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【硬式野球】東京六大学野球2022春季フレッシュトーナメント 慶大戦 吉安が3打点の活躍も、終盤に追いつかれ引き分けに

東京六大学野球2022春季フレッシュトーナメント 慶大戦
2022年5月30日(月)
神宮球場

早慶戦から一夜明け、開幕した春季フレッシュトーナメント。ブロックBの法大は慶大と第二試合で対戦した。先発の吉鶴翔瑛(営2=木更津総合)が7回3失点の好投。この好投に打線も応え、7回まで試合を優位に進める。しかし、8回に同点とされてしまい、引き分けとなった。

3打点の活躍を見せた吉安

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
慶 大 0 2 0 0 1 0 0 1 0 4 9 2
法 大 0 3 0 1 0 0 0 0 X 4 5 4

※連盟規定により9回引き分け
(慶大)白木、向井、前田晃—坪田
(法大)吉鶴、山城、中根—吉安
[本塁打] なし

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (6) 松下 5 1 0 .200 右飛 三ゴ 左二 二飛 中飛
2 (9) 中津 4 1 0 .250 中飛 三振 一ゴ 四球 中安
3 (2) 吉安 3 1 3 .333 四球 右二② 右犠① 中飛 三振
4 (7) 内海壮 3 0 0 .000 四球 四球 三失 三邪 中飛
5 (D) 田所 3 0 0 .000 四球 四球 三振 中飛 二ゴ
6 (5) 山下陽 3 0 0 .000 二ゴ 遊ゴ 三ゴ
5 武川 1 1 0 1.00 左安
7 (3) 内山 3 0 0 .000 四球 一ゴ 二ゴ 遊直
8 (8) 徳田 3 1 0 .333 四球 遊直 右安 三ゴ
9 (4) 山口颯 2 0 1 .000 投失 左邪 左飛
H 池田 1 0 0 .000 二ゴ
4
31 5 4 .161

 

投手成績

球数 打者 防御率
吉鶴 7 115 30 5 6 2 1 1.29
山城 1 25 6 2 2 1 1 9.00
中根 1 20 5 2 1 0 0 0.00
9 160 41 9 9 3 2 2.00

 

ベンチ入りメンバー

11 安達壮太(営2=桐光学園) 32 岩間涼星(法2=磐城) 36 中津大和(営2=小松大谷)
14 永野司(営1=倉敷商) 1 山口颯太(社2=聖隷クリストファー) 37 大川航駿(社2=日大鶴ケ丘)
15 中根慶太(経2=都留興譲館) 2 浜岡陸(法1=花咲徳栄) 7 徳田泰成(経2=成田)
17 野崎慎裕(営1=県岐阜商) 3 武川廉(人2=滋賀学園) 8 姫木陸斗(人2=日大藤沢)
19 山城航太郎(キャ2=福岡大大濠) 4 石黒和弥(法1=高岡商) 9 内山陽斗(文1=天理)
21 吉鶴翔瑛(営2=木更津総合) 5 山下陽輔(営1=智弁学園) 35 大沢翔一郎(法2=上尾)
20 菅野樹紀(法1=土浦日大) 6 松下歩叶(営1=桐蔭学園) 38 池田惟音(法1=静岡)
22 田所宗大(キャ2=いなべ総合) 23 内海壮太(法2=御殿場西)
27 吉安遼哉(法2=大阪桐蔭) 24 萩颯太(人2=法政二)

戦評

早慶戦から一夜、法大にとっての最終戦から一週間経ち迎えた春季フレッシュトーナメント。春連覇を目指す法大は、今季3試合連続サヨナラ決着という死闘を演じた慶大と対戦した。

先発のマウンドに上がったのは東大1回戦で、リーグ戦デビューを果たした吉鶴翔瑛(営2=木更津総合)。リーグ戦ではバラついた球が目立ったが、今日は150㌔に迫る直球で、相手打線に立ち向かった。2回に、味方のミスも絡み2点を先制されるが、以降は落ち着いた投球を見せる。


粘りの投球を演じた吉鶴

打線は、2点を先制された直後に反撃。内山陽斗(文1=天理)、徳田泰成(経2=成田)が四球を選ぶと、続く山口颯太(社2=聖隷クリストファー)はすかさず犠打を試みる。これが相手のミスを誘い、1点を返す。その後2死となるも、吉鶴の女房役である3番・吉安遼哉(法2=大阪桐蔭)が適時二塁打を放ち、一気に逆転に成功する。


吉安の適時打で2点を先制

さらに4回。先頭の松下歩叶(営1=桐蔭学園)が二塁打を放つと、中津大和(営2=小松大谷)が進塁打を放ち、三塁へ。ここで再び打席は吉安。4球目を右翼方向に運び、犠飛を放ち、追加点をあげた。


