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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第1週 対早大1回戦 石田の粘投も報われず、今季は黒星スタート

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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第1週 対早大1回戦 石田の粘投も報われず、今季は黒星スタート

東京六大学野球春季リーグ戦 対早大1回戦
2014年4月12日(土)
神宮球場

待ちに待った春季リーグ戦が幕を開けた。開幕マウンドを託されたのはエースの石田。対する早大の先発は、今や“大学ナンバー1右腕”の呼び声が高い有原。互いにプロ注目の投手であり、大方が予想した通り、白熱した投手戦となった。しかし石田の好投虚しく、打線にあと一本が出ず・・・

201404121
8回2失点の好投も有原に投げ勝てなかった石田

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早 大 0 0 1 0 1 0 0 0 1 3 7 1
法 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0

(法大)●石田(1敗)、浅野‐中園、安本
(早大)○有原‐土屋
 

打撃成績

打順 位置 選手 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 田中 4 0 0 二ゴロ   中飛   空三振     空三振  
2 (4) 細川 3 0 0 右飛   遊ゴロ     三ゴロ      
  H4 岡崎 1 0 0               空三振  
3 (3) 金子 4 1 0 遊ゴロ     右前安   一失     二ゴロ
4 (5) 伊藤諒 4 0 0   一ゴロ   一ゴロ   投併     空三振
5 (9) 山下新 3 0 0   二ゴロ   中飛     二ゴロ    
  H 荻野 1 0 0                 右飛
6 (7) 畔上 3 1 0   左前安   二ゴロ     空三振    
7 (6) 水谷 2 0 0   遊ゴロ     空三振        
  H 松田 1 1 0             二安    
  6 吉澤 0 0 0                  
8 (2) 中園 2 0 0     投ゴロ   二ゴロ        
  H 佐藤竜 1 0 0             投ゴロ    
  2 安本 0 0 0                  
9 (1) 石田 1 1 0     中前安   四球        
  H 安慶名 1 0 0               空三振  
  1 浅野 0 0 0                  
    31 4 0                  

投手成績

  球数 打者
石田 8 115 31 6 9 1 2
浅野 1 17 5 1 0 1 1
9 132 36 7 9 2 3

ベンチ入りメンバー

21 石田(営4=広島工) 3 伊藤諒(キャ4=神港学園) 28 齊藤秀(文4=北海学園札幌)
14 鈴木貴(人4=済美) 4 岡崎(法4=作新学院) 23 松田(法4=三重)
18 浅野(法3=中京大中京) 7 吉澤(文4=桐蔭学園) 8 畔上(キャ3=日大三)
15 堅田(キャ3=関西) 35 伊藤晃(社3=掛川西) 27 荻野(経3=法政二)
13 金井(人3=高崎商) 6 佐藤竜(法3=作新学院) 29 田中(法3=愛工大名電)
16 玉熊(法2=北海) 5 細川(文3=福井工大福井) 36 山下新(人3=済美)
22 中園(法4=いなべ総合学園) 9 金子(キャ2=日大三) 1 若林(営3=桐蔭学園)
20 安本(営4=広島商) 26 水谷(営1=大阪桐蔭)
33 森川(営2=桐蔭学園) 10 安慶名(経4=興南)

戦評

大事な一戦の先発を任されたのは、絶対的エース石田。初回から140キロを超える直球を投げ込み、早大主将の中村から空振り三振を奪うなど上々の立ち上がりを見せた。

対する相手先発はドラフト一位候補の有原。法大打線は1番にリーグ戦初出場の田中彪(法3)、7番にはルーキーの水谷友生也(営1)を抜てきし、好投手に挑んだ。

2回裏、2死から畔上翔(キャ3)がチーム初ヒットを放つも、水谷が遊ゴロに倒れ得点を奪うことができない。

直後の3回表。ここまで完璧に抑えてきた石田が先頭打者に四球を出してしまう。次打者が犠打を決め、1死2塁。この場面で打席に立った相手投手の有原に、右中間越え二塁打を浴び先制点を許す。5回には中村の左中間三塁打でさらに1点を追加される

反撃したい法大だが150キロの直球を武器に押してくる有原の前に、2塁すら踏めない状況が続く。7回に代打の松田が気迫の内野安打で出塁し、ようやくチャンスを作るも今日の有原を打ち崩すことはできなかった。

9回には石田に代わってマウンドに上がった浅野文哉(法3)が神宮初登板を果たすも、四球から崩れ、1点を失い万事休す。

最後の攻撃も簡単に三者凡退に抑えられ、散発4安打と打線が機能しないまま試合終了を迎えた。先発の石田は8回2失点と粘投したが、黒星を喫する結果となった。

明日の法大は玉熊将一(法2)の先発が有力。何とか打線が奮起し、投手陣を援護して勝利をつかみ、第三戦に持ち込みたいところだ。(宮城風子)

