関東大学バドミントン春季リーグ戦
2022年4月30日（土）、5月1日（日）

日本体育大学健志台キャンパス

春季リーグが開幕し初戦は明大と対戦。苦戦を強いられたが、キャプテンの森優紗が試合を決め勝利を収めた。続く第２戦は青学大と対戦し、相手に１ゲームも取らせることなく完勝。開幕から２連勝を飾った。

 

明大戦では単複で活躍を見せた宮﨑

戦評

明大戦

大事な春季リーグの開幕戦、第1シングルスには内田美羽(営2)を起用した。内田は第1ゲーム、一時点差を離されるも、追い上げを見せる。しかし、相手にゲームポイントとされる。ここから、再び追い上げを見せるも、最終的に18－21と落とす。それでも、第2ゲームでは意地を見せ、21－18でこのセットを奪い、勝負は第3セットへと持ち込まれた。第1シングルスを取り、試合を有利に進めたかったが、第3セットは相手のペースで進んでいった。流れを取り戻すことができず、このセットを落とし、第1シングルスは敗戦となった。
第2シングルスには宮﨑淳美(営3)が登場する。こちらは、第1ゲームから試合を優位に進めていく。終わってみれば、このゲームを21－13と大きくリードして奪った。この勢いのまま迎えた第2ゲーム。一時リードを許すも、21－15とこのゲームも大きくリードを奪ってゲームを終える。宮﨑は危なげのない試合運びで第2シングルスをストレートで勝ち取った。

1勝1敗で試合はダブルスへと移る。第1ダブルスの海老原香澄(営4)・宮澪里(人4)ペアは、徐々に相手に差を付けられていき第1ゲームを落としてしまう。続く第2ゲームでも、流れをつかむことはできなかった。7－21と大差を付けられ、明大ペアにストレート負けを喫した。
第2ダブルスでは、宮﨑・三輪朋香(人2)のペアが終止にわたって圧倒した。先ほどの第2シングルスで力を発揮した宮﨑は、ダブルスでも力を発揮。第1ゲームを21－16で取ると、第2ゲームの序盤こそリードを許すも、次第にペースを上げていった。ゲーム中盤に逆転に成功し、そのまま相手に付け入る隙を与えなかった。このゲームも21－16で勝利を収め、第2ダブルスは2―0でストレート勝ちとなった。
この試合の結果は第3シングルスの主将・森優紗(国4)に託された。第1ゲームの序盤からいきなりリードを奪われると、そのまま点差が大きくなっていく。しかし、ここからの追い上げが違った。終盤に驚異的な追い上げを見せた森だったが、あと一歩及ばなかった。第1ゲームを惜しくも落とす。第2ゲームも第1ゲームの勢いのまま進むかに思われた。いきなり3点を先行するも、相手の粘りもあり、一進一退の攻防となった。ゲーム終盤にポイントを連取し抜け出すと、追い上げる相手を振り切った。21－18で勝利し、決着を最終ゲームに持ち越した。第3セットでも両者一歩も譲らない試合展開。しかし、中盤に抜け出すと、11－6と突き放しにかかる。勢いそのままに、終盤にかけては圧巻の一言だった。21－9の大差で勝利し、運命の第3シングルスを手に入れた。3－2で開幕戦に勝利した法大。優勝に向け、まずは好スタートを切った。

青学大戦

２日目は青学大と対戦。第1シングルスは昨日に引き続き内田が登場した。序盤こそ互いにポイントを取り合う展開となったが、徐々にミスも減り試合は内田のペースに。ライン際やネット際へのショットやスマッシュも決まり、試合を掌握した内田が21-11、21-13でチームに勝利をもたらした。第２シングルスでは久しぶりのリーグ戦出場となった山田楓(人4)が奮闘。第1ゲーム序盤からリードを奪うとそのままポイントを重ね、21-15でこのゲームをものにする。その後も丁寧な配球で相手を寄せ付けず、ストレートで勝利を収めた。

第1ダブルスは4年生ペアの宮・海老原が任された。「自分たちから攻めていく」ことを意識したと語ったように、強気なプレーを見せた。第1ゲーム序盤はミスが多かったが、次第に調子を上げていき、7-7から連続ポイントで徐々に差を広げる。21-14でこのゲームを奪うと、その後も流れを相手に渡さず、昨日の悔しさを払拭する勝ち星を挙げた。
第２ダブルスは昨日とペアを変え、八角実侑(人3)・堤みほろ(理工2)が出場した。テンポよく攻撃を仕掛け、鋭いスマッシュを打ち込んでいく。終始リードする展開で試合を優位に進め、ストレート勝ちを果たした。
第3シングルスではルーキー・中澤里奈(営1)がリーグ戦デビュー。序盤からミスが少なく、丁寧な試合運びを見せる。要所では威力のあるスマッシュが決まり、ポイントを奪っていくと21-12、21-13でデビュー戦を勝利で飾った。

1ゲームも奪われることなく相手を圧倒し、２連勝で今日からの３連戦に挑むことになった。まだまだ選手たちの活躍から目が離せない。（齋藤彩名、皆川真輝）

選手インタビュー

海老原香澄・宮澪里

―試合を振り返って
海老原：あまり試合前から調子が上がっていなくて、昨日も自分たちから攻めていくことができなかったんですけど、今日は向かっていく気持ちでやりました。昨日よりは全然良くなっていて、ミスは多かったんですけど強気な姿勢でやることができたと思います。ただ、まだまだです。
宮：まだミスが多くて本調子ではないんですけど、試合を重ねるたびに良くなってきているので、この後の３連戦も考えながら試合していきたいです。

―明大戦後、お二人で話し合ったことや修正した点は
海老原：二人ではできることをやるしかないから自分たちができることをやっていこうと話をしました。自分は昨日の明治戦は押されて押されてという感じだったので、プレーに自信を持って攻めていく気持ちでやりました。
宮：昨日の試合(明大戦)は入りから受け身で入ってしまったので、今日の試合(青学大戦)は自分たちから攻めていくようにしました。

―試合後、監督やコーチとはどのような話をしましたか
海老原：昨日は押されていたから、自分たちから攻めていけばいいという話と、二人のローテンションがまだうまくできていなかったのでそこは修正してやっていこうと言われました。
宮：昨日の負けを引きずらずにチームとして勝ったわけだから、気持ちを切り替えて頑張ってくださいと言われました。

―次戦に向けての意気込みをお願いします
海老原：自分たちはダブルスしか出ていなくて要となっていかなければいけないので、強気にいって自分たちが絶対にポイントを取るという気持ちを忘れずに頑張りたいと思います。
宮：次は３連戦なんですけど、４年生としてチームを引っ張っていけるように結果も雰囲気も良く勝っていけたらなと思います。