先日のトーナメント初戦から約1週間。次戦の相手はまたもや一昨年のリーグ戦で対戦した明星大となった。序盤相手は外国人留学生を中心としたゾーンディフェンスを展開。しかし、それを嘲笑うかのように#7柴田、#30水野、#34濱田らのスリーポイントがさく裂。ボールと動きを止めないことでフリーの選手を作り、次々と得点を重ねた。個人個人のスキルを武器に1on1を仕掛けてくる相手に対し一進一退の攻防が続くも、徐々に差が開き終わってみれば全員出場をするなどの快勝。見事2部トーナメントの決勝へと駒を進めた。
試合結果
トータル試合結果
88 法政大学 |
24 | 1Q | 13 | 67 明星大学 |
---|---|---|---|---|
23 | 2Q | 20 | ||
26 | 3Q | 15 | ||
15 | 4Q | 19 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#7 柴田京哉(経3) | PG | 東海大札幌 | 13 | 1 | 2 |
#14 小野怜史(文3) | PG | 法政二 | 17 | 2 | 1 |
#34濱田裕太郎(文4) | SG | 育英 | 8 | 4 | 2 |
#12千代虎央太(法4) | SF | 光泉 | 7 | 4 | 1 |
#31 戸井堅士朗(営4) | C | 法政二 | 6 | 6 | 1 |
法政大学交代選手
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#1 川島世那(法3) | SG | 福岡大大濠 | 4 | 1 | 1 |
#2 澁谷錬(法2) | SG | 洛南 | 2 | 0 | 0 |
#5 井黒桂亜(法2) | SG | 北陸学院 | 0 | 1 | 1 |
#6 杉澤ロメオ(文1) | PF | 東海大札幌 | 1 | 2 | 0 |
#9 黒木丈(法1) | PF | 福岡大大濠 | 0 | 0 | 0 |
#25 古川空音(文2) | PG | 明成 | 0 | 0 | 0 |
CAP#30 水野幹太(営4) | PG | 福島南 | 18 | 7 | 3 |
#32坂東俊紀(営4) | SF | 高崎 | 0 | 1 | 0 |
#51金本一真(文3) | SF | 光泉 | 4 | 5 | 1 |
#57藤井宏治(法3) | PF | 福岡大大濠 | 8 | 4 | 0 |
戦評
前回の順天堂大戦に勝利しインカレチャレンジマッチへの出場を決めた法大。2部トーナメント優勝を目指し、今日の明星大戦に臨んだ。
第1Qはスリーポイントで効果的に得点を重ね、試合の主導権を握った。#7柴田京哉(経3)がスリーポイント2本を含め、3連続で得点を決めると#14小野怜史(文3)もスリーポイントを沈め序盤から相手を突き放しにかかる。第2Qでは点の取り合いの様相を見せた。明星大に追い上げを許すも、法大も今季初出場となる#30水野幹太(営4)がスリーポイントを決めるなど要所で得点を重ね、法大ペースのまま前半戦を折り返した。
リードを保ったまま迎えた後半戦。開始すぐに柴田が自ら切り込み得点した。さらに柴田から#34濱田裕太郎(文4)への間隙を縫うような絶妙なパスを通し得点につなげ、出だしは好調。後半の流れも法大に引き寄せた。その後も攻守のバランス良く試合を支配し、残り5分を切った辺りで#2井黒桂亜(法2)を投入。出場後すぐに見事なリバウンドを見せたりと秋の大会初出場にして頭角を現した。
最終Qは井黒のフェイクから水野がスリーポイントを決めるというプレーから始まり、ベンチも沸く。依然試合は法大ペースだ。点差に余裕が出てくると、ルーキー#6杉澤ロメオ(文1)と#9黒木丈(法1)も出場を果たした。初出場ながらにリバウンドに積極的に絡み、果敢にゴールへアタックしていたルーキーたちの今後が楽しみである。そうしてベンチ入りメンバー全員が出場となった法大。試合数が例年より少ない中でも下級生に経験を積ませることができたはずだ。その上で88-67と大量リードでの勝利。決勝へと駒を進めた。
次戦の相手は昨季に1部でも戦った明大だ。『血の法明戦』に今度こそ勝どきを上げ、優勝してインカレチャレンジマッチへ向け弾みをつけたい。(小倉明莉、吉本侑樹)
選手コメント
水野幹太(営4)
―今日の試合を振り返って
自分にとっては今年初めての公式戦で久しぶりの試合だったため、まだ本調子の感じはしませんでした。チームとしては4日前に合流したばっかりなのでまだ噛み合わない部分がありました。
―明星大の印象は
ハンドリングが良いチームでスモールラインナップで勢いがあるチームだと思いました。
―対策や戦略は
戦略や対策はなく自分たちのプレースタイルを貫こうと考えました。
―今季初試合でした
緊張などはありませんでしたが、プロの進路にも関わる大会なのでその事を考えながらプレーしていました。
―大量リードを保っての勝利でしたが、勝因は
途中緩くなってしまったとこがありましたが、自分たちのプレースタイルを貫くことができたので勝てたと思います。
―このトーナメントまでに実施してきたことが実を結んだと思いますか
個人としては確率を意識してきたので今日はまだ良かったと思いました。
チームとしてはディフェンスとリバウンドを意識しましたが、まだ少し緩い部分があるので直していきたいです。
―ベンチ入りした選手が全員出場するなど、下級生も多く出場しました
タイムシェアをすることができたのはいいことで、特に今日は全員出れることができたので下級生としては少しではありますが大学バスケを感じることはできたのかなと思います。
―次戦は昨年1部でも戦った明大です。次戦へ向けて意気込みをお願いします
