【テニス】インカレ展望インタビュー

テニス

【テニス】インカレ展望インタビュー

2016年7月15日(金)
法政大学 多摩キャンパス

今年もテニスの夏がやってくる―。今日から行なわれている全日本学生テニス選手権大会(インカレ)。インカレが終わると8月末に控えるのは関東大学テニスリーグ(リーグ)だ。今大会でいかに好成績を収めることができるかがかぎとなるに違いない。そこでインカレに向けての意気込みを主に本戦に出場する選手に伺った。

※この取材は7月15日に行ないました。
※掲載が遅くなりましたこと、心よりお詫び申し上げます。

主将の長田は単複で好成績を狙う

インカレ展望

今年のインカレには男子シングルス予選に主将である長田和典(スポ4)、寒川雄太(スポ3)、小見山僚(スポ2)、鈴木保貴(スポ1)、藪巧光(経1)が出場。本戦からはエース塚越雄人(経4)、副将村上彰啓(経4)、今年はシングルスが光る山田晃大(社4)が最上級生として名を連ねる。急成長を遂げる太田悠介(経3)、前崎直哉(経2)も忘れてはならない。この2名はダブルスも組んでおり、そちらも本戦からの出場となる。ダブルスで本戦からのペアは他に長田・小見山ペア、寒川・鈴木ペアだ。予選からの出場となるのは4年生ペアである山田・塚越のほかに米田崇人(社2)・楠原悠介(経1)のペア。以上が男子勢となり、計14名が岐阜への切符を手に入れている。

女子は唯一単複で出場するのがエースとして確固たる位置を築く江見優生乃(社3)。好成績が期待されるシングルスは本戦から、ダブルスは林彩子(社2)とのペアで予選からとなる。林もシングルスは予選から出場している。

大会1日目は男女ダブルスの試合が行なわれた。結果が出た時点で全ペアが予選1回戦を勝ち進んだ法大勢。長丁場となる大会であるがこのまま勝ち進み、好成績を残しリーグへの望みをつないでほしい。(宮下尚子)

選手コメント

長田和典

―現時点での仕上がり具合はいかがですか
1カ月くらい前から手首をけがしていたんですけど、ずっと使わずにやっていて、手首もよくなって。2週間ほど前に松村助監督からサーブを教わって、サーブもよくなったので一番いいかたちで挑めるインカレじゃないかなと思います。

―今はどのような練習をされていますか
明日から夏関(関東学生テニス選手権大会)予選があるので、試合があるものは試合の調整をして、それ以外はトレーニングも追い込んでいく時期だと思って練習しています。

―今後のインカレまでのスケジュールとしては
テスト期間から1日練習というものが始まるんですけど、テストがあるものはテストを受けるんですけど、レギュラー組とサポート組に分かれて。レギュラー組が練習してサポート組がサポートに徹してもらうということで。8月の10日からインカレまでは他の大学との練習試合だったりというふうに予定しています。

―レギュラーというのはリーグでのレギュラーですか
リーグメンバーとインカレ予選やインカレにかかっている選手は当然練習するというかたちですね。

―インカレまでに強化したいこと
個人的にはサービスですね。教えてもらってよくはなってきているんですけど、まだ教えてもらったばかりなので精度は低いので、その精度を高めていったらだいぶよくなるんじゃないかと。

―小見山選手とのダブルスの合わせなどはされていますか
いや、全然していないです。

―いつごろからされる予定ですか
ペアとして合わせるのはリーグ練習のテスト期間からですね。今は個人的に練習したいところを練習して、試合前になったらフォーメーション練習とかをして息を合わせていきたいと思います。

―長田選手から見る小見山選手の状態は
去年のリーグ戦で組ませていただいたんですけど、その時はリターンが下手だったんですけど、ここ1カ月くらいでリターン練習をして。対抗戦などの練習試合でリターンがすごくよくなっていたので、すごく状態は上がってきていると思います。

―これまでの戦績を振り返って
新進戦(関東学生新進テニス選手権大会)も春関(関東学生テニストーナメント大会)も狙っていた順位ではなかったですけど、一番の標準はインカレなのでそこまで落ち込むこともないかなととらえています。

―主将になったきっかけ
リーグ戦の最後に発表されるんですけど、そこで1つ上の代に発表されてなったという感じですね。前のキャプテンには副将といわれていてちょっと意外だったんですけど。