試合後の監督・選手のコメント

神長 英一 監督

―今日の試合を振り返って
ロースコアの投手戦になるかなと思っていたので、(早大先発の)有原君から先に点を取りたかったなと思います。石田の方が先に点を取られましたが、いずれにしてもワンランク上の投手が相手なので、先に点はやりたくないと思っていました。先に点を与えてしまったのが悪い流れになってしまったかなと思います。先取点を取られても一点であれば、有原君は苦しかったと思います。ですが二点目を取られてからは大分楽にさせてしまったかなと思うので、有原君にとっては割とスムーズな展開になってしまったと思います。

―有原投手にどのような攻略策を講じましたか
速いボールをしっかり打ち返していくということをやっていたんですが、(有原投手は)予想以上にコントロールが良いと思いました。

―チームが黒星スタートとなりましたが
黒星ですが勝ち点制なので、今日は今日として、明日、明後日を勝って勝ち点をしっかり取るつもりは何も変わらないです。今日勝ったとしても明日勝たないといけないということには変わりないですから。そのつもりで一戦必勝でいきたいと思います。

―安慶名選手がスタメンを外れましたが
単純に外野の競争の中なので、キャプテンはキャプテンとしての仕事をしっかりすることと外野のレギュラーを取るというのは別のことですので。怪我ということではないです。

―水谷選手が1年生ながらスタメンを勝ち取りましたが
もう(リーグ戦を)経験してもらいたいなと思ったので。それで彼が今日どう感じたのか、今後活躍して出るのか。まずはスタメンとして出させました。

―明日の試合の意気込みを
今日と同じつもりで、一戦必勝でいくつもりです。

安慶名 舜 主将(主将としての初の公式戦に臨んだ)

―本日の試合を振り返って
チームとしてやろうと思っていた積極的なバッティングが全くできず、結果として全然打てずに負けてしまったと思います。

―初戦を迎えるにあたって、チームで話したことなどは
神宮の舞台を初めて経験する人も多いので、まずはしっかり地に足を着けて、緊張感をしっかりもちつつ自分のプレーをひとつひとつ丁寧にすることを心掛けました。

―キャプテンとして初めてのリーグ戦でしたが
特別、キャプテンだからという思いは無かったんですけど、チームとして一つとなっていけるようにという意識だけはありました。

―ベンチから選手に声をかける場面も多かったですが
試合に出ても出なくても、僕の役割は同じなので。出ている選手一人ひとりに対して声をかけるのが僕の役割なので、そこはしっかり鼓舞していこうかなと思いました。

―今のチームの状態はいかがですか
チームの状態としてはすごく良い状態で入っていると思います。この負けを絶対に引きずらず、明日勝てばタイに持ち込んでまた有原と対戦できるので、そこはしっかり切り替えて繋げて行きたいです。

―石田投手のピッチングはいかがでしたか
石田自身も頑張って粘り強く投げてくれましたし、今日の試合は本当に打線が打てず、見殺しにしてしまったなという感じです。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなので、また明日しっかり奮起して、ピッチャー陣のためにも、バッター陣がもっともっと役割を果たしていきたいと思います。

―相手投手の有原投手の印象は
すごく気持ちも入っていて良いボールを投げていたんですけど、そこに圧倒されて全員が一歩引いてしまっていました。もっと積極的にいけば問題ないボールだったので、全員で徹底してやっていきたいです。

―明日はどのような戦いをしたいですか
明日もしっかり、初回から元気よくハツラツとプレーをして、その中でひとりひとり積極的にやっていこうかなと思います。そしたら法政らしい、しっかりとした野球が出来るので、自分たちがもっと鼓舞していって、出ているメンバーをしっかりサポートしてあげたいなと思います。

―明日への意気込みをお願いします
明日は絶対勝って、月曜日まで試合を持ち込んで、そしたら月曜日に有原を倒すつもりでやるので期待していて欲しいです。

石田 健大 副将(先発し、8回2失点9奪三振の好投)

―試合を振り返って
自分的にはそんなに悪くはない出来だったと思うんですけど、やっぱりチームが勝たないと意味がないので残念に思います。

―8回2失点という結果について
抑えるべきところを抑えることができなかったので、そこは次に向けての修正点かなと思います。

―下位打線の出塁が失点につながってしまいました
下位打線ということで甘く入ってしまった部分もあったので、監督にも言われたことなんですけど、これからはもっと厳しくいかなければいけないなと思います。

―開幕特有の緊張などはありましたか
毎試合緊張はあるんですけど、開幕だからといって気持ちを入れすぎてはいけないと思っていたので、いつも通りの試合のイメージで投げることができていたと思います。

