【水泳】ジャパンオープン2017(50m) 2日目 常深・齊藤が個人メドレーでB決勝進出!インカレに向け、好タイムをたたき出す!
ジャパンオープン2017(50m)
2017年5月20日(土)
東京辰巳国際水泳場
ジャパンオープン2日目。予選序盤の400㍍個人メドレーで常深・齊藤の2人がB決勝進出を決める。しかし続く法大勢が結果を残せず、B決勝進出は2人のみとなった。迎えたB決勝では齊藤・常深ともに上位進出とはいかなかったものの、インカレに向け、チームの柱となるであろう2人の存在感が光る1日となった。
1日目の結果はこちら
試合結果
予選結果(女子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
50mバタフライ | 59位 | 湯尻和佳(スポ3) | 28秒45 | |
50m平泳ぎ | 24位 | 神宮司瀬里奈(現4) | 32秒90 | |
400m自由形 | 29位 | 河田華佳(スポ1) | 4分20秒84 | |
100m自由形 | 32位 | 熊谷笑里(経1) | 57秒71 | |
35位 | 西尾奈那子(経4) | 57秒78 | ||
49位 | 浅野理子(経1) | 58秒24 |
予選結果(男子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
400m個人メドレー | 12位 | 齊藤凌(経4) | 4分21秒79 | B決勝進出 |
15位 | 常深晧貴(経3) | 4分22秒50 | B決勝進出 | |
35位 | 緒方魁(経4) | 4分25秒90 | ||
50mバタフライ | 38位 | 森本祥之(経3) | 24秒87 | |
44位 | 林孝晟(経3) | 24秒97 | ||
50m平泳ぎ | 58位 | 塚本悠太(社4) | 29秒96 | |
59位 | 戸野本陽友(社3) | 29秒97 | ||
400m自由形 | 42位 | 廣川剛己(経2) | 4分01秒11 | |
200m背泳ぎ | 20位 | 内藤良太(人2) | 2分02秒69 | |
23位 | 津村航平(経3) | 2分03秒20 | ||
51位 | 木下大輔(社1) | 2分06秒44 | ||
100m自由形 | 27位 | 後藤和真(経1) | 50秒88 | |
43位 | 齊藤凌 | 51秒45 |
B決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
400㍍個人メドレー | 5位 | 齊藤凌 | 4分23秒33 | |
8位 | 常深晧貴 | 4分25秒53 |
戦評
ジャパンオープン2日目も、昨日に続き、日本のトップ選手が出る中で熱い戦いが繰り広げられた。
今日B決勝に進んだのは、400㍍個人メドレー予選で12位、15位という結果を残した齊藤と常深の2人。齊藤は4分21秒79という自己ベストを出しての予選通過。「予選の結果には満足しています」という言葉通りの笑顔をレース後に見せた。常深も、自己ベストはならなかったものの自己ベスト+1秒程で泳ぎきりB決勝へ。常深にとって大きな自信となるレースとなった。
そして、B決勝。最初のバタフライは齊藤が2位と調子よくスタートを切る。しかし、苦手な背泳ぎで失速し、バタフライから7位と後れをとっていた常深とともに、先頭争いから離脱してしまう。少しでも順位をあげたい平泳ぎでは、平泳ぎが得意種目である常深が6位と順位を2つあげるも、齊藤は8位に沈んだまま上がってこれず。レースは最後の自由形に入る。ここで驚異の追い上げを見せたのが齊藤。「自分の専門なので誰にも負けない」と350㍍を折り返してから一気に3人を抜き去り、終わってみれば5位という結果に。決して満足のいくタイムや順位ではなかったものの、得意種目での強さを見せつけた。一方の常深は、得意の平泳ぎから自由形へと攻めきれず、まさかの8位。しかし、「明日の種目の方が得意ということもあるので」と気持ちは既に明日へと向いている。
今日B決勝に進んだ2人は明日の200㍍個人メドレーにも出場する予定だ。常深にとっては、400㍍個人メドレーで自信をつけて挑む得意種目なだけに、期待もかかる。今日感じた手応えを力に変えて、2本泳いでほしいところだ。また、明日のレースが今大会初登場なる宮﨑ひな乃(経3)や、今日はB決勝には進めなかったものの、日本選手権でB決勝に進んだ赤羽根からも目が離せない。最終日の明日も、厳しい戦いになることが予想されるが、全力を出し切り次へと繋がるレースをしてほしいところだ。(中西陽香)
得意な平泳ぎでも巻き返すことはできなかった
選手インタビュー
常深晧貴
―今日の試合を振り返って
こうやって調整していない中で予選決勝と泳げたのは良かったと思うのですが、まぁ決勝についての気持ちとかプランについてもう少し考えられたら良かったなと思います。
―インカレに向けてこの種目に照準を絞ると伺いました
