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【硬式野球】東京六大学野球 春季フレッシュリーグ 対明大 拙攻を重ね10残塁… 内沢好投も競り負けて負け越し決定

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【硬式野球】東京六大学野球 春季フレッシュリーグ 対明大 拙攻を重ね10残塁… 内沢好投も競り負けて負け越し決定

東京六大学野球 春季フレッシュリーグ 対明大
2017年5月30日(火)
神宮球場

フレッシュリーグ第4戦は明大との対戦となった。第3戦に引き続き勝利を挙げたい法大であったが、明大先発の長江を打ち崩すことができず。最終回に永廣の三塁打から逆転のチャンスをつかむも1得点にとどまり、若き血の法明戦を制することはできなかった。

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ここぞの1本が出ず、流れを引き寄せることはできなかった

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 4 1
明 大 1 0 0 0 0 0 0 1 x 2 6 2

(法大)●内沢、石川、柏野-宮﨑、伊藤士
(明大)〇長江-橋本
[本塁打]

 

打撃成績

打順 位置 選手 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 毛利 5 1 1 遊ゴロ   三失   空三振   左前安   一ゴロ①
2 (4) 佐藤勇 4 0 0 見三振   四球   三ゴロ   遊ゴロ   中飛
3 (9) 宇草 4 0 0 三ゴロ   二ゴロ     遊ゴロ   一直  
4 (5) 羽根 2 0 0   四球 三ゴロ     三ゴロ   死球  
5 (7) 村田 3 2 0   捕犠   二内安   遊失   中前安  
6 (6) 中村迅 2 0 0   四球   投犠   空三振   中飛  
7 (3) 安本 4 0 0   捕邪飛   二ゴロ     二ゴロ 遊ゴロ  
8 (2) 宮﨑 2 0 0   空三振   三ゴロ          
  H 札葉 1 0 0             一ゴロ    
  2 伊藤士 1 0 0                 二ゴロ
9 (1) 内沢 2 0 0     空三振   空三振        
  H 西山 0 0 0             四球    
  1 石川 0 0 0                  
  1 柏野 0 0 0                  
  H 永廣 1 1 0                 右中間三
    31 4 1                  

 

投手成績

  球数 打者
内沢 7 94 23 3 7 1 1
石川 1 2/3 27 8 3 1 0 1
柏野 0 1/3 2 1 0 0 0 0
8 123 32 6 8 1 2

 

ベンチ入りメンバー

11 内沢(キャ2=八戸工大一) 27 宮崎(法2=宇部商) 31 永廣(営1=大阪桐蔭)
12 柏野(営1=広陵) 3 安本(営2=静岡) 1 毛利(法2=愛工大明電)
13 新井悠(営2=折尾愛真) 5 清水俊(文2=佼成学園) 2 宇草(営2=常総学院)
14 高氏(文2=立命館慶祥) 6 西山(法2=市立和歌山) 8 札葉(経2=川越東)
18 高田(キャ1=平塚学園) 7 高橋(経2=山形商) 28 青野(社2=広島井口)
19 石川(キャ1=横浜) 23 羽根(社1=日大鶴ヶ丘) 33 村田(人1=横浜)
21 落合(法1=常葉菊川) 24 佐藤勇(法1=中京大中京) 38 立花(1=岡山理大附)
20 伊藤士(文2=中京大中京) 26 中村迅(営1=常総学院)    
22 古山(社2=法政二) 29 飯泉(営2=法政二)    

 

