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【水泳】「やっとスタートラインに立てた」エース・岡村梨香、ラストインカレ制覇&世界の舞台へ羽ばたく/インカレ事後インタビュー&世界選手権短水路事前インタビュー

インカレ事後取材➀
短水路世界選手権事前取材
書面インタビュー

日本インカレでは200メートル自由形で優勝。出場したリレーでは2種目で3位表彰台とインカレラストイヤーを華々しい結果で収めた岡村梨香(スポ4)。インカレから約1カ月後に行われた短水路日本選手権では400メートル自由形を制した。短水路世界選手権の派遣標準記録はマークできなかったものの、記録の到達率の規定により世界の舞台に立つ。スポホウでは、有終の美を飾ったインカレの激闘を振り返る事後インタビューと、世界の大舞台へ向かう今の率直な意気込み伺った。

記事

関東インカレでの圧倒的な4冠達成の勢いそのままに、選手たちは大学最高峰の舞台であるインカレへと乗り込んだ。その中心でチームをけん引し続けたのが、法大のエース・岡村梨香だ。大会2日目の女子200メートル自由形で見事優勝。アジア大会代表選手をはじめとする強敵が顔を揃える中、岡村は勝負強さをいかんなく発揮した。タッチの差で競り勝つ堂々のレースを見せ、見事インカレの頂点に立った。本人は「運が良かった」と謙遜の言葉を口にしたが、その言葉の裏には、決してまぐれではない強い意志があった。大会直前のインタビューでは「去年の結果を上回る」と語っていたが、実は、彼女の視線の先にはしっかりと「優勝」の二文字が据えられていたのだ。自らの力を信じ、強い覚悟を持ってつかみ取った栄冠だった。

インカレ200メートル自由形で堂々の優勝

勢いは個人種目にとどまらない。4×100メートルフリーリレー(4継)では、チーム一丸となった力泳で法政大学新記録を樹立し、3位表彰台に登壇。昨年の雪辱を果たし、表彰台で眩い笑顔を咲かせた。特に、1年次から苦楽を共にしてきた同期の女子主将・森田眞心とつないだリレーは特別な意味を持っていた。「『さすが女子主将かっこいいな』と思った。憧れの存在です」と、岡村は信頼する仲間へのリスペクトを隠さない。

昨年の雪辱を果たす4継表彰台、法政レコード更新

そして、大会最終日を締めくくるのは、会場がこの日一番の熱気に包まれる4×200メートルフリーリレー(8継)だ。「野村奈緒とは同じ種目を泳いできた同期だったので寂しさが多かった。最後に一緒にリレーを組めて、メダルを取れてうれしかった」。長い時間を共に戦ってきた野村とのラストリレー。こみ上げる寂しさを胸に、2人は持てる力のすべてを水面にぶつけ、見事にメダルを獲得した。
最上級生としての重圧、エースとしての期待。「かっこいいりかさんを見せられた」。大会をそう振り返るように、最終学年として圧倒的な存在感を放ち、個人優勝とリレーでの複数メダル獲得というこれ以上ない結果でラストインカレを締めくくった。

同期、後輩とともにつかみ取った8継3位

世界の舞台へ、法大のエースが羽ばたく。インカレの熱狂から間もない10月。舞台は佐賀へと移り、短水路日本選手権が開催された。例年とは異なる九州の地であったが、会場は連日熱い盛り上がりを見せていた。その大舞台で、岡村はさらなる進化を見せつける。初日の200m自由形では自己ベストを更新し2位表彰台に上がると、翌日の400m自由形では見事優勝を飾った。しかし、日本一の栄冠を手にしたレースでは世界選手権の派遣標準記録にわずか「0.01秒」届かず、「詰めが甘いなと思いました」と悔しさをにじませた。それでも、それでも、スタンダードA記録の到達率の兼ね合いで世界選手権短水路の日本代表切符をつかみ取った。

発表の瞬間について、「他チームのコーチには『女子で派遣を切っている人はそんなにいないから入れるよ』とは言ってもらっていたけれど、発表されるまでドキドキでした」と、当時を素直な心境で振り返る。自身初となる日の丸を背負っての国際大会。「やっとスタートラインに立てたかな」と語った。
インカレ優勝、そして世界選手権代表という最高の成果を手にした今、さらなる高みへと向けられている。どんなことがあっても諦めずに努力を重ねてきたからこそ、つかみ取った栄冠だ。法政大学から世界舞台へ。法大のエース・岡村梨香が、世界の舞台へと大きく羽ばたいていく。

(記事:山鳥優里)

水泳部の写真につきましては スポーツ法政新聞会公式インスタグラム よりご確認ください。(青字をクリックしていただきますと移動いたします。)

 

インタビュー

岡村梨香

ーー最後のインカレの総括
初優勝という結果で終われて、大学4年間のいい締めくくりができたと思います。水泳は、個人競技だけど、インカレだけはチーム戦になって、いつもと違う雰囲気を味わえるいい大会だったなと改めて思いました。

