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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第2日 東大1回戦 投げては鈴木が6回無失点11奪三振の好投!打っては村田に2ランが飛び出し、大事な初戦をものにした!

東京六大学野球春季リーグ戦 第2日 東大1回戦
2020年8月11日(火)
神宮球場

ついに開幕した春季リーグ戦。幸先の良いスタートを切りたい法大は4回裏に村田(人4)の2ランなどで4得点を挙げ、先制に成功する。先発の鈴木昭汰(キャ4)も6回無失点11奪三振と完ぺきな投球で相手打線を寄せ付けない。8回表に3点を返されたものの、その裏に宮﨑秀太(営2)の適時三塁打で1点を追加。見事に逃げ切り、優勝に向けて大事な初戦を制した。

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見事に初戦を制した

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
東 大 0 0 0 0 0 0 0 3 0 3 6 1
法 大 0 0 0 4 1 0 0 1 × 6 12 0

(東大)●西山、小宗、横山、松田—大音
(法大)○鈴木、落合、三浦、山下輝—大柿
[本塁打] 村田1号2ラン(4回=西山)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8
1 (9)7 片瀬 4 1 0 .250 投ゴ 左安 左飛 左飛
2 (8) 永廣 4 1 0 .250 遊ゴ 中飛 左二 遊ゴ
3 (5)3 中村迅 2 2 0 1.000 右二 死球 一ギ 右安
4 (7) 村田 3 2 3 .667 一失 右本② 右犠① 左安
R9 宮本 0 0 0
5 (6)5 佐藤勇 4 1 0 .250 三振   中安 左飛 三振
6 (3) 羽根 2 0 0 .000 遊ゴ 投ギ 遊飛
H 平柳 1 0 0 .000 一ゴ
6 海﨑 0 0 0
7 (4) 齊藤 3 1 0 .333 遊直 左安 三ゴ
4 高田桐 1 1 0 1.000   中二
8 (2) 大柿 4 1 1 .250 右飛 一ゴ① 投安 左直
9 (1) 鈴木 2 1 1 .500 投ゴ 中安①  
H 野尻 1 0 0 .000 一直
1 落合 0 0 0
1 三浦 0 0 0
H 宮﨑 1 1 1 1.000 右三①
1 山下輝 0 0 0
32 12 6 .375

 

投手成績

球数 打者 防御率
鈴木 6 87 22 3 11 2 0 0.00
落合 1 0/3 19 7 3 1 1 3 27.00
三浦 1 15 4 0 2 1 0 0.00
山下輝 1 9 3 0 0 0 0 0.00
9 130 36 6 14 4 3 3.00

 

ベンチ入りメンバー

10 中村迅(営4=常総学院) 32 大柿廉太郎(法2=健大高崎) 37 羽根龍二(社4=日大鶴ヶ丘)
鈴木昭汰(キャ4=常総学院) 宮本隆寛(人4=健大高崎) 永廣知紀(営4=大阪桐蔭)
14 水澤天(営4=広島商) 佐藤勇基(法4=中京大中京) 村田雄大(人4=横浜)
15 落合竜杜(法4=常葉大菊川) 5 小谷敦己(文4=倉敷商) 片瀬優冶(人4=法政二)
18 扇谷莉(営2=東邦) 24 齊藤大輝(人2=横浜) 25 野尻幸輝(営2=木更津総合)
21 山下輝(営3=木更津総合) 31 海﨑雄太(文2=埼玉栄) 28 宮﨑秀太(営2=天理)
26 三浦銀二(キャ3=福岡大大濠) 33 地主聡太(営4=鎌倉学園) 29 神野太樹(キャ3=天理)
22 後藤克基(法3=滋賀学園) 35 平柳圭汰(経4=聖望学園)
27 渡邉雄太(キャ4=いなべ総合) 36 高田桐利(営2=広陵)

戦評

新型コロナウイルスの影響により約4か月遅れの開幕となった春季リーグ戦。法大は初戦の相手である東大に6ー3で勝利し、開幕戦を白星で終え、幸先の良いスタートを切った。

法大の先発は鈴木昭汰(キャ4)。昨季7試合に登板し、防御率0.56と圧巻の成績を残した背番号1が開幕のマウンドを託された。鈴木は初回を三者連続三振と完璧な立ち上がりを見せると、2回も三者凡退に抑える。3回こそ得点圏に走者を置くも後続を断ち、スコアボードに0を刻み続ける。
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鈴木は危なげない投球でスコアボードに0を刻んだ

鈴木の好投に応えたい打線は4回、先頭の中村迅(営4)が死球で出塁すると、4番・村田雄大(人4)が東大の先発・西山慧の投じた初球の変化球をとらえ、右翼席に2ランを放つ。先制点を獲得して勢いに乗った法大打線は、佐藤勇基(法4)の中前打から好機を広げて1死一、三塁とすると、大柿廉太郎(法2)の内野ゴロの間に1点を奪う。なおも2死二塁として打者は鈴木。ここまで無失点の好投を続けていた鈴木は、4点目となる中前適時打を放ち、自らを援護する。その後も5回には村田の犠飛で5点目を挙げ、その差を5点に広げた。
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リーグ戦初安打が初本塁打と記念の一発を放った村田

鈴木は5回、6回も危なげの無い投球を披露。6回を無失点、11奪三振の好投でバトンを落合竜杜(法4)に託す。落合は7回を三者凡退に抑えるも、回をまたいだ8回に連打、死球から無死満塁とされると、井上慶秀に適時打を許してしまい降板。後を受けた三浦銀二(キャ3)は押し出し、犠飛で失点するもなんとか東大打線の反撃を食い止める。
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無死満塁で登板し、後続を抑えた三浦