―立候補制ではないのですか
はい。

―代々そうなのですか
代々、僕らの代で言えば僕らの代が次のキャプテンを僕らの代と監督とかと話して、最後引退する日にミーティングで話すというかたちです。

―今のテニス部の状態はいかがですか
中澤先生というスポーツ健康学部の心理学の先生に今年から心理部分をサポートしてもらって。メンタル的なアンケートをとったら、一体感は下がってしまったんですけど、チームに対する自信は上がったのでその通りじゃないのかなと。チームに対する一体感はリーグ練習で高めていきたいなと思います。

―なぜ長田選手は法政大学に入られたのですか
法政大学からしか声がかかっていなかったからですね。実際に話がきたのは法政大学さんですね。

―卒業後テニスは続けられますか
もう引退しますね。就職先は少しも(テニスを)クラブチームとしてやっていないので。たぶんもう、よほどのことがないかぎりラケットは握らないと思いますね。

―インカレで期待の選手
ダブルスなんですけど、米田と楠原です。あまり最初の方は組むかどうかも分からなかったんですけど、片方からどうしても組みたいということで組んでもらって、春間もそうでしたけど、ジョップ大会の大きめの大会で準優勝するといういい感じできているので、もしかしたら結構波乱を起こすんじゃないかと思います。

―シングルスでは
村上ですね。先日練習試合で慶應の上杉(海斗)に勝って。雨が降っちゃったのでワンセットしかなかったんですけど。優勝候補ですね。

―リーグの日程について
去年よりも早まっていて、毎回試合があって2日休みがあって。単複出る重複する選手も少しは休憩できるんじゃないかなと。予定通り進めば万全にいけるんじゃないかなと思います。

―インカレ目標、かける思いを
インカレの目標はシングルスはベスト4でダブルスは優勝を目指して頑張りたいです。最後のインカレなので、結果を気にすることなく楽しくやっていきたいと思います。


長田は主将として、最後のインカレに挑む

塚越雄人

―現時点での仕上がり具合は
春間のときは正直いい状態ではなかったと思うんですけど、最近結構試合に出てたりしていらので、対抗戦とかも相手が調子悪かったというのもあるとおもうんですけど、早稲田に勝てたということは僕にとってすごくまだできるんだというのがあったので、調子自体は悪くないと思っています。

―その早稲田との対抗戦はいつ行なわれたのですか
2週間前くらいですね。

―7月第1週ほどですか
そのくらいですね。

―早稲田のメンバーもかなり気合いの入っているものでしたか
けがしている人もいたんですけど、長田がこっちも本気できてと言われたらしくて。むこうもけが人以外は全力できていたという感じですね。

―インカレまでに強化したいこと
最近リターン練習を多く取り入れているのは事実で、僕そんなにリターンがうまくないので。対抗戦とかいろいろな試合でリターンのミスとかも減ってきたので、そこはこれからも強化していきたいですね。

―今年これまでの戦績を振り返って
春関はさっきも言ったように思うような結果が出なくて残念だったんですけど、そこからいろいろ(出身が)埼玉なんですけど、大会で春関ベスト8だった早稲田の選手に決勝で勝ったりとか、6月とかはOBの方と組んで昭和の森国際男子オープンにダブルスだけですけど、実際にプロの方と試合ができてやり合えたって。対抗戦でまた勝てて、調子はいいと思います。

―卒業後もテニスは続けられますか
はい。

―法政大学に入学したきっかけ
地元がこっちというのがあって、高校は福岡に行ったんですけどこっちに帰ってきたいという気持ちがあって。その中でも(テニスを)やるなら1部でしっかりやりたいと思っていて、そこで王座とかで勝っている法政が楽しそうでいいかなと思いました。

―リーグの日程について
今年が最後ですし、今回はどこも強いと思っているので、自分たちのやってきたことをコート上で発揮できれば結果もついてくると思いますし、連戦ではないのでしっかり1日全力を尽くして、次の日は練習ですけど体を休めながらやっていきたいと思います。

