【硬式野球】東京六大学野球2022春季リーグ戦 第2週 立大1回戦 苦手相手に攻撃陣が沈黙し、今季初黒星を喫した

東京六大学野球2022春季リーグ戦 第2週 立大1回戦
2022年4月16日（土）
神宮球場

開幕カードで勝ち点を獲得し、一気に2カード目で流れを加速させたい法大。相手は2019年秋以来勝ち星を挙げられていない立大。序盤から先発の篠木健太郎（営2=木更津総合）がつかまり、5回まで4点を失う。その後、リリーフ陣は踏ん張るが、攻撃陣が相手の前に四球絡みなどで、チャンスは演出するが、あと一本が出ず、今季初黒星を喫した。

相手投手陣の前に散発3安打1得点に終わった

戦評

先週の早大戦で開幕2連勝を果たし、順調な流れで迎えた立大戦。開幕3連勝がかかった今日の一戦は、勝利を収めることができずに悔しい結果で終わった。

先発は開幕戦で145球を投じ、完投勝利を挙げた篠木健太郎(営2＝木更津総合)。前回は力強い投球でチームを勝利に導いたが、今日は立大打線につかまってしまう。初回から制球が定まらず作った満塁のピンチは何とか逃げ切ったが、2回に8番・荘司に本塁打を打たれ、先制を許す。さらに続く9番・井上剛から三連打を浴び、この回に合計3点を奪われる。結果、5回4四死球4失点と今回は課題の残る投球内容となってしまった。

今日の篠木は課題の残る登板となった

6回から篠木の後に続いてマウンドに上がったのは尾﨑完太(キャ3＝滋賀学園)。尾﨑は開幕2戦目に先発のマウンドに上がり、制球が定まらず2失点したが、今日は安定した投球で2回を無失点に抑えた。

安定した投球を見せた尾﨑

投手陣を援護したい打線だが、序盤は3回に村上喬一朗(法4＝東福岡)が放った中前打以降はなかなか安打が出ず、開幕2試合、活気のあった打線はおとなしくなってしまう。しかし、7回に4番・浦和博(キャ3＝鳴門)、5番・今泉颯太(法3＝中京大中京)と連打でチャンスメイクをすると、6番・野尻幸輝(営4＝木更津総合)が四球を選び満塁の絶好のチャンス。ここで、7番・村上の犠飛により待望の1点を返した。

7回に、村上の犠飛で1点を返した

しかし、以降は思うように打線がつながらず、8回、9回と三者凡退で抑えられてしまい、追加点を上げることはできなかった。

立大の強力な打線に押されてしまい、本来の力を発揮できなかった法大。開幕3連勝は逃してしまったが、悲願の優勝に向け、勝ち点を積み重ねていきたい。まずは明日の立大戦でリベンジを果たせるかが注目だ。

（記事：今井夏美　写真：東夏紀）

クローズアップ：尾﨑完太

尾﨑完太（キャ3=滋賀学園）にとって今季初登板となった早大2回戦では、3回まで5四死球を与え2失点。チームは白星を挙げたが、自身にとっては課題の多く残る登板となった。しかし今回のマウンド上では、前回の登板は「あまり考えない」と引きずらずに、悔しさを払しょくする投球を見せた。

序盤からエース・篠木（健太郎、営2=木更津総合）が立大打線につかまり、5回まで4点を失い、劣勢の中で尾﨑はマウンドに上がった。

6回7回ともに、前回同様に走者は出すも、今回は落ち着いた投球で後続を断った。やはりその中で光ったのは、自身の「持ち味」とも話す直球だ。自慢の直球を駆使し、7回には中軸の5番・6番から連続三振を奪った。そんな尾﨑の好投は同時に攻撃の流れももたらすことになる。7回裏にそれまで苦戦していた相手先発・荘司から無死満塁のチャンスを作り、1点を返した。逆転こそはならなかったが、一年生から神宮のマウンドに立ち、投手陣の軸として、経験豊富な尾﨑の躍動はチームに勢いを与えてくれることを証明した。

今度は、自身の投球で勢いとともに『白星』ももたらす。

（記事・大井涼平）

選手インタビュー

齊藤大輝 主将