縮められてしまった点差をもう一度広げたい法大打線は、東大4番手・松田悠希から高田桐利(営2)が二塁打を放つと、2死二塁から代打・宮﨑秀太(営2)が右中間を破る適時三塁打を放ち、再び点差を広げることに成功する。3点リードとなった最終回のマウンドには山下輝(営3)が上がり、東大打線を三者凡退に抑え、6ー3で試合終了。法大は春季リーグの初戦を白星で飾った。

1試合総当たり方式で行われる今季のリーグ戦は、普段のリーグ戦に比べて一勝の重みが違うだろう。優勝に向けて、まずは明日の早大戦も勝ちにいくだけだ。

(五嶋健)

クローズアップ:村田雄大

ついに幕を開けた東京六大学春季リーグ戦。新4番・村田雄大(人4)が先制の本塁打を放ち、チームを勝利へと導いた。昨季までは2019年春に2試合のみの出場と、村田は決して試合経験が多いとは言えない。さらに、これまでリーグ戦での安打は無く、今日の本塁打が初安打初本塁打と記念すべき一発となった。

4回裏、主将・中村迅が死球で出塁。無死一塁で迎えた村田は東大・西山慧の初球を捉え、放った打球は失速することなく右翼席へ。先制の2ランを突き刺した。「打った瞬間良い感触だったので、とても良いバッティングができた」。ゆっくりと笑顔を見せながらダイヤモンドを一周し、先制を喜ぶベンチへと帰還した。

東京六大学にも大きな影響を及ぼした新型コロナウイルス。法大は全体練習が中止となり、多くの部員が実家や地元へと帰った。村田は「自分にとって良い練習ができると思った」とあえて寮に残り、佐藤勇基(法4)、落合竜杜(法4)らと汗を流した。また、銚子利夫助監督から師事を受け、河川敷やバッティングセンターなど限られた環境で練習を続けた。「先延ばしになったことで本当に自分自身が成長できたと思う」と自粛期間を振り返る。

今日はこの本塁打に加え5回裏に犠飛、7回裏に左前打と、自粛のうっぷんを晴らすがごとく打撃は好調。地道に努力を続け、その結果をプレーで示した。「明日の試合でもチームを勝たせられるような活躍ができるように」と意気込む村田。新4番から真4番へ。明日以降もその自慢の打撃力でチームを3季ぶりの優勝へと導く。

(須藤大樹)

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選手インタビュー

鈴木昭汰 投手

ー今日の試合を振り返って
春のリーグ戦初戦ということで、まず勝てて次につながったことが良かったと思います。

ー今日の良かった点は
今日はストレートが走っていて、スライダーとのコンビネーションがうまくはまって抑えられたのが良かったと思います。後はイニングによってピッチングを変えて投球できたことも次につながると思います。

ー開幕投手はいつ告げられた
1週間ほど前に(青木久典)監督から伝えられました。

ー開幕投手としての緊張は
開幕投手としての緊張はもちろんありましたが、投げる試合はほぼ毎試合緊張しているので、そこら辺はいつもと変わらなかったです(笑)。良い緊張感がありました!

ー適時打も放ちました
タイムリーはたまたまだったんですけれど、結果として点につながったので良かったです。

ー次の試合に向けて
次は明日の早稲田、絶対に勝ちます!やることやるだけです!

村田雄大 外野手

―今日の試合を振り返って
最初は自分を含めて、みんな緊張していましたが、結果的にリーグ戦の初戦を勝ち切れたことはとても良かったと思います。

―久しぶりの公式戦ですが感触は
僕自身は3年の春のリーグ戦以来の公式戦で、場数も今まで少なかったことから試合の入りはとても緊張しました。

―リーグ戦初本塁打を放ちました、打った感触は
打った瞬間良い感触だったので、とてもいいバッティングができたと思います。

―ベンチでの仲間の反応はいかがでしたか
試合が動いていない場面で先制できたこともあり、チームメイトも喜んでくれました。

―次の打席では犠飛を放ちました
中押しで1点を取りたい場面だったので、打点をあげることができて、良かったと思います。

―明日に向けてひと言お願いします
一戦必勝でチーム一丸となって戦います。自分としては、明日の試合でもチームを勝たせられるような活躍ができるように頑張ります。

宮﨑秀太 外野手

―今日の試合を振り返って
ベンチの雰囲気も良くて、点は取られましたが自分たちの野球ができたと思います。

―開幕メンバー入りを果たした時の気持ちは
うれしかったです。

―試合中、ベンチでの準備は欠かさない
そうですね。いつ試合に出てもいいように体を動かしています。

―代打で出場した際の心境
初球からしっかりと振っていこうと思って打席に立ちました。

―適時三塁打を放った感触は
(リーグ戦)初ヒットだったので、うれしかったです。

―今後の目標は
リーグ優勝です。

フォトギャラリー

  • DSC 7690 R6回無失点11奪三振と好投した鈴木
  • DSC 7924 R2打席目で安打を放った片瀬
  • 村田犠打 R村田は第3打席にも犠飛で打点をあげた
  • DSC 8362 R代走で出場した宮本はすかさず盗塁を決めた
  • DSC 7964 R2安打を放った中村迅は守備も軽快だ
  • DSC 8564 R宮﨑は初出場ながら適時三塁打を放った
  • DSC 8593 R最後はけがから復帰した山下輝が締めた
  • DSC 8633 R今季からベンチで青木監督を支える銚子助監督

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