春季オープン戦 対慶大
2026年5月24日(日)
富士通スタジアム川崎

TDを奪うなど見事なパスキャッチが光ったWR山田
法政ORANGEと同じくTOP8に所属する慶大との対戦。WR山田有起(文2=法政二)、RB五嶋晃大(経4=法政二)のTDなどでリードするも、残り11秒で逆転を許し敗れた。秋のリーグ戦ではリベンジに期待したい。
関学大戦の記事はこちら
試合結果
トータル試合結果
|
法政大学 ORANGE |
3 | 1Q | 0 |
慶應大学 UNICORNS |
|---|---|---|---|---|
| 7 | 2Q | 7 | ||
| 7 | 3Q | 3 | ||
| 3 | 4Q | 14 | ||
| 法政大学 ORANGE | 20 | Total | 24 | 慶應大学 UNICORNS |
試合得点
| Q | ポジション | 選手 | 得点方法 | トライフォーポイント(以降:TFP) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | K | 鎭野涼太(社4=法政二) | フィールドゴール(以降:FG) | ー |
| 2 | WR | 山田有起(文2=法政二) | タッチダウン(以降:TD) | ○ |
| 3 | RB | 五嶋晃大(経4=法政二) | TD | ○ |
| 4 | K | 鎭野涼太 | FG | ー |
戦評
富士通スタジアム川崎で行われた慶大との定期戦。TOP8に所属するチーム同士の対決となった。ここまでのオープン戦3試合で法政ORANGEは2勝1敗。関学大には敗れたものの、関東の強豪相手にどんな戦いを見せるか注目された。
甲子園ボウルと同じく15分×4Qで行われたこの試合。慶大のキックオフから開始された。法大最初の攻撃は自陣38ヤードから。2nd&5でいきなりスペシャルプレーを見せるも、惜しくも失敗に終わる。そして、4th&5となったところで、パントを選択。ここで、DB山下康介(営2=日体大荏原)がボールを敵陣1ヤードに収めるナイスパントを見せる。
続く慶大の攻撃をディフェンス陣の素早い出足でしっかりと止め、攻撃権は再び法大へ。
法大の攻撃は敵陣38ヤードから。RB今手太陽(キャ2=駒場学園)のランで2度1stダウンを更新し、敵陣11ヤードまで進む。迎えた4th&10でK鎭野涼太(社4=法政二)が15ヤードのFGを決め、3-0と先制する!
さらに、再開後の慶大の攻撃でLB石川蒼平(経4=法政二)がナイスタックルを見せる。しかし、オフェンス陣もなかなか慶大ディフェンスを崩せず、パントを蹴り合う展開に。
互いに決め手を欠き、1Qが終了した。

ナイスタックルをみせた石川
2Qは慶大の敵陣46ヤードの攻撃から。4th&4で慶大はギャンブルプレーを選ぶも、DB ジュッフ ムハマドゥ(文2=明治学院東村山)のパスカットで攻守交代。
続く法大の攻撃はQB菊地祥(法2=法政二)が登場。この試合QBは菊地祥に加えて、菊地慶(法4=法政二)、田邊悠人(営1=日大高)がローテーションで出場する形となった。

正確なパスが持ち味の菊地祥
最後は法大がパントを蹴らされて、攻撃権は慶大へ。それでも、慶大の※インテンショナルグラウンディングの反則や山下のナイスタックルなどもあり、パントを蹴らせ、法大の攻撃に移った。
法大の攻撃は自陣24ヤードから。TE 牛島基希(経4=法政二)、WR山田有起(文2=法政二)のパスキャッチで2度1stダウンを更新し、敵陣40ヤードまで侵入。そして、2nd&4でQB菊地祥からのロングパスをWR山田がキャッチし、そのままTDを奪う!TFPも鎭野が沈め、このシリーズ4プレーで10-0とリードを広げる。

