【バドミントン】関東大学バドミントン春季リーグ 第2戦 男子は強豪中大を破り初勝利!女子も2連勝を飾る!
関東大学バドミントン春季リーグ
2017年4月30日(日)
葛飾区水元総合スポーツセンター
2戦目となる今日。男子は強豪の中大、女子は青学大と対戦した。男子は桐田和樹(経3)がシングルス・ダブルスの2勝を挙げる活躍を見せ、今季初勝利を手にした。一方の女子も青学大を5-0と圧倒し、見事2連勝を果たした。
試合結果
総合試合結果(男子)
法政大学 4 |
– |
中央大学 1 |
詳細結果(男子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | 〇桐田和樹2ー0五十嵐優(21ー16、21―19) |
第2シングルス | ●山澤直貴0ー2大関修平(15ー21、19―21) |
第1ダブルス | 〇西川裕次郎・野村拓海2ー0田崎真吾・古屋樹(21ー11、21―15) |
第2ダブルス | 〇桐田・山澤2ー0西方優馬・森岡秀斗(21ー14、21―19) |
第3シングルス | 〇野田悠斗2ー0本間稜人(26ー24、21―16) |
総合試合結果(女子)
法政大学 5 |
– |
青山学院大学 0 |
詳細結果(女子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | 〇勝俣莉里香2ー0寺田桃香(21ー18、21―14) |
第2シングルス | 〇伊東佑美2ー0岩谷果歩(21ー19、21―18) |
第1ダブルス | 〇宮浦玲奈・勝俣莉里香2ー0寺田・縄田佳子(21ー11、21―14) |
第2ダブルス | 〇伊東佑美・清水一希2ー0石橋舞・岩谷(21ー17、21―14) |
第3シングルス | 〇前田悠希2ー0藤田百合子(21ー9、21―11) |
戦評
男子
昨年、苦戦を強いられた中大と対戦。新チームとして成長をみせた。
第1シングルスは昨季インカレ王者の五十嵐と対峙。序盤は互角の戦いを繰り広げるが、桐田が五十嵐の素早いプッシュにも対応。それが相手のミスを上手く誘い出し、7連続ポイントで相手を突き放す。最後は気迫のこもったスマッシュを決め、21-16で第1ゲームを先取。第2ゲームはインターバルまで11-10の接戦に。後半に6連続ポイントを奪われるも、最後まで粘り強く相手を追い込む。憧れの選手だという格上の五十嵐に快勝し、ガッツポーズで喜びを露わにした。
桐田の勝利に沸くベンチ
第2シングルス、昨日はほろ苦いデビュー戦となった山澤が出場。昨季インカレ3位の大関に対し、相手のリズムを崩すことができない。山澤も攻めの姿勢でスマッシュを決めるなど反撃するも、試合は終始相手のペースに進み、15-21、19-21とストレートで敗戦。今日も大学の厳しさを痛感する一戦となった。
シングルスは「まだ修正点がたくさんある」と語る
第1ダブルスの野村・西川ペアは、圧倒的な強さを見せつけ、相手に隙を与えない。第1ゲームは21-11で圧勝。続く第2ゲームも抜群のコンビネーションを見せる。野村の鋭いスマッシュと西川の緩急をつけた攻撃で21-15と安定感のある勝利。
安定した試合運びでチームの勝利に貢献した
第2ダブルスは公式戦初コンビとなる桐田・山澤ペア。わずか1週間前にペアを組んだというが、互いにカバーし合い着実に点を重ねていく。2人の攻めの姿勢に相手は打ち崩され、21-14、21-19で危なげなく快勝。
攻撃力のある選手どうしのペアだ
この時点で3勝した法大の勝利が決定。第3シングルスに出場した野田はシーソーゲームを展開。マッチポイントで同点に追いつかれると、取っては取り返されの両者譲らぬ攻防を繰り広げる。しかし長いラリーにも粘り強く対応し、相手のミスを誘って第1ゲームは26-24。続く第2ゲームも連続スマッシュを決めるなど、安定感を見せ、21-16のストレート勝利。
2年目を迎える野田はしっかりと試合に勝ち切った
法大は強豪中大に対し、4-1の快勝。またこの4勝全てにおいてストレート勝利を収め、昨日の悔しい敗戦を晴らすような結果となった。今年こそ全員一丸となって、悲願の団体優勝を掴んで欲しい。(大平佳奈)
女子
リーグ戦2日目となる今日は、青学大との対戦となった。
