得意だし好きだなと思っているので、僕はそっちに注力していますね。フォーカスして。
ーー旧規定車ラスト走行。車への思い入れは
矢崎:よく壊れますね(笑)。この車は1997年式の車なので、もう30年くらい経ちます。部品のあちらこちらも壊れつつ、しかも先輩方がいじったものを受け継いでいるわけなので、その情報が正確じゃなかったりとかは、あります。伝聞で伝えられていくので、ここはどうなっているのかなというのを解読しながらやるとこも結構難しいところなんですけど。とにかくやっぱ僕の印象的には壊れるな、という感じです。けどかっこいいですね、やはり。 すごくかっこいいです。
西川:最近の車だとなかなかないデザインですし、特にうちの車はちょうど自分たちが入る1年前くらいに再塗装してるので、他大学のと比べるとすごく綺麗で、結構デザインとか外見の状態を褒められることも多いので、そこが法政のこの車にしかないところだなと思います。
ーー翌日への意気込みを
矢崎:マジで有終の美を飾れるように、団体入賞を目指して頑張ります。
(取材:山田竣矢)
自動車部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。


