天皇賜盃第95回日本学生陸上競技対校選手権大会
2026年9月5日(土)~9月7日(月)
日産スタジアム
明日から3日間に渡って横浜・日産スタジアムで開催される日本学生陸上競技対校選手権大会(日本インカレ)。学生陸上界トップレベルの選手たちが全国から集い、ナンバーワンを目指す。当記事では、学生日本一を虎視眈々と狙う法大の注目選手を紹介する。

今年は誰が旋風を巻き起こすかのか
▼エントリー種目
男子
| 種目 | 選手 |
|---|---|
| 100m | 松谷温翔(現4) |
| 200m | 齋藤拓巳アンドレイ(経4) |
| 200m | 田原歩睦(スポ4) |
| 200m | 濱椋太郎(スポ2) |
| 400m | 小澤耀平(スポ1) |
| 400m | 岩本咲真(スポ1) |
| 800m | 神林輝(社4) |
| 800m | 川上大智(スポ2) |
| 800m | 草木迫諒(経2) |
| 110mH | 横山将也(経3) |
| 110mH | 浅井惺流(経2) |
| 110mH | 小口蒼葉(スポ2) |
| 400mH | 酒井春名(スポ4) |
| 400mH | 菊田響生(スポ2) |
| 400mH | 千葉遼(経1) |
| 砲丸投 | 山田暉斗(経4) |
| 4×100mR | 黒沼陽太(社4) 田原 齋藤 松谷 粟飯原圭吾(経2) 櫻井和輝(経1) |
| 4×400mR | 棟長祥輝(社4) 植田壮太(スポ3) 堀田雅斗(経3) 德田隼(スポ3) 菊田 小澤 |
女子
| 種目 | 選手 |
|---|---|
| 400m | 入江有咲陽(スポ3) |
| 100mH | 及川理子(デザ3) |
| 400mH | 塩谷香菜(スポ1) |
| 400mH | 明田川心来(スポ1) |
| 4×100mR | 福島揺(スポ4) 和田咲良(スポ3) 岡田翠(スポ2) 清水あさみ(現1) 藤田歩夢(スポ1) エゼアマカ(スポ1) |
| 4×400mR | 加藤優(スポ4) 入江 鈴木菜央(法3) 小野真那(スポ1) 塩谷 中西遥音(社1) |
展望
トラック種目
男子200メートルは濱椋太郎(スポ2=目黒日大)に注目。自身が保有する20秒65の自己ベストは、2025年U20アジア選手権で2位に入った際にマークしたものだ。6月に行われた昨年の日本インカレでは5位入賞で、当時の自己ベストを更新。さらなる飛躍を予感させる一方で、「優勝できるかもと思っただけにとても悔しい」と唇をかみしめた。前半突っ込んだ分、持ち味である後半の伸びを欠き、ラストの直線で失速した。
あれから1年。昨年の悔しさを胸に、濱のオレンジ旋風は勢いを増す。
学生個人で自身初の学生タイトルを獲得すれば、静岡国際陸上では3位表彰台、関東インカレでは準優勝と、連戦の中で実績を積み上げた。さらに日本選手権の予選では20秒68のセカンドベストをマークし、法大勢6年ぶりの決勝進出。けが開け直後の出場ながらも6位入賞を果たした。
「全カレ(日本インカレ)でしっかり学生タイトルを獲って。」その言葉とともに涙をこらえ、前を向いた濱が見据えるのはただ一つ、優勝の座だ。今シーズン最後のターゲットとなる日本インカレ。涙を越え、学生ナンバーワンの栄光をつかめるか。

学生個人では優勝。今年度2度目の日本一を目指す濱
男子110メートルハードルでは小口蒼葉(スポ2=東海大附諏訪)から目が離せない。
今年の関東インカレでは3位表彰台入り。勢いそのまま、自身初となる日本選手権で躍動。予選で13秒81、準決勝で13秒61と立て続けに当時の自己ベストを更新し、決勝では6位入賞を果たした。そこで「(13秒)6を安定させることができれば、全カレも優勝争いに入っていけると思う」と展望を語った。
ここから小口の快進撃が始まる。7月の長野県選手権で13秒64、続く布勢スプリントで13秒62、Athlete Night Games in FUKUIで自己ベストを13秒60まで更新。これは今大会出場選手持ちタイムで3番目の好記録であり、さらに13秒5台、夢の法大記録13秒45への期待も高まる。

日本選手権での入賞を皮切りに好調を維持する小口
その高みを目指す小口の傍らには、「ずっと一緒にやってきているライバル」と語る浅井惺流(経2=東海大静岡翔洋)の存在がある。高校1年時から競り合い、法大へ進学してからも良きライバルとしてしのぎを削ってきた。浅井も今季、学生個人の準決勝で自己ベストの13秒70をマークし、決勝では4位入賞。日本選手権も準決勝まで駒を進め、小口と今季3度目の直接対決を果たした。高校時代から競い合ってきた2人が、そろって挑む日本インカレ。互いに高め合ってきた法大ハードラーは、学生日本一の座をつかめるか。

学生個人では4位入賞。初の日本インカレでも上位進出を伺う浅井
男子400メートルハードルは菊田響生(スポ2=法政二)の走りに期待がかかる。今年の学生個人では優勝を狙っていただけに悔しい準優勝。それでも関東インカレでは、高校以来となる「勝ち切る」レースを体現した。決勝では49秒46の自己ベストを更新し、関東王者の座に上り詰めた。しかし、最大のターゲットとしていた日本選手権ではハードルで転倒し、まさかの予選敗退。右手首の骨折により、「最初の方はまともに生活できない、生活もままならない状態」だったと、当時の苦境を振り返る。
その状況から急ピッチで仕上げ、8月のトワイライト・ゲームスで実戦復帰。結果は9位と本来の走りには届かなかったが、「48秒、できれば中盤を出して優勝するっていうのが1つの目標」と、彼の視線は次の戦いを見据えていた。目指すのは復調だけでない。来年のアジア選手権や北京の世界陸上に向けて、日本インカレで良い流れを作りたいと展望を語る。
けがを乗り越え迎える大舞台。再び「勝ち切る」レースで、学生日本一の座を射止められるか。

関東インカレでは悲願の優勝。けがから復帰で、次は日本一を目指す菊田
フィールド種目
男子砲丸投には山田暉斗(経4=法政二)がエントリー。昨年4月の第86回法大競技会で、18メートル00の自己ベストをマークした。この記録は当時学生歴代6位に当たる好記録だ。しかし、今年は学生個人で3年連続の準優勝、静岡国際陸上で2年連続の3位、3連覇を狙った関東インカレでも準優勝と、あと一歩頂点に届かない悔しい結果が続いた。日本選手権でも、過去2年連続でベスト8入りを果たしていたが、今年は記録なしに終わった。
それでも今季は17メートル台を4度記録。試合で記録につなげ切れない課題と向き合い、投てきの流れを一つ一つ修正してきた。
勝利の喜びも、届かなかった悔しさも知る前年度王者。学生最後の日本インカレで再び頂点に立ち、18メートルの大台とともに新たな金字塔を打ち立てられるか。

最後の日本インカレで2連覇を目指す山田
(記事:宮川茉優)
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