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【陸上競技】第55回東京六大学対校 多種目で優勝を果たし、総合9連覇達成!

【陸上競技】第55回東京六大学対校 多種目で優勝を果たし、総合9連覇達成!

第55回東京六大学対校陸上競技大会
2022年4月9日(土)
慶大日吉陸上競技場

多くの選手にとってトラックシーズン開幕戦となった今大会。総合9連覇がかかった法大は多くの種目で優勝を果たすなどし、得点を重ね他大を圧倒。見事総合9連覇を達成し、幸先の良いスタートを切った。

強風の中、活躍を見せた選手たち

試合結果

総合成績

順位 大学名 総合得点
1位 法大 182点
2位 早大 119点
3位 慶大 105点
4位 立大 98点
5位 東大 69点
6位 明大 55点

種目別結果

種目 選手名(学年) 記録 順位
男子100m予選 林哉太(3) 10秒88(̟-1.6m) 1組3着
田原蓮(2) DNS
同決勝 10秒66(̟-1.5m) 4位
男子400m予選 地主直央(3) 48秒25 1組1着
濱野兼多(3) 49秒00 2組1着
男子400m決勝 地主 47秒64 1位
濱野 48秒80 4位
男子800m決勝 宮下朝光(3) 1分54秒46 5位
松本純弥(4) DNF
男子1500m決勝 高橋彰太(1) 3分54秒26 5位
安澤駿空(2) 4分00秒25 7位
男子5000m決勝 内田隼太(4) 14分03秒62 1位
松永怜(3) 14分22秒16 3位
男子110mH予選 緒方陽也(4) 14秒81(-1.6) 1組2着
横地大雅(4) 13秒99(-2.3) 2組1着
同決勝 横地 13秒90(-1.9) 1位
緒方 14秒69(-1.9) 4位
男子400mH予選 黒川和樹(3) 53秒42 1組1着
児玉悠作(4) 52秒50 2組2着
同決勝 黒川 50秒32 1位
児玉 52秒19 3位
男子3000mSC決勝 中園慎太朗(4) 9分06秒20 2位
宮本哲汰(1) 9分27秒33 5位
男子4×100mR決勝 林 – 山本祐大(4) – 山路康太郎(4) – 松浦謙聖(4) 40秒39 2位
男子4×400mR決勝 村石怜司(4) – 鈴木大翼(1) – 地主 – 木下祐一(2) 3分10秒18 2位
男子円盤投決勝 岩撫健太郎(2) 42m93 2位
宍戸龍太郎(4) 28m94 3位
男子砲丸投決勝 岩撫 13m80 1位
坂井優太(2) 12m67 2位
男子やり投決勝 岩撫 49m78 4位
石橋新大(3) 35m01 6位
男子棒高跳決勝 竹川泰生(4) 4m80 2位
石渡雄也(4) NM
男子走高跳決勝 小池綾(1) 2m00 2位
田村光(1) DNS
男子走幅跳決勝 村上優馬(2) 7m19(+0.5) 2位
曽我宙矢(2) 7m19(+0.1) 3位
男子三段跳決勝 秋山裕樹(4) 15m36(+1.0) 1位
植野諒豪(3) 14m69(+0.0) 3位
女子100m決勝 佐藤瑠歩(2) 12秒31(-2.8) 1位
女子400m決勝 熊谷遥未(3) 57秒85 1位
女子400mH決勝 金森佑奈(4) 69秒17 4位
女子走幅跳決勝 佐藤菜月(4) 4m93(-0.2) 4位
女子やり投決勝 藤田真実子(4) DNS
女子4×100mR 満永朱音(2) – 佐藤 – 熊谷 – 星野莉亜(1) 47秒25 2位

戦評

トラック
トラック競技では短距離長距離ともに多くの選手が決勝に進出し好成績を残した。中でもハードル競技では圧倒。400mHには東京五輪にも出場した黒川和樹(3)が登場し予選から危なげない走りで通過すると、決勝では2位に約2秒の差をつけ優勝。世界陸上、アジア選手権など今後の世界を見据えた戦いに向けその強さをアピールした。110mHでは短距離主将の横地大雅’4)が決勝で抜群のスタートを見せ13秒90で優勝。女子400mHではオープン参加ながら田橋柚希乃(2)が60秒98で1位に入る活躍を見せた。
リレー競技では男子4×100mR、男子4×400mRともに早大に次ぐ2位。マイルリレーでは、アンカーの木下祐一(2)が3コーナーで早大の選手を抜きにかかるも、最後の直線でリードを許し惜しくも敗れた。苅部監督は「4走の木下がちょっと強引に抜きにかかってしまって、最後にそのつけが来たかなという感じでした。そこが我慢できれば勝てたかなというレース」と振り返った。

フィールド
フィールド競技では、男子三段跳の秋山祐樹(4)と男子砲丸投の岩撫健太郎(2)が優勝。岩撫は昨年の同大会で砲丸・円盤の2冠を達成しており連覇に期待がかかったが、円盤投では惜しくも2位となった。その他の競技でも、男子棒高跳の竹川泰生(4)、男子走高跳の小池綾(2)、男子走幅跳の村上優馬(3)がいずれも2位に入る活躍。法大の選手が多くの競技で上位を占め得点獲得に貢献した。


