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【硬式野球】東京六大学野球 春季フレッシュリーグ 対明大 平元7回無失点の好投!惜しくも優勝はならずも明大と同率2位の結果で全日程を終える

硬式野球

【硬式野球】東京六大学野球 春季フレッシュリーグ 対明大 平元7回無失点の好投!惜しくも優勝はならずも明大と同率2位の結果で全日程を終える

春季フレッシュリーグ
2018年6月8日(金)
神宮球場

負ければ明大が優勝、法大は3位という結果で終わる状況で迎える今日の試合。何とか勝って明大と同率2位でリーグを終えたい法大は、6回の相手の敵失を皮切りに羽根龍二(社2)が2日連続の打点を挙げ、2点を先制。その後も代打諸橋駿(法1)らの長打で細かに点数を刻み、8回までに4点を挙げる。投手も先発の平元銀次郎(営1)が7回無失点の好投を見せるなど、強力明大打線を2点に抑える。フレッシュリーグ最終戦を勝利で飾り、秋につながる2位でリーグを終えた。

 

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7回無失点の好投を見せた平元

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 0 0 2 1 1 0 4 7 3
明 大 0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 6 2

(法大)〇平元、鈴木、古屋敷‐杉浦、後藤
(明大)●髙橋聖、中山、宮内‐清水風
[本塁打]無し

 

打撃成績

打順 位置 選手 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (7)4 杉村 5 1 0 遊ゴロ     二ゴロ   右前安 三ゴロ   一邪飛
2 (6) 佐藤勇 3 0 0 右飛     中飛   一犠打 左飛    
3 (2) 杉浦 4 1 0 三振     左失   三失①   中前安  
  R 佐竹 0 0 0                  
  2 後藤 0 0 0                  
4 (9) 村田 4 0 0   投ゴロ   二ゴロ   一ゴロ   一飛  
5 (3)5 羽根 4 1 1   三振     二飛 中越え二安①   三振  
6 (4) 中原 2 0 0   二ゴロ     投ゴロ 三振      
  H7 小池 2 1 1               中越え三安①  
7 (5) 中村迅 2 1 0     二ゴロ   四球   左前安    
  R 宮本隆 0 0 0                  
  5 河野聖 0 0 0                  
  H3 小谷 1 0 0               三振  
8 (D) 岡田悠 1 0 0      中飛   四球        
  HD 諸橋 2 1 1             右越え三安①   三振
9 (8) 片瀬 4 1 0     一ゴロ   中前安   投ゴロ   三振
    34 7 3                  

 

投手成績

  球数 打者
平元 7 95 28 3 6 3 0
鈴木 1 2/3 37 10 3 1 2 2
古屋敷 0 1/3 1 1 0 0 0 0
9 133 39 6 7 5 2

 

ベンチ入りメンバー

11 柏野智也(営2=広陵) 1 羽根龍二(社2=日大鶴ケ丘) 7 村上裕(文2=福岡工大城東)
13 鈴木昭汰(キャ2=常総学院) 2 宮本隆寛(人2=健大高崎) 8 諸橋駿(法2=中京大中京)
15 平元銀次郎(営1=広陵) 3 佐藤勇基(法2=中京大中京) 9 村田雄大(人2=横浜)
16 益川和馬(法1=大分舞鶴) 4 杉村泰嘉(文2=広島新庄) 28 片瀬優治(人2=法政二)
17 川合隼人(経2=掛川西) 5 小谷敦己(文2=倉敷商業) 29 小池智也(営1=八戸学院光星)
18 古屋敷匠眞(営1=八戸工大一) 6 中村迅(営2=常総学院) 36 岡田悠希(人1=龍谷大平安)
12 永岡大昇(法2=九州国際大付属) 26 中原輝也(人1=尽誠学園) 37 神野太樹(キャ1=天理)
22 杉浦徹(営2=Cathedral Catholic) 31 河野聖二(キャ2=西武台千葉)    
27 後藤克基(法1=滋賀学園) 34 佐竹光太郎(人2=法政二)    

 

フレッシュリーグ戦結果(全日程終了)

