【バスケ】第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 対明大 2巡目初勝利を目指すも、噛み合わないチームの歯車・・・
第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 対明大戦
2014年10月12日(日)
日体大世田谷キャンパス
昨日白鷗大に敗れ遂にリーグ戦5連敗、2巡目勝利なしと苦しい状況の法大。残留争いに向けても厳しい戦いが待ち受けていることだろう。前節でも首脳陣は残留争いのライバル相手に、得失点差を考慮した采配を取り残留への強い信念を見せた。
今節の相手は明大。1巡目は安藤誓哉の抜けた穴に苦しんでいたがここに来てルーキーの吉川治耀が台頭。持ち前のスピードを生かしたプレーでチームに活気を与える。加えてシューターの吉本健人もリーグ戦を経て急成長。強豪校としての立場を取り戻しつつある明大相手に結果はいかに・・・
トータル試合結果
56 法政大学 |
10 | 1Q | 14 | 69 明治大学 |
---|---|---|---|---|
9 | 2Q | 10 | ||
14 | 3Q | 17 | ||
23 | 4Q | 28 |
法政大学スターティングメンバー:明大戦
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#67 佐藤 翔耶 | 181/78 | G | 16 | 3 | 3 |
#35 山岸 玲太 | 178/68 | G | 3 | 6 | 2 |
#24 加藤 寿一 | 190/75 | F | 20 | 8 | 2 |
#5 松澤 大晃 | 197/82 | C | 4 | 2 | 0 |
#16 沼田 凌 | 190/85 | C | 13 | 7 | 0 |
法政大学交代選手:明大戦
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#14 植村 哲也 | 175/75 | G | 0 | 0 | 0 |
#19 田宮 開(C) | 182/72 | GF | 0 | 0 | 0 |
#31 安達 幹 | 187/87 | PF | 0 | 1 | 0 |
#34 萩原 陵太 | 190/75 | C | 0 | 3 | 0 |
戦評
第1Q。ジャンプボールでは負けてしまったものの、相手がはじいたボールを山岸玲太(営3)が勝ち取りそのまま法大ボールに。加藤寿一(文3)のアシストから松澤大晃(営4)が先制点を決めると、明大も負けじと中東泰斗が取り返す。法大は先制点を勝ち取った勢いで、松澤のアシストから沼田凌(法3)、続いて加藤が連続で得点。ここで一気に突き放したいところだったが、明大の皆川徹の連続得点で開始5分にして同点とされてしまう。法大は沼田や山岸が積極的にリバウンドを奪い、チャンスをつくるがシュートを決めきれない。そんな中、明大は中東、吉本健人が連続で3Pを沈め、法大は逆転を許してしまう。ここから約2分間、互いの堅いディフェンスでスコアが動くことはなく第1Qは10対14で終了。
第2Q。佐藤翔耶(法2)のシュートからスタート。2点差とするが、すぐに吉本の3Pで返されてしまう。その後も山岸の3Pなどで追いつきたい法大だったが、中盤には連携ミスが目立ち、チームの歯車が合わなくなってしまう。点を取ることはおろか、そもそもシュートまでたどり着けない場面が多くなり、3分間以上無得点に。この間にも明大は地道に得点を重ね、一時は8点差となってしまうが、佐藤が意地の3Pを沈め、19対24。勝利も十分に狙える点差で前半終了。
第3Q。序盤から互いに得点を積み重ねていく。5点差の壁は高く、なかなか崩すことができなかったが、流れは悪くなかった。このまま徐々に点差を縮めて行きたかった6分、明大の厳しいオールコートでのディフェンスに阻まれ、法大は8秒バイオレーションを取られてしまう。ここで、序盤の勢いをなくしてしまった法大は更に得点を許し、4:44、26対37と11点のビハインドを背負ったところでタイムアウト。すると、このタイムアウトが功を奏し、このQだけで9得点と大活躍の佐藤が鋭いドリブルから2本連続でシュートを決め、司令塔が自らのプレーでチームを鼓舞。チームオフェンスが機能せず苦しい展開ではあったが、最後は加藤の3Pで33対41。なんとか1ケタ点差に抑えて最終Qへ。
第4Q。開始から3分の間に沼田、加藤、佐藤の3人で11得点を挙げ、試合は完全に法大のペースに。沼田のワンマン速攻で3点差にまで詰め寄ると、明大はたまらずタイムアウト。ところが、タイムアウト後も佐藤の華麗なパスが光り、このQだけで沼田は10得点、加藤は9得点を稼ぐなど、果敢に攻めたて、泥臭く食らいついていく法大。しかし、時すでに遅し。この試合を通じて、攻守ともにファールも厭わない力強さで当たってきた明大に対し、太刀打ちできない。皆川のダンクシュートなどで波に乗った明大を止めることが出来ないまま56対69で試合終了。 一部残留に向けて痛い敗戦となってしまったが、個人の活躍が光ったことは、残りの試合に活きてくるだろう。(向井知優)
