【バスケ】第93回関東大学3部リーグ戦 対山学大 全勝キープも立ち上がりに不安残し終盤戦へ
無傷の8連勝をかけて山学大との試合にのぞむ法大。序盤は佐藤俊二監督が「想定外」と語った相手のゾーンディフェンスに苦しむも、地力に勝る法大は1on1を中心に逆転。全勝をキープした。
試合結果
トータル試合結果
76 法政大学 |
12 | 1Q | 20 | 72 山梨学院大学 |
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26 | 2Q | 19 | ||
22 | 3Q | 16 | ||
16 | 4Q | 17 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|
#30 水野幹太(営1) | 183/75 | PG | 福島南 | 16 | 4 | 7 |
#14 植村哲也(文4) | 175/74 | PG | 明成 | 9 | 3 | 4 |
#12 千代虎央太(法1) | 188/75 | F | 光泉 | 2 | 3 | 1 |
#10 和田直也(法4) | 187/80 | F | 幕張総合 | 7 | 5 | 0 |
#24 鈴木悠介(法2) | 197/95 | C | 洛南 | 9 | 9 | 0 |
法政大学交代選手
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
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#15 米山滉人(営2) | 184/83 | C | 湘南工科大付属 | 8 | 2 | 0 |
#34 濱田裕太郎(文1) | 186/75 | SG | 育英 | 8 | 2 | 0 |
#23 戸堀勇吾(文4) | 190/78 | PF | 國學院久我山 | 0 | 0 | 0 |
#55 金剛鉉(文3) | 187/84 | PF | 報徳学園 | 0 | 0 | 0 |
#16 竹内悠貴(法3) | 195/85 | PF | 西武文理 | 3 | 4 | 0 |
#6 中村太地(法2) | 190/79 | G | 福大大濠 | 10 | 2 | 3 |
#13 鈴木蓮(現4) | 180/73 | SG | 東北学院 | 4 | 1 | 1 |
戦評
スターティングファイブは植村哲也(文4)、水野幹太(営1)、和田直也(法4)、千代虎央太(法1)、鈴木悠介(法2)。3部はあきらかに1部、2部と体格の差が出る。山学大のスターティングファイブも小柄な選手が多かったため、体格差を生かしたプレースタイルが効果的かと思われた。しかし、試合開始から3分が経過した頃、長身の#21バト ツェレンが登場。早々にローポストでのプレーでバスケットカウントを決めた。4-10となったタイミングで法大はタイムアウトで仕切り直す。バトに対応するため、戸堀、米山、竹内悠などを投入したが、逆転できず12ー20で第1Qを終える。
第2Q。けがをしていた中村太地(法2)が出場。時々痛みで顔をしかめていたものの、連続得点、アシストなどでチームを盛り上げた。残り5分で2点差まで詰め寄るが、ターンオーバーが多発し、勝ち越すことができない。残り3分で6点差と再び離される。しかし、固い守りを見せ、山学大に24秒を意識せざるを得ない状況を作り上げた。相手の焦りから出たミスを生かし、攻撃へつなげる。残り45秒、濱田のスリーポイントで38-37。今試合初の勝ち越しとなった。しかし、再び得点を返され、38-39で後半へ。
第3Qで躍動したのは米山滉人 (営2)。第3Q初の得点を決め、ゾーンに入ったのかナイスディフェンスやブロックでプレッシャーをかけた。オフェンスではリバウンドで得点に貢献。ゾーンディフェンスの相手に対し、素早いパス回しとインサイドを中心に着実に点を稼ぐと同時に相手を4分間無得点に抑えた。50-39。流れに乗りつつあった法大だがジャッジにも悩まされ、60-55で最終ピリオドへ。
開始から2分経っても互いに無得点。始めに点を決めたのは中村。和田、水野の得点が続き、残り6分で67-55。畳み掛けたい法大はオールコートプレスで仕掛けた。オフェンスでは千代がダンクを狙い、会場を沸かせた。残り2分で山学大がタイムアウトを取った。負けられない山学大のシュートが当たり、点差が縮まる。山学大は最後の望みを懸け、ファウルゲームを試みるも76-72。法大今季最大の接戦を制した。
昨季のリードしていても勝てない法大から一転、接戦になっても勝利を確信できる雰囲気が出てきた法大バスケ部。しかし、2部昇格は前提だ。その先へ目を向けた意識が求められる。(高野茜)
監督コメント
佐藤俊二 監督
―まずは試合を終えて一言お願いします
とりあえずは勝ててよかったです。
―相手のゾーンディフェンスをなかなか攻略できずにいた印象でしたが、ゾーンオフェンスなどチームで取り組んでいたのでしょうか
(相手のゾーンディフェンスは)完全に予想外でした。今までやっていないんじゃないですかね。オフェンスのやり方については指示していましたが、ゾーンはタイミングが必要なので、それがなかなかうまくいきませんでした。
―今後の試合でまたゾーンディフェンスをしかれる可能性もあります
うちの外のシュートを完全に捨てて、中だけ守ってますというチームに対してうちは弱い、引かれた相手に対してうまく攻められないということが今日わかりました。誰が打っても入らない状況の中でターンオーバーしちゃって、相手に簡単に点を決められる。これをやられると厳しいです。(中村)太地や(水野)幹太は穴を見つけてゴール下に鋭いパスを出すんですが、相手にそれを警戒されちゃってるので、通らなかったです。だからパスを回してずれをつくって、そこからピックしてドライブ、そこから外にさばいて、ということをやればいいので、変に構えないようにしたいです。あとは経験が必要ですね。
―米山選手が故障から復帰し、プレイタイムを伸ばしています
彼は元々いいもの持っていますし、リバウンドも強いですし、今後に期待です。
―今後は昇格圏内のチームが続きますが、今日のように「何をやってくるかわからない」ところに怖さはありますか
個人の能力の面ではうちはどこにも負けていないと思います。あとは相手の戦略にアジャストできるかというところですが、前半バタバタしても最後には問題なく勝てると思うので、ありがたく経験を積ませてもらっているという感じです。
―次戦に向けて
防げる失点はちゃんと防ぐということの積み重ねです。今回も第1Qで20点とられてそこからよく修正したと思います。次は第1Qの出だしからちゃんとやるということですね。当然自分もみんなも言葉では言ってますけど。
フォトギャラリー
- この日も7つのアシストを記録し、アシストランキングトップに立つ水野
- 中村は万全なコンディションではないものの、ベンチから10得点で流れを動かした
- ペイントでファウルを誘う鈴木悠
- 植村は序盤シュートに少々手こずった
- 期待された和田のスリーはこの日1/5
- 金の爆発力は今季発揮されるか
- 千代のダンクの瞬間
- この試合では「サムライマッチアップ」が実現(写真中央・竹内悠、右・山学大#21バト ツェレン)