昨日に引き続き、第1シングルスには勝俣莉里香(営3)が出場した。序盤はミスが目立ち、9-11でインターバルを迎える。しかし、持ち味の力強いスマッシュで相手の体勢を崩すなど徐々に調子を上げ第1ゲームをものにした。第2ゲームでは、長いラリーで粘りを見せ相手のミスを誘う。21-14で勝利し、チームを勢いづけた。
第1シングルスとしてチームを勢いづけた
第2シングルスに出場した伊東佑美(営2)は、2ゲームともに互いに一点を争う接戦に。第1ゲームは、相手のミスにも助けられ21-19とする。続く第2ゲームは、終盤にミスが重なり連続6失点。14-17と逆転を許すも冷静に相手のミスを見極め、再び逆転に成功した。
シングルスの確実な一本となれるか
第1ダブルスには、昨日惜しくも敗戦した宮浦玲奈(国4)、勝俣ペアが出場。出だしこそ相手に3点を先取されるも、強烈なショットで相手を圧倒し8連続ポイントで一気に流れを引き寄せた。第1ゲームを21-11で奪うと、第2ゲームでは宮浦のスマッシュが冴え渡り危なげなく勝利。この時点で法大の勝利が確定した。
勝利に近づきガッツポーズを見せる
第2ダブルスには、伊東・清水一希(人2)ペアが臨む。昨日がリーグ戦デビューとなった清水だが、相手の揺さぶりにもしっかりと対応。伊東もシングルスでの疲れを見せず、堅実なプレーを見せる。相手ペアの粘りに苦しめられる場面もあったが、気持ちを切らさずに勝ち切った。
チームの大きな戦力として期待がかかる
第3シングルスに出場した前田悠希(営4)は、落ち着いたプレーで序盤から相手を引き離す。その後も鋭いショットを連発し相手を圧倒すると、21-8と大差で第1ゲームを奪う。第2ゲームでは、巧みに相手に揺さぶりをかけストレートで勝利。
4年生としての安定感を見せつけた
「5-0で勝ちにいく」という昨日の目標を見事に体現してみせた。全ての試合にストレート勝利し、完全勝利を収めた法大。勢いそのまま、狙うのはもちろんリーグ優勝だ。(下河辺果歩)
監督・選手インタビュー
桐田和樹
ー今日の試合振り返って
今日はシングルスがすごい勝負で、格上の相手だったのですが引かずに自分のプレーができたのでよかったと思います。
ー五十嵐選手の印象は
前に詰めるのがとても速くて、プッシュとか打たれる場面が多かったのですが、前回1回やって結構どんな感じで来るかが分かっていたので、それに対応して相手のミスを誘えたので、良かったかなと思います。
ー1ゲーム目の7連続ポイントが印象に残っていますが
多分向こうも(自分が)年下だし、負けたくないという思いから焦ってて、ミスしてくれたというのもあって、自分はとりあえず外に出さないようにしただけなので、それが相手を引かせるのが良かったのではないかと思いますね。
ー試合後にガッツポーズをされていましたが、どういう気持ちでしたか
やはり自分が憧れているというか、目標にしている選手なので勝てれば自分の自信にもなるし、これからに繋がると思うのですごく嬉しかったです。
ー山澤選手とのダブルスのオーダーはいつ決まったのですか
試合の1週間前くらいに1回組んで、第1ダブルスの西川、野村と競ったので出るという感じになりました。
ー練習にはどのくらい取り組みましたか、また組んでみての相性はどうでしたか。
1週間くらいですね。お互いシングルスプレーヤーで、お互いカバーし合えることが逆に変なことせずに、ミスしないということでいいんじゃないかなと思います。
ー山澤選手以外とダブルスの練習はしましたか
4月に入ってからは結構野村とかと組んだりしていたのですが、急に山澤とも組むことになりましたね。
ー今後もダブルスとして出場はしますか
団体戦は多分山澤と組むことになると思います。
ー監督から言われたことは
とりあえず自分たちがシングルス勝てば、ダブルスは西川・野村が取ってくれるので、ダブルスに関しては特に何も言われないですね。
ー強豪中大を破りましたが
優勝するにはそこにも勝たないといけないので、勝って当たり前くらいにしたいなと思います。
山澤直貴
ー今日の勝利について
初めてのリーグ戦で昨日勝てなくて、今日もシングルス負けたので、どうにか今日初勝利を挙げられて良かったです。まだ、シングルスに関してはまだ修正点がたくさんあるので、明日明後日で修正して、早稲田戦で自分のプレーができるようにしたいです。
ー具体的な修正点は