そうですね。この種目の方が狙える位置にいるので、インカレで上位を狙えるような状態に持っていきたいなと。
―今日の予選のタイムについて
ベストではないのですが、調整していない中でベストから約1秒差で泳げたというのは自信になったと思います。
―決勝のレースプランについて
自分は平泳ぎが得意なので、後半平泳ぎから一気に攻めていくというのが自分の中でのプランでした。しかし実際は、前半で力を蓄えきることも出来ず、後半上げきることも出来ずと中途半端なレースになってしまいましたね。
―今日のレースの課題について
今日のような量を泳ぐ展開であっても、自分の得意な平泳ぎから自由形にうまく繋げていけるような体力であったり気持ちの持ち方を今後の課題としてうまく克服していきたいなと思っています。
―隣では斎藤選手が泳ぐ展開となりました
そうですね。勝負という意味では負けてしまいましたが、同じライバルということに変わりはないので、また次勝てるように競っていきたいですね。
―明日に向けて
明日出る種目の方が得意ということもあるので、こうして疲労が溜まっていく中で自分がどれだけうまくベストに近づけるか、複数本を泳ぎきれるかということを意識していきたいです。
齊藤凌
―今日のレースを振り返って
日本選手権でこの種目を多分2年ぶりくらいに泳いで、B決勝かかって。それで、今回は400㍍自由形じゃなくて400㍍個人メドレーの方に集中してやってみようかなと思ったんですけど、決勝でこんだけタイムを落としてしまったので、練習不足という言葉しか出てこないですね。
―予選のレースでは、結果を見て笑みがこぼれていました
そうですね。予選のタイムが自己ベストだったので。個人メドレーの練習を中心的にやってきたわけではなくて、ベストタイムがでたので、予選の方は満足しています。
―全日本選手権からあれほどタイムが上がった要因はご自身の中では何だと思われますか
特に調整を今回の大会に向けてやってきたわけではなかったので、何で上がったのかと言われると、、、何ですかね(笑)。ただ、気持ちで。僕はチームの副主将という立場にあるので、結果を常に出し続けなくてはいけないかなというポジションにはいるかなと思っています。
―B決勝の結果についてはどう思われますか
タイム遅いので、よくないですね。これがインカレだったら、笑っていられないので、今回の結果はちゃんと自分に言い聞かせて頑張らなければいけないと思います。
―背泳ぎで失速してしまった印象をうけます
背泳ぎか苦手な種目なので、本当はもっとそこでいければいいんですけど、いけてないところが見て分かられた、という感じですね。
―ですが、最後の自由形では、さすが専門だなと思わせる追い上げをみせました
そうですね。自分の専門なので、そこでは誰にも負けないという自信があるので、そこだけはいつも頑張っています。
―常深選手が隣を泳いでいました
後輩で、最近伸びて、僕のベストタイムは抜かれてしまったんですけど、そんな中でも先輩の意地を見せて、負けられないなというのはありましたね。
―明日は200㍍個人メドレーですが、そこに向けてどう調整していきたいですか
昨日、今日でレース数が多くなっているので、ケアをしっかり受けて、タイムを上げていきたいなと思います。
―明日は辰巳での最後の試合となります
僕は水泳を続けようと思っているので、大学生として最後ということになるんですけど、いいタイムで締め括りたいと思います。
―最後に明日への意気込みをお願いします
明日もB決勝なり決勝なり残って、2本泳げるように頑張りたいなと思います。
緒方魁
―レースを振り返って
タイムがあまり良くなかったので、総合的に良くなかったかなと思います。
―今日の調子は
調整していないので、疲労が少しあったんですが、インカレ前最後の試合なのでしっかりとタイムを出しておきたかったです。
―日本選手権では4種目の中では平泳ぎに苦手意識があるとのことでしたが、今日はどうでした
平泳ぎもまだまだ全然良くなかったかなと思います。
―今後の課題や練習で取り組んで行くことはありますか
あとは、しっかりインカレで結果を出すことだけを考えて練習して行きたいかなと思います。
―次に向けて
次は、法政、明治、立教の対抗戦があるので、そこでしっかりとインカレ前最後の大会で結果を出してインカレに向けて良いレースをしていきたいなと思います。
戸野本陽友
―レースを振り返って
結構泳いだ感じは良かったんですけど、思った以上にタイムがついてこなかったです。
―今日の調子は
調子自体は結構良かったと思います。
―今後の課題や練習で取り組んで行くことはありますか
平泳ぎは、インカレですと50㍍が無く100㍍、200㍍だけなので、しっかり100㍍、200㍍を泳げるような体力を作っていきたいです。
―次に向けて
スピードは大分ついてきたので、そのスピードで100㍍泳げるかどうかだと思うんで、体力をしっかりつけていきたいと思います。
廣川剛己
―レースを振り返って
いい感じで調整はできたんですけど、ここにきて調子を落としてしまったので、悔しい気持ちです。
