関東学生アメリカンフットボールリーグ 第1戦 対中大
2026年8月28日(金)
アミノバイタルフィールド

ランでチームをけん引した宮本
昨年リーグ3位に終わった悔しさを胸に、法政ORANGEの2年ぶりの関東制覇。そして、甲子園ボウル優勝への挑戦が始まった。初戦の相手は中大。オフェンスはラン、パスともに冴え渡り5つのTD。ディフェンスも3Qまで無失点に抑え、終始アグレッシブさを見せた。法政ORANGEの秋リーグ開幕戦は、快勝発進となった。
試合結果
トータル試合結果
|
法政大学 ORANGE |
7 | 1Q | 0 |
中央大学 RACCOONS |
|---|---|---|---|---|
| 17 | 2Q | 0 | ||
| 14 | 3Q | 0 | ||
| 0 | 4Q | 13 | ||
| 法政大学 ORANGE | 38 | Total | 13 | 中央大学 RACCOONS |
試合得点
| Q | ポジション | 選手 | 得点方法 | トライフォーポイント(以降:TFP) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | RB | 竹村真柊(法4=箕面自由学園) | タッチダウン(以降:TD) | ○ |
| 2 | K | 佐々木健斗(キャ2=法政二) | フィールドゴール(以降:FG) | ― |
| 2 | TE | 矢作一颯(法4=足立学園) | TD | ○ |
| 2 | WR | 阿部賢利(営4=法政二) | TD | ○ |
| 3 | DB | 小高遥(法1=明治学院) | TD | ○ |
| 3 | RB | 宮本樹音(文3=佼成学園) | TD | ○ |
戦評
関東学生アメリカンフットボールリーグが開幕。昨年リーグ3位に終わった悔しさを胸に、法政ORANGEの2年ぶりの関東制覇。そして、甲子園ボウル優勝への旅路が始まった。
初戦の相手は中大。春のオープン戦では早大相手に41得点を奪うなど、強力なオフェンスが持ち味のチームだ。ディフェンスから流れをつかみ、今後のリーグ戦へ勢いをつけられるか注目された。
試合は中大のキックオフから始まった。
法大最初の攻撃は自陣29ヤードから。QB 菊地慶(法4=法政二)はランを効果的に使いながら攻撃を進める。すると、RB 宮本樹音(文3=佼成学園)、竹村真柊(法4=箕面自由学園)のロングゲインなどで一気にゴール前1ヤードまで侵入。最後は混戦の中、竹村が飛び込みTDを決めた!TFPもK 佐々木健斗(キャ2=法政二)が落ち着いて決め、最初の攻撃で7-0と先制に成功する。

混戦の中、竹村が先制TD
再開後の中大の攻撃。ランで大きなゲインを許し、自陣まで攻め込まれるも、DL 赤穂谷怜旺(法2=法政二)のナイスタックルもあり、相手を押し下げる。4thダウンとなったところで、中大はFGを選択するも、失敗に終わり攻守交代。
続く法大の攻撃は自陣37ヤードから。RB 宮本やQB 菊地慶のランで、敵陣14ヤードまで進んだところで1Qが終了した。

攻撃の司令塔として存在感を見せた菊地慶
2Qは法大のチャンスから開始。4th&10となるも、K 佐々木が約30ヤードのFGを沈め、10-0と追加点を挙げる。
さらに、続く中大のパスでの攻撃を法大がアグレッシブなディフェンスで止め、パントを蹴らせる。
すると、このパントをWR 阿部賢利(営4=法政二)が相手を飛び越えるナイスリターンを披露し、自陣39ヤードから攻撃スタート。QB 菊地慶のランなどで1stダウンを更新して、敵陣29ヤードまで攻め込む。そして、1st&10でQB 菊地慶からTE 矢作一颯(法4=足立学園)へのパスが決まり、そのまま走り切ってTD!TFPも決まり17-0とリードを広げる。

矢作はブロック、パスキャッチともに光った
再開後の中大の攻撃は敵陣17ヤードからスタート。DB 岡村裕(キャ4=佼成学園)のパスカットがあるも、中大オフェンスのランを止められず。5度1stダウンを更新され、自陣ゴール前1ヤードと前半最大のピンチを迎える。
それでも、この場面で法大ディフェンスが粘り強さを発揮。3rd&goal、4th&goalを執念のタックルで防ぎ、無失点で守り切った!