4回に貴重な追加点をあげた

しかし、5回に再びミスから得点を奪われ1点差とされる。続く6回、7回も走者を出すが、ここは吉鶴が無失点に抑えリードを保ったままリリーフに託した。

8回からは山城航太郎(キャ2=福岡大大濠)が登板。150㌔を計測するなど、力強い投球を見せるが、坪田大郎にしぶとく右前に落とされ同点とされてしまう。そして9回は、中根慶太(経2=都留興譲館)がマウンドに。走者二人を出し、大ピンチを招くもなんとか無失点で切り抜け、サヨナラを待った。


9回を締めた中根

そして9回裏。先頭の中津大和が安打を放つも、吉安、内海壮太(法2=御殿場西)、田所宗大(キャ2=いなべ総合)が凡退に終わり、好機を生かせなかった。

3戦連続サヨナラ決着となった今季の慶大戦同様、両チームの力が拮抗していることを象徴するゲームとなった。初戦は引き分けに終わったが、次戦では白星をつかみ取り、春連覇をたぐり寄せる。

(記事:大井涼平 写真:東夏紀)

クローズアップ:吉鶴翔瑛『フレッシュでの快投を自信に尾﨑、武冨、塙に続け!』

来季の投手陣の一角の候補として挙がるのが吉鶴翔瑛(営2=木更津総合)だ。東大1回戦で、待望のリーグ戦デビューを果たした吉鶴の武器はなんといっても、真っ直ぐだ。「ストレートに自信がある」。その言葉通り、真っ直ぐ主体の組み合わせで、7回まで6つの三振を奪った。

この日最速は149㌔を記録。プロでも左投手で150㌔近い球を投げる投手は決して多くはない。その中で、大学2年生ながら届きかけている吉鶴のポテンシャルの高さがうかがえる。さらに、本人も「(東大戦より)指にかかっていた」という通り、7回まで与四死球は2つに留まり、制球面でも安定感を見せた。

今日のような投球ができれば、チームの大きな戦力になることは間違いない。投手陣では、尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)、武冨陸(営3=日大藤沢)、塙雄裕(法3=常総学院)の3年生トリオが今季ブレイク。この3人も昨春のフレッシュトーナメントでの登板を経験している。この登板を自信に変え、来季は投手陣の一角に入り込む。

(記事・大井涼平)

選手インタビュー

吉鶴翔瑛 選手

ー今日の投球を振り返って
チームを勝たせられなかったのが、1番悔しいです。

ー先日の東大戦での登板と、今日の登板を比較していかがですか
今日の方が指にかかった良いボールがいってました。

ー今日の投球で意識したことは
ストレートには自信があったので、ストレートを中心でどんどん攻めていくことを意識しました。

ー吉安選手とはどのような打ち合わせを
吉安とは結構バッテリー組んでたのでいつも通りで行こうと話してました。

ー今後の意気込みをお願いします
まだ、優勝の可能性がなくなったわけではないので2年連続優勝を目指し頑張ります。

中根慶太 選手

ー今日の試合を振り返って
自分のピッチングができたことと負けなかったことが良かったと思います。

ー神宮初登板となりました
終始緊張していました。

ー1回無失点でしたが投球の中で意識したことは
吉安が構えたところを目掛けて腕を思いっきり振ることです。

ー自身の強みは
強気のメンタルです。

ーチーム雰囲気は
明るく元気があると思います。

ー次戦に向けて意気込みをお願いします
優勝しか目指していないので次戦も全力で勝ちに行きます。

山城航太郎 選手

ー今日の試合を振り返って
自分の不甲斐ないピッチングでチームの勝ちを消してしまいすごく申し訳ないです。

ー神宮球場のマウンドは
思ったより緊張はせずに、久々に公式戦の舞台で神宮で、投げることが出来て良かったです。

ー目標としていた150㌔が出ました
出たことは嬉しいですが、まだまだ課題が沢山あるので次の登板で、しっかりチームを勝たせられるように頑張ります。

ー自身の強みは
真っ直ぐとスライダーです。

ーチームの雰囲気は
優しいしたくさん声かけてくれる最高のチームです。

ー次戦に向けて意気込みをお願いします
今回の登板でチームに迷惑をかけてしまったので、次の登板でチームを勝たせられるピッチングができるように、準備したいと思います。

吉安遼哉 選手

ー逆転の適時打を放ちましたが、あの場面はどのような気持ちで打席に
1年生がミスしていたのでカバーにしてあげたいと思って打席に入りました

ー吉鶴投手の投球を振り返って
ピンチもありましたが、すごく粘り強く投げてくれました。

ー投手陣には、どのような声掛けを
初戦なので力が入ってしまうと思うので、リラックスして投げるように声かけました。

ー今後の意気込みをお願いします
まずは決勝いけるように次の東大戦にしっかり準備していきたいと思います。

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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