【スピード】SBC杯第22回全日本スピードスケート距離別選手権大会 2日目 大竹が3000㍍で見事優勝を果たす!
SBC杯第22回全日本スピードスケート距離別選手権大会
2015年10月24日(土)
長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ)
大会2日目は、1500㍍と3000㍍が行われた。法大からは1500㍍に5名、3000㍍に2名が出場した。3000㍍ではルーキーの大竹拓三(文1)が自己ベストを更新し、見事優勝。1500㍍では、藤野裕人(文4)が健闘を見せ6位に入った。
レース結果
個人成績
種目 | 選手名 | 順位 | 記録 |
---|---|---|---|
1500m | 藤野裕人 | 6位 | 1分51秒10 |
中村隼人 | 13位 | 1分53秒01 | |
三輪準也 | 14位 | 1分53秒10 | |
佐藤裕斗 | 18位 | 1分53秒56 | |
矢島友喜 | 25位 | 1分56秒13 | |
3000m | 大竹拓三 | 優勝 | 3分56秒52 |
矢島友喜 | 24位 | 4分13秒08 |
戦評
最初に行われたのは1500㍍。昨日の5000㍍で不調だった、佐藤裕斗(営4)、三輪準也(営4)は1500㍍でも立て直すことはできず、2日連続で納得のいかない結果に。中村隼人(営2)、藤野は今大会初の出場でリンクの感触などを確かめ、本職である明日の1000㍍での上位進出を誓った。
本日唯一、2種目に出場の矢島友喜(営3)。1500㍍では前半から相手のペースについていけず、25位と下位に沈む。続く3000㍍での巻き返しが期待されたが、24位と最下位に沈んだ。
しかし、同じく3000㍍に出場した1年生の大竹は前半から安定した滑りを見せ、自己ベストを更新して悲願の初優勝を達成。この結果、ジュニアワールドカップの出場権獲得を濃厚とした。
最終日となる明日は6名の選手が出場。1000㍍では藤野、マススタートでは三輪が昨年表彰台を獲得している。2年連続の表彰台、また他選手の躍進にも期待したい。(八木下伸一)
選手コメント
大竹拓三
—今日のレースを振り返って
昨日も力を出し切れたんですけど、今日も力を出し切ることができたので、とりあえずやれることはやれたかなと思います。
—タイムは納得できるものでしたか
目標は55秒を切ることだったんですけど、それは少し高めに設定していたので、56秒05とういう記録で悪くはないなという感じです。
—昨日前半良くて、後半うまく切り替えられなかったと仰っていましたが
今日は昨日よりも5周少ないので、昨日はラスト5周からつらいなと感じていて、それがないだけでも気持ちは楽でした。昨日よりも5周少ない分調整という感じではなく、自分で作った初速のなかでいかにキープして速いスピードで滑り切ることが目標だったので、途中で加速というよりは最初から攻めていくということができました。
—5000㍍と3000㍍のベストタイムは
5000㍍が一昨年の高校選抜で優勝した時に記録した6分56秒05で、3000㍍は4分00秒だったので、久しぶりに自己ベストを更新できたのでうれしかったです。
—ジュニアワールドカップについて
やることをやったので、あとは待つだけです。次のことを考えてやるだけです。
気持ちが弱いと言われていて、レースが終わったあともズルズル引きずってしまっていたので、今日は上手く切り替えすることができました。
—大学に入ってメンタル面鍛えたという感じですか
高校では結構自由にやっていたんですけど、大学に入って先輩もいて、特に4年生の先輩は初めて一緒に練習する世代だったので、緊張感がありました。そういう面で良い環境に入ることができたなという感じです。
—高校と大学で一番変化したことは
気持ちです。全てのレースで(気持ちを)出し切れているので。
—技術面で調整してきたことは
