【陸上】第90回東京箱根間往復大学駅伝競走 往路での好成績はならず、勝負は復路へ!!
往路:読売新聞東京本社新社屋前-芦ノ湖
2013年1月2日(木)
シード校として出場する第90回東京箱根間往復大学駅伝競走。チームとして定めた目標は昨年を上回る「8位以内」。エース西池(スポ3)や、成長著しいルーキーの足羽(現1)を故障で欠く厳しい状況のなか、シード権獲得のため、そして最後の目標を達成するための戦いが始まった。
試合結果
区間別成績
区間 | 名前 | 通過順位 | 通過記録 | 区間順位 | 区間記録 |
---|---|---|---|---|---|
1区 | 田井 慎一郎④ | 11位 | 1時間3分13秒 | 11位 | 1時間3分13秒 |
2区 | 佐野 拓馬③ | 13位 | 2時間14分43秒 | 16位 | 1時間11分30秒 |
3区 | 黒山 和嵩③ | 15位 | 3時間21分27秒 | 19位 | 1時間6分44秒 |
4区 | 中村 涼② | 14位 | 4時間17分11秒 | 6位 | 55分44秒 |
5区 | 関口 頌悟③ | 11位 | 5時間37分46秒 | 6位 | 1時間20分35秒 |
大学別成績(上位12チーム)
順位 | 大学名 | 往路記録 | 1位との差 | シード権との差 |
---|---|---|---|---|
1位 | 東洋大 | 5時間27分13秒 | ー | |
2位 | 駒 大 | 5時間28分12秒 | 59秒 | ー |
3位 | 早 大 | 5時間32分22秒 | 5分09秒 | ー |
4位 | 日体大 | 5時間33分45秒 | 6分32秒 | ー |
5位 | 青学大 | 5時間35分04秒 | 7分51秒 | ー |
6位 | 拓 大 | 5時間35分52秒 | 8分39秒 | ー |
7位 | 明 大 | 5時間36分01秒 | 8分48秒 | ー |
8位 | 大東大 | 5時間36分31秒 | 9分18秒 | ー |
9位 | 東海大 | 5時間37分00秒 | 9分47秒 | ー |
10位 | 日 大 | 5時間37分12秒 | 9分59秒 | ー |
11位 | 法 大 | 5時間37分46秒 | 10分33秒 | 34秒 |
12位 | 帝京大 | 5時間39分23秒 | 12分10秒 | 2分11秒 |
戦評
一区を任されたのは田井慎一郎(経4)。大迫(早大)や山中(日体大)をはじめ実力者がひしめき、戦前からハイペースな展開が予想された今年の一区。レースが始まると、予想通り区間新記録ペースで進行していった。なるべくトップから離されたくなかった田井だが、だんだんと先頭集団から離され、1区中盤には15位集団の中につけることとなる。それでも最後は追い上げ11位でフィニッシュ。同様に一区を担当し「チームに迷惑をかけた」(田井)全日本のリベンジを果たした。
続く「花の二区」を担当したのは佐野(経3)。高校時代は都大路区間賞獲得など、実力こそ折り紙つきだったもののここまで大学では駅伝出場なし。初の箱根で二区を担当するという大役となった。順位を2つ下げ、区間記録も16位と振るわなかったが、前を走る選手との距離は決して開かせず、こちらも田井に続きまずまずな走りを見せた。 昨年同様、ここからの巻き返しを図りたかったが、次の3区を走った黒山(現3)がまさかの大ブレーキ。昨年は4区で区間3位と好走し、シード権獲得の立役者となった黒山が区間19位の走りに終わったことは、チームにとっても予想外であった。結果順位は15位に後退してしまう。
黒山からたすきを受け、後方からの単独走となった4区の中村(経2)は、初めての箱根駅伝にもかかわらず好走をみせた。平塚中継所時点では前を走る14位の帝京大との差が約1分あったが、区間6位となる走りで徐々にそれを縮めていく。最終的には後退してきた順大を追い抜き14位で小田原中継所へ到着した。
そして舞台は5区へ。法大の5区はもちろん“山男“関口(社3)。中村の踏ん張りにより、前の走者が見える状態でたすきを受けた関口は、序盤から早いペースを保ち順位を上げる機会をうかがう。昨年のような驚異的な追い抜きはなかったものの、着実に前の選手を捉えていき、最終的には3人抜きの11位でゴールした。
「3区がすべてかなと思います」。坪田駅伝監督は往路終了後このように語った。だが同時に「うちの目標は8位以内、その思いが強いほど達成できると思う」と話す。ポイントにあげた6区は田子駅伝主将(経4)が務める。彼が一斉スタートの前方につけ、2年時(学連選抜で出場)に経験した6区で前を走る走者を捉えることができたならば、シード権獲得、目標達成は現実のものとなるだろう。復路は田子を含め9区松田(社4)、10区高梨(社4)と3人の4年生が走る。後輩たちに最高の置き土産を渡せるか否か。彼らの意地が、フィニッシュ時の法大の順位を決めるといっても過言ではない。(佐藤康平)
コメント
坪田智夫駅伝監督
5区・関口頌悟
1区・田井慎一郎
―レースを振り返っていかがですか
区間1ケタぐらいで来たかったので悔しいです。先頭が高速レースになることは予想していたので、そのままついていくのではなく、トータルで速くということを意識しました。
―監督からの指示は
良い状態ではなかったので、後ろからついていって最後に上げていくようにとのことでした。
―どのような思いで臨まれましたか
チームが主導権を握れるようにとの思いでした。
―けがの状態は
ごまかしながら走っていました。
―2区以降の選手へメッセージを
ふがいないレースをしてすみません。頑張ってシード権につなげてほしいです。
フォトギャラリー
- 今年も3人抜きを成し遂げた5区関口
- 悪い流れを断ち切った4区中村
- 初の大学駅伝で2区を走った佐野
- 実力を出し切れずに終わった3区黒山