【バスケ】第93回関東大学3部リーグ戦 対文教大 全勝昇格に向け、開幕戦は43点差快勝スタート
目標である全勝昇格に向けて負けられない初戦。相手は昨季の3部最下位、文教大。第1クォーターこそ流れをつかめなかった法大であったが、第2クォーター以降は相手を突き放し、43点差の快勝。上々の立ち上がりとなった。
試合結果
トータル試合結果
99 法政大学 |
18 | 1Q | 24 | 56 文教大学 |
---|---|---|---|---|
34 | 2Q | 9 | ||
19 | 3Q | 14 | ||
28 | 4Q | 9 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|
#6 中村太地(法2) | 190/79 | PG | 福大大濠 | 11 | 2 | 0 |
#14 植村哲也(文4) | 175/74 | PG | 明成 | 12 | 4 | 1 |
#12 千代虎央太(法1) | 188/75 | F | 光泉 | 6 | 3 | 0 |
#16 竹内悠貴(法3) | 195/85 | PF | 西武文理 | 7 | 6 | 3 |
#24 鈴木悠介(法2) | 197/95 | C | 洛南 | 12 | 9 | 0 |
法政大学交代選手
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|
#30 水野幹太(営1) | 183/75 | PG | 福島南 | 14 | 4 | 4 |
#34 濱田裕太郎(文1) | 186/75 | SG | 育英 | 6 | 6 | 2 |
#23 戸堀勇吾(文4) | 190/78 | PF | 國學院久我山 | 0 | 1 | 0 |
#7 柳川知之(法4) | 192/82 | PF | 明成 | 2 | 2 | 1 |
#10 和田直也(法4) | 187/80 | SF | 幕張総合 | 3 | 4 | 0 |
#8 池下涼星(法4) | 177/72 | G | 法政二 | 0 | 2 | 0 |
#51 早川健星(法4) | 184/80 | F | 座間 | 0 | 0 | 0 |
#2 野口勇樹(法3) | 181/73 | PG | 土浦日大 | 6 | 1 | 2 |
#31 戸井堅士朗(営1) | 195/86 | C | 法政二 | 8 | 1 | 0 |
#13 鈴木蓮(現4) | 180/73 | SG | 東北学院 | 12 | 2 | 1 |
戦評
チームの試金石となる秋季リーグ戦初戦。新生法大バスケ部の真価を見せつけた一戦となった。
第1Q。序盤から法大はテンポよく得点を重ね7-0と一挙7点のリードを奪う。また、サイズの利を活かし、相手をペイントエリアに入れさせない、堅い守りを見せる。しかし残り5分を切った場面からターンオーバーを連発。リズムの狂った法大はイージーミスも増え、残り2分で15-17と逆転を許す。文教大も積極的に速攻に走るようになり、18-24とリードを広げられこのクォーターを終える。
第2Q。法大は濱田のスリーポイント、水野のドライブなどで25-26と一気に追いつき、流れを奪い返す。竹内悠、戸井のインサイド陣の活躍もあり、確実にセカンドチャンスをものにして、早い展開から着実に点差を広げた。このクォーターだけで34得点を挙げ、52-33で後半へ。
第3Q。法大は足を動かした堅守を見せ、さらにじわじわとリードを広げる。しかしお互いにミスが増え始めた場面で、文教大は遠藤を中心に攻撃を組み立て、残り2分で63-47と点差を詰められるが、鈴木蓮が落ち着いて速攻を決めるなど流れを渡さない。71-47で最終クォーターへ。
第4Q。開始からトランジションの早い展開に。さらに法大は前からプレスディフェンスをしかけ、さらに点差を広げる。またこのクォーターで野口、柳川、早川、池下が今試合初登場。1試合を通して多くの選手を起用し、選手層の厚みが実証された。結果99-56と快勝し、リーグ戦は幸先の良い白星スタートとなった。
昨年は苦しみもがき、悔しい3部降格を味わったバスケ部。選手たちがこの夏に得た手応えも徐々に形として現れつつある。悔しさを糧に、目指す場所はただひとつだ。(本間美来)
選手コメント
植村哲也(文4)
―今日の試合を振り返って
こういう言い方はあまり好きではないのですが、初戦ということでバタバタした部分がありました。今回は昨年3部の最下位のチームとの試合で、気を抜いていた訳ではないと思うんですけど、リバウンドとかルーズボールだったり細かいところが足りないなと思ったので、た今後もっと上位のチームとやっていく中でそういうところをしっかりやっていく必要があると思いました。