―何か考えられる要因はありますか
前半から攻めきれていなかったことだと思います。
―今大会に向けて取り組んできたことは
新しいチーム編成になってから、違うコーチのもとで泳ぎを気にすることを意識してずっとやってきました。強化の過程で臨んだ試合ではあるんですが、あまりいい結果はでなかったですね。残念です。
―新たなコーチの練習についてどのように感じていますか
自分に合っていると思いながらも、このような結果になってしまったので残念な気持ちです。
―2年目ですがどのようなシーズンにしたいでしょうか
インカレでしっかりと点数を取って、チームに貢献できるように頑張りたいです。
―次に向けて
3分54秒台を目指して頑張っていきたいと思います。
木下大輔
―レースを振り返って
自分の目標タイムより全然遅くて、レギュラーもかかっている大事なレースだったんですけど、自分の力を出し切れなかったのが残念です。
―目標タイムは
ベストが2分02秒なので、少しでもタイムを出したくて、最低でも2分04秒は出したかったんですけど、その目標にも全然届かなかったです。
―今日の調子は
ちょっと、身体の疲れとかもあって、万全の状態ではなかったです。
―日本選手権では、ラスト50㍍をしっかり粘れるようにしたいとのことでしたが、今日はどうでしたか
ラスト50㍍はテンポを上げれたんですが、前半がちょっと遅すぎたんで、ラストも大事なんですけど、前半をもうちょっと早く入れるようにしていきたいです。
―今後の課題や練習で取り組んで行くことはありますか
全体的に質を上げることが大会に繋がると思うので、大会で自信を持って泳げるように練習を頑張っていきたいです。
―次に向けて
次は、法政、明治、立教の対抗戦なので、そこでレギュラー三番目に入れるかが、かかってるので、そこでは必ず好タイムを出してインカレに出場して活躍できるように法政、明治、立教の対抗戦はインカレの通過点として頑張りたいです。
津村航平
―レースを振り返って
コーチが代わって、今は泳ぎを教えてもらっている最中なので、まあこんなものかなと思います。
―新たな指導にどのような印象を持っていますか
今までと違う先生なので、最初はちょっとメニューの違いに戸惑ったりすることもありました。今は自分に合った指導方かなと思っています。
―それに対する部の雰囲気は
前よりはいい雰囲気で練習できているんじゃないかなと思います。
―今取り組んでいることは
力まないで泳ぐというか。かききるときに、いつも必要ないところまで力んでしまっていたので、そこの修正に取り組んでいます。ただ今はちょっと力を抜きすぎてうまく泳げなかったですね。
―今後の課題は
今やっている泳ぎ方をしっかり自分のものにすることと、あとは体を仕上げることですかね。日本選手権が終わってからはめを外しすぎて、いろんなものを食べていたら体重がすごいことになってしまったので(笑)。その太った分の減量をするということぐらいですかね。
―インカレはどの位置を目指しますか
もちろん表彰台を狙って。僕が上らないといけないと思うので、そこは目標ではなく義務というか、それくらいの気持ちを持って取り組みたいなと思っています。
―次に向けて
頑張っていきますので、応援のほど、よろしくお願いします。
浅野理子
―レースを振り返って
前半の感覚は悪くなかったんですけど、感覚とタイムが一致してないという感じです。
―今日の調子は
そんなに良くは無いです。
―今後の課題や練習で取り組んで行くことはありますか
体づくりに取り組んでいきたいです。
―次に向けて
次の大きな大会がインカレなので、そこで55秒台を出せるようにしていきたいです。
後藤和真
―レースを振り返って
最近フォームを変えてみて新しいフォームを試してみたんですけど、ちょっとですけどベストが出ました。まだ新しい泳ぎで課題も残っているので、まだタイムも上がると思います。インカレまでに新しいフォnームを身に着けて、ちゃんと戦える選手になりたいですね。
―コーチが代わったという話でしたが
チームは分かれたんですけど、僕はそのまま同じコーチです。
―大きな変化はない
いや、練習の内容は変わっていますね。
―その中で手ごたえを感じた部分は
前よりも少し距離が落ちたと思います。一回一回の練習の質が上がったかなと思います。
―夏までにどんな選手を目指しますか
1年目からちゃんと個人でも点数を取れるような選手になりたいです。
―次に向けて
一回一回ベストを重ねていくことがやっぱり大事だと思うので、次もちょっとでもいいのでベストを出せるように頑張っていきたいです。
フォトギャラリー
- B決勝では序盤から苦しいレース展開となった常深
- 齊藤は個人メドレー予選で自己ベストを更新した
- 今大会5本目のレースとなった決勝(齊藤)
- インカレへ向け、調子を上げていきたい緒方
- 塚本最高学年としてチームを引っ張る存在になれるか
- ルーキー熊谷の積極的な泳ぎが光った
- 後半から徐々に遅れをとった河田
- 今日は力を出し切ることができなかった廣川