【空手】第26回東京六大学空手道大会 団体は惜しくも2位 個人戦は同校対決を制した伊藤が優勝!
第26回東京六大学空手道大会
2016年4月10日(日)
法政大学市ヶ谷総合体育館
東京六大学が一堂に集う今大会。今年法大は主管校としての役割もあり、選手とともにスタッフ陣にも特別な大会となった。2年前に3連覇が途切れ頂点から遠のいているが、この重要な年にタイトルを奪還すべく選手たちは挑んだ。
初戦から4連勝と優勝を期待させた男子団体戦は、最後に早大に敗れ悔しい2位で大会を終えた。一方、男子個人戦は3年の伊藤政哉が優勝、1年の谷沢元輝が準優勝を果たした。
試合結果
大学男子団体戦 成績
対戦校 | 結果 | 成績 |
---|---|---|
東京大学 | ○3-0 |
先鋒 山下○6-0 次鋒 山中○4-0 中堅 酒井 ○2-1 |
慶應義塾大学 | ○3-0 |
先鋒 花車○5-0 次鋒 小野田○6-0 中堅 岡本○7-1 |
明治大学 | ○3-2 |
先鋒 谷沢●0-1 次鋒 小野田○7-5 中堅 林○1-0 副将 岡本●0-1 大将 花車○1-0 |
立教大学 | ○ 3-1 |
先鋒 宇野○5-0 次鋒 遠藤△2-2 中堅 伊藤○3-0 副将 林○1-0 |
早稲田大学 | ●1-3 |
先鋒 花車●3-4 次鋒 小野田○3-0 中堅 林●2-4 副将 岡本●1-3 |
大学男子個人戦 成績
選手名 | 学年 | 試合詳細 | 成績 |
伊藤政哉 | 3 |
1回戦 0-0(判定勝ち) 2回戦 0-0(判定勝ち) 準々決勝 1-0 準決勝 1-0 決勝 0-0(判定勝ち) |
優勝 |
谷沢元輝 | 1 |
1回戦 1-0 2回戦 1-0 準々決勝 0-0(判定勝ち) 準決勝 3-1 決勝 0-0(判定負け) |
準優勝 |
宇野勇気 | 1 |
1回戦 6-2 2回戦 4-0 準々決勝 0-2 |
ベスト8 |
福岡蓮 | 2 | 1回戦 1-5 | 初戦敗退 |
鈴木海斗 | 1 | 1回戦 0-1 | 初戦敗退 |
男子団体戦 戦評
大学男子団体戦は初戦の東大戦と続く慶大戦を3-0で突破すると、そのままの勢いで明大、立大を撃破。明大戦では3-2と接戦になったものの、大将として出場した主将の花車勇武(国4)が上段突きを決め、試合を制した。
最終戦の相手は、3勝1敗で最終戦を迎えた早大。この試合勝利で優勝が決まる一戦となった。先鋒の花車は先に上段突きを決められると攻撃が後手に回ってしまう。最後は鍛えてきたという中段蹴りが華麗に決まるも、1点が届かず先鋒戦を落とす。続く次鋒戦では小野田守徒(文4)が躍動。自分のペースに巻き込むことで相手に得点を与えず、3本の突きで勝利を収めた。だが、中堅 林、副将 岡本が敗れ、1-3で敗北を喫する。全ての試合を終えて4勝1敗で早大と並んだが、直接対決で敗れたため惜しくも2位となった。
2年ぶりの優勝こそあと一歩のところで逃したものの、新入生の活躍など新たな1年に向けて期待が膨らむ場面も多く見えた今大会。ここからは個人戦がメインとなるが、激しい団体戦のメンバー争いの中で各々がさらに力をつけていくことは必至だろう。(向井知優)
男子個人戦 戦評
大学男子個人戦には1年から宇野勇気、谷澤元輝、鈴木海斗の3人、2年の福岡蓮、3年の伊藤政哉という5人が出場。
福岡、鈴木は初戦敗退となってしまったが、ルーキー2人を含めた宇野、谷澤、伊藤がベスト8まで残った。
準々決勝でも谷澤、伊藤が接戦を奪い取り頂点へ向け駒を進めた。一方で、初戦から積極的な攻撃で多くのポイントを奪って勝ち進んできた宇野だったが、澤入迅人(早大)に中段突きで先制点を許すと巻き返すことができないまま0-2で敗れた。
残る2人は準決勝も順調に勝ち上がり、法大の同校対決となった決勝戦。伊藤曰く「やりづらさはなかった」というものの、互いに手が出ずこう着状態が続く。最後は谷澤が積極的に向かっていく場面もあったが、冷静に戦況を見極めた伊藤の判定勝ちで優勝が決まった。
決勝戦の法大対決
法大勢のワンツーフィニッシュとなった男子個人戦。さらにルーキーの宇野がベスト8に残るなど、今後に期待が高まる結果となった。現時点で団体戦メンバーではない彼らの活躍はチームにとって心強い材料となることだろう。彼らがメンバー争いに絡むことでチーム全体の底上げにもなるはずだ。さらにパワーアップするであろう法大空手部に今年も注目してほしい。(向井)
選手コメント
花車勇武
ー今大会を振り返って
最後の早大戦で優勝が決まるところだったんですけど、自分が先鋒戦で負けてしまったので、チームがどうというより自分に課題が残った大会になりました。
ー最終戦までは無敗でしたが、今季のチームの出来としてはいかがですか
去年はスタートが悪いと言われていたので、それに比べたら今年は良いスタートが切れたんじゃないかなと思います。今回の大会で優勝できなかったことを引きずってスタートが悪いと思うよりは、切り替えて今回も良かったけど更に頑張っていこうという感じで前向きにいこうと思ってます。
ーご自身の調子はいかがでしたか
調子は良かったんですけど、組み立て方に失敗しました。
ー早大戦の敗因は
OBの先輩にも言われたんですけど、負けた3人が先制点を取られていて、法大は引き気味で後半に手を出す感じになってきているので、これはみんなに言えるんですけど、先制点を取るスタイルに少しずつ変えていけたらなと思います。
ー今季に向けて取り組んできたことは
去年は基本的なことを中心にやって来たんです。今年はその応用で組手の練習を中心にやってきました。あとは中段蹴りですね。蹴りがだいぶ良くなってきたので良かったですね。
ー主将としてチームを率いる決意を聞かせてください
出だしの試合だったのでこの六大戦は勝ちたかったんですけど、しょうがないですね。これからは、自分は絶対負けないつもりで、そこからチームのみんなに託せるように戦っていきたいです。
ー今季の目標は
去年は全国でベスト16だったので、今年は優勝を目指します!
伊藤政哉
ー今大会を振り返って
みんな強かったですね。1回戦から激戦ですごいキツかったです。
ー判定勝ちが多い印象ですが
判定勝ちイコールキツい試合なので。厳しかったですね。
ー調子はいかがでしたか
調子はあまり良くなかったです。
ー調子が悪い中でも勝てた勝因は
日頃の練習の成果ですかね(笑)。
ー決勝は谷沢選手との同校対決となりましたがやりにくさなどはありましたか
やりづらさはなかったですね。
ー今まで取り組んできたことは
この大会に向けて筋トレをしてきて、5Kgくらい増やしました。当たり負けしなくなりましたね。
ーご自身の強みは
昔から反応が早くて得意技がカウンターなので、そういうところですね。あとは自分から攻めるところとか。
ー今年の目標は
世界チャンピオンです!
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