全日本学生ジムカーナ選手権大会
2026年8月30日(日)
鈴鹿サーキット国際南コース
8月30日に行われた全日本学生ジムカーナ選手権大会。法大からは3選手がドライバーとして選抜され、出場した。旧規定最後の大会で団体入賞を目指したが、公開練習で個人6位につけていた上林直正(社4)が20位に終わるなど、団体順位は8位。惜しくも入賞圏内には届かず。また、個人でも入賞者は出なかった。それでも、上林は「やりきった」と語る。気持ちを切り替え、学生三大大会最後の一戦となるフィギュア競技へ臨む。
走行結果
| 男子旧規定団体 |
法政大学 |
8位・3:53:87 |
| 個人 |
上林直正(社4) |
20位・1:16:25 |
| 〃 |
宮下樂士(社2) |
27位・1:18:15 |
| 〃 |
宮﨑武瑠(理工2) |
29位・1:19:47 |
仲間へガッツポーズをする上林
戦評
法大1人目の宮﨑は1本目にミスコートを出してしまい、記録が残らず。2本目は「攻められなかった」と反省を口にするも、ミスコートなしで記録を残した。記録は1:19:47で個人29位。「これから経験を積んでいかないといけない」と振り返った。
2人目の宮下は1本目が終わったあと「悔しくて、涙が出た」と走行に納得がいかなかった。それでも2本目もしっかり走りきり、記録を残した。1:18:15で個人27位。「後悔はない」と強く語り、今年の残りの競技に目を向けた。
3人目の上林は「行けると思っていたところが行けなかった」と反省を語るも、チーム最速の1:16:25で個人20位。「イメージトレーニングをした中での最大限を発揮できた」と語り、仲間に校歌で迎え入れられると「感謝の気持ちでいっぱい」と部員への言葉を綴った。
3人合計のタイムは3:53:87で旧規定最後の大会で団体8位と惜しくも入賞を逃す。しかし、「やりきった」と後悔せず前を向く。11月に行われるフィギュア競技にも注目が集まる。
走行の様子
インタビュー
宮﨑武瑠(理工2)
ーー今日を振り返って
1本目、不甲斐なくミスコースをしてしまって、そこでタイム残らなかったので、2本目はそんなにがっつりと攻められなかったです。でもあれが今の自分の実力かなという感じはしています。
ーー1度目の走行でミスしたときの心境は
正直やっちゃったという気持ちがあって、それをずっと2本目まで引きずると絶対にうまく走れないので。走り終わってすぐは割と落ち込んでいましたけど、切り替えて、他の先輩方の走りなどを見て、午後につなげるしかなかったという感じです。
ーーコースを覚える難しさは
基本的にコース上を徒歩で歩いて、どうするか決めないといけないので大変です。徒歩と車では感覚が違ってくるので、どれだけ経験を積んで、ここをこういくなら、どのくらいハンドルを切ったらちょうどいいなとか、経験が多くある人が速いので。まだ経験が浅いっちゃ浅いので、これから経験積まないといけないところが1番難しいかなと思います。
ーーどんな言葉をかけられたか
とりあえずはもう気にするなと。これで引きずって午後も変なミスしたら不完全燃焼みたいになっちゃうので、とりあえず気にせずに切り替えて、上から他の大学の走りを見たり、自分の中でイメージして走ったりするというふうに教わりました。
ーー次の走行ではどのようにしたいか
この車は今年で終わりで、来年からは新しい車があるので、また1から作っていかないといけないです。こうやって選手になれた知見を活かして、いい車に仕上げていけたらいいかなと思っています。

宮下樂士(社2)
ーー今日のレースを振り返って
正直1本目が終わった後、悔しくて涙が出ました。
でも、とりあえずいろいろなパドックの先輩とか仲間とか、OBの先輩とかに励ましてもらって、しっかり反省して。結果午後タイムアップできたので、いい一日だったなと。後悔はないです。
ーー車から降りて悔しそうな顔を見せた。ご自身でどのような評価を
