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【水泳】最後まで自分らしく、最後は笑顔で 男子主将・齊藤優太が振り返る水泳人生と仲間との絆/インカレ事後インタビュー&幹部インタビュー

インカレ事後取材④

男子主将として法大水泳部を率いた齊藤優太。最後のインカレでは、個人種目で思うような結果を残せず、苦しいシーズンとなった。一方、チームは総合2位の目標には届かなかったものの、予想を上回る活躍を見せた選手も多く、確かな成長を感じさせた。自身も長く続くスランプに苦しむ中、主将として大切にしてきたのは「楽しんで笑顔でやること」。周囲とのつながりを大切にしながらチームをまとめ上げた1年間と、仲間と過ごした大学4年間を振り返る。

記事

最後のインカレ。男子主将として迎えた学生最後の大会で、齊藤は200メートル個人メドレーに出場。個人メドレー2種目から1種目に絞って臨んだものの、長く続くスランプから抜け出せず、思うような結果には届かなかった。「去年までは得点を取っていたんですけど、あまり得点っていうのにも今年は絡むことができなくて」。悔しさをにじませながらも、最後のレースを終えたときには違った思いがあった。「今までの水泳人生を振り返って、最後この泳ぎで締めくくれてよかったなって思うことができました」。苦しい時間を乗り越え、最後は水泳を楽しんで終えることができた。

チームとしても、掲げていた目標にはあと一歩届かなかった。しかし、事前の予想を上回る得点を獲得した選手も多く、主将としてチームの成長を実感する大会となった。そんなチームを率いる上で、齊藤が大切にしていたのは、学年の垣根を越えた関係づくりだった。「それぞれがチームの結果、個人の結果が良くなるように応援し合ったり、アドバイスし合う形がすごく見えていた」。上下関係にとらわれず、互いに意見を交わしながら高め合える雰囲気が、今季の法大水泳部にはあった。

その中心にいた齊藤自身も、競技面では苦しい状況にあった。それでも「1番のモットーは楽しんで笑顔でやる」という思いを胸に、練習以外の時間には積極的に仲間と会話し、チームの雰囲気づくりに努めた。自身のことで精いっぱいになりそうな状況でも、主将として周囲に目を向け続けた。もちろん、その1年間は決して平坦な道のりではなかった。就任当初はチームづくりに苦労し、「自分が少しめんどくさがりやだったり、行動するのが遅いタイプなので」と笑いながら、森田が積極的に声をかけてくれたことや、中嶋が陰から支えてくれたことに感謝を示した。自身の力だけではなく、周囲の支えがあってこそ走り抜けられた主将としての1年間だった。

大学4年間を振り返ると、特に思い出深いのは寮でともに過ごした同期9人との日々だ。「たわいもない会話をするのも自分の中では支えだったし、しんどい時に声をかけてくれるのもそうだし、そっとしておいてくれるのも同期」。苦しいときも楽しいときもそばにいてくれた仲間は、友人を超え、家族のような存在になっていた。水泳を通して技術だけでなく、人との接し方や周囲への感謝など、多くのことを学んだ大学生活。最後は思うような結果を残せなかったものの、支えてくれた人々の存在を改めて実感できたことも、齊藤にとって大きな財産となった。次代を担う後輩たちには、「自分が最後は信じた道が正しいと思うように行動すれば、それは正しい道になると思う」とメッセージを送る。自身の経験を糧に、これからの法大水泳部を託す。笑顔を忘れず、仲間とともに歩んだ4年間。齊藤優太の水泳人生は、支えてくれた人々への感謝とともに幕を閉じた。

(記事:浅岡凜)

水泳部の写真につきましては スポーツ法政新聞会公式インスタグラム よりご確認ください。(青字をクリックしていただきますと移動いたします。)

 