  早大 法大 明大 立大 東大 慶大 試合 引分 勝率
―― 5 3 0 2 1.000
―― 5 3 1 1 .750
―― 5 3 1 1 .750
―― 5 2 3 0 .400
―― 5 1 4 0 .200
△  ●  ―― 5 0 3 2 .000
 ※4勝以上のチームがなかったため連盟規定より優勝預り

戦評

目まぐるしい攻防を耐えしのぎ、法大が快勝を果たした。フレッシュリーグ最終戦となる明大戦。法大の先発は、平元銀次郎(営1)。立ち上がりから、再三走者を出しピンチを迎えるも、要所を抑える投球を披露。3回には味方の失策と四球などから無死満塁のピンチを背負うも「良い意味で、打たれたら野手のせいだと思って」と開き直り、落ち着いたマウンドさばきでピンチを脱する。平元の粘投に応えたい打線だが、相手先発の高橋聖人を打ち崩すことができない。4回まで無安打に抑えられるなど、なかなか攻撃の糸口がつかめずゲームが進む。

法大の好機は、5回。2つの四球で走者を得点圏まで進めると、9番片瀬優治(人2)がこの日チーム初安打となる中前安打を放つ。これで二塁走者が一気に本塁へ。中堅手からの返球は、完全にセーフになるタイミング。先制かと思われたが、一塁走者の岡田悠希(人1)も本塁への返球を見て三塁へ走ったのを見た明大野手が中継でカット。三塁に送球し岡田悠をタッチアウトとしたことで、本塁への生還が認められず先制の好機を逃してしまう。

これで、明大に流れが傾くと思われたが、6回表を平元が三者凡退で抑えると法大にまたしても好機が訪れる。先頭が安打で出塁すると、この走者を犠打で送り1死二塁に。この場面で打席には3番杉浦徹(営2)。その3球目。力強く振り抜いた打球は、三塁手を襲う強い当たり。記録は失策になるも法大が押し込んだ形で先制点を挙げる。その後、2死三塁で羽根龍二(社2)の中越え適時二塁打でこの回2点を挙げ試合を優位に進めた。
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                  塁上でガッツポーズを見せる羽根

その後も法大は、着実に得点を積み重ねる。7回、8回と長打を絡めて1点ずつを加えて徐々にリードを広げ、平元を援護。結局、平元は7回を投げ無失点の好投で中継ぎ陣に後を託し、この後を引き継いだ鈴木(キャ2)、古屋敷(営1)が2点を失うもリードを守りきり、法大が最終戦を勝利で飾った。
(具志保志人)

 クローズアップ:平元銀次郎

「秋はリーグ戦で登板したい」。試合後、未来のエース候補は来季の抱負についてそう語った。

フレッシュリーグ最終戦の先発マウンドに上がったのは期待の左腕、平元銀次郎(営1)。「直球が浮いてしまった」と話すように序盤は、毎回のように走者を出す苦しい投球。3回には無死満塁のピンチを作ってしまう。それでも要所で力強い直球を正確にコントロールし、この回を0に抑えた。その後も走者は背負うも得点を与えない粘りの投球を展開。終わってみれば7回無失点の好投で勝ち星を挙げた。

平元は、広島の強豪、広陵高校の出身。3年時の夏の甲子園では全国準優勝を果たし、中村奨成(=現広島東洋)らとともに全国にその名をとどろかせた。そこから法大に鳴り物入りで入学。今季リーグ戦で2勝を挙げた三浦銀二(キャ1)と並びリーグ戦での神宮デビューが期待されていた。しかし、ベンチ入りを果たすも今季、登板はなし。神宮での登板は、フレッシュリーグでの2試合のみとなった。

それでも平元は「まだ1年生なので、けがをせずに順調にやっていけたら」と来季からの活躍に照準を合わせる。同じ広陵高校出身の同期では、プロに入団した中村だけでなく東海大に進学した高田誠也や明大の準硬式野球部に進学した谷口秀斗が、それぞれの所属リーグで1年生ながらベストナインを獲得。普通なら同期の活躍に肩を並べたいと思うところだが、焦らずあくまで自分のペースを貫いていく姿勢に平元らしさを感じ取れた。