自分たちがやるべき事をやれば勝てる相手ではあると思うのでしっかり準備して挑みたいです。
坂東俊紀(営4)
―今日の試合を振り返って
メンバー全員が試合に出場し、勝って次につなげることができたのでよかったです。
―明星大の印象は
アベンジャーズのような印象です。チームプレーというよりかは一対一で高いスキルを持ったメンバーが集まってそれがチームスタイルになっているのだと思います。
―事前に対策してきたことは
他大学との試合を見て、ゾーンディフェンスに対する打開策を練習しました。
―ベンチからの声援が多くあがっていましたが率直な感想としては
素直にとても嬉しいです。他のメンバーに比べ、技術に関しては未熟な部分もありますが、試合に出る機会を与えられた時には仲間の期待に応えられるよう思いっきりプレーしたいと思っています。
―最上級生として現在のチームの雰囲気や印象は
雰囲気は良いと思っています。印象としては個性豊かなメンバーが揃っていると思うので自分は最上級生としてチームが同じ方向を向けるように意識しています。
―ラストイヤーとなりますが自身の目指す所や目標があれば教えてください
今年は1部への昇格ができない分、チームがインカレで成績を残すことで後輩達に経験など少しでもいいものを残せたらいいなと思っています。
―次戦へ向けて意気込みをお願いします
明治は昨年、1部で負けているのでリベンジをして良い形でチャレンジマッチに挑む事をイメージしています。絶対勝ちます。
柴田京哉(経3)
一今日の試合を振り返って
序盤から自分たちのペースで試合を運べてよかったです。
一明星大戦に向けて取り組んだことは
相手はトランジションが早く1on1を積極的に仕掛けてくるので早く戻ってペイントを埋めることをチームとしては意識していました。
一序盤から調子が良いように見えました
相手のゾーンに対しても練習していたので難しく考えずアウトナンバーを作って空いたら打とうと思っていました。
一チームの反省点は
ディフェンスでのコミュニケーションミスが何回が出たのでそこを修正していきます。
一決勝戦に向けて意気込みをお願いします
優勝目指して頑張ります。
井黒桂亜(法2)
―今日の試合を振り返って
全員出場で、雰囲気良く勝てたので良かったと思います。
―全学年が出る公式戦としては初出場かと思いますがいかがでしたか
終始先輩に頼りっぱなしであまり自分らしいプレイが出来なかったのは、悔しいです。
―明星大の印象は
全員がリングにアタックしてくるオフェンシブなチームという印象です。
―自身が出場すると決まった時に心掛けたことなどはありましたか
流れは変えたいなと思っていました。相手がゾーンをセットする前に速い展開を作ったり、ゾーンでもギャップを積極的にアタックしようと意識しました。
―ベンチからの声援も多くありましたがいかがでしたか
緊張していましたが、チームメイトのおかげで楽しく、余裕を持ってプレイできました。
―スポホウとしての取材は初めてですのでお尋ねしたいのですが、法大に入った理由は
高三の時、2部で勢いがあって有名な選手もいたからです。
―入学前の法大のイメージは
楽しそうなイメージでした。
―実際に入ってみて
選手主体のチームで毎日楽しいです。
―自身の強みやアピールポイントを教えてください
ドライブ、飛び込みリバウンド、ブロックなどです。
―今後の意気込みをお願いします
チームの勝利に貢献できるように、頑張ります。
杉澤ロメオ(文1)
一今日の試合を振り返って
今日の試合はみんな安定していて、しっかり個人個人のプレーをしていたし、大差で勝てることができたので良かったです。
一公式戦初出場の率直な気持ちは
初試合で短い時間でしたが、少しでも爪痕を残すことができたので良かったと思います。
一明星大戦に向けて取り組んだことは
法政のスタイルはディフェンスを主に取り組んでいるので、いつも通りの法政のスタイルで挑みました。
一今日の試合の中でご自身の評価は
まだまだ試合に出れていないので、これからもっとアピールし試合に出られるようにしたいです。
一今後の大学バスケに向けて意気込みをお願いします
まだまだ課題はありますが、それを乗り越えチームを支える一流のプレーヤーになりたいです。
黒木丈(法1)
ー今日の試合を振り返って
水野主将がチームを鼓舞する際に「ディフェンスとリバウンドを徹底しよう、相手のペースに乗らず自分たちのペースで攻めていこう」とおしゃっていたことがそのままチームに浸透し、入りから良いゲーム展開だったと思います。
ー大学の公式戦初出場でした
緊張はしませんでしたが、4Qの後半になって出させて頂いたので体が動くか不安でした。案の定、豪快なエアーボールをカマしてしまったので、今後も頑張ります。(笑)
ー明星大の印象は
明星大はセンター以外のサイズは小さいものの個の能力が高いというイメージがありました。試合中に感じたのは、1〜3番ポジションまでとても器用な人が多く、そちらに意識がいってしまうと留学生にやられてしまうような印象でした。
ー自身が出場すると決まった時に心掛けたことは
先輩方が、主要時間に頑張って点差を離してくたので、最後もそのペースを崩さないように、一生懸命プレーしようと思いました。
ー1年生として杉澤選手も一緒に出場しました
この時間をハードワークしようと思ったのはお互い同じ気持ちだったと思います。
ー法大に入った理由は
尊敬する大濠の先輩方がいたからです。
ー入学前の法大のイメージは
どんなサイズの大きい相手にも、ディフェンスやリバウンド、泥くさいプレーを凄く頑張るイメージでした。
ー実際に入ってみて
高校と比べて能力や身体の大きさ、フィジカルも、格段と上がっていました。
ー今後の意気込みをお願いします
チームの勝利に向けて少しでも貢献できるように頑張ります。