3Qまで無失点と粘り強いディフェンスを見せた
前半終了まで残り2分を切った中で迎えた法大の攻撃。RB 宮本の約70ヤードのロングゲインが炸裂し、一気に敵陣まで侵入する。そして、迎えた敵陣24ヤードからの2nd&10。QB 菊地慶からWR 阿部へのパスが決まりTD!TFPも決まり、24-0という最高の形で前半を終えた。
法大のキックオフで始まった後半。いきなり試合が動く。
エンドゾーン付近のキックオフリターナーにDB 仲井諒(人4=法政二)が強烈なタックル!相手がファンブルしたボールをDB 小高遥(法1=明治学院)がリカバーすると、そのまま走り切ってTD。K 佐々木がTFPを沈め、31-0と思わぬ形でリードを大きく広げる。

鋭いタックルから追加点を奪った
再開後の中大の攻撃。中大は大きく開いた点差を縮めるため、パスプレーが増え始める。この攻撃は、中大オフェンスの反則が重なり、パントを蹴らせ、攻撃権は法大へ。
続く法大の攻撃からはQB 田邊悠人(営1=日大)が登場。持ち味の俊足を活かしたランやWR阿部へのパスなどで、4度1stダウンを更新する。すると、敵陣17ヤードからの3rd&10でRB 宮本のランが決まり、TDかと思われたが、ビデオレビューの結果、その前に膝がついていたという判定に。それでも、次の1st&goalの攻撃でRB 宮本が混戦の中TD!TFPも決まり38-0と点差を広げたところで3Qが終了した。
4Qは38点差という状況もあり、オフェンス、ディフェンス共にメンバーを入れ替えながら臨んだ。
中大の攻撃から4Qはスタート。相手のパスやQBスクランブルを止められず、自陣ゴール前1ヤードまで侵入される。すると、1st&goalからランTDを許す。TFPはブロックするも、38-6と得点を奪われる。
再開後のキックオフで中大はオンサイドキックを狙うも、ここは法大が抑える。しかし、QBサックを受けるなど、攻め込めずこの試合初めてパントを蹴らされる。
続く中大の攻撃はロングパスなどで、自陣30ヤードまで攻め込まれる。最後はQBスクランブルを止められず、TDを許し、TFPも決められ38-13とされる。
それでも、その後は法大オフェンスが時計の針を進め、38-13で試合終了。

平日にも関わらず、会場には多くのファンが駆けつけた
法政ORANGEの秋リーグ開幕戦は、快勝発進となった。オフェンスはラン、パスともに相手の大きな脅威となり、ライン戦でも強さを見せた。ディフェンスも3Qまで無失点に抑え、終始アグレッシブさを見せた。
一方で、春のオープンから課題としていた後半の戦い方。さらに、メンバーが入れ替わった4Qは、攻守に層の薄さが浮き彫りとなった。
次戦は東大相手に33得点を挙げ、初戦で勝利した立大。初戦の反省を活かし、2週間でさらにレベルアップした法政ORANGEの活躍に期待したい。
(記事:松野要)
インタビュー
DB/仲井 諒(人4=法政二)