来季までへの課題として平元は「体力づくり」を挙げる。けがをしない体を作り、 長いリーグ戦を戦い抜ける地力をつけていく考えからだ。今季の法大は、三浦や高田孝一(法2)など下級生の投手陣が台頭。平元がここに加わった時、盤石な投手陣になることは間違いない。来季は飛躍の秋に。未来の法大を背負って立つ男になるため、平元の夏が始動する。
(具志保志人)
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学生コーチインタビュー

フレッシュリーグで主に選手交代やサインなどを出した内田郁也学生コーチ(営3)と、投手の交代や調子を見ることをメインに務めた仲島大雅学生コーチ(人3)、指揮を執った2人の学生コーチにお話を伺いました。

ーフレッシュリーグの総括をお願いします
内田(以下、内):1,2年生ということで、プレーに綻びがあったりとか至らない点もあったりはしましたけど、1,2年生ならではの勢いとかフレッシュさを出してくれたから、最後まで勝ちきることができたのかなと思います。
仲島(以下、仲):少し被るのですが、ミスが出るなかでも、1,2年生の元気でカバーしていけるというのがリーグ戦とは違う感じでした。それがあって、立教戦なんかは勝ち切ることができたので、そういった点では収穫があったと思います。

ー優勝まであと一歩でしたが
内:優勝できれば、それが一番理想ですし、しなくてはいけないんですけど、できない中で収穫はあったと思います。新人戦でそうして(収穫として)出たものをリーグ戦で出して、フレッシュリーグに出た人間の中からリーグ戦で結果を出してくれる人が増えたら自分としては嬉しいです。
仲:やはり序盤の慶応戦で引き分けに終わってしまったり、早稲田でも僅差で負けたしまったりだとか、リーグ戦と同じように僅差の場面で勝ちきれないことが多かったと思います。フレッシュも入りの2戦、リーグ戦も最初の2戦で負けてしまったので、そういった意味ではフレッシュもリーグ戦も同じような課題が出たので、秋はそういった部分を変えていかないと優勝というのは遠いのかなというのは感じました。

ー具体的に収穫とは
内:1,2年生は今までなかなかリーグ戦に出る機会がなかったので、こうして積極的に起用することによって、その選手の適性であったりとか、そういったところが垣間見れましたし、新たな発見もありました。そういう部分はチームとして、野球部としての収穫だと思います。

ー今年はコーチ2人とも試合中によく動いていましたが、役割分担は
仲:野手は内田、投手は自分です。
内:(三塁)コーチャーから基本的にサインを出していて、交代とかも守備の内に相談してやっているんですけど、どうしても状況が変わるのでとっさの判断で(仲島に)やってもらったりして。本当にミックスという感じですね。
仲:臨機応変にやっていました。

ー指示や、選手交代などで難しかったことは
内:この場面でこの選手を代えたいんだけれども、ここで代えてしまったらどうなるのか、という一か八かみたいなときに、やはり日頃選手のことを見ていないと思いきった判断はできないのかなと実感しました。
仲:試合が進んで色んな状況があるなかで、やはり2人で相談しても状況がどんどん変わっていくので、「あー、あいつ出せば良かったのかな」とか思うこともいっぱいあって。とっさの判断というのが、監督という立場は難しいのかなと感じました。

ー特に気を付けたことは
内:自分は、バッティングとか守備における個人個人の技術もそうですけど、1週間くらい前から「なんかこいつ乗ってるな」とか、そういう第六感じゃないですけど、そういったものも加味して色んな選考とかはするようにしていました。

ー乗っていると思い入れた選手は
内:ずっと村田(雄大、人2)は4番から変えていないんですけど、彼は、いつも(試合の)前日とかもLINEしたりしていて、勝利への執着心とかも強いので、そういうのも加味して入れていました。

ー仲島コーチが気をつけたことは
仲:ピッチャーの肩、肘の状態だったりとか調子だったりとか、そういうのを練習中はブルペンにずっと付きっ切りでいて見て、この試合は誰が投げるというのを決めていたりしています。