昨日よりは堅くならずにできたと思うのですが、勝負所での球出しだったり、気持ちの持ち方だったりで、相手にやられてしまったのでそういうところですね。もっと周りをみたり、余裕を持ってプレーしたいです。
ー今日の試合について
昨日よりは良かったです。初勝利もしましたし、チームも勝ったので、貢献できたので良かったです。自分的にはシングルスで勝って貢献したいです。
ー昨日の試合について
高校の時と全く違くて、圧倒されました。相手のとの勝負というより自分との勝負だなと感じました。今日は少し慣れたと思うんですけど、今日勝った勢いのままいきたいです。
ー高校と大学の違いはどんなところですか
自由なところですかね。応援ですね一番は。応援の力は高校とまた違って、圧倒されたというか刺さりましたね(笑)
ー昨日からどのように心を入れ替えましたか
昨日悪すぎたので、今日は落ち着いて試合をしようと思いました。勝負どころで気持ちが入らなかったというのが今日の課題だったので、これからどんどん良くしていきたいです。
ーダブルスについて
練習はどのくらいしましたか桐田さんとはあまりしていません。あまりしすぎると良くないペアなので。
ーシングルスとダブルスどちらも出場されていますが体力面などは気になりますか
高校の時もやっていたのでそれはありません。ただ高校と違ってダブルスやってからシングルスではないので、シングルスプレーヤーとしてシングルス負けると心にきちゃいますね。
ー桐田さんとのペアの強みは
あまり難しいことを考えないことです。自分が前作って、桐田さん打ってくれるのが一番良い形だと思うので、そういう形ににもっていきたいです。
ー次戦への意気込みを
全勝で勢いにのっている早稲田なので、しっかりシングルスもダブルスも気持ちを入れて自分のプレーで勝ちにいって、チームに貢献したいです。
野田悠斗
―試合を振り返って
勝負が決まった状態でまわってきて、勝ったんですが、自分のいつものプレーができなくて、ちょっとチームの雰囲気が悪くなったかなという感じですね。勝手に焦っていました。
―1ゲーム目は競った試合に勝ちきりましたが勝因は
自分の方が最後少しだけミスをしなかったことです(笑)。
―久々のリーグ戦出場でした
緊張はしなかったんですが、いい状態で試合がまわってきて負けたらダメだっていう意識はありました。
―試合後には監督やコーチからはどんなことを伝えられましたか
自分はスピードと筋力がないという課題と自分の流れが悪くなったときに弱々しい、ということです。褒められてはいないですね(笑)。
―去年団体戦では勝っていない中央大から勝利を挙げましたが
嬉しいですね。昨日負けてチームとして一勝一敗にできて、流れはまたよくなったのかなと思います。
―次の試合に向けて
来週から全勝できるように頑張ります!
宮康二 監督
―昨日今日の2試合の総括をお願いします
リーグの下位のチームと当たっているのでそういう意味ではやりやすかったというのと、それによっていい流れになっているのかなという感じですね。デビュー戦で初めて出ている選手も何人もいるので、いきなり強いところとやってガツンとやられると流れは悪くなりますので、次の試合につながる試合ができたかなと思います。
―チームの状態としては
レギュラーで使おうとしている子たちにけが人がいないので、こちらが今使いたいと思っている選手を使えているという状況でいうと、そこそこいい状態なのかなと思います。
―宮浦・勝俣ペアは今後もエースダブルスとして起用する予定ですか
ユニバーシアードの代表にも決まっていますし、ポイントゲッターとしてチームを引っ張ってもらいたいですね。ただ代表ということによるプレッシャーというか、そういうことが結構あるみたいなので、そこはうまく和らげていきたいなと思っています。どこの試合にいっても負けられないという思いが強いんですね。自分が日本代表でやっているのに、そこにはいっていない選手には負けられない、という。そのことによってプレッシャーを感じて力がはいったり、いろんなことが起きるのでそういう経験の話をしています。またそういうプレッシャーをはねのけてやっていかないといけないんだよというかたちで話をしているところですね。
―昨日の試合で宮浦・勝俣ペアが敗戦してしまった理由は