ーー200メートル優勝の瞬間は
まず、掲示板を見る前に法政チームの歓声、特に主将・齊藤優太の声が聞こえて、「これはもしかして!」と思って掲示板を見た。自己ベストでは無いが、タッチ差で1位というのを見て嬉しい気持ちとホッとしたのが率直な気持ちです。

ーーアジア大会の代表がいる中で優勝できた要因は
運がよかったと思う。

ーー事前インタビューでは、「リレー、個人で表彰台」、「昨年の結果を上回る」と言っていたが
リレーで2つ表彰台にのぼれたことは、個人とは違った嬉しさがあった。インタビューでの目標は、「去年の結果を上回る」だったけれど、誰にも言っていない自分の中の本当の目標は「優勝」だったので、それも達成できて嬉しい。
でも、400メートル自由形で表彰台にのぼれなかったのは心残りです。

ーー昨年の雪辱を果たした4継、昨年に引き続き3位表彰台入りを果たした8継。これまで苦楽をともにした同期と泳ぐリレー種目については
4継は、個人の後で疲れは残っていたけれど、「ここの位置まで追いついてくれれば抜かせる」と4泳の森田眞心に的確なアドバイスを貰っていたので、それだけを考えて泳いでいました。最後は、眞心がしっかりと抜かしてくれて、「さすが女子主将かっこいいな」と思った。憧れの存在です。
野村奈緒とは同じ種目を泳いできた同期だったので寂しさが多かった。最後に一緒にリレーを組めて、メダルを取れて嬉しかった。1泳を担当してくれて、予選より2秒も速く泳ぎ、いい位置で帰ってきてくれたからこそメダルが取れたと思います。

ーー最後のインカレでは後輩にどのような姿を見せることができたか
後輩やチームには、「かっこいいりかさん」を魅せられたと思う。

ーー短水路世界選手権の代表選出について率直な気持ちと周りの反応などは
初日本代表代表で素直に嬉しいですが、ジュニアの頃の日本代表経験がなく、いきなりA代表、そして現在教育実習中で上手く練習ができない中での出場となるので不安な気持ちがある。周りの反応は、自分よりも喜んでいて、嬉しかったです。

ーー短水路日本選手権では派遣まで0.01秒でした。そこから代表に選出された率直な気持ちは
他チームのコーチには、女子で派遣を切っている人はそんなにいないから入れるよとは言って貰っていたけれど、発表されるまでドキドキでした。
発表された時は、同期4人と旅行していて、みんな自分の事のように喜んでくれて、その反応を見て徐々に代表に選ばれたことを実感しました。

ーー自身にとって短水路はどのような位置付けか。また、長水路との違いなどは
長水路は、壁まで遠い分 泳ぎでスピードを維持しないといけないが、短水路は、切り返しが多いのでターンやドルフィンで加速ができる場面が多くあり、スピードは維持しやすい。ターンの壁蹴りが得意なので、短水路で生かされています。

ーー今回臨む「世界の舞台」はどのような位置付けに
初めての日本代表なので、「やっとスタートラインに立てたかな?」と思います。

ーー世界の舞台でどのような泳ぎを見て欲しいか
世界の舞台に立ったことがないので、どうなるか全く予想できないが、日本を代表して出場出来ることに自信を持って、いつも通りの自分のレースが出来たらいいなと思います。

ーー世界選手権の目標を教えてください
教育実習で上手く練習時間を確保できない状況での出場となるので、控えめに言って「決勝進出」、「自己ベスト更新」です。

ーー周りのイメージと自身の感覚とのギャップに直面した時、どのように気持ちを整理していたのか
自分の苦しさを伝えても理解して貰えないことが多かったので、みんなの前ではいつも通りの私の姿でいるようにしていた。気持ちの整理の仕方は、時間が解決してくれてました。

ーーけがと対峙する中で、モチベーションや恐怖心とどのように向き合い、乗り越えてこられたのか。また、苦しい時期から今回のインカレ優勝などに到達する中で自身の中で変えたことなどは
モチベーションは、このけがが治れば、症状が出なければ、今出しているタイムよりももっと速く泳げると信じるしかないと思うようにしている。
恐怖心は、まだあります。治ったと勘違いしてもらえるくらい、誤魔化せて泳げるようになったのは嬉しいです。
意識や泳ぎが変わった決定的瞬間はないけれど、この怪我を言い訳にしてばかりでは成長しないと思ったので、怪我をハンデだと思って、今できる最大のパフォーマンスをしようと考えるようになりました。

ーーインカレ優勝、そして世界選手権代表という最高の成果を手にした今、ケガとの闘いは、ご自身の水泳人生にとって「どんな意味があった」と感じるか
まだ怪我は完治しておらず、まだ苦しい状況は続くと思います。これからの水泳人生も、どんな事があっても諦めずに努力ができると思います。

(インタビュー:山鳥優里)

 

 

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