【サッカー】関東大学サッカーリーグ 第20節対流経大 難敵相手に完封勝利!連勝で6位浮上
JR東日本カップ2015関東大学サッカーリーグ戦 1部
第20節 対流通経済大学
2015年10月31日(土) 竜ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド
前節7試合ぶりの勝利を挙げ、インカレ出場争いに踏みとどまった法大。今節の相手は苦手の流経大。厳しい戦いも予想されたが、前半の2点を最後まで守り切り、完封勝利。2連勝で6位に浮上。インカレ出場圏内の5位との勝ち点差1に迫った。
※第19節については後日掲載いたします。
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
2 | 前半 | 0 | 0 流通経済大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
17分 | 法大 | 清谷陸 | |
20分 | 法大 | 上田慧亮 | 武藤友樹 |
メンバー
法政大学 監督: 長山一也 |
流通経済大学 監督: 中野雄二 |
||||
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21 | GK | 関口亮助 | 1 | GK | 中島宏海 |
2 | DF | 山田将之 | 5 | DF | 田上大地 |
4 | DF | 柳沢拓希 | 24 | DF | 石田和希 →塚川(65分) |
17 | DF | 武藤友樹 | 26 | DF | 小池裕太 |
22 | DF | 田代雅也 | 34 | DF | 亀島周 |
9 | MF | 永戸勝也 | 7 | MF | 森保圭吾 →星野(78分) |
10 | MF | 西室隆規 | 10 | MF | 古波津辰希 |
15 | MF | 上田慧亮 →鈴木(68分) |
14 | MF | 渡邉新太 |
23 | MF | 黒柳駿 | 20 | MF | 守田英正 |
33 | MF | 清谷陸 →黒崎(81分) |
11 | FW | ジャーメイン良 |
25 | FW | ディサロ燦シルヴァーノ →青柳(88分) |
12 | FW | 富樫大介 →中村(78分) |
サブメンバー | |||||
1 | GK | 富澤雅也 | 22 | GK | 小室琢哉 |
6 | DF | 伊藤航希 | 4 | MF | 塚川考輝 |
27 | MF | 黒崎隼人 | 8 | MF | 西谷和希 |
29 | MF | 長倉颯 | 9 | MF | 中村慶太 |
7 | FW | 鈴木貴大 | 29 | MF | 小川絋生 |
31 | FW | 青柳燎太 | 33 | MF | 相澤祥太 |
32 | FW | 奥村宣彦 | 28 | FW | 星野秀平 |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
前節、従来の 4-5-1 から 3-6-1 へのシステム変更が功を奏し、国士大相手に完封勝ちを収めた法大。今節の相手はインカレ出場権を争うライバル、流経大だ。前節の勢いそのままに、今季2戦2敗の難敵から勝ち点 3 を奪いたいところだ。
開始早々からエンジン全開の法大。前線からの激しいプレスで主導権を握る。3分には敵陣で相手のミスを拾った清谷陸(経2)のパスからディサロ燦シルヴァーノ(経1)がこの試合最初のチャンスを迎えるも、相手のブロックにあい、シュートまでいけない。13分にも上田慧亮(現2)からの絶妙のパスを受けた永戸勝也(スポ3)がマイナス気味のクロスを送り、ゴール中央でディサロがシュートを放つも相手 GKの攻守に阻まれる。
法大の2シャドーが相手DF の間で受ける意識が高く、流経大はなかなか彼らを捕まえきることが出来ないでいると、17分、待望の先制機が訪れる。左サイドからパスを受けた清谷が素早いターンとシュートフェイントで相手を交わすと、右足を一閃。強烈なシュートはバーに当たってゴールに吸い込まれ、先制点をものにする。さらに先制点の興奮が冷めやらない内に法大が追加点を奪う。19分、武藤友樹(社2)のアーリークロスに上田がダイレクトボレーで合わせ、2-0。僅か3分間の間に2得点を挙げた。