走りだけだとあまり高い評価や点数はないのですが、タイムが全部を表しているので。でもジムカーナはタイムで結果が決まりますけど、その過程というのも大事だと自分は思うので。それこそ同じ条件じゃないし、車も違うし、お金だって環境だって違うんですけど。その中で全力出してこの結果なら、今のところいい点数をつけられるのではないかなと思います。
ーー1度目の走行後、2度目へ向けどのような準備を
それこそ1本目の反省を振り返るのもそうなんですけど、コースは一緒なので、他の大学の走りを見て、どういうふうに攻めるかなとか。あとは午後お昼に歩ける時間があるので、そこで先輩たちと「ここ、こうしたらいいと思いますよ」みたいな「こうはどうですか」みたいな。そういうふうにブラッシュアップして2本目に臨むっていうのをしました。
ーー次はどのような走行を
いろいろな(タイムアタックを始めとした)競技がまだ今年もあるので、まだ今年度も(整備士から選手として選ばれるのは)諦めてないです。しかし、このジムカーナは来年で僕は終わりで。今回は3走目の先輩に割と離されて、正直抜かしたかったので流石に悔しかったです。来年は先輩はいないですが、先輩が見て満足できるような走りができたらいいなと思います。
上林直正(社4)
ーー今日を振り返って
自分たちは3日前ぐらいからここに来て練習していたのですが、結構車両トラブルが多くて、思うように走れない部分があったので、一昨日ぐらいまでずっと直していました。他の大学が6本走るところを1本しか走れなかったりとかで、十分な練習量ではありませんでしたが、自分が4年生で、他2人の選手が2年生で、2年生も慣れない中で、初めての選手や部員がいる中でも、自分ができることを最大限にやってくれて、それでタイムをちゃんと残してくれました。自動車部の醍醐味としては、やはり個人の順位よりも、団体で順位を残すということです。これでこそ、選手以外の人も頑張ってその結果になっているというのがあると思います。団体順位を残してくれたということで、選手のサポートをしてくれる人であったり、部員であったりに「最後順位を残してくれてありがとう」という気持ちです。自分の順位は少し不甲斐なかったと言えば不甲斐なかったのですけれども、そこだけではなくて団体順位としてみんなが頑張ってくれた、同じ方向を向いてくれたというところで、部員や、色々な差し入れをくださったOB・OGの方々にもすごく感謝の気持ちでいっぱいで、やりきったなという達成感があります。
ーーご自身の走行の評価は
結構、「行けるな」と思っていたところが行けなかったところがあります。前日練習が個人6位だったので、入賞圏内が狙えたと思うのですが、やはりそこで他大学と切磋琢磨してるという中で、自分の中ではもう少し頭をクリアにして向上心を保ってれば、いいタイムが出せたのかなっていう悔いもあります。それでも最後の1本は自分でイメージトレーニングした中での最大限を発揮できたかなと思っています。
もっとやれることはあったと思うのですけれども、現状の最大限を出すというところでは、すごく満足した走りになったかなと思います。
ーー走行の直前には真剣な眼差し。何を考えていたか
結構和ませてもらったり、OBの先輩も気軽に話しかけてくださったり、声援をもらったりとかそういうことがすごくありがたくて。あとはコースのイメージトレーニングを1周1分ちょっとではあるのですけれども、もう何周もして、どこをどう対処するかというのを精査して、自分のできることを絶対にするというのもずっとイメージしていました。頭の中で自分が車に乗った感覚というのをもう何周も何周も繰り返すイメージトレーニングをずっとしてるというような形で、真顔だったのかなと思います(笑)。
ーー後輩の走行を見ていて、感じたこと
1本目、2本目を振り返ってみて、2人とも最大限自分の力を出していたなと思います。
彼らが1年生の時から走りをずっと見ていたりもしたので、例えばリアをロックさせてスライドするようなサイドターンという技があるのですけれども、そのサイドターンがずっとできていない部員、選手が中にはいたので、その部員がターンをきっちり決めてたりとかしたところで、やはり伸びしろがあるなと思いました。今後も応援していきたいなとか、サポートしていきたいなという気持ちにもなってきて、選手として、後輩として、すごく頼れるパートナーだったのではないかなと思います。