ー学生コーチという立場から今後取り組んでいきたいことは
内:良い選手、実力のある選手はそろっていると思うので、その中でまだ結果を出せていなかったり、潜在能力的な部分があるとしたら、そこを引き出してあげるように(したい)。学生対学生だから入り込んでいける部分もあると思うので、そういうところが自分たちの仕事かなと思います。
仲:ピッチャーのことになるんですけど、ピッチャーはリーグ戦もフレッシュリーグもそんなに実力差というのはないと思うので、そこで、フレッシュリーグで投げたピッチャーを上で投げさせるにはどうしたら良いかというのを考えてやっていきたいと思います。

ー今後に向けて意気込みをお願いします
内:今の4年生の代は秋が最後になるので、絶対に優勝します。
仲:4年生も最後になるんですけど、自分たちもラストイヤーのつもりで、一つのシーズンに懸ける思いを強く持って臨みたいと思います。

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          フレッシュリーグで指揮を執った2人(左から仲島、内田)

選手コメント

小池 智也 外野手

ー今日の試合を振り返って
少ないチャンスの中で(打席が)来て、結果を残せたのでそれが一番良かったかなと思います。

ー代打での出場でした
リーグ戦の東大戦で初めてメンバーに入らせてもらって、そこからずっと試合に出ていなくて久しぶりだったので緊張していました。

ーリーグ戦への出場も果たしましたが今季を振り返って
リーグ戦で結果が良くなかったので、その悔しさの経験から今頑張ろうと思えています。

ー夏に取り組んでいきたいことは
バッティングをもっとしっかりしたいなと思います。

ー具体的には
タイミングの取り方があまり上手ではないので、一から考えてうまくなりたいです。

ー来季の目標は
チームとしては秋は絶対に優勝したいと思うので、その力になれるように個人のレベルアップをしてチームに貢献したいなと思います。

平元 銀次郎 投手

ー今日の試合を振り返って
0点に抑えれたことは大きいのですが、直球も高めに浮いていましたし先頭打者を出しすぎたので、勝って反省できるだけ幸せかなと思います。

ー投球中に意識していたこと
とにかく気持ちと腕を振るだけかなと思ってました。

ー直球に力があったように見えました
指にかかっていたのは、かかっていたのですが高めに浮いていたので心配でしたね。

ー前半は投手戦でした
0点に抑えていれば負けることはないので、それだけ考えてました。

ーリーグ戦はベンチ入りも神宮デビューとはなりませんでした
まだ1年生なので、けがせずに順調にやっていけたらなと思います。フレッシュリーグ全体を通して2試合投げて、結果的にはまぁまぁ良い感じだったのですが色々課題もあるので頑張っていきたいです。

ー具体的に課題とは
体力がないですね。身体ができていないので、しっかり身体作りからやらないといけないなと思います。任されたイニングを安定して投げられる体力をつけられるようにしていきます。

ー来季に向けて
しっかり、まずはけがをしないようにと身体をガッチリさせてから秋はリーグ戦で登板したいなと思います。

 諸橋 駿 外野手

ー今日の試合を振り返って
明治の優勝がかかっていて、チームとして絶対に勝つということを目標にやってきて勝てたので良かったです。

ー7回に適時三塁打を放ちました
「この1打席で代打でしっかり1本打とう」と思って思い切っていった結果、ヒットになったので良かったです。

ーフレッシュリーグを振り返って
個人的には1回戦は代打で1本ものにできて、その後スタメンで3番で出させてもらったんですけど、そこで結果が出なくて。昨日の立教戦もベンチから外れて悔しい思いをしました。今日チャンスをもらえてものにできたというのは自分にとってプラスになったので、また秋にできればリーグ戦で少ないチャンスをものにできたらいいなと思います。

ー夏に取り組んでいきたいことは
自分の持ち味はやっぱりバッティングなので、そのバッティングを良くして、いつでも使ってもらえる選手になれるようにしっかり鍛えていきたいです。

フォトギャラリー

  • hiramoto7回無失点の好投を見せた平元
  • kataseコンスタントに安打を放ち続けた片瀬
  • bench最初から最後までいい雰囲気だったフレッシュのベンチ
  • sugimura杉村はリーグ戦出場も果たした
  • zin攻守にわたり貢献した中村迅
  • suzuki昨日に続く登板となった鈴木
  • morohashi諸橋は悔しさをばねに結果を残した
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