しかしその後は、ギアを上げた流経大に押し込まれる。前がかりになる相手にペナルティーエリア付近でのファウルも増え、セットプレーのピンチが連続するも、ディフェンス陣を中心に体を張って防ぐ。32分には相手右サイドのクロスにマークが付ききれず、連続して決定的なピンチを迎えるが、相手のシュートミスに助けられる。その後もヒヤリとさせられる展開が続いたものの、何とか無失点に抑え、2-0で前半を折り返す。
2点目を決めた上田(15)を祝福する法大イレブン
後半も流経大が攻め立て、法大が守る構図は変わらない。ただ前半同様、前からディサロ、清谷、上田の3人が粘り強くプレスを掛けたこともあり、ピンチらしい場面は作らせない。
法大はボールを奪うと、3点目を狙って人数をかけたカウンターを仕掛ける。65分には裏へ抜けた清谷のクロスから上田がボレーで狙う。直後にも相手のミスを拾ったディサロがシュートを放つ。しかし疲れからか、共にシュート精度を欠いた。
70分には後半最初のピンチを迎える。ゴール中央からシュートを打たれ、左ウイングバックの永戸が中に絞ってブロック。こぼれ球をもう一度打たれるも永戸が連続してブロック。粘り強い守備で得点を許さない。
ただ、このままでは終われない流経大も最後の反撃に出る。87分、途中出場の中村の左足がゴールマウスを襲うも、関口亮助(経2)が落ち着いて弾き出す。そのCK でもニアでフリーの選手にフリックされ、ゴール方向にボールが飛んだが、わずかに合わず。結局、前半の2点を守り切った法大が完封勝ちで2連勝を飾った。
試合前までに5位流経大とは勝ち点差が4。敗れれば5位までに与えられるインカレ出場権に暗雲が立ち込める一戦だっただけに、この勝利大きな価値を持った試合と言える。また、国士大、流経大と上位相手に連続でクリーンシートを達成したことは大きな自信になるはずだ。次節は勝ち点2差で7位順大との大一番。不調を乗り越え、さらに逞しくなった法大イレブンの戦いは正念場。残り2試合、勝利を信じて突き進む。(下田朝陽)
監督、選手コメント
長山一也 監督
―試合の総括を
試合の立ち上がりから集中してプレーいたので、前節に引き続いてできていたので、そこは良かったなと思います。
―清谷選手のプレーについて
陸は調子がいい選手で、フィニッシュのところで課題があったのですけど、今日は思い切って狙ってくれて良かったです。スピードを武器にプレーしてくれているのは良いのですけど、今日みたいにゴールが生まれると注目される選手になってくると思います。
―ピンチを防いだ守備陣については
前節に引き続きゼロで終えたというのは、すごく価値があると思いますし、守備陣だけではなくて前線の選手も前から追ってくれていたので、チーム全体で守備ができていると思います。守備陣も含めてこれを続けていければ、勝ち点1は確実に取れるのでこれを続けていければと思います。
―3バックにして手応えは
そうですね。勝っているというのはありますけど、永戸が高い位置をとれるというのはうちの武器だと思うので、そこに手応えはあります。田代、山田の高さも逆に生かしやすいのかなと思うので手応えはある程度あります。
―次節、順大戦に向けて
3連勝を目指してやっていきたいですし、なかなか勝てない時期があって勝利に飢えていた部分があるので強い部分を持って3連勝したいと思います。
田代雅也 主将
―今日の試合を振り返って
前節同様前半の早い時間に点が取れて、しかも2点取れたというのが、大きかったです。後半は耐える時間が長かったのですが、2点リードしているという余裕の中で、試合が進められました。やはり前半2点取れたのが1番大きかったかなと思います。
―2試合連続で完封勝利ですが
守れていることが数字として表れているので、ポジティブに捉えることができると思います。
―前節からスリーバックに変えたことが、結果に繋がっているのでしょうか