山田の華麗なパスキャッチ
再開後の慶大の攻撃は敵陣27ヤードから始まった。ディフェンスの※オフサイドの反則や相手のパス成功もあり、この試合初めて自陣20ヤード以内に攻め込まれる。すると、1st&10でロングパスを通され、TDを許す。TFPも決まり、10-7となったところで前半が終了した。
※インテンショナルグラウンディング・・・QBがロスから逃れるために、レシーバーがいないところに故意にパスを投げ捨てること。反則すると10ヤードの罰退となる。
※オフサイド・・・ボールのスナップ前に、ディフェンス側がプレイヤーの体もしくはその一部がスクリメージラインを超えてしまう反則。ディフェンスに対して、5ヤードの罰退が与えられる。

山田と喜ぶ選手たち
3Qは法大のキックオフから開始。いきなり慶大にビッグリターンを許し、自陣14ヤードまで攻め込まれる。それでも、4th&5からのFGを相手が失敗し、失点を免れる。
続く法大の攻撃は自陣20ヤードから。QB菊地慶からのパスをWR平泉七都(法3=日大三)が3連続キャッチするなど、敵陣ゴール前10ヤードまで進む。そして、2nd&goalでRB五嶋晃大がランTD!TFPも鎭野が沈め、17-7と再びリードを10点とする。
再開後の慶大の攻撃は敵陣28ヤードから。相手のロングパスが成功し、自陣32ヤードまで攻められる。その後、法大ディフェンスが粘りを見せるも、4th&3で42ヤードのFGを決められ、17-10と点差をつめられる。
再開後の法大の攻撃は自陣35ヤードからスタート。QB田邊のランとパスで3度1stダウンを更新し、相手ゴール前10ヤードまで進む。しかし、2nd&goalでQBサックを許し、大きく下がって3Qが終了。勝負の行方は最終4Qへ。

五嶋は2試合連続のランTD
両チーム疲れが見え始めた4Q。法大は4th&22でFGを試みるも外れ、得点できず。慶大の攻撃に移る。
慶大の攻撃ではランや※スクリーンパスで、法大ゴール前11ヤードまで侵入される。ここで慶大はランプレーを繰り返す。3rdダウンまでゴール前1ヤードで粘るも、最後は4th&goalで混戦の中、押し込まれTDを奪われる。さらに、TFPも決まり、試合終了残り10分で17-17の同点に追いつかれる。
続く法大の攻撃はインテンショナルグラウンディングの反則などもあり、パントを蹴らされる。それでも、敵陣14ヤードからの慶大の攻撃で、DB仲井諒(人4=法政二)が相手のパスをインターセプト!法大に流れを引き寄せるビッグプレーで攻守交代。
法大の攻撃は敵陣19ヤードまで進む。その後、QBサックがあり4th&longとなるも、FGを鎭野が決め、20-17と終盤に勝ち越しに成功する。

鎭野は一時勝ち越しとなるFGを決めた
再開後の慶大の攻撃は敵陣24ヤードから。相手のランを止めることができず、大きなゲインを許す。さらに、法大の※レイトタックルの反則などで、一気に法大ゴール前13ヤードまで進まれる。そして、迎えた2nd&10でフリーのレシーバーにパスを通され、痛恨のTDを献上。TFPも沈められ、残り時間11秒で20-24とまさかの逆転を許す。そして、そのまま20-24で試合終了。
※スクリーンパス・・・OLがあえてQBへの突進を突破させ、その後ボールを受けたレシーバーの前にブロッカーの壁を作るトリックプレー。
※レイトタックル・・・プレーが終了した後や、選手がボールを離して無防備になった状態に遅れて行う危険なタックル。15ヤードの罰退が課せられる。

惜しくも敗れた
法政ORANGEはオフェンス、ディフェンスともに勝負どころで力を発揮できず、課題が残る結果となった。春の敗戦を糧に、秋のリーグ戦で慶大にリベンジすることを期待したい。
(記事:松野要)
選手インタビュー
DB/仲井諒(人4=法政二)