戦評

フレッシュリーグはここまで1勝2敗と負け越している法大。今日の明大戦を勝利し、リーグ戦同様、後半の追い上げを見せて欲しいところだ。
初回は3人で抑えられた1回。先発はリーグ戦でも4試合登板した内沢航大(キャ2)。1、2番を2死に追い込むも、3番内山竣に左中間を越える二塁打を許してしまう。続く4番喜多真吾にも中前適時打を放たれ、明大が1点先制。取り返したい所だが、ここから打線が沈黙。四球や失策で好機を演じるも明大先発、長江理貴の力強い直球に凡打を繰り返し、なかなか点を取り返せない。
 一方の内沢も初回に1失点したものの、2、3回を三者凡退に抑えるなどテンポ良く力投。すると4回、フレッシュリーグ初先発の村田雄大(人1)がバットを真っ二つに割れるほどのパワーで二塁手前に内野安打を放つ。続いて中村迅(営1)が犠打で二塁へ送り、1死二塁の好機となるも、二者連続で内野ゴロに打ち取られ、0に抑えられてしまう。5、6回も安打が出ずに苦しい試合展開に。「リーグ戦の悔しさを晴らしたかった」という内沢は5回を三者凡退。6回は先頭打者の2番清水頌太に中前安打を放たれるも、堂々の投球できっちりと抑え、経験値を見せつけた。
6回まで村田の1安打のみと貧打に苦しむ法大打線。7回、安本竜二(営2)が二遊間を抜けるかという当たりを放つも、攻守に阻まれる。2死と追い込まれ、打席には1番毛利元哉(法2)。2球目を左前に捉えて、安打となったが、その後が続かずにこの回も0点で攻守交代。
7回から内沢に変わって石川達也(キャ1)が登板。先頭の和田慎吾が2-2から放った打球は左中間に落ちる適時二塁打に。犠打が成功し、1死三塁のピンチを迎えるが8、9番を三振と遊ゴロに打ち取って、無失点に抑えて見せた。
 投手陣の粘投に応えたい野手陣。8回、羽根龍二(社1)が死球で出塁すると、4回に安打を放った5番村田が振り抜いた打球は遊撃手の横を抜けて、中前安打に。1死二、三塁と今日一番のチャンスを迎えるも、邪飛とゴロに倒れ、得点には繋がらなかった。
8回裏も石川が続投。しかし、またも先頭打者に左前安打を許してしまい、犠打で1死二塁に。3番内山を迎えると、カウント0-2と追い込んでから左線へ運ばれ、追加点を挙げられた。
9回、1死の場面で代打永廣知紀(営1)が打席に立つ。3-1と追い込まれてから捉えた打球は右中間を抜ける三塁打に。毛利の一ゴロで1点を取り返すも、最後は中飛で試合終了。
 投手戦となった今日の試合。法大打線は4安打と明大先発、長江に完投を許し、最後まで打ち崩すことが出来なかった。しかし明大にも隙がなかった訳ではない。四死球や失策で7出塁のチャンスがあったが、好機をことごとく活かせなかった。
フレッシュリーグ最終戦となる明日の東大戦では、秋リーグの新戦力としての活躍を見せられるか。フレッシュな彼らの伸び代に期待したい。(大平佳奈)

クローズアップ

村田雄大 (大学初先発で貫禄の2安打 主軸として勝利の一打を)

高校時代は横浜高校の主砲だった村田雄大(人1)。横浜高校が本塁打で県大会記録を作った2016年にも最多タイの3本塁打を放つなどして、期待されて入学した。本人も「横浜高校の代表として結果を残していけたら」と言っていた。しかし、その矢先、キャンプ中に肩を故障してしまう。そこからは、肩の様子を見ながらの練習やインナートレーニングなどを行い、試合は代打のみの出場というもどかしい日々が続いた。
 
今日は、そんな村田にとっての真の復帰戦。復帰早々5番と、前回戦までで打率が6割を超えていた羽根と共に、頼もしくクリーンナップに名を連ねた。
 
「自分なりに頑張ってきてスタメンをとれたことは素直に嬉しい」。その喜びを爆発させるかのような力強いスイングは、まず4回にチーム初となる安打を生み出す。バットは打った際に根元から折れ、球は二塁に飛ぶという、普通ならアウトになるような状況。コンパクトながらしっかりと強く振り切れる村田ならではのヒットだった。
その後も、相手の失策と明大先発長江を確実に捉えたチーム唯一のマルチ安打で、4打席うち3度出塁。惜しくも点には繋がらなかったが、チャンスを多く作り、復帰したこの試合で堂々とクリーンナップとしての役目を果たした。
 
しかし、今日は村田こそ活躍したがチームは負けた。村田にとっては勝負に勝って試合に負けたようなもの。「まず、負けたことが悔しい。明日はチームを勝たせる打撃をしたい」と、自身の活躍以上に勝利に貪欲な姿勢を試合後に見せた。春のフレッシュリーグ最後となる明日は、現時点で同率最下位の東大との試合。リーグ戦で4連敗からの6連勝と意地を見せてくれた上級生たちも大勢応援に駆けつけてくれている。その前で絶対に負けて終わるわけにはいかない。帰ってきた大型ルーキーのバットで勝ちを手繰り寄せることはできるか。明日は勝負にも試合にも勝った村田の姿が見られることを期待したい。

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 選手コメント

 内沢航大 投手

ー今日の試合を振り返って
初回に安易に入って打たれてしまったことが反省点です。

ー今日のピッチングとしては何を意識して試合に臨みましたか
リーグ戦も何度か登板しましたけど思うような投球ができなかったということもあったので悔しさをぶつける気持ちで投げました。

ー明大の打線はどのような印象でしたか
ストレートに振り遅れていたので押していくイメージで投げました。

ーリーグ戦も何度か登板する機会がありましたが秋に向けてどのように調整していきますか
思ったような球が投げられないことが多かったので力強い球を投げられるように練習したいです。