インタビュー

齊藤優太

ーーインカレを振り返って
チーム的にはですね、最後目標まであと1歩っていうところで達成できなかったところは残念っていうか、自分の力不足だったところと、もう少しできたとこもあるんじゃないかなみたいなのは思いつつも、毎年ですね、インカレってベスト率が悪くてですね、そんなにベストタイムが出なくて。どちらかというと、元々実力のある人たちが予想の順位通りっていうのが筋なんですけど、今年で言うと元々予想に入っていなかったりとかその予想の中でもですね、少しずつ順位を上げてっていう予想よりも得点を取ってくれてる人たちが多くいたので、そこに関しては自分たちのやってきたことは間違ってなかったなっていう風には感じています。
個人としてはもうずっとスランプというか、結果が良くなくてですね、個人メドレー2種目やっていたんですけど、200メートルだけに絞ってやって。去年までは得点取っていたんですけど、あまり得点っていうのにも今年は絡むことができなくて、悔しいって言っちゃ悔しかったんですけど、まあ終わった時には楽しかったなみたいな風には思いましたね。
(ーー他選手からやり切った顔をしていたとあったが)そうですね。今までの水泳人生を振り返って、最後この泳ぎで締めくれてよかったなって思うことができました。
(ーー命を削ることはできたか)削らないともう泳ぎきれないような体だったんで、削ることはできたと思います。

ーー水泳を楽しいと思って終われることはできたか
最後は楽しんで泳ぐことできました。

ーーインカレで「今まで経験してきた4年間の中で1番雰囲気もいい」と言っていたが
体育会っていうと、少し堅苦しいとか上下関係が激しいイメージがあったりとかっていう感じなんですけど、うちのチームはもう1年生が実力あるっていうのもありますけど、意見を言い合ってですね、それぞれが全体として、チームの結果、個人の結果が良くなるような方向になるように応援し合ったりですとか、アドバイスし合うっていう形がすごく見えてたので、すごく縦は社会っていうよりかは、横で色々繋がっていくっていう風な感じで、すごくいい雰囲気だったと思います。
(ーー雰囲気作りで意識したことは)意識してたっていうか、自分はスランプであんまり実力がなくなってしまって、また1番のモットーはこう楽しんで笑顔でやるっていうのがあったので、1番上に立つものがやっぱ雰囲気を良くしていかなきゃいけないと思ったので分け隔てなくいろんな人と喋りながら、雰囲気作りに努めてましたね。

ーー自身も苦しい状況にある中でもチームのことを1番に考えるのは大変ではなかったか
その時は必死でしたが分けてはいたので、やる時として自分が水泳の練習する時はするで、水泳から上がってしまったら練習ではないのでそれ以外のところはすごく意識して話したりとかっていうのはやってました。

ーー主将になった経緯は
ぶっちゃけ多分、予想ですけど消去法です。
(ーーしかしその中でも自身が選ばれたということだが)どうだろうな、まじで何もなさそうですけど(笑)なんか明るい感じっていうのは1番ありますかね。雰囲気作りは1年生の頃はやってきてなかったと思うんですけど、確かに2、3年生の時とかちょっと先輩になった時に頑張って笑顔で楽しくやるっていうのはやってたんで、言うてそこぐらいですかね。

ーー主将に就任してからの1年間を振り返って
早かったですね。すごくあっという間で最初の頃はすごくコーチとかにも怒られたりとか、周りのチームのメンバーや同期をはじめとしたいろんな方々に迷惑をかけながらずっとやっていた感じで、気づいたらもう2026年になっていてって感じで。そこからは、試合が冬六(冬の六大学対抗戦)、春六(春の六大学対抗戦)とか色々ある中で試合が経つにつれて、どんどん早いなっていうイメージと、自分が何かやったっていうよりかは、それぞれみんなが成長していく姿っていうのをすごく感じることができて、もう4月ぐらいから「インカレはいけるかな」みたいな風に思っていました。

ーー主将として苦労した部分は
最初のチーム作りですね。やっぱり何もわからないところから始まって、なんかやりたいことをやるにしても色々な人のサポートがないといけないっていうことを知ったりとか、やりたくてもできないことの中で、どういう折り合いをつけていくかっていうのを話し合いながらやっていくのが1番最初はすごく難しかったですね。

ーー女子主将の森田眞心、副主将の中嶋蓮人については
僕が頼りない方だったので、特に女子主将の森田には迷惑かけたりとか、自分が少しめんどくさがりやだったりとかで行動するのが遅いタイプなので、あっちがしっかりして声かけてくれたりとかっていうのが多くてですね、すごく助かった部分とがありましたね。そうですね。中嶋は正直なんかしてたっていうよりかは、こっちの言うことに茶々入れてくるというよりかは見守ってくれて、何かあった時に一言かけてくれるみたいなタイプではあったので、縁の者の力を持ち的な感じで心のサポートみたいな方でしたかね。