―キーとなるのはやはり第1戦でしょうか
そうですね、明治と。2年連続負けているので、そこで勝てれば王座にもつなげられると思いますしチームも勢いづくと思います。

―新しく1部に入った亜細亜大学の印象
1年生の子はうまいと思うんですけど、ちゃんと気を引き締めてやれば絶対に負ける相手ではないと思います。

―インカレの目標
去年インカレインドア(全日本学生室内テニス選手権大会)で準優勝できて、正直そんなに結果が出ると思っていなかったのが本音なので、そんな結果が出たからといってインカレでも勝たないととは思っていないので、しっかり自分のできることができれば結果もついてくるんじゃないかなと思っていて。結果でいうならベスト4は毎年入っていると監督が言っていたので、そこには誰かが入ればと思います。


エースとしてインカレで有終の美をかざることができるか

山田晃大

―現時点での仕上がり具合は
就活終わって、最近テニスに集中できる時間が増えたので、コンディションとしては、就活する前よりは全然だめですが、ここから夏に向けて追い込んでいる状況です。

―就活の前と比べてブランクなどは感じますか
はじめは全然身体が動かなくて、全然だめだなって思うことが最近でも多いのですが、その中でもしっかりやらなければいけないというのがあるので、最上級生としてやっぱり頑張らなければいけない立場で、そんなことは言ってられないので、練習は本当に集中だけして頑張っています。

―就活中の練習は
一切していないです。

―就活前の身体を取り戻すため、そして夏に向けて、取り組んでいる練習は
試合前になると、自分の弱いところよりも強いところを伸ばそうというのは昔からしているので、今はもう得意なところだけを練習して、試合はもうそれだけで勝負しようと思っています。

―強いところとは、具体的に
サーブ、フォアで攻めていこうかなと。

―インカレでは、シングルス・ダブルスどちらも出場となりますが
ダブルスはやっぱりパートナーがいますし、今までダブルスでずっと買ってきたので、最後も勝ちたいというのがあります。シングルスも、自分が上級生になってから勝てるようになって、やっぱりチームの最上級生としてみんなを引っ張っていかなければいけないと思っているので両方とも頑張って取り組んでいます。

―ダブルスペアの塚越選手とは、どのように調整していますか
僕だけ就活をしていたので、やっぱり僕が足を引っ張っているという状況なので、練習のときからも、もう組んで長いので、良いところも悪いところもお互い分かっているので、コミュニケーションを上手く取って最後はやっていきたいと思っています。

―学生最後のインカレとなりますが、込める思いはありますか
今まで16年間テニスしてきて、沢山の人に支えてもらって、結果は自分だけのものではないので、もうこれからはテニスを辞めるので、最後は悔いの残らないように感謝の気持ちを込めてやりたいと思います。

―今年のチーム力について
昨年はやっぱり3、4年生だけで戦っていたというのがありました。今年は、4年生は強いのですが、後輩があまりついてこれない子たちが多いくて。それでもやっぱりそういう子たちもこれから法政大学を背負っていく上で、一緒にやっていかなくてはいけないので、後輩も育てながらやっていこうと思っています。今年初めてリーグ出る子がたぶん多いので、その子たちがリーグっていう空気にのまれずに、僕たち4年生が足を引っ張っていくリーグになっていければと思っています。

―これからの目標を
インカレでは、単複ベスト8以上いけたらいいかなと思います。リーグでは、チームが苦しいときに自分が勝利して。とりあえず自分が勝つことを考えて、自分が勝ってチームが勝てるようにやっていって王座出場を目指します。

今年はダブルスのみならずシングルスにも期待がかかる

太田悠介

―大会前ですが調子はいかがですか
しっかり練習できてると思います。

―練習ではどんな事をしていますか
攻めるようなショットが打てるように肩の高さのボールを練習しています。

―具体的にどのような事を強化するための練習ですか
守ることも大切なんですけどサーブ攻めたり、ボレーを狙ったりとか色々な形で攻めれるように工夫して練習しています。

―今年これまでの戦績を振り返って
新進では準優勝できて自信が結構つきました。春関でもずっと勝てなかった相手に勝てたりして良い結果は出てると思います。リーグもインカレも頑張りたいと思います。