―ご自身の調子はいかがでしたか
オープン戦に比べたら全然いい方だと思うので、これから試合慣れしていくにつれてもっといい投球ができるんじゃないかなと思います。

―早大打線の印象は
良いバッターが並んでいますけど、しっかり低めやコースに投げきれていれば良い展開が作れると思うので、投球陣で話し合っていろいろと修正していきたいと思います。

―早大先発の有原投手に対する意識は
とても注目を浴びている選手なのでどうしても勝ちたいという気持ちと、お互いに将来を見据えていると思うので、そういう意味ではいい緊張感を持ちながら投げることができたのではないかなと思います。

―最上級生として投手陣をどのように分析されていますか
まだまだ一人前の投手がいないので、もっと厳しくやっていかなければいけないと思います。今日の試合からも神宮の厳しさは伝わったと思います。

―グローブの色を赤色から黒色に変更した点については
赤を使っていた時の方が調子が良かったので少し後悔しているんですが、こだわりは特にないので、今シーズンは黒でいこうかなと思っています。

―次回の登板に向けて
明日勝たないと明後日はないので絶対に勝って、明後日があればまた有原と投げ合うことになると思うんですけど、そこで勝って勝ち点をとりたいと思います。

浅野 文哉(2番手として公式戦初登板)

―今日の投球をふりかえって
力みがあって自分が思うような投球ができませんでした。チームに迷惑かけて申し訳ないです。

―リーグ戦初登板でしたが神宮のマウンドはいかがでしたか
新人戦で投げていたのでそんなに変わらなかったんですけど、応援団の応援の大きさがすごいなと思いました。

―9回からの登板でしたが意識したことは
うまく攻撃に流れをもってきたかったんですけど、三者凡退で押さえたかったところを点を取られてしまって申し訳なかったです。

―登板する際に監督やチームメイトから何か声をかけられましたか
初登板だったので「思い切りいけ」と声をかけられました。

―ボールが先行してしまい、先頭打者へ四球からのスタートとなってしまいましたが
1番やってはいけないことと自分でもわかっていたんですけど、うまくコントロールすることができませんでした。

―早大打線の印象は
抜け目のない打線でした。

―自分の持ち味は
ストレートの精度です。

ー次の登板に向けて準備したいことは
もう一回フォームを見直して、いつでも登板できるように準備したいです

―明日の試合に向けて取り組みたいことは
どんな形でもいいので一点でも多くとって早稲田に勝ちたいと思います

山下 新(けがから復帰を果たし、開幕スタメンを勝ち取る)

―今日の試合を振り返って
5ヶ月間けがをしていたんですが、復帰してすぐにメンバーに入れてもらい、神宮でプレーすることができたので結果を出そうと思っていました。

―けがの調子は良くなりましたか
まだ完全に治っているわけではありませんが、野球ができるくらいには回復しました。

―初戦を終えてチームで話し合ったことはありますか
有原投手に完敗してしまったので、明日勝って月曜日の第3試合に登板させて、次こそは打線を爆発させようと話し合いました。

―開幕スタメンを知った時のお気持ちは
けがのこともあったのでびっくりしました。

―有原投手の印象
全ての球種でキレがよかったので、打ちづらかったです。

―明日への意気込み
明日も出場する機会があれば、一生懸命頑張ります。

水谷 友生也(1年生ながら開幕スタメンに抜擢)

―今日の試合を振り返って
有原投手を打ち崩せなかったというところです。

―大学初打席の相手が六大学屈指の有原投手でしたが
六大学の中で有名なピッチャーで、そのピッチャーを打たなければいけないところだったのですが、力を見せつけられてしまったという感じです。

―ご自身のプレーを振り返って思い通りの動きはできましたか
まだまだです。力を発揮できていないので、次から力を出していきたいです。

―甲子園という大舞台を経験されていますが神宮の雰囲気は
六大学の雰囲気を肌で感じたので、これからはもっとどっしりといれるようにしたいです。

―今日までにどのような調整をしてきましたか
入寮してから、この春のリーグ戦で勝つために調整をしてきたので特に変わったことはないですけど、自分なりに調整してきました。

―開幕スタメンと聞いたときの心境は
「思い切ってやる」ということしか考えていなかったです。

―明日に向けて
明日とにかく勝って、何としても勝ち点をとれるように頑張っていきたいです

フォトギャラリー

  • 2014041218回2失点の好投も有原に投げ勝てなかった石田
  • 201404122開会式で整列する選手たち
  • 201404123リーグ戦出場経験は無いが、1番に起用された田中
  • 201404124今季から3番を担い、1安打をマークした金子
  • 2014041251年生ながら開幕スタメンを掴んだ水谷
  • 201404126復帰後、即スタメン抜擢された山下新
  • 201404127リーグ戦初登板を果たした浅野
  • 201404128今季は幸先の悪いスタートとなってしまった
 

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