【硬式野球】只石貫太・勝負強さ磨き遠征で存在感 法大でつかんだ確かな手応え

硬式野球部関西遠征 特別特集

8月4日から10日にかけて行われた関西遠征。「結果を出していかないといけない立場」。法大の只石貫太(営2=広陵)は、迎えた2年目の夏、そう言い切った。彼の新たな役割とチームを引っ張る覚悟に迫る。

えこぴょんを持ち取材に応じる只石貫太 (営2=広陵 )

「チームを引っ張る」意識

高校時代には野球の名門・広陵高校で主将を務め、甲子園の舞台を経験。法大入学後も1年生の春からリーグ戦に出場しマスクを被った。今年の春には3試合の出場に留まるも、フレッシュトーナメントではチームキャプテンを務め大きく存在感を示した。昨季は10打数無安打だったところ、三塁打放つなど確かな成長を見せ、「チームで取り組んでいる攻守交代のダッシュや、一塁までの全力疾走だけは怠らず、見ていて気持ちがいい野球をしようと皆に声をかけていました。」とプレー外でもチームをまとめた。

迎える今季。今までの経験を胸に、今度は自らがチームを引っ張る側へと意識を変えている。 「下級生のころからベンチ入りさせてもらったり、試合にも出させてもらったりしているので、その分チーム、同学年とかは引っ張っていく立場なのかなとは思う」。

只石はこの半年で大きく成長した

グラウンドの上だけではない。「寮生活とかから気をつけてやっています」。高校時代に主将としてチームを率いた経験も生かしながら、日常の行動から周囲を意識する。まだ2年生。それでも、下級生たちが次々と主力として活躍を見せていく法大で、自分に求められる役割を着実に感じ始めている。

 

「試合に出たい」強い覚悟

来たる秋季への目標を「レギュラー争いに食い込めるようになること」と語った只石。チームを引っ張るためにも、まずは自身が試合に出て結果を残さなければならない。
捕手として甲子園で結果を残し法大に入学した只石にとって、守備へのこだわりはもちろん強い。しかし現在は「試合に出たい」という思いが何よりも強い。

「ポジションはキャッチャーで元々入ってきてるんで、そこはやりたいって気持ちはあるんですけど、試合に使ってもらえるような選手になるっていうのが今の一番の目標」 。大学日本代表でも活躍する井上和ら強力な捕手陣を誇る法大。そのなかでは、DHでも他の守備位置でも構わない。まずはレギュラーとして試合に出る。そのために今磨いているのがバットだ。「バッティングがやっぱり期待されている部分だと思う」。自身の課題として挙げるのは打率の向上。特に目指すのは、チャンスで一本を打てる「勝負強いバッター」だ。

つかみ始めた手応え

関西遠征では、初戦で苦い思いをする。それでも再び巡ってきた出場機会で結果を残した。「また取り返す機会をもらって、こうやってしっかりと結果を残せたのは良かった」。1度の失敗に屈することなく、次のチャンスで結果を出す。そこにも、今季の只石の姿勢が表れている。

対戦したチームからも、刺激を受けた。高いレベルの投手を前に、甘い球を逃さず仕留める技術や、低めに手を出さない選球眼の必要性を実感。「こういう高いレベルのピッチャーから打つために、もっともっとやっていかないとな」と課題を見つめる。
遠征前の夏のオフには、母校である広陵高校に帰り、その練習に参加していた。「いつもは休んだりしていたんですけど、母校に帰ってみたことが、調子が上がってる原因かなという風にも感じてます。」と語る只石。寮を離れた帰省後でも練習量を落とすことなくひたむきに汗を流した今夏の積み重ねは、遠征中盤から徐々に表れ始め、帰寮後のオープン戦でも存在感を示している。積み重ねてきた努力が、確かな手応えへと変わりつつある。

遠征先では、地元・大阪から駆けつけた両親や友人からも声援を受けた。「応援してくれてたので、頑張らないとなという感じ」。身近な人からの期待も力に変え、さらなるアピールを続ける。まだ2年生。だからこそ、これから積み重ねられる時間は多い。高校時代に主将としてチームを率いた経験を持つ男は、法大でも少しずつ「引っ張る側」へと歩み始めている。春は4位に終わった法大を、上位争い、そして優勝争いへ。その中心を担う存在になるために、只石はまず、自らのバットで結果を示していく。

(記事:印南空音)

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