第64回関東地区大学選手権大会3位決定戦
2022年3月25日(金)
ネッツ多摩昭島スタジアム
先発は今大会3度目の登板となった藤中壮太(社1)。一進一退の試合展開で、前半を終えると、試合が動いたのは7回表。先制点を奪われるも相手の捕逸で同点に。さらに高橋凌(社2)に代わり今大会初出場となった井岡皇雅(現1)の適時打で即座に反撃し、逆転に成功。試合は延長戦に突入する。最後は吉田大晟(人2)の適時打で劇的なサヨナラ勝利を決めた。昨年届かなかった3位に輝いた。
試合結果
試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東海大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 7 | 1 |
法大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1x | 3 | 12 | 1 |
(東海大)稲野辺、岸、佐用、●青柳ー東
(法大)藤中、近藤、○古川端ー澤野、吉田
二塁打:和泉(8回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (9-8) | 鈴木歩夢(社2) | 明星 | 4 | 2 | 0 | 1 |
2 | (8) | 古屋一輝(経3) | 健大高崎 | 1 | 1 | 0 | 0 |
PH-9 | 石塚利玖(スポ1) | 法政 | 2 | 1 | 0 | 1 | |
3 | (4) | 高橋凌(社2) | 花巻東 | 2 | 0 | 0 | 1 |
4 | 井岡皇雅(現1) | 健大高崎 | 1 | 1 | 1 | 0 | |
4 | (3) | 堀尾浩誠(社3) | 報徳学園 | 1 | 0 | 0 | 1 |
PH-3 | 小池永紀(スポ2) | 法政第二 | 2 | 0 | 0 | 1 | |
5 | (5) | 須賀椋也(現1) | 新田 | 2 | 0 | 0 | 0 |
PH-5 | 安藤彩人(社1) | 明星 | 3 | 1 | 0 | 0 | |
6 | (6) | 中井雄也(社3) | 済美 | 2 | 0 | 0 | 0 |
6 | 栗島駆(経1) | 花咲徳栄 | 2 | 1 | 0 | 0 | |
7 | (指) | 和泉直人(文2) | 札幌第一 | 4 | 3 | 0 | 0 |
8 | (7) | 藤平心(社3) | 藤代 | 1 | 1 | 0 | 1 |
PH-7 | 関宮楓馬(社1) | 静岡 | 3 | 0 | 0 | 0 | |
9 | (2) | 澤野智哉(社2) | 国士館 | 1 | 0 | 0 | 0 |
PH-2 | 吉田大晟(人2) | 小山台 | 3 | 1 | 1 | 0 | |
P | 藤中壮太(社1) | 鳴門 | ー | ー | ー | ー | |
近藤匠(経3) | 札幌第一 | ー | ー | ー | ー | ||
古川端晴輝(社1) | 花巻東 | ー | ー | ー | ー |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | |
---|---|---|---|---|---|
藤中 | 7 | 6 | 6 | 1 | 1 |
近藤 | 2 | 1 | 2 | 3 | 1 |
古川端 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 |
戦評
昨年も挑んだこの3位決定戦。4位に終わった昨年の悔しさを晴らすためにも負けられない戦いとなった。
先発は前回登板の日大戦で好投見せた藤中壮太(社1)。藤中は立ち上がりから三振で相手をねじ伏せ、幸先の良いスタートを切った。これまで以上に気持ちの入った投球で、東海大打線を押さえ込んでいく。走者を出す場面もありながらも後続への打線のつながりを断ち、前半を無失点でまとめた。
一方攻撃陣は初回から得点圏に走者を置くも、なかなか先制を奪うことができない。2回にはこの日今大会初のスタメンに選ばれた7番・和泉直人(文2)と、8番・藤平心(社3)の連打で下位打線から1死一三塁の好機を作ったが、後が続かず得点はならなかった。それ以降も毎回進めながらあと1本が出ず、互いに無得点で試合を折り返すことに。
終盤に差しかかると法大はスタメン陣に次々と代打を送り、一気に得点を狙いにいく。
すると7回表に目の覚めるような本塁打を浴び先制されるも、攻撃陣がすかさず反撃。1死から鈴木歩夢(社2)が四球で出塁すると石塚利玖(スポ1)の安打で絶好のチャンスを作り出す。続く井岡皇雅(現1)が見事期待に応える適時打を放ち、逆転に成功。
しかし東海大は簡単に試合を終わらせてはくれず。9回表に痛恨の失策により、四球で出塁させた走者が本塁へ。返球は間に合わず、土壇場で同点に追いつかれた。
法大にも相手の失策などで好機が訪れるも、ものにすることはできず延長戦にもつれこんだ。
ここで代わった古川端晴輝(社1)による気迫のリリーフがチームに流れを呼び込む。
先頭の栗島駆(経1)が安打で出塁すると、和泉が送り再び得点圏へ。関宮楓馬(社1)が倒れるも、続く吉田大晟(人2)が2死から値千金の適時打を放つ劇的な幕切れ。まさに『全員野球』で勝利をつかんだ。
今大会、毎試合粘り強い投球を見せた投手陣に加えてその奮闘を支えた好調な野手陣。今後はさらにこの春チームに加入する新入生の活躍も期待される。開幕がすぐそこまでに迫ったリーグ戦で、それぞれの歯車がかみ合った試合を見れることが今から待ち遠しい。
(記事:山中麻祐子/写真:田中さや)
接戦を制し見事3位を獲得(写真提供:関東大学準硬式野球連盟)
選手インタビュー
和泉直人
ー試合全体を振り返って
優勝を狙っていたんですけど、昨日負けてメンバー外の人たちの思いも背負って絶対今日は勝って3位で終わろうと意気込んでいたので勝ててよかったです。
ずっとDHで出る準備はしていたので、いつも通り練習通りの成果を出そうと思っていました。
ずっと調子はよかったので、3安打と結果が出てよかったと思います。
絶対勝てるとは思っていたので、1点をしっかりとつなげて取っていこうという意識でやっていました。
ー今後アピールしていきたいところは
バッティングがアピールポイントだと思うのでリーグ戦はDHがないのでレフト、外野陣のレギュラーを奪えるように頑張りたいと思います。
吉田大晟
そこまで意識していなくて。期待されていると思っていなかったので、リラックスして力を抜いて打席に立てました。
期待されていると思わなければ、「期待されてないし打てなくてもしょうがないかな」くらいの気持ちで臨めるので、無駄な力も入らないし、ヒットを打ちたいという欲も出ないです。そうすれば、やわらかいスイングができます。
今日腕が触れていなかったので、腕が触れるようにジェスチャーをしてみたり、間を取ってみたりしました。あまりポンポンいくとよくない雰囲気になるので。
平日練習は特に一丸となって練習してきているので、1年生も加わることで4学年全体の力を合わせた「強い法政」を取り戻すことです。
—今年アピールしていきたいことは
バッティングです。今日のような勝負強いバッティングができると使ってもらえると思うので。
ー春季リーグ戦に向けて意気込みを
冬の苦しい練習を乗り越えてきたので、チーム一丸となってリーグ戦優勝を勝ち取りたいです。