男子砲丸投で優勝した岩撫

長距離
長距離では箱根駅伝に出場した選手が結果を残した。5000mでは駅伝主将の内田隼太(4)が「思っていたよりペースが上がっていなかったので、引っ張るしかなかった」と序盤から先頭でレースを進め、自己ベストとなる14分03秒62で優勝。また3位には松永伶(3)が入り復調を印象づけた。3000m障害に出場した中園慎太朗(4)は序盤レースを牽引したが、中盤のペースの変化への対応に苦戦し2位でフィニッシュ。坪田駅伝監督は「収穫と課題は見つけられた」とし、関東インカレそして全日本予選に向けた手応えを口にした。

監督・選手コメント

苅部俊二 監督

―今大会を振り返って
コンディションがあまり良くなかったので記録的にはもう少しだったかなと思うんですけど、今の選手の状態がある程度把握できたので収穫はあったと思います。黒川と横地は実力通りの力を発揮してくれました。みんな力通りの成績かなという感じです。

―女子選手の活躍についてはいかがですか
頑張ってくれたと思います。エースがけがで出ていなかった中で、リレーは最後までトップでしたし、佐藤も優勝しました。400mHはOPで走った田橋が自己ベストを1秒以上更新してくれて、熊谷も専門外の種目で優勝しました。収穫が多くあり、インカレが楽しみです。

―リレーについては
マイルは勝てたレースかなと思います。4走の木下がちょっと強引に抜きにかかってしまって、最後にそのつけが来たかなという感じでした。そこが我慢できれば勝てたかなというレースです。4継に関してはアンカーに使う子が100mで足を痛めてしまったので、急遽アンカーを変えた中でしたが、早稲田さんと差がない状況で来て、最後行かれてしまい、バトンのところの差だと思います。この種目も1年生を使っていないですし、1年生に10秒3や10秒4くらいの選手がいるので選手選考も困るくらいです。その点に関しては4継も収穫があったかなという感じです。

―関東インカレに向けての調整していきたい部分は
ここからスピードをレベルアップしていけば戦えるところまで行くと思います。早稲田さんは関東インカレでもトップクラスで、立教さんも最近力をつけてきています。そこと張り合うところで競技ができているので、彼らと同じように関東インカレに向けて仕上げていければ戦えるのかなという風に思います。また、今回は実績のある1年生たちがあまり出ていないので、その点は楽しみです。

 

坪田智夫 駅伝監督

―今大会を振り返って
最低限点数は取れたかなと思います。1500mは少し良くなかったんですけど、5000mは優勝しましたし、3000mSCは2番でしたが、ここがピークではなく春先で言えば関東インカレや全日本予選を見据えて仕上げてきています。現時点では、収穫と課題は見つけられたかなと思います。

―5000mでは、内田選手が独走で優勝しました
強いレースをしてくれました。現段階でも法政記録を破れる練習ができています。今日で関東インカレのA標準を切りましたので、あとはここから関東インカレでどう戦うかを見据えながらやっていきたいと思います。力はついていますが、表彰台などを狙う上ではもう一段階上げていかないと跳ね返されてしまいます。最後の年ですし、表彰台に乗せられるように調整していきたいです。

―今後に向けての課題は
今年も故障者が非常に多いです。全日本の予選が春先の大きな目標になるので、今故障している選手を引き上げて、層を厚くしていき、総合力で戦えるように仕上げたいなと思います。

 

横地大雅

―今日のレースを振り返って
天気は良かったんですけど、風が強かったので体が押し戻されてしまう感じはあったんですけど、強い向かい風の中ではよく走れたなと思います。

―今回のご自身の走りでよかった点は
スタートの改善を行ってきて、全体的に見てもスタートがいい感じに出れたのでそこが良かったのと思います。

―学生個人に向けて
スタートにもう少し切れが欲しいというのと得意な後半でもう少し加速できるようにあと1週間くらいあるのでスピード練習をしてもっといい走りができるようにしたいなと思います。

地主直央

―400mのレースを振り返って
今日コンディションが良くない状況で、自己ベストではないんですけど、結構良いタイムがでたので次につながるレースができて良かったなと思います。

―400×4mRについてはいかがですか
疲れていたので、それほど良い走りはできなかったんですけど、タイム自体は悪くなかったので良かったかなと思います。

―今後に向けての課題は
今回初めて前半から飛ばすレースをしたんですけど、思ったよりも後半動いたので自分の自信につながりました。前半から飛ばす練習をして、もっとタイムを伸ばしていけたらなと思います。

―関東インカレに向けて
関東インカレは400mと800mどちらかとマイルに出る形になると思います。どっちの種目に出るとしても決勝には残りたいですし、マイルは多分3走になると思うので、良い位置でアンカーに渡せたらなと思います。

