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【レスリング】苦労を乗り越えた先に見つけた本当の楽しさ チームを支えた4年生3人はそれぞれ異なるマットへ

レスリング部インカレ 特別特集

8月20〜23日にかけて開催された全日本学生レスリング選手権大会(インカレ)。4年生にとっては最後のインカレとなった。男子グレコローマン87kg級では、矢作元貴(人4=日本工大駒場)が法大勢47年ぶりのインカレ制覇。快進撃を成し遂げた。
チームを引っ張ってきたのは主将・工藤真之祐(文4=日大藤沢)、副将・千川元暉(営4=和歌山北)、矢作元貴の4年生3人。4年間苦楽を共にしてきた3人は、この大会を区切りにそれぞれの道に進む。

ポーズをとる4年生3人。左から千川、矢作、工藤

男女、学年の垣根を越えて支え合った4年間

「めっちゃ楽しかった」4年間を振り返り、3人は口をそろえた。
主将としてチームを率いた工藤真之祐、副将の千川元暉、そしてインカレ王者となった矢作元貴。3人がそれぞれ異なる役割を担いながら、4年間苦楽を共にしてきた。

法大レスリング部は各学年に男子3人、女子3人が在籍する。男女、先輩後輩の垣根を越えた距離の近さがチームの特徴だ
3人も「女子も男子とやった方が練習になると思うので、そういった意味でも普段から仲がいいのは大事」と、互いに支え合うことの大切さを語った。

4年間の思い出を尋ねると、矢作の練習への遅刻・無断欠席が話題に上がった。あまりの多さに矢作が丸刈りにされ、連帯責任で工藤、千川も坊主にさせられそうになったという。3人は当時を思い出し、笑顔を見せた。

矢作はインカレの男子グレコローマン87kg級で、優勝を果たした

課題を乗り越えた3人の個性

一方で、4年間がすべて順風満帆だったわけではない。工藤がチーム運営で課題として挙げたのが、部員間の「モチベーションの違い」だった。大会にかける思いや目標がそれぞれ異なり、練習に対する意識にも差が生まれることがあった。

そんなチームを支えたのが、3人それぞれの個性だった。工藤は”厳しさ”で、千川は”言葉”で、矢作は”背中”でチームを引っ張った。
「キャプテンとして厳しいことを言うからには、筋を通さなくてはいけない」。主将として、時には厳しい言葉を部員に投げかけた工藤。その言葉に説得力を持たせるため、自らもレスリングに真摯に向き合い続けた。

主将としてチームをまとめてきた工藤

そんな工藤を支えたのが、千川と矢作だった。「真之祐が勇気を出して厳しいことを言ってくれていたので、そのサポートをしようとしていた」。千川は言葉で仲間をフォローし、矢作は自身の競技への向き合い方で後輩たちを引っ張った。それぞれ違う方法でチームと向き合った3人。誰か一人ではなく、3人がそれぞれの役割を果たしたからこそ、チームをまとめることができた。

千川は副将として工藤をサポートした

インカレ後はそれぞれ別の道へ

4年間を共にした3人だが、最後のインカレを終えた後の道はそれぞれ異なる。
工藤はインカレを最後にレスリングを引退。「この4年間法政大学レスリング部に在籍した意味をこれからの人生で活かしていきたい」と力強く語った。
一方、千川は「今大会思うような結果を残せなかった」と悔しさが残った。今後は天皇杯の出場権獲得を目指し、残る大会で上位進出を目指す。
矢作は10月にアメリカ・ラスベガスで開催されるU23世界選手権に出場する。「日本代表として、メダルを取れるように」とインカレ王者として、世界の舞台に挑む。

「めっちゃ楽しかった」と笑った4年間。これから3人が立つマットはそれぞれ違っても、同じマットの上で汗を流した4年間は3人の胸に刻まれ続ける。

(記事:松野要)

レスリング部の活躍はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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