長野に入ってから思うようなスケーティングができなくて、苦しんでいたんですけど、ビデオみたりすることできっかけをつかんで、良い滑りができるようになりました。去年ジュニアの合宿で教えてもらった高地でのトレーニングなどを実践できました。高校生や大学生は、大会前は自分で調整しなければいけないので、そういう面で成長できているかなと思います。
—今回の大会の調整はいかがでしたか
レースの数日前から計画をたてて、調整できたので良かったです。今年の調整は自分に合っている気がしました。
—去年と比べて変えた部分は
直線です。ストレートで、足を押すイメージから今年は体重を落とすだけで推進力に変わるということを自分のなかで考えながら滑れていたので良かったです。その分コーナーで失速する感じがあったので、そこをしっかり、道具や体調面、技術面、体の使い方を考えてやっていかなければならないです。
—明日のレースにむけて
滑りは良いので、チャンスがあったら上にいきたいですし、同じレースを速い人達と滑れますし、その人達から色々学びたいと思います。
優勝後インタビューを受ける大竹
藤野裕人
—本日のレースを振り返って
今日自体は明日の1000㍍に向けて、アップというか大会慣れをしようと思っていました。1500㍍の結果どうこうというよりは動かせたから良いかなという感じです。
—レースプランは
自分は他の選手みたいに最後頑張れるタイプではないので、最初からガンガンいって、落ちたら落ちたで我慢できるところまで我慢するという、最初突っ込もうという気持ちで滑っていました。
—1周目のタイムについては
ほんとはもうちょっといきたかったのですが、緊張とかもあって体動かなかったり、足にくるのも早かったりしたので。今日この感じになれたので、明日にはもう少し良い滑りができると思います。
—6位という結果については
1500㍍だったらこんなものかなというのはあるのですが、高校生に負けたのはちょっと悔しいですけど(苦笑)。やっぱりナショナルの上位3人とかと差がついてしまっているので、そこを縮められたら良かったなと思うのですが、これから頑張っていこうと思います。
—後半のタイムについては
落ちることはわかっていたのですが、ラスト1周が遅すぎましたね。もう少し我慢できれば、1分50秒とか、もしかしたら40秒台いけたかもしれないので、もうちょい我慢したかったですね。
—明日の1000㍍に向けて
自分の得意種目でもあり、早い人もいっぱいいて今日の上位3人もいるので、得意競技は負けたくないです。しっかり攻めのレースをしていきたいなと思います。
—目標は
ワールドカップ出場を狙いたいです。
三輪準也
ー今日のレースを振り返って
びっくりです。
ー何に対しての驚きですか
こんなに遅かったんだってびっくりしました。
ー調子は
普通ですね。例年通りの調整はしました。
ー昨日の結果は影響しましたか
特にないです。けど昨日悪かったってことは、今日も悪いのは決まっていました。1日で良くなる競技ではないので。悪いのは悪いなりに滑ろうと思ったんですけど、それも叶わなかったですね。
ー昨日からタイムが伸びにくい原因は
練習不足の一言、ただそれだけです。
ー昨年に比べて順位が落ち込みましたが
良くなかった去年よりさらに良くないので、相当良くないです。
ー明日のマススタートレースでの目標は
特にないです。上手な選手の後ろについて、少しでも前に出させてもらおうと思います。あとは楽しく駆け引きしたいと思います。
ー最終日に向けて
やっと気持ちの面で、これから練習頑張ろうという気持ちになれたので、この気持ちが持つと良いなっていう感じがあって。この気持ちが3日で終わるようであれば僕は今年はもう終わりだなと思います。それはそれでそこまでの自分だったんだなって思うんですけど。今はもう早くレースが終わって練習したいなって気持ちがあるので、その気持ちを大切にして、もう1度復活したいなと思います。
佐藤裕斗
—今日のレースを振り返って
昨日よりは良かったです。昨日の反省点は意識して直せたかなと思います。5000㍍では、コーナーでスピードが落ちることがあったのですが、そこは(距離が)短かったというのもあるのですが、そこは良かったかなと思います。