ーー今日の試合を振り返って
前半は法政のディフェンス陣が思い描いたようにTDを取ったり、自分たちの陣地に攻められても最後は守り切ったり、要所要所でしっかり守り切って0点に抑ることができたのは良かったです。ただ、後半にメンバーが変わったりして少し気が抜けて、ミスが目立ち、 13失点してしまったという点では、最後までフィールドに出ているメンバーが法政の代表としてしっかりプレーするというところが欠けていました。なので、練習から誰が出ても法政の代表として0点に抑え、相手に立ち向かっていくということを徹底していこうと思います。
ーーいいタックルもあったがそこを振り返って
どこか要所で流れを持ってくるプレーはアメフトにおいて絶対必要で、その中で自分もビッグプレーを意識しています。あの場面ではしっかりボールを狙ってパンチし、法政に流れを持ってこれたと思います。
ーー3Qまで0点に抑えたがディフェンス陣で意識していたこと
今年のディフェンス陣は日本一のディフェンス、甲子園までの10試合を全部0点で抑えるということを掲げて戦っています。特に関東では守備面で圧倒的なスタッツを残すということを掲げていた中で、なんとか3Qまで0点で抑え、自分たちの役割を徹底して守り切ったところはとても評価しています。13点失ってしまったことは悲観的に捉える部分ではありますが、3Qまでのディフェンスはしっかりと評価して、プラスにしていければと思います。
ーーディフェンス陣が後半メンバーを入れ替えた意図
ディフェンスはユニット力が大事ですが、 1本目のメンバーがずっと試合に出て、戦っていくわけにもいきません。2本目、3本目以降のメンバーもユニットとしての総合力がこの先必要になってきます。点差がついていく中で、2本目のメンバーの経験を積ませるという意味でもメンバーを入れ替えたのだと思います。
ーー試合中のハドルで菅野HCからかけられた言葉はどう響いたか
フィールドに出ているメンバーが法政の代表として、もっとプライドを持ってプレーしようと言われました。1本目のメンバーだけではなく、2本目のメンバーが出た時もしっかりとプライドを持って守りきる。また、タックルミスをしてもその後のプレーで1プレー、1プレー、プライドを持って戦う姿勢を見せようという言葉がとても響きました。
ーー立大戦への意気込み
相手の立教大はパス中心のチームで、自分自身DBとしてとてもプレッシャーのかかる試合になると思います。ただ、その分ビッグプレーも狙いやすいと思うので、インターセプトだったりファンブルフォースを狙って、チームを勝利に導けたらと思います。
RB/宮本 樹音(文3=佼成学園)
ーー今日の試合を振り返って
オフェンスとしては、まず前半いいテンポでタッチダウンも取ることができてすごくいい雰囲気でした。ですが、後半失速してしまったので今のオフェンスとしての課題は後半だと思います。
ーー試合開始直後、ランプレーが特に多く見られたが
自分はOLをとにかく信じてます。自分が走ることができたのは、OLがちゃんとロックして、レシーバーもロックしてくれたおかげです。自分だけじゃなくて、オフェンス全体としていい動きができたのかなと思います。
ーー3Q終了間際にタッチダウンがあったが
自分自身、秋の公式戦で初めてのタッチダウンだったのですごくうれしかったです。
ーーRB同士でのコミュニケーションは
RBのユニットは、上下関係はもちろんありますが、すごくいい雰囲気で何でも言い合えます。ボール持って帰ってきたら「ここ行けない?」など言い合える関係性です。
ーー3度目の秋がスタートしたが、昨年や一昨年と比べて
1、2年生の時は序列的には4番目ぐらいだったので、正直サイドラインで見ている時間が多くて。今年ようやく3年目にしてチャンスが来たので、そこで自分が活躍するのももちろんそうですが、オフェンスはテンポオフェンスをするという目標だったので。それを自分の中では心がけて今日の試合に臨みました。
ーー秋リーグを通しての目標
個人としての目標は、毎試合自分のランでビックプレーや波を起こせるようなプレーをし続けられたらいいなと思います。
ーー立大戦への意気込み
次戦も引き続き前半からオフェンスが波を作って、後半もしっかり点数を取れるように。もっと点数を取れるオフェンスをしていきたいと思います。
OL/ 大場 秀人(法3=駒場学園)
ーー今日の試合を振り返って
試合を通してタイトユニットでランを出すことを目標にしていたので、IZ(インサイド・ゾーン)やOZ(アウトサイド・ゾーン)といったゾーンのプレーの中で練習してきたことを出し切り、ランでTDを取れたのがよかったと思います。
ーー反省点はあったか
あと1枚のところだったり、LBの処理はまだまだ課題だなと感じました。
ーー試合後のハドルではどんなことを話していたか
今日の結果は素直に喜んでいいが、これから戦う相手はもっと強くなってくるので、絶対にここで安心せず、今日が1番ひどかった試合だったなと言えるようにしようという話をしました。
ーー秋リーグに向けて夏の期間意識して取り組んだことは
OL内では最後まで走りきる体力がないといったスタミナ面での課題が出ていたので、その中でチームを1基から2基に増やして多くのレップをやることで、4Qまで走り切れる体力を作ることを意識してやってきました。その練習が今日生きて、最後まで足が動いてブロックなどできていたのでよかったです。
ーー相手のラインと対峙してみて感じたことは
この夏はフィジカルアップというところにも力を入れてやってきたので、自分たちのフィジカルが上がったことで去年よりも楽に戦えたなと思いました。
ーー立大戦への意気込み
去年はOLが未熟なせいでランがあまり出ず、パス主体のチームになっていましたが、今日の試合を通してOLのユニットは確実にレベルアップしていると思います。次の試合でもOLがチームを引っ張って、ランを出してランで勝ったと言える試合にしたいです。
(取材、撮影:加納正義、紺野真帆、松野要、清水悠太郎、鈴木秀祥)
アメフト部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。