両ワイドの選手に突破力があることを考えると、4バックのときより、より高い位置で仕掛けられるのでそこが良いのかなと思います。
―田代選手自身としては3バックはプレーしやすいですか
4バックともやりやすさとかは変わらないです。チームとしては前に関わる選手がスリーバックの時の方が多いので、チームとしては良いのかなと思います。
―相手の流経大にはこれまでなかなか勝てていませんでしたが
去年から勝ったことがなかったので嬉しいですし、インカレを目指す上でも大きな1勝になったと思います。
―今日の勝利でインカレのプレーオフ圏内の6位に浮上しました
残り2節勝ってプレーオフじゃなくて、5位以内に入って確実にインカレに出場したいです。
―次節はインカレ出場を争っている順大が相手ですが、意気込みを
メンバーは変わると思いますが、勝てるように良い準備をしていきたいです。
上田慧亮
―試合を振り返って
インカレに自力で出られるように今週練習してきて、3バックに変わってパス回しを意識してきました。前半はうまくそれが出来たのですけど、後半は押し込まれる場面が多かったのでそこは改善点だと思います。
―得点シーンを振り返って
右サイドの武藤がもった時にちょうど目が合ったのでいけるかなと思って飛び込んだらいいところにボールが来たので、うまく合わせることが出来ました。
―最近はシャドーでの出場が続いています
自分はサイドでやっていても中に絞ってくるタイプなのですが、3バックにしてからは中でプレーする人数が増えたので、距離感とかはやりやすいと感じています。
―前線からのプレスが利いていましたが
前の3人が守備をしないと3バックは機能しないと言われているので、前の選手は守備をかなり意識しています。
―2点差での折り返しということで、ハーフタイムの雰囲気は
ちょっと出来すぎかなとは思っていたのですが、また0-0の気持ちで後半も戦おうといった話をしていました。
―課題をあげるとしたら
後半、苦しいときに、僕や前の選手がしっかり準備して収めることが出来なかったので、そこは課題だと思います。
―次節に向けて
順大戦ということで、インカレ争いのライバルなので、直接倒して出られるように頑張っていきたいです。
清谷陸
―今日の試合、前半を振り返って
前半の入りは結構自分たちのペースでした。たぶんファーストシュートも法政だったと思います。試合の立ち上がりで前回失敗して流経大に負けたので、今回は絶対立ち上がりを失敗しないように、試合には入りました。うまく試合に入れてよかったです。
―ご自身の得点シーンについて
あれは偶然というか(笑)。でもシュートを打つ意識はありました。ああいうシュートは打ったことなかったので、決められてよかったです。
―ミドルシュートは得意ですか
得意ではないですね。でも練習はずっとしていました。得意ではないけど、これからはどんどん打って決められるようにしていきたいです。
―後半はいかがでしたか
ちょっと足が疲れちゃったのですが、前線で時間稼いだりして、自分ができるプレーができたかなと思いますね。
―今年2敗している相手でしたが
やはり苦手意識とかあったと思います。ですが、僕は一番上のチームとして戦ったのは初めてだったので、苦手意識とかもなく、自分の力で流経大を倒してやろうという気持ちがありました。結果が出てよかったです。
―後期初連勝となりましたが
3連勝、4連勝目指して頑張ります。
―今日見つかった課題は
後半の運動量が落ちたことです。フル出場できるように、90分通して走れるように、もっと体力をつけて、プレーをしていきたいです。
―今後の意気込みを
インカレに出て、全国優勝できるように頑張ります。
フォトギャラリー
- ゴールを決めた上田(中)を祝福するディサロ(右)。左は清谷
- 先制のミドルシュートを決めた清谷
- 永戸はサイドからチャンスを演出
- 上田のゴールをアシストした武藤
- ディサロは前線から積極的にプレスをかけていく
- 西室は中盤でパサーとして攻撃を組み立てる
- 田代はディフェンスラインを統率し2試合連続で完封
- ボランチとして中盤の守備で貢献する黒柳