ーー同じ4年生にかけたい言葉
自分は3年生の時から2年間ずっと主将をやっていまして、自分がやりたいなと思ったことも結構綿密に話し合ってくれて、これいいねとか言ってくれたりだとか、背中を押してくれたりとか、背中を逆に押したりとか、そういう感じで。喧嘩もしたことないですし、方向性としては、競技で結果を残すというところだったりとか、みんな車が好きで、そこで楽しい話をしているというところで、すごくかけがえのない同期だったと思います。
ーーこの車での最後の走行。どんな想いか
もう10年以上使われてた車で、OB・OGの先輩方も使われていたので、ラストランということで、大勢のOBの方にもお越しいただきました。それだけで緊張があるなとは思っていました。それでも大会は別だということで、この車で自分も2年生から選手をやってきて、今年で3年目なのですが、1番熟知している年長者として、走りを、この車の挙動を自分が体現しようかなという思いを、先輩方にも見てもらいたいなという気持ちで臨んだ次第です。
ーーこの大会はご自身にとってどんなものか
この大会は毎年東京からここに来るところからもう緊張してるような感じで、これだけOBの方や観客の方にお越しいただいて、自分の中ではプレッシャーもあるような大会ではあります。それでも他の大学との交流だったりとか、普段こられないOBの方だったりとかに応援をいただいて、勝利に向かって、この遠い鈴鹿で勝利に向けて頑張るというようなところで、常に部員たちと日頃行動してます。最終的にはみんながみんな全力でこの大会で勝利を目指して頑張ってきたというところを知ることができる、部員間の団結力が深まるような大会だなと思っています。
ーー部員勢揃いで車を押してサーキットに向かった理由
温度管理が結構シビアで、高すぎると車が遅くなるような特性があって。エンジンをかけていると温度が上がってしまうので、そこでエンジンを切って手押しにしてもらって最大のパフォーマンスを出せるようにという感じです。
ーー走行後チームメイトに校歌と拍手に迎えられた
「泣かないぞ」という思いがあったのと、法政大学の自動車部でよかったなという思いが詰まりました。
ーー主将を担うということとは
主将ということにはこだわらず、自分の情熱が他の部員に情熱が移っていって、同じ方向を向いていくという、そのまとめ役かなと思っています。主将に限らず、主将の役職以外の人もできるサポートだったりというのはあると思うのですが、人一倍のパッションの大きさを活かした、その情熱の共有というかっていうところはしっかりやってきました。
車好きなだけじゃなくて、競技の成績も残していくということで、その競技志向において、情熱というのが不可欠なので、もう情熱のまとめ役というような立ち位置で自分はよく考えています。
ーー次へ向け、何を目指したいか
全日本フィギュアという、トラックや乗用車で狭いコースをくぐり抜けるような大会が11月にあります。そこに向けての練習をします。また、軽自動車で6人ぐらいで5時間耐久レースというのがあるので、それを後輩中心で車の車両の制作だったりとかを任せて、自分たち4年生がバックアップに回って、そこをアドバイスだったりをしようと思います。9月には合宿が2日間あるので、そこで下級生、1、2年生が中心に車に乗るのですけれども、そこでのサポートに回ったりだとか、全体的にそういうことをしようと思っています。大会はもうラスト1個ではあるのですけれども、それ以外の場面で後輩たちが来年より良い成績を残したりとか、自分たち4年生も先輩方にすごく良くしてもらったというのがあるので、その恩返しを後輩にすることが今後の1番の自動車部生活の生きがいなのかなと思いますので、後輩のサポート中心にラストの一競技を頑張っていきたいなと思っています。

(取材・撮影:山田竣矢、田中心之祐、宮川茉優、川邊暖乃)
自動車部の活躍は公式インスタグラムにも掲載しています。インスタグラムはこちらから