ーー今日の試合を振り返って
終始自分たちの思うようなプレーができていない中で、最後自分たちの甘さみたいなところが出てやられてしまいました。これからはそういったところを練習のから、意識してつめていければと思います。
ーー試合後のハドルではどのような話があったか
関学大に内容的には結構良い勝負をしたと思ってる中で、少し浮かれてたり、アメフトを舐めてるといったところが出てしまいました。口にするだけではなくて、行動から変えていこうという話をしました。
ーーインターセプトがあったが振り返って
あの場面は落ちた流れを持ってくるというところにおいても、かなりボールを狙っていました。しっかりと実力が発揮できたので、良かったかなと思っています。
ーーディフェンス陣としてはオフサイドの反則なども多くあったが
準備不足というところで、日頃いかに意識しているかが出てしまいました。そういうところをコミュニケーションを取って、共有するという部分が足りていないと感じました。
ーー後半はロングパスを多く通されていたが、DB陣としての課題は
コミュニケーションだったり、スカウティングができていないといった準備不足が出た試合かなと思っています。
ーー明大戦への意気込み
今日負けて得られたものが確実にあると思うので、準備をしっかりして、圧倒する法大のディエンス見せられればと思っています。
K/鎭野涼太(社4=法政二)

ーー今日の試合を振り返って
キッカーとして試合に出たんですけど、1本外してしまって。 それで、流れも少し悪い方向になったのかなと思うんで、すごく悔しいです。
ーーキックのミスがあった中、どう修正したか
吹っ切れましたね。決めるだけだと思ってやりました。
ーーキッカーとしてのルーティンは
試合前に、サッカー選手のトニ・クロース選手の動画を見ることですね。
ーー一時勝ち越しのフィールドゴールを決めたが、振り返ってどうか
もう絶対決めるぞという強い気持ちでいきました。
ーーこれまで様々な大学と戦ってきた中で、得られたものは
いろんな相手とやるごとに、自信はついてきてますね。
ーー明治戦に向けて
自分が蹴る番が来たら絶対全部決めて、試合に、そして勝利に貢献できたらなと思います。
WR/ 山田有起(文2=法政二)

ーー今日の試合を振り返って
いいプレーももちろんありましたが、勝負際で僕が(ボールを)落としてしまって、負けてしまったのかなと思います。負けた結果というのは僕のせいで…。ただ、練習でできたこと、練習でやっていたことを上手く表せたのかなと。試合は負けてしまったのですが、試合に出て良い経験になったのかなと思います。
ーーTDを振り返って
正直(ボールが)来ると思ってました。いい感じに相手を抜けて、QBの菊地祥(法2=法政二)くんからしっかりいいボールが来ました。中学校が一緒で同じ部活だったのですが、そこからのいいコンビが大学でも見せられたのかなと思います。
ーーMIPを獲得したが
MIPという賞を取れたことはうれしいのですが、それが “MVP”じゃないというのは、僕のせいかなと思っています。もっとやれたし、もっといいプレーができたかなと思うので。MIPの賞をもらったことは、 ひとつ僕の成長の糧にして、もっといいプレイヤーになって、チームを勝たせられるような人になりたいなと思います。
ーーパスがよく決まっていたがQBとの連携は
練習でうまくいかないパスとかもありましたが、練習が終わった後もしっかり話し合って、話し合った結果がいい具合に重なったから、いいパスができたのかなと思います。
ーー背番号11は高津佐隼世(令8年卒=現・富士通フロンティアーズ)の番号だったが憧れなどは
去年のスーパースターだった隼世さんに憧れて、この背番号を付けさせてもらっています。最初はこの11番を本当に僕がつけていいのかとか思いました。1年間一緒にプレイしたのですが、心技体揃ってる隼世さんの背番号を背負うのは簡単なことじゃないし、期待もされるかなって思ってて。11番を継ぐというのは、レシーバーとしてこのチームを勝たせるプレイヤーになるという意志もあるし、隼世さんを超えられるようなプレイヤーになるという覚悟かなと思います。この背番号を背負っていって、どんどん成長して、もっとチームを勝たせられるようなプレイヤーになりたいです。
ーーファンの皆様へ
今年の新チームが始まってから、うまく噛み合わなくて、負けてしまうことが多くて。失望されちゃっているかもしれませんが、僕たちはもっと上を目指して頑張っていっているので、温かくご声援いただけたらなと思います。僕個人としては、去年試合に出ていなかった中で、今年から試合に出るという緊張とかプレッシャーがあるのですが、ファンの皆さんの応援があって頑張ろうと思えています。これからも僕とチームの応援をお願いします。
(取材、撮影:加納正義、松野要、山田竣矢)
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アメフト部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。