ー東大戦に向けて
出番があったらしっかり登板したいです。

毛利元哉 外野手

 ー試合を振り返って
 明治戦なので、勝ちに行くつもりでしたけど、勝ち試合なのに負けてしまって非常に悔しいです。

ー明大先発の長江投手の印象は
 ストレートも速くて、変化球もキレがあって、リーグ戦で投げていてもおかしくない投手でしたね。

ー1安打を放ちましたが
 やっと1本でたかという感じでしたけど、最後の打席でゴロに倒れているようじゃまだまだだと思います。

ーリーグ戦でのベンチ外の悔しさを晴らすフレッシュリーグだと思います
 打って戻りたいとは思っています。

ー青木監督は左投手が課題と言われていましたが
 左投手は得意じゃないですね。インコースに逃げてしまうところはあります。

ー内沢投手はリーグ戦の悔しさを晴らす投球を見せました
 めちゃくちゃ頑張ってくれたのに、自分たちが点数を稼げなくて負け投手にしてしまい申し訳ないですね。

ー明日に向けて
 1勝しかしてないので、最後は勝って終われたらと思ってます。

羽根龍二 内野手

 ー今日の試合振り返って
初回に1点取られて、相手に先行された形でそのまま0で続いていってしまいました。決して相手も打てない投手じゃなくてこっちもチャンスを作っていたのですが、あと1本が出せませんでした。野手も決め所が多く、いろいろ凡退した中で打席間でも変えていったのですが、結果が出せずに負けてしまいました。

ーどのように打席間で変えていましたか
自分個人としては1、2打席目で前に体重がかかってしまったので後ろに後ろかけていこうとしていたのですが、最後に1本が出せなかったですね。

ー相手投手の印象は
真っ直ぐに力があって、コントロールも良くていいピッチャーだと思います。

ー試合中、「ボディで受け止めろ」と声を掛けられていましたが今日は守備の方はどうでしたか
明治もいいバッターが揃っていて、打球が速いことが想定されたので身体で止めて、後ろに逸らさなければアウトになる可能性はあるのでボディで止めろと周りからも声を掛けてもらいました。

ー明日への意気込みをお願いします
明日、まだ東大戦が控えているので秋に向けて最後の新人戦もしっかり勝てるようにこの後も準備していきたいと思います。

村田雄大 外野手

―今日の試合を振り返って
まず、負けたことが悔しいので、やはり試合に負けるのは悔しいですね。

―フレッシュリーグ初先発でした
肩をけがしていて、ようやく最近復帰して、自分なりに頑張ってきてスタメンをとれたことは、素直に嬉しいなと思います。

―4回はバットを折りながらの安打でした
自分のスイングをした結果折れましたけど、しっかり強いボールが折れた割に飛んでいたので、しっかり振った結果じゃないかなと思います。

―惜しくも追加点とはなりませんでしたが、8回にはチーム唯一の2本目の安打を放ちました
先発ピッチャーに対してもう4打席目だったので、そろそろしっかりいい打球を打たないとなと思っていたので、その分集中して打席に立てたのでよかったです。

―試合は1点差での敗戦となりましたが、要因はどこにあると思いますか
全体としてチャンスを生かしきれない場面が目立ったので、明日もゲームがあるので、チャンスで1本出せるように頑張りたいです。

―フォームが高校の頃から変わった印象を受けました
それは間違いないと思います。大学のピッチャーに対応できるように自分なりに工夫した結果だと思うので、これでひとまずフォームは固まったと思います。

―どのようなことを意識してフォームを変えられましたか
しっかりボールを見たいので、あまり高校の時よりは大きな動きをしないようにしているつもりではいるんですが、そのくらいだと思います。

―今日の試合は横浜高校で主将を務めた明大の公家(響)選手も出場されていましたが、どのような気持ちで見ていましたか
あいつと石川が対戦しているのは、ついこの前まで見ていた練習のような風景だったので、懐かしい思いもありますけど、これからはずっと敵になるので、あいつに負けないように自分も頑張りたいなと思いました。

―明日の最後のフレッシュリーグは東大戦となりますが、どのように戦っていきたいですか
必ずチームを勝たせるような活躍をしたいなと思います。勝つことが一番です。

―最後に明日への意気込みをお願いします
明日は自分が勝利に導けるような打撃をしたいなと思います。

フォトギャラリー

  • utisawa R威力のある直球が冴えた内沢
  • hane R羽根は無安打も声でチームを盛り立てた
  • batore R2安打の活躍を見せた村田
  • zin R三振に倒れ悔しそうな表情を浮かべる中村迅
  • mouri R力強いバッティングを披露する毛利
  • isikawa R石川は力投するもダメ押し点を与えてしまった
  • kasino Rランナーを背負いながらも落ち着いた投球を見せた柏野
  • nagahiro R代打で出場した永廣は見事な三塁打を放った
 

 

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