黒川和樹

優勝の率直な感想をお願いします
久しぶりのレースだったので不安が多かったんですけど、走りきることができて素直に嬉しかったです。

ー今日の目標は
優勝しか狙ってなかったです。自分の走りにだけ集中していました。

ー予選の走りについては
予選は内容は考えずにとりあえず走ったという感じでした。

ー決勝の戦略は
風が後半向かってくるのでそこにビビらず前半からしっかり行って、後半耐えるという形で結構走れたかなと思います。

ー記録を狙っていた部分はありましたか
そういうのは狙わずに自分の走りで出るか出ないかという感じでした。

ー今年のトラックシーズンの目標は
今年は世界陸上、アジア選手権、ユニバーシアードと国際大会が3つあるので、その3つ全てに出場するのが目標です。

ー順位については
世界陸上で入賞したいです。

 

内田隼太

ーどのような気持ちでレースに臨みましたか
「優勝できればいい」というのは第一に考えていたので、しっかり今日で勝つイメージというのをつけられたのはよかったかなと思います。

ー序盤からレースを引っ張る形になりました
自分の思っていたよりペースが上がっていなかったので、もう引っ張るしかなかったという感じですかね。

ー中盤は早大の伊藤選手に先頭を渡す場面もありました
風がだいぶ強くて、ちょっと引っ張りきるのきついなと思ったので後ろの選手に引っ張ってもらって、もう一回最後切り替えて上げたという感じでした。

ー5000mには松永選手も出場していました
後輩なので主将として自分が引っ張っていかないといけないというのはあったので自分から積極的にレースも組み立てて、主将らしさというのも見せられたかなと思います。

ーこの先の目標などは
この後は記録狙う大会があるので、5000mのほうで13分30秒台くらいを目安に狙っていって、そこからは関カレと全日本予選に合わせていこうかなと思います。

ー今後に向けての意気込みをお願いします
関東インカレでは5000mと10000mの両方とも最低入賞して、全日本予選は3位以内通過に貢献する、この目標でやっていきたいと思います。

中園慎太朗

ーレース前にはどのようなことを考えていましたか
翌週に学生個人の3000m障害が控えていたので、それの調整っていうわけじゃないですけど、レース勘を慣らす目的で、かつその中でもいけるならいこうかなという気持ちでレースに臨んでいました。

ーペースはいかがでしたか
本当に風が強くて、自分が想定していたより入りが遅かったです。先頭で最初の1000mを通過したんですけど、それでも自分が思っていたタイムより通過が悪かったので、コンディションと身体の動きがどうなのかなという不安があって、あんまり自分の中では納得できなかった感じでした。

途中で立大の選手に抜かされたのもそれが影響しましたか
相手がレースを動かしてきたときに対応することが、着順を狙う大会だとマストなのでついていかないといけないところでしたが、あんまり動けなかったかなと思います。やっぱりまだレース勘とかそういったペースの上げ下げのところの対応の仕方は、まだ自分の中では反省点としてあります。

ー今後はどのような走りをしたいですか
次からは着順を狙っていくようなレースが多くなってくると思うので、しっかり自分の走りをしつつ、その中で相手の動かし方もレースによって様々だと思います。そういうバラエティのあるレースの走り方を自分の中でいろいろ模索しながら、相手を意識したレースというのをやっていければと思っています。

 

熊谷遥未

―今日の400mのレースを振り返って
専門種目ではない種目だったので、緊張もあったり、リレーのすぐ後の種目ということもあって大変だったんですけど、コンディションの悪い中で良い走りができたと思います。

―早稲田の津川選手に勝っての優勝でした
高校時代から東京で一緒で、すごい強い選手だとわかっていたので勝てたのはうれしかったです。

―関東インカレに向けて
400mはまだ出るかわからないんですけど、リレーもまたメンバーが変わるかもしれないんですけど、まずは自分の走りを見直して頑張りたいなと思います。

 

佐藤瑠歩

―100mのレースを振り返って
200mは出ていたんですけど、100mはシーズン初戦だったのでお試しというか。体の調子は良かったので優勝を狙いつつ、今まで練習していたスタートを試合で出せるかを意識していました。

―今回ご自身の走りで良かった点は
スタートが試合でうまくいくことがあまりないんですけど、今回は周りの人に置いて行かれることなく自分が出ることができたので、そこが良かったです。

―関東インカレに向けて
まだ体の切れが上がりきっていないのでスピード感をつけていって全体的にもう一段階上げていければと思います。

田橋柚希乃

ーOP参加ながら60秒98で1着でした
元の自己ベストが62秒08だったので、今日は大幅な更新になったので率直に嬉しい気持ちです。

ーレース前はどのようなことを考えていましたか
今日は1つ外側に早稲田大学の津川瑠衣さんという強い選手がいたので、その人に食らいついていこうという気持ちでした。

ーレース中の展開は
前半はけっこう飛ばしてラスト持てばいいなという感じでした。

ー今年のトラックシーズンはより記録更新に挑戦したいですか
もともと全カレ出場が目標だったので全カレB標準を今年は切れたらいいなと思っていて、今日切れたのでここからはA標準目指していこうかな感じです。

ー目標とする選手は
早稲田の400mハードルの選手はみんな目標というか憧れの気持ちが強くて、自分もそうなりたいなというのはあります。

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