―特殊な日程のリーグに向けた対策は
体力のことも考えて練習終わったあとも走ってます。

―ダブルスを組む前崎選手との連携は
試合中は作戦とかをよく話し合ってプレイしてます。プライベートでも仲が良いのでコミュニケーションはしっかり取ってます。

―インカレで意識していることは
初めてインカレに出るので思いっきりプレイしたいと思っています。シングルスでもダブルスでもベスト8を目指して頑張ります。


今年急躍進を遂げる太田

寒川雄太

―現時点での仕上がり具合は
風邪を引いていて、1週間部活出ていなくて。今日久しぶりに部活に来ました。自分はあまり体調管理が出来ていないので、しっかり体調管理をしていきたいです。

―春関を終えてから、意識で変わったことはありますか
ダブルスが春関でベスト8に入ってしっかり勝って、ダブルスが伸びてきているなと自分でわかったので、もっともっと伸ばそうと思っています。

―具体的にどのような部分で伸びていると感じていますか
リターンですね。

―インカレについて、シングルスは予選から、ダブルスは本選からとなりますが
シングルスは、去年も予選からで、去年もしっかり本選に上がったので、とりあえずシングルスは本選に残れるように。去年の結果は越えたいなと思います。ダブルスについては、去年は出れていなかったので、今年本選からでたぶんシードもつくと思うので、しっかり上位を狙っていきたいなと思います。

―ダブルスについては、リーグでも鈴木選手と組む予定なのでしょうか
はい。春関もインカレも鈴木選手とペアで、練習も鈴木選手と一緒になることが多いので。

―これからの目標は
インカレは、しっかり単複でベスト8を狙っていくのと、リーグでは、王座優勝を目指して頑張っていきたいです。


寒川はダブルス本戦から出場

小見山僚

―シングルスとダブルスで意識していることの違いは
去年はシングルスもダブルスも予選からでギリギリで勝ち上がりました。今年のシングルスは結構予選に強い選手がたくさんいるので、とりあえず本戦に行くことを目標にして、その先のことは後から考えようと思います。ダブルスは長田さんが強いので僕のプレイ次第で上にいけるかが決まると思います。勝ちたいですね。

―大会前ですが調子の方は
最近はあまり調子が良くないです。雨とか授業が結構あって十分に練習ができていない体と思います。朝練とかもやってるんですけどどこか集中しきれていないのかな、と思います。大会までに調整したいと思います。

―今練習で取り組んでいることは
ダブルスの話になるんですけど、あんまりリターンが得意ではないのでそれを練習しています。こないだの早稲田対抗戦の試合ではボレーとかネットプレーをもっと練習しないといけないな、と思いました。フォアの威力は上がってるのであとは精度を上げたいと思います。

―多くの試合があるリーグへの対策は
7月21日からリーグ練習っていう1日練習があるのでそこから追い込んでいきます。暑さでバテて勝てないということがないようにトレーニングをしっかりやって夏に向けて体力作りをしたいです。

―今年これまでの戦績を振り返って
新進のシングルスではこれまでずっと勝ってた相手に負けてしまいました。勝てる試合で負けてしまったという感じでした。春関ではダブルスで同校対決がありました。春関の時も長田さんは良い調子だったのでインカレもリーグもこのまま勝てるようにしたいです。

―インカレの目標は
シングルスは後悔しないように最後まで諦めずプレイしたいです。ダブルスの目標は優勝で!


ダブルスでは主将の長田とペアを組む小見山

鈴木保貴

―現在の調子は
調子良いです。

―春関を終えてから、どのように調整していますか
試合とか出て、一般の試合に出て勝てるように頑張っています。

―試合などで何か収穫や課題は見つかりましたか
一般で結構強い人に勝てたのは収穫でした。だめだったところは、集中力がなくなったときにころっと負けてしまうところがだめかなと。

―もう少しでインカレですが、シングルスダブルスどちらも出場ということに対して、どのように感じていますか
1年生から出場できてほっとしている部分はありますが、僕の年で他の大学の子は結構強い選手が多いので、そこに負けてられないなと思っています。ダブルスはシードつくと思いますし、そこで結果残したら2,3年生でいけると思うので。シングルスでは、少しでも上にいけるように頑張りたいと思います。

―シングルスとダブルスでは、重点を置いている方はありますか
個人的には、シングルスの方が好きなのですが、いつも結果が出るのはダブルスですね。

―改めて、インカレでの目標を
シングルスは、本選に出てできる限り、できれば3個くらい勝ちたいです。ダブルスはシードがあるので、ベスト8か4くらいにはいきたいです。


鈴木はインカレ初出場でどこまで勝ち進むことができるか

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