試合後の監督・選手のコメント
今井一夫監督
―今後の順位のためにも勝たなければいけない試合でしたが
勝ちたい試合でしたね。昨日今日と。でもそれはこうやって結果に出てしまったのでしょうがないよね。
―今日の試合展開を見て
いかんせん点数が入らなかったですね。
―それはインサイドで支配権を奪われたことによるものでしょうか
負傷中の藤井の影響が大きいですね。彼がいるとアウトサイドもありますし、自分で1対1を仕掛けてすくなくても10点は取ることが出来ますからね。山岸はディフェンス面で健闘してくれていますが、彼のシュートフォームはフリーにならないと難しいですからね。オフェンスで点が取れないと我慢出来なくなりますし、ディフェンスにもそれが響いてくる。そういう面では今日はディフェンスは体を張って凄く良くやったと思います
松澤大晃
ー今日を振り返って
大事な所で自分達がミスをして負けてしまいました。ここっていう時に僅差で付いて行って、最後スパートを掛けようという気持ちでいました。なので3点差まで詰めた時に、つまらないミスをしてしまったのが敗因です。悔しいです。
ー昨日の試合終了後長いミーティングなどもありあしたが、この試合にはどのような気持ちで臨みましたか
自分達のミスからターンオーバーだったり、大事なところで相手にフリースローを与えてしまう場面が多かったということですかね。一番言われたのはオフェンスリバウンドが取れていないということで、ガード陣も飛び込みリバウンドとかして全員でリバウンドに絡もうということですね。今日の明治戦もみんなでボックスアウトを徹底しようという気持ちでやってました。
ー前半、皆川選手に対するダブルチームなど随所にディフェンスでも良いプレーが見られました
そうですね。皆川にイージーショットを打たせないようにしようと思っていたので効いたのはよかったです。全体的に昨日と比べて、ディフェンスもタイトに当たれていたというのが今日の唯一の良かった点だと思います。今日はオフェンスで点が取れなさ過ぎたのが全てです。負けてしまったのはしょうがないので、今週の練習で改善できるようにしていきたいです。
ーここ数試合オフェンスでは中が詰まってしまってやり辛そうな印象もありますが
うちの要は沼田と加藤なので、そこで来るというのを相手も対策してきてますし沼田のところは最近ダブルチームで潰されるのが多いですよね。でも、そういう時に周りの3人が効率良く動けていれば違う結果になっていたのかなと思います。
ー5連敗となりましたが、チームの雰囲気は
今は下がってますけど、そんな事は言ってられないです。根底には2部に絶対に落ちてはいけないという気持ちがあるので、その気持ちをもっと前面に出して今後の試合を戦いぬくだけです。
佐藤翔耶
ー今日の試合を振り返って
今日の試合では、最後の最後にミスをするという失態を犯してしまいました。結果、勝てなかった上に自分が納得がいかなかったり、チームに貢献出来ないようでは意味がないので、今日は悔しい試合でしたね。
ー入りはとても良かったですが
いつもより良かっただけです。まだ3,4Qくらいは良かったですけど、その動きを1Qからやらなければいけないと先生からも言われてるので、それが出来るまでは良いとは言えないです。
ー3Q一気に攻めましたが指示はありましたか
いや、ムードですね。負けられないっていうこともあるし、僕自身は単純なので、先生に誉められたからどんどん攻めました。
ー監督から誉められた点は
攻めてたり、ゲームをつくったり、っていうところですね。3Qまでは良かったので。
ー鋭いパスが光りましたが、特に合わせやすい選手は
大晃さんと沼田さんですかね。やっぱりセンター陣はやりやすいです。あとは山岸さんも外に居てくれるのがありがたいです。
ープレー時間が長くなってきていますが
調子が良いというか、それだけ信頼されてるということだと自分の中では捉えているので、それに応えられるように次からも頑張りたいと思います。
ーアシストランキング1位になりましたね
アシストランキングは1位なんですけど、ターンオーバーの方にも入ってるので、ターンオーバーを減らしながらアシストしていけたら一番かな、と思ってます。
ー次戦に向けて
勝負どころだと思うので、ガードとしての役割を果たせるように頑張りたいです。
フォトギャラリー
- アシストだけでなく自らも16得点をあげた佐藤
- 沼田対策を各チームが講じることも増えた
- 戦況を変える働きが期待される植村
- 「下を向いている場合じゃない」と既に次戦を見つめる松澤
- 1on1から多くの得点をあげた加藤
- 果敢にリバウンドに飛び込んだ山岸