【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第7節 対駿河大 手に汗握る試合を制し、連敗脱出!
2016年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦
2016年5月8日(日)
国士館大多摩校舎体育館
ここまで5連敗中の法大。入れ替え戦という暗雲が近づき後がない状況、選手たちも緊張した面持ちで試合へと臨んだ。
試合結果
トータル試合結果
30 法政大学 |
14 | 前半 | 10 | 29 駿河台大学 |
---|---|---|---|---|
16 | 後半 | 19 |
スターティングメンバー
選手名 | 身長 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|
#20高間アミン(経3) | 178 | LW | 群馬・富岡 | 10 |
#24沖山葉太(スポ2) | 182 | LB | 神奈川・法政二 | 2 |
#23福本直也(経2) | 173 | CB | 神奈川・法政二 | 3 |
#26内門竜之介(経3) | 179 | RB | 鹿児島・鹿児島工業 | 5 |
#4竹野恭平(社3) | 170 | RW | 神奈川・法政二 | 2 |
#3長谷川良介(社4) | 184 | PP | 茨城・藤代紫水 | 3 |
#21柿崎雅俊(デザ4) | 183 | GK | 埼玉・浦和 | – |
交代選手
選手名 | 身長 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|
#28田島走(社2) | 176 | RB | 茨城・藤代紫水 | – |
#35松岡寛尚(経1) | 172 | LB | 茨城・藤代紫水 | 5 |
#12仲村充(社2) | 180 | GK | 茨城・藤代紫水 | – |
※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー
戦評
前半4分高間アミン(経3)のペナルティスローで2-2の同点に追いつき、流れに乗りたい法大。しかし、その後長谷川良介(社4)が退場し数的劣位に。相手に得点を許してしまう。さらに速攻で仕掛けるもパスがうまく回らずシュートすることができない。その間相手に3点連続で取られ勢いに押される展開かと思われたが、12分に柿崎雅俊(デザ4)が好セーブを見せ、流れを食い止める。17分に点を奪われるも、その後のシュートを柿崎が体を張ってセーブし連続得点を許さない。20分にペナルティスローを獲得し、高間がしっかりと決めてそこから流れに乗る。長谷川のゴールで同点に追いつくと、またも高間が確実にシュートをゴールに叩き込む。福本直也(経2)のゴール直後相手にシュートを決められるも、柿崎の交代で入った仲村充(社2)がその後はしっかりとセーブしていく。そこから内門竜之介(経3)が連続でゴールし14-10と良い流れで前半を終えた。
後半、松岡が48秒にゴールを決め、先制する。このまま突き放しにかかりたい法大だったが、ここで駿河大のエース#11大島(埼玉・浦和学院)が本領を発揮。次々とシュートを決めていき、手が付けられない。点差を広げることができず苦しい展開に。8分に高間がペナルティスローを決めてから、徐々にリードを広げ14分までに最大4点差まで持ち込む。しかし、その後は駿河大の反撃を止めることができない。あっという間に1点差まで詰め寄られ、17分にタイムアウト。その直後に松岡が点を奪い、仲村もゴール前で相手の攻撃を確実に封じる。20分内門が追加点を稼ぐも、すかさず相手もタイムアウトを取り、互いに波に乗らせない。しかしその後、3ポイント連続で取られ一気に同点に追いつかれる。この状況を打開したのは27分高間のペナルティスローだった。このシュートを確実に決め、流れは法大に傾き勝利を確信したかに思えたが、残り2分で駿河大も逆襲にかかる。長谷川や仲村がシュートをガードし、竹野恭平(社3)も大島をマンツーマンでマークするなどして駿河大の攻撃を防いだ。残り10秒で失点するも、最後は逃げ切り30-29の大接戦を制した。
今季最多得点を挙げた法大。しかし、それと同時に失点も多かった。次戦でも相手のエースからいかに失点を抑えられるかが鍵となるだろう。残りあと2戦。ディフェンスを強化しながら攻めの姿勢も忘れず、負けられない戦いに挑む。(羽根田萌)
選手・監督 コメント
佐藤浩監督
-今日の試合を振り返って感想をお願いします
まず勝ててよかったということですね、それにつきます。試合の流れに関してですけど、前半はミスはありましたけども相手の失点を10点に抑えて、うちの試合ができたかなと思います。ただ後半ですね、19点で獲られ過ぎですし普通だったら勝てない点数です。特に、3対3DFを向こうがしてきたりと攻めきれない状況になりました。
-試合終了まで残り30秒というところでタイムアウトを取ったのはなぜですか
こちらが2点リードの状況で、慌てなければきちんと逃げ切れる。残りの時間の使い方を指示しました。
-昨日の練習は
私は昨日練習行けてないので、細かい内容は分かってないんですけど。向こうの11番、エースの子が右利きで右側に多くシュートを打ってくるということを全員の共通認識にして、前半はほとんどそのシュートを取れて後半からは少し対応されて、左側に打つシュートを打たれて入れられてしまったんですけど、向こうが対応してくることは想定範囲内なので、一応一試合通してバタバタせずに試合することができて良かったです。
-次戦に向けて
次の日大は3対3DFををしてくるので、今日の最後の場面でも3対3DFをされて攻めきれない状況になってしまったんですけど、大きな課題が改めて直前に分かったところでそこの対策をしっかりして、また勝ちに行きたいと思います。
長谷川良介