ーー主将として後輩たちにどんな姿を見せられたか
そんなに多分いい姿は見せられていないんじゃないかなって思いますね。まあずっとうるさかったし「この主将何してんだろう」みたいな、毎年1年生からしたら「主将ってこんな感じなの」って思われるよな、去年とか一昨年とかだったらもうちょっとまともな主将だったと思うので、どんな姿を見せられたかっていうと「こんなもんなの」ぐらいだと思います(笑)

ーー次代の幹部へメッセージ
1個下、2個下、3個下ってどんどん強くなってるし、実力的には申し分ないと思うので、個々の力が集まっていけば全然大丈夫だと思いますし、今のチームにはもう期待しかないと思うので吉良主将と伊藤ななみ女子主将をはじめとして、来年は目標達成してくれることをすごく願ってます。

ーー引退してからの生活は
本当に暇で学校もほぼないので、実家が栃木なのでそっちの方に帰ってきてるんですけど。バイトはしているんですけど、なんかそれでも暇ですね本当に。
(ーー引退してからやろうと思ってたことなどは)ないんですよ。元々趣味がなくて、野球を見たりするのは好きなんですけどこの季節はあまりないので本当にやることがなくて。

ーー大学4年間を振り返ってどのような期間になったか
水泳の奥深さを知ったというか、今までなんとなく泳いでいて。距離泳いだり、練習時間は長ければ長いほど早くなるっていう風に思ってたし、実際そうやってやってきたけど大学入って、どういうテクニックがとか、陸上トレーニングはなんだとか、それを聞くための人への接し方だったりとか、主将としてじゃなくても大人の方々との接し方だったりとか、そういう社会に出ても使えるようなことから水泳のプラスアルファを知ることができて、自分のこれからの人生に糧になるような4年間だったかなって思います。

ーー最も壁にぶつかった時期や出来事は
それはやっぱり最後ですかね。思うように体が動かなくなってしまって、どうしても感覚が前と違う、「どうしよう」から、負の連鎖がずっと拭えなかったことは、1番の苦しかったものですかね。
(ーーどう乗り越えたか)最終的に結果的にはうまくできなかったけど、周りのサポートだったりとか、ベストが出てる時って、自分のことばっかに集中してたけど、多くの人が自分にアドバイスしてくれたりとか、自分がすごく支えられてここまで来ているんだっていうことを認識できて、それで自分が負けているっていうのがなんかわかったので、感謝を感じることができる1年になってすごくよかったですね。

ーー印象に残っている楽しかった、嬉しかった思い出は
寮生なので寮で過ごす日々っていうのはすごく楽しくて、最初は1年生はキツかったり仕事とか掃除とかあったけど、それでもみんなと助け合いながら、同期と助け合いながらやったりとかっていう、1番長い時間過ごしたのはやっぱり同期なので同期の9人と過ごしてる時間が1番楽しかったです。

ーー同期はどのような存在だったか
支えですね。
(ーーどう支えあってきたか)たわいもない会話をするのも自分の中では支えだったし、しんどい時に声をかけてくれるのもそうだし、そっとしておいてくれるっていうの同期だし。特に寮生は言葉を交わさなくても分かり合えるような、家族みたいな人にまでなっていたし、他の人たちも学校であったりとかして、ただ楽しいというか、友達をなんか超えてるような存在にこの4年間だけでしたけど、なっているなって思いました。

ーーともに戦ってきた同期や後輩へのメッセージは
同期はみんなうるさいし、すごく個性的で、誰に聞いても絶対「個性的だな」って言うと思うんですけど、バラバラな人間たちなので、集まった時にまた楽しく過ごしましょうぐらいですね。後輩は、自分がやってることだったりとか、周りの言ってる人の意見だったりとか信じられなくなったり、迷ったりとか色々すると思うんですね。
その中でも、自分が最後は信じた道が正しいと思うように行動すれば、それは正しい道になると思うので、今判断をすぐ仰ぐんではなくて、その時色々やってみて、最後にこの選択をしてよかったなって思うような行動をするしてほしいなって思います。

(インタビュー:浅岡凜)

 

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