—1日しかありませんでしたが、どのように修正を
ビデオを見たりして、感覚は分かってたので良い感覚になるように陸上トレーニングから意識してやりました。
—昨日はベスト近くですべりたいと、おっしゃっていましたが
ここからは、もう少しで調子が上がっていくと思うので、シーズン中、インカレまでにはベストに持っていけたらいいなと思います。
—今大会の調子は
下の下ですね。
—マススタートに向けて
ちょっと目立てるレースをしようかなと。
—法政全体の調子はいかがですか
良い人も悪い人もいるのですが、その中で個人個人がベストを目指して取り組む姿勢は見えているので、その雰囲気としては良いのもがあると思います。
—改めて、明日に向けて
印象を残せるようなレースをしたいなと思います。
矢島友喜
ー今日のレースを振り返って
1500㍍は悪かったですけど、そこそこかなと。練習不足で、ラップがまだ出ないので。先週のトライアルで2分00秒だったので、4秒縮んだだけ、そこそこだと思います。3000㍍は体力不足と練習不足と…全てがたたってますね。
今回の追い込み期にちょうど、学校と学連の会議があって。追い込み時期に1週間がっつり(長野に)いられなかったので、それが1番大きかったですね。
ー今日滑る上で意識したこと
1500㍍は2周目を落とさないようにするのと、最近の滑りだとスケーティングが小さくなってしまうので、そうならないように滑れたらいいかなっていうのは思っていました。スケーティングに関しては3000㍍も同様で、大きく大きく滑れたら良いなとは思っていたんですけど、結局あまり滑れなかったです。
ー去年の今大会では緊張したと話されていましたが、今年は
もう諦めですね、本当に。練習できてないので、諦めというか、緊張するっていうレベルに達していません。まだまだですね。
ー今大会にはどんな思いで臨まれましたか
出させていただくだけで感謝しなきゃいけない大会ですね。
ー今日は1日で2種目ありましたが
やっぱりつらいですね。(競技間が)2時間くらいしかなくて、自分は人より回復が遅いので、リカバリーがしきれないです。なのでちょっとつらかったですね。
ー時間の無い中、大会前はどんな練習をされましたか
正直なところほとんどしてないんですけど、先週から長野に入って、調整に入る人たちと一緒のメニューを午前中はやって。午後も氷上に乗ったりですかね。慌てても仕方ないので。距離別の前の1週間は大分大きいです。
ー明日のマススタートレースでの目標は
完走!です。
ー明日に向けて意気込みを
頑張ります!
中村隼人
—レースを振り返って
最初のスピードから、ラスト一周の上がりまで全然ダメでした。
—今日はどのようにレースに臨みましたか
同走が日本一の選手(ウィリアムソン師円)だったので、途中まで何とか食らいついていこうと思っていたんですけど、なかなか足が動かなくて、上手くいかなかったです。
—調子はいかがでしたか
短い(距離の)練習は良い感じだったんですけれど、上がりが不安要素なので、そこに関してはあまり良くなかったです。
—課題を克服するためにしてきたことは
チームの中に速い先輩がたくさんいるので、今年は中距離的な練習で上がりの一周、二周の対策をしたり、交代という練習をしたりしていたんですけれど、ひとりで走るとなかなか上手くいかなかったです。
—滑ってみての感触
スピードも持久力も足りないので、また一からやり直さなければいけないなと感じました。
—次のレースに向けて
明日は得意の1000㍍なので、少しでも上位に近づいて、自分が今どのくらいの力を持っているのかがしっかり把握できるようなレースにしたいと思います。
フォトギャラリー
- 優勝を飾った大竹
- 序盤から積極的なレースを展開した大竹
- 不調の三輪
- 明日の1000㍍で代表を狙う藤野
- 調子の上がらない佐藤
- 練習時間の確保に難しい矢島
- 課題の見つかった中村
- 距離別初優勝となった大竹㊥