ー試合を振り返って
あまりいい試合ではなかったんですけど、結果として勝つことが出来て良かったです。
ー今日の試合の勝因は
最後相手が攻めてきたところで、DFが機能したことですかね。あとはシュートを確実に決めたところだと思います。
ー相手のエースにかなり上から打たれました
もっとこっちが当たらないといけなかったんですけど、当たりきれなかったと思います。打たせたというわけではないです。
ー30点以上奪った試合は今季初でしたが、OF面については
本当はもっと楽な展開で攻めることができたと思います。片方に寄せて、広いスペースで1対1を勝負するっていうのを練習していて、今日は両45が実践してくれたので、そこが収穫だと思います。
ー後半途中に相手が3:3DFを仕掛けてきたが
昨年も同じような展開で駿河台があのようなDFをやってきたので、想定はあったんですけど、最初こっちが少し焦ってしまったかなと思います。ただ、センターの福本が比較的冷静に回してくれていたので大丈夫でした。
ー次節に向けて
まだまだ順位は下なので、2戦2勝できるようにしっかり練習したいと思います。
柿崎雅俊
ー今日の試合を振り返っていかがでしたか
内容的には最悪でした。結果勝ったので良かったと思います。
ーどういった点が最悪でしたか
ミスもそうだし、1番最後の退場とかは要らないと思うし、DFもぜんぜん合ってなかったと思います。自分も含め、キーパー陣も全然シュートを止められなかったこともあります。チーム全体としては盛り上がりが足りなかったですね。駿河大とかベンチ外まで盛り上がってたのにうちは静かだったんで。
ー前半、顔でシュートを受け、負傷しましたが大丈夫でしたか
大丈夫だったんですけど、シュート取れなかったんですぐ代わりました(笑)
ー失点が多かったですがDFにおける改善点は
長谷川と山本(祐樹)がいるときは中が安定してると思います。だから代わった選手がどれだけ頑張れるかだと思います。長谷川と山本がコートから出ると真ん中が空いてしまうので交代メンバーも守れるように意識してもらいたいです。
ーベンチにいるときは他の選手に声をかけたりしましたか
そんなかけてないです。盛り上げるくらいです(笑)
ー次の日大戦に向けて
とりあえず今日勝って、首の皮1枚繋がったって感じですね。次も負けたら入れ替え戦なんで、これからの試合は勝ちます。
仲村充
-今日の試合を振り返って
そうですね、やっぱり得点の通りにDFよりもOFがメインの試合だったので、キーパー陣としてもっと止めれたとおもうし、ちょっと悔しい試合だったと思います。
-仲村選手は柿崎選手の負傷からの交代でした
柿崎さんが調子悪くなったら出るという前提で、いきなりだったんですけどしっかり相手のシュートコースとかも見れてたので。
-昨日の練習は
OFの練習とDFの合わせみたいな感じで、駿河大に対するミーティングですとかこれまでの反省点とかをみんなで話し合って、次は絶対勝とうという気持ちで練習しました。
-反省点は具体的にどんなものが
明大戦以降、特に筑波大戦からポストが崩されて結構DFが崩壊してしまっているので、やはりDFとイージーなミスをなくすということが反省点でした。
-次戦に向けて
次は日大なんですけど、ここで1勝できたら入れ替え戦は回避確定だと思うので、絶対勝ちに行きたいと思います。
沖山葉太
ー試合を振り返って
かなり熱い試合だったんですけど、個人的には結構楽しかったですね。
ー相手はここまで全敗でしたが、プレッシャーは
今日負けたら順位的にもやばくて、みんな気合が入っていました。自分は初めてスタメンだったので、思い切ってやりました。
ー前半の立ち上がりはビハインドを負いましたが、あまり焦っていないように見えました
いつも負けている時は結構沈んでるんですけど、今日は全然いけるぞみたいな、雰囲気的には良かったと思います。
ー沖山選手は攻撃と守備のどちらが得意ですか
DFの方が僕は好きなんですけど、シュートが得意なので、今日は2得点できましたし、得点も狙ってやっていました。
ー交代したのは怪我の影響ですか
そうですね。薬指を脱臼してしまって。直して出たんですけど、またやってしまいました。
ー次節への影響は
DFだけの出場になるかなと思います。
ー次節に向けて
日大は強いので、チャレンジャー精神で1点でも多くとって勝てるように頑張ります。
松岡寛尚
ー久しぶりの勝利となりましたが今日の試合を振り返っていかがでしたか
勝ったのは勝ったんですけど課題がまだ多いと思います。もっと点差離して勝てる相手だと思ったんで次の試合までに修正したいです。
ーどういった点を修正したいと思いますか
攻撃がミスしてシュートで終わらないところですね。つまらないミスは相手のペースに持っていかれることが多いので気をつけたいです。
ー終盤、相手を2分退場させるような積極的な攻めが見られましたが意識していたことは
相手のDFが上がってくると間が広くなるんです。そういうDFの形が自分は攻めやすいです。その時にフィジカルを生かして退場させるの得意なんで。ディフェンスが上がってきたときは狙ってました。
ー接戦の中、松岡選手も2分退場になってしまいましたが
DFは相手のフローターが中に入って来ないようにしていました。アウトに追い込んんでキーパー勝負っていう形のDFでした。退場が出ない程度にアウトに追い込もうと思ったんですけどね。あの時間帯で退場は絶対に出しちゃいけないのでまずいなと思いました(笑)
ー終盤のオーバーステップについては
あれは連携ミスですね。外に開くと思ってた人がクロスに来てっていう感じだったので、僕個人だけじゃなくてフローターで話し合って修正したいです。
ー次の日大戦に向けて
日大は高さがあるDFなので自分が攻めやすい形だと思います。今日の試合のミスを反省しつつ次の試合でも活躍したいです。
フォトギャラリー
- 相手チームの強いあたりにも負けない長谷川
- 竹野はシュートチャンスを見逃さない