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【空手】第55回東日本大学空手道選手権大会 今年度初の公式団体戦 準決勝の壁超えられずベスト4に

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【空手】第55回東日本大学空手道選手権大会 今年度初の公式団体戦 準決勝の壁超えられずベスト4に

第55回東日本空手道選手権大会
2019年6月2日(日)
北海道立総合体育センター 北海きたえーる

今年度初の公式団体戦となる今大会。法大空手部は初戦から点を重ね、3回戦までを危なげなく勝ち進む。4回戦の明大戦では大将戦までもつれたが、泉光雅(理2)が勝負強さを発揮して勝利。準決勝へと駒を進めた。しかし、駒大を相手に白星はつかめず、0-3で敗戦。昨年は準優勝を果たした大会だったが、東日本ベスト4という形で今大会は幕を閉じた。

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優勝を狙えていただけに、不本意な結果で東日本を終えた

試合結果

回戦  対戦校   結果 成績 
一回戦   ―

シード権獲得のため

 

二回戦  青学大  ○5-0

先鋒 酒井 ○2-0 佐藤
 次鋒 吉岡 ○6-3 渋谷 
中堅 青山 ○6-0 長尾
副将 泉 ○2-0 丹羽
大将 杉本 ○5-0 赤星

三回戦  東農大  ○3-0

先鋒 宇野 ○5-1 水野
次鋒 鶴田  ○4-1 稲垣
中堅 谷沢 ○6-0 大石

四回戦 明大 ○3-1

先鋒 宇野 ○4-3 久野
  次鋒  酒井 ○7-2 佐々木
中堅 鶴田 ●0-6 伊藤
副将 青山 △0-0 田村

大将 泉 ○4-0 南條

準決勝 駒大 ●0-3

 先鋒 宇野 ●1-2 渡邊
次鋒 酒井 ●1-6 上野
中堅  谷沢  ●1-2 廣瀬

 

戦評 

 シード権を行使し、二回戦から出場した法大。青山学院大との初戦で、先鋒を任された酒井寛太(生命2)と次鋒・吉岡夕雅(国文2)は、鋭い突き技を決めて勝利。中堅の青山広樹(文3)が終始自分のペースで試合を進め、手堅く白星を挙げると、続く副将の泉光雅も相手を無得点に抑え、力の差を見せつけた。大将・杉本大樹(国文3)は正確な突きと蹴りで得点を重ね、勝ちを収める。勢いに乗った法大は3回戦へと駒を進めた。
3回戦での相手は東農大。先鋒は今期主将の宇野勇気(理4)。先手を取られるも落ち着いて突きを決め、次鋒の鶴田へ。相手に一瞬の隙も見せず着実に得点を重ね、圧勝。中堅の谷沢元輝(国4)も6点を奪い手堅く勝利を収め、法大のストレート勝ち。
対明大となった4回戦。先鋒・宇野は先取こそ相手に許したが、見事な上段蹴りで勝負を振り出しに戻す。最後は突き技を決めて白星を獲得し、先鋒の役割を全うした。次鋒・酒井も着々と点を積み重ねて勝利するも、中堅に抜てきされた鶴田陸(文2)が敗北し、迎えた副将戦。互いに無得点のまま、一歩も譲らない展開に。副将・青山の意地で、この試合を引き分けとし、法大の準決勝進出が決定した。
そして迎えた準決勝。ここで勝利し決勝へ駒を進めたいところだが、駒澤大に苦戦を強いられる。先鋒の宇野が惜しくも破れ、次鋒の酒井も相手に突き、中段蹴りを決められ6点を取られる。中堅・谷沢も先制を奪われたのち、突きで1点を奪い逆転を狙うが1-2で無念の敗戦。ベスト4で幕を閉じた。
優勝を目指す法大にとって悔しい結果となった今大会。「誰が出ても勝てるチームにしたい」と宇野が語るように、次の関東大学選手権に向けて個人個人がさらに努力を重ねるだろう。半年後の法大空手部の活躍に注目だ。
(塚本花穂、桑原美穂)
 

