東京六大学野球2026秋季リーグ戦 特別特集
東京六大学野球2026秋季リーグ戦、神宮球場100周年の秋だ。野球部の藤森康淳(営4=天理)主将世代最後のリーグ戦が開幕した。同時に、日々熱い声援を送る応援団、第101代団長・有田勇翔(経4=東京成徳大高)らの幹部世代にとっても集大成のリーグ戦が始まった。有田団長に今季のリーグ戦の応援についてきいた。
6点差をひっくり返した諦めない応援
野球部は、初戦を勝利で飾ったものの2回戦では粘りを見せながらも敗戦。1勝1敗で迎えた早大3回戦は前半5回終了時点で1-7と6点差を追いかける厳しい展開に。そんな中、「まだまだ諦めてはいけない!」そう沈みかけた応援席を鼓舞したのは、有田勇翔(経4=東京成徳大高)団長だ。
その諦めない応援団の声援が届いたのだろうか、野球部は後半の6~8回で一挙8点を取る猛攻を見せると死闘を制し、逆転勝利で勝ち点1を獲得した。試合終了後には、観客から「応援団ありがとう!」と感謝の言葉も飛んだ。間違いなく応援の力が勝利を呼び込んだ試合だった。

会場の雰囲気を作りだす理想の応援
団長の有田は、「ボロが出る場面も多い」と初週を振り返る。さらに、「まだまだ精神的に弱い」と感じている。有田の理想とする応援について聞くとこう答えてくれた。
「まず応援団の雰囲気が良くて、会場の雰囲気が上がって、それを選手に乗せて、選手が打ってさらにボルテージが150%になって、得点して200%になる。そして大きな声で得点校歌を高らかに歌いたい」
応援が試合の流れを作る、生み出すーー。それが理想の応援だという。有田は現状を「選手が打つことによって応援席のボルテージが上がる」展開にとどまっていると分析する。
「この現状を変えていきたいと思っています。」

「かっこいい俺、私」と思ってほしい 自主的に楽しむ応援
有田が今年、後輩に求めるのは流れを作る応援だけではない。
「応援を楽しんでほしい」。厳しい規律もある応援団、とりわけリーダー部においては、「なかなかうまくいかないところもあると思う」と後輩を気遣う。しかし、そのような中でも、「なにか楽しさを見つけて、自主的に。やれと言われてやる応援じゃなく、自主的に考えて動いてなにかいいものを作っていく、そういう応援席にしたい」。日ごろからそう伝えているという。
「あり得ないかもしれないですが、野球部も俺が打たせたんだぞと。そのぐらいに思って、『かっこいい俺、私』と思ってくれる様な応援にする」と今年の神宮応援の方針を語る。
自主的に考え、楽しむ応援。それが応援席の観客にも伝播し、楽しく盛り上がった応援席が作られているのだろう。
「野球部を最後まで信じきる」13季ぶりの優勝へ
まだリーグ戦は初週を終えたばかり。「今日(早大3回戦)みたいにどんなに点数をとられたとしても、野球部を最後まで信じきってやります。そして課題を改善して、優勝まで駆け上がっていきたいと思います」。
野球部にとって13季ぶりの優勝を目指す今リーグ戦は、応援団にとってもまた同じ意味を持つ戦いだ。
(記事:篠﨑勇希)

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