理由としては2つくらいあって、1つは勝俣がシングルスですごい試合をしているのでちょっとバテ気味だったということ。バテ気味で動きが悪いので、逆に宮浦がなんとかしなきゃいけないという思いが強すぎて空回りしたことです。それから負けちゃいけない、負けられないという思いですよね。いろんなことがあってああいう悪い試合になってしまったんだと思います。
―伊東・清水ペアについては
今の状況では勝ってくれていますし、2年生ペアですから、来年以降やっていかないといけない選手なので、そういう意味も込めて使いたいなと。伊東も清水もどちらかというと精神的にふてぶてしいというか(笑)。あんまり臆することがないんですよね。相手にビビったりせず、堂々とプレーできるプレイヤーなので、そういう意味では使っていきたいですね。
―シングルス陣のここまでの戦いぶりはいかがですか
勝俣はある程度やるんだろうなと思っていたんですけど、伊東も思ったよりも頑張ってくれていますね。前田は就活もしているので、練習時間が少ないところもあるのですが、それでもよくやってくれているかなと。本当はもっと力を出せると思うんですけどね。ここまで2試合やったので後半戦はもっとよくなるかなと期待しています。
―1年生については
シングルスの子が多いんですけど、練習のなかでは伊東や勝俣にも勝つところまではいきませんが競ったりするんですよ。なので力は持っていますね。ただ、まだ練習して1・2ヶ月なので、いきなりリーグ戦で使うのは苦しいかなというところがあります。もうちょっとじっくり育ててからチャンスがあれば使いたいなと思います。
―来週の試合に向けて
これからの残りの3チームは上位チームになるので、簡単には勝たせてくれないだろうなと思いますが、うちも勝つために練習してきているので、最後までしぶとくやっていきたいなと思います。
勝俣莉里香
ーシングルスを振り返って
シングルスは、初めてやる相手だったんですけど、いつも通りやれば勝てる相手だと思っていたので変に力まずいつも通りやろうと思いました。第1シングルスは結構今までもやってきて、流れを作るための1番大事な試合でした。もちろん勝って次につなげることが1番だけど、もし負けてしまうにしても負け方っていうのがあると思うので、その後のことを考えて試合をするようにしたいです。
ーダブルスを振り返って
昨日は自分たちがやりたいようにできなくて、でもそれを引きずっていたらいけないなと思ったので今日は今日で気持ちを切り替えて、すごいよかったというわけではないけど、勝つことが1番重要なので勝てて良かったです。
ーシングルスとダブルスの両方に出場されていますが、疲れなどはありますか
心配だったんですけど、練習もどっちもやっているしチームのために足が動かないとか体力が持たないっていう負け方は良くないので、そこは頑張ります。大丈夫です。
ーシングルスとダブルスはどのくらいの割合で練習していますか
半々くらいです。どっちもやります。
ー宮浦選手とペアを組んで時間が経ちましたが、何か意識の変化などはありますか
引っ張ってもらっているのは変わりありませんが、どっちかが調子が悪い時もあるので自分が調子悪い時は助けてもらっているし、宮浦さんが調子出ない時に助けてあげられるようにしたいし、ちょっとはできるようになってきたのかなと思います。
ー冬の間はどのような練習をしてきましたか
走ったり、筋トレをしたり体力面での練習に力を入れました。
ーユニバーシアードの合宿はいかがでしたか
ユニバーシアードの合宿は、本当に上の人たちばっかりで、学校でやっていると自分たちが1番上になってやっているけど、この合宿は本当に上の人しかいないので見るもの全部に刺激されて、参加できていろいろ考えさせられる部分がありました。
ー次戦に向けての意気込みを
次はまたオーダーがどうなるかわからないですけど、自分が二本とるという気持ちは変わらないし自分が取らないと負けてしまうというぐらいの気持ちで試合できるように頑張ります。
フォトギャラリー
- インカレ王者を圧倒した桐田
- シングルスでは悔しい敗戦が続く(山澤)
- 組んで間もないペアだが、貴重な一勝を挙げチームの勝利を呼び寄せた(左奥・桐田、山澤)
- 野田は第1ゲームの26-24に及ぶ熱戦を制した
- 危なげなく勝利した勝俣
- 昨日に続き勝利を収めた伊東
- 宮浦・勝俣ペアは昨日の雪辱を果たした
- 2年生ペアは宮監督からの信頼も厚い(左・清水、伊東)