東京六大学野球2021春季リーグ戦 対東大
2021年5月21日(金)
神宮球場
3勝4敗1分けで勝ち点3.5の法大。春連覇の夢は無くなったが、明日からはいよいよ最終カードである東大との2連戦を迎える。2連勝で今季を終え、来季につなげたい。
春季リーグ戦途中経過
順位 | 慶 | 立 | 明 | 法 | 早 | 東 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝ち点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 慶大 | ―― | ○○ | ○○ | ●○ | ○○ | 8 | 7 | 1 | 0 | 7 | .875 | |
2位 | 立大 | ●● | ―― | △○ | ○○ | ○○ | 8 | 5 | 2 | 1 | 5.5 | .714 | |
3位 | 明大 | ●● | ―― | ○● | ○○ | ○○ | 8 | 5 | 3 | 0 | 5 | .625 | |
4位 | 法大 | ○● | △● | ●○ | ―― | ●○ | 8 | 3 | 4 | 1 | 3.5 | .429 | |
4位 | 早大 | ●● | ●● | ○● | ―― | ○△ | 8 | 2 | 5 | 1 | 2.5 | .286 | |
6位 | 東大 | ●● | ●● | ●● | ●△ | ―― | 8 | 0 | 7 | 1 | 0.5 | .000 |
東大戦展望
4月10日の三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)の無安打完投勝利(ノーヒット・ワンラン)から開幕した春季リーグ戦もいよいよ最終カード。法大は明日から東大との2連戦に臨む。今季はここまで白星のない東大だが、早大2回戦を引き分けとし勝ち点を獲得するなど、決して侮れない相手だ。
東大の第1先発として予想されるのは井澤駿介。今季は防御率7.36と苦しんでいるが、8日の立大1回戦では7回1失点と好投し、復調傾向にある。昨季は防御率4.60の好成績を残すなどその高い実力は疑いようがない。好球必打で安打を重ね、得点を奪っていきたい。
リーグ最多の19盗塁をマークする東大打線。チーム最多の5盗塁の水越健太は打率.276、3盗塁の大音周平は打率.300と打撃でも結果を残している。また、アメリカンフットボールから野球に転向した阿久津怜生も打率は.100ながら4盗塁を記録。塁上に出すとうるさい存在になりかねないだけに、いかに彼らの出塁を許さないかが勝敗の鍵を握るだろう。
対する法大の投手陣は、三浦と山下輝(営4=木更津総合)の両先発がここまで安定した投球を披露。明日からの2連戦もこれまで同様、安定した投球で試合を作ることが期待される。
また、先発を支えるリリーフ陣では、平元銀次郎(営4=広陵)、武冨陸(営2=日大藤沢)の両左腕に注目だ。両者ともここまで1試合の登板に留まっているが、登板した試合は無失点。先発から受けたバトンをしっかりとつなぐ姿に期待したい。
打線で注目したいのは岡田悠希(人4=龍谷大平安)。今季は開幕戦の慶大1回戦で決勝適時打も、その後は打点を挙げることができず、放った安打も単打のみと波に乗り切れずにいた。しかし、明大2回戦では髙橋聖人の変化球をバックスクリーンへと運び、今季初本塁打。明日からの2連戦も持ち前の長打力を生かし、チームを勝利へと導く一打を放つことができるか。
春連覇の夢は潰えたが、一つでも上の順位にいくためには負けられない最終カード。2連勝で今季を終え、来季への弾みとしたい。
(五嶋健)