監督・選手コメント

手嶋重忠 監督

 ―今大会の総括をお願いします
一つは決勝まで行けなかったことが残念だったなと。それから、試合前からずっと練習していて(メンバーの)10人とも良いんだけど、群を抜いた選手が1人もいないんですよ。だから、一軍で戦っても二軍で戦っても同じくらいまではくるかなというメンバーなので、やはりここで頭一つ出てくる選手を2人くらいは作らなきゃいけないのかなと思っています。反省するところは、難しい話にはなりますが、もう少し間合いを詰めて強い突き、強い蹴りが出る練習が不足してるし、そこはまだ身に付いていない。ほんのちょっと間合いを離れたところで器用にテクニックで立ち回って勝ってはいるんだけど、やはり間合いを詰めてやって、技だけじゃなくて、気力、体力、気迫といったところが、若干弱い。それは身に付けるよう練習しないといけないね、と話しました。そこが1番の敗因じゃないかと思います。
 

―引っ張るべき選手とは
今までだったら宇野がやっていましたが、宇野がちょっとこの所テクニックに流れてるのか、良くない。だから宇野に頼ることじゃなくて、下級生で強くなるしかないのかなと。今回1年生を2人連れてきているんですけど、その1年も5人に入るように育てることによって、みんな、少しレベルが上がるかなとは思っています。だから、宇野に頼ることなく他を上げるように練習したらいいのかなと。

―今後の団体戦での目標は
やはり優勝ですね。今まで決勝決勝と言ってましたが、手にかかるようなところでいつも届かないので、そうじゃなくてハードルを上げて、優勝ということでやらないとやはり精神的にも強さが出ないだろうし、モチベーションも上がってこないかなと思います。だから、ここ1年2年、本人たちも少しずつそう思って常に優勝と言っててやってるので、狙います!「その態度でその練習でチャンピオンになれるのか」とお互いに言い合ってやっていこうかなと思っています。

 

宇野勇気

 ー試合を振り返って
自分が勝てれば勝てる試合だったので、そこで自分が勝てなかったのは悔しかったです。
ー主将として臨んだ団体戦でしたが
主将としてすることはあんま無かったんですけど、とにかくチームのためにみんなのコンディションをまず第一に考えて、みんなで声出してしっかり決勝行って勝つという目標にしていました。主将としてではなく選手としてしっかり勝ちたかったなという気持ちはあります。
ー前半は順調に勝ち進みましたが、準決勝にはどのような気持ちで臨みましたか
正直勝てない相手では無いと思っていたので、そこはそれまでと変わらず臨みました。先鋒で勝ちきれずそのままの流れで負けてしまったので、気持ちは変わらなかったんですけど、結果から見たらもうちょっと正確にいってたら良かったなと思います。
ー今季はどのようなチームを目指して練習してきたか
これまでは結構1年生から経験してきて今までで一番練習した年だったんですけど、それでも足りなかったです。体力的には全然大丈夫なんですが、技術面とメンタル面の2つが欠けてたのでまだもう少し向上できるものがあるのかなと思います。
 
ー次の大会への意気込みを
次は10月の関東団体になると思うんですけど、関東団体と全日本団体でもう終わりなので、そこまでの約半年間でチームというより個人個人でもっと実力をあげて誰でも勝てるチームにしたいなと思っています。そのためにまずは自分が先陣を切ってもっと練習して勝てるようになりたいなと思います。
 

谷沢元輝

 ―今日の試合を振り返って
初戦からみんな調子がよくて、普通にやれば勝てるかなと思ったのですが、駒沢戦で力の差が出てしまい、負けてしまったかなというのはあります。

―チームの雰囲気は
みんな仲がいいですね。上下関係とかあまりなく、やる時はやるという感じです。プライベートでも遊びます。

―駒大戦、対戦相手の印象は
プライベートでも仲いい友達で、ずっとやりたいねと話していて。それで、4年生になってようやくかなったので、(彼は)1番エースだったんですけど、バッチリ戦って思い出に残りました。

―今大会に向けて取り組んだこと
今回は中段突きをすごくやりました。

―今大会を受けて課題は
自力をつけるという意味で、もっと練習を増やさなければいけないと思います。

―今後に向けて
今年から、東日本・関東・全日本と(優勝を)とる予定だったのですが、ちょっと落としてしまったので、関東と全日本はとりたいです。

フォトギャラリー

  • k R優勝を狙えていただけに、不本意な結果で今大会を終えた
  • aoyama R青学大戦では力の差を見せつけた青山
  • sakai R突きを決める酒井
  • sugimoto R2回戦で出場した杉本
  • uno2 Rエースとしての役割に期待がかかる宇野
  • yazawa R準決勝ではあと一歩及ばず敗戦(谷沢㊧)

 

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