―第1Qでリードされてしまったのはどういったところに原因があったのでしょうか
ターンオーバーが多かったです。ボールを回していく中で、ボールマンが攻めればいいだろうという雰囲気があって、インサイドに入れたあとに周りが全く動かないという時間帯があったので、そこが原因かなと思います。
―2番ポジションでの出場となりましたが
2番でもつくりに関しては声を出したりすることはできるんですが、主導権がどちらにあるかですよね。1番の選手がこうつくりたいと思ってることと、自分の思ってる部分にギャップはあるんですけど、それも彼らの経験になると思うので、それを尊重しつつ、まずい流れのときは自分がしっかりリードしていかなきゃなと
思います。
―今日はチームで99得点をあげましたが、試合を通じて点数をつけるなら何点になりますか
いや全然ですね。(点数は)半分もいってないんじゃないですかね。変な言い方ですけど、ある意味普通にやるというか、おしゃれなパスも必要なく、ただ縦に割って、全員が攻め気を持って、相手が寄ったらパス、寄らなかったらシュートというシンプルなことをやっていくべきだと思います。練習の紅白戦よりも相手のディフェンスがゆるいので、予期せぬときにノーマークになったりするとは思うんですけど、そういうときこそハイローなどシンプルな動きをやっていった方がいいと思います。
―試合全体として点を取られすぎた感はありますか
取られすぎですね。もう20点はおさえることができたと思います。
―今回の文教大の様な小さくて速いチームを法大は苦手としているイメージがあります
4番ポジションが外に連れ出されたとき、ドライブで抜かれてないのにヘルプにいっちゃってノーマークをつくってしまうことが多いと思います。2線ではなくて3線が出ちゃってゴール下がノーマークになったりとかが多いです。
―明日の試合に向けて
ディフェンスを最初からタイトにやって、ぶっちぎりで勝つしかないです。
野口勇樹(法3)
ー今日の試合を振り返って
今まで体が大きい相手が多かったんですけど、今日はスタートからファイブアウトで小さい選手が多かったです。そういうところのやりづらさはあったと思います。体のあたりが1部や2部とは違うので多めにファウルが取られてしまいました。あと、最初の入り方が固いかなって思います。
ー今日は第4クォーターからの出場となりました
僕が出る時は(池下)涼星さん、(早川)健星さん、柳川さん、戸堀さんとか4年生と出ることが多いです。ガードとして出ます。最後なので、4年生に点を取ってもらいたいなって思ってます。
ーアンスポーツマンライクファウル後のフリースローの失敗について
元々シュートが得意ではなくて、今日のスリーポイントはたまたま入っただけです。ほとんどのシュート苦手なので。応援席からのあおりに乗ってしまいました(笑)。
ー苦手なシュートをカバーするような自分のプレーの長所は
僕は(中村)太一とか(水野)幹太みたいに得点能力があるガードではないし、センターになれるくらい大きいわけでもないんですけど、強いて言うなら1番、2番、3番もできるっていうところで補えるのかなと思います。
ーDリーグではなくてリーグ戦メンバーに選ばれた背景は
玉城がけがしたのも大きかったと思います。自分は元々Dリーグだろうなって思っていました。なんで自分がリーグ戦のメンバーになったのかは分からないです。練習中はDリーグのメンバーでやることが多かったので少しびっくりしました。
ーリーグ戦の目標は
(植村)哲さんが言ってたように全勝で昇格することです。試合の終盤に出ることが多いので4年生に点を取ってもらえるようにっていうことが個人的な目標です。あとは少しの時間で自分の持ち味を出すことです。
フォトギャラリー
- わずか4分弱の出場ながら、2本のスリーと2つのアシストでアピールした野口
- 昨季リーグ戦以来の本格復帰となる鈴木蓮はベンチから12得点
- ターンオーバー9は課題だが、そのスピードやパスに圧倒的ポテンシャルを感じさせた水野
- 植村は2番ガードとして、中村、水野らをサポート
- 中村の醸し出す大ベテランのような落ち着きはハードワークからくる自信か
- 3部ではサイズ、スピード両面でミスマッチをつくれる千代
- 197㎝、95㎏の鈴木悠の前に相手ディフェンスはなすすべがなかった
- 開幕戦は3P0本に終わったが、今季シューター和田の爆発が見られることだろう