【アイスホッケー】平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A 対東洋大 1回戦 衝撃の2Pシュート0 宿敵東洋大に攻撃陣をシャットアウトされ完封負け
平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A
2017年9月9日(土)
ダイドードリンコアイスアリーナ
春の関東大学選手権で3位に入り古豪復活の狼煙を上げた法大。夏を超え迎えたリーグ戦で真の力のぶつかり合いとなる。開幕戦は2年連続で東洋大との戦いに。開始早々に失点するとその流れを立て直すことができず0-5で開幕黒星発進となった。
試合結果
トータル試合結果
0 (19) |
0(6) | 1P | 3(18) | 5 (47) |
---|---|---|---|---|
0(0) | 2P | 1(20) | ||
法政大学 | 0(13) | 3P | 1(9) | 東洋大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|
東洋大 | 01:41 | 12 成田壱皇 | 8 坂元佑 | ― | ― |
東洋大 | 05:53 | 11 所正樹 | 26 川口竣耶 | 20 猪狩大智 | ― |
東洋大 | 12:21 | 13 出口圭太 | 21 古川誠也 | ― | PK |
東洋大 | 25:23 | 29 中村太一 | 13 出口圭太 | 21 古川誠也 | PK |
東洋大 | 59:37 | 9 坂井優一 | 11 所正樹 | 20 猪狩大智 | ― |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | 67 志田凌大(文2) | 91 土田啓太(法1) | A 29 石田和哉(営3) | A 14 松井洸(法2) | 76 田畑秀也(法2) |
2 | 10 鈴木翔弥(営3) | C 11 西口開羅(法4) | 72 土屋光翼(法1) | 18 川上朝日(法4) | 4 福島勇啓(文2) |
3 | 19 三田村哲平(営2) | 17 横須賀翔太(グロ2) | 23 沼田翔(法3) | 7 上村光輝(営3) | 27 小堀健祐(法2) |
4 | 47 佐藤佑亮(人3) | 80 澤口迪弥(営4) | 81 工藤将一郎(法3) | 44 船越準平(法3) | 1 新田谷兼翔(人1) |
※GKは#39中島康渡(法1)。控えに#33 伊藤崇之(法3)
第1節終了時点順位表
順位 | 大学名 | 勝‐GWS勝‐GWS敗‐敗 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝点 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 明大 | 1-0-0-0 | 6 | 1 | 5 | 3 |
2 | 東洋大 | 1-0-0-0 | 5 | 0 | 5 | 3 |
3 | 中大 | 1-0-0-0 | 5 | 3 | 2 | 3 |
4 | 早大 | 1-0-0-0 | 3 | 1 | 2 | 3 |
5 | 慶大 | 0-0-0-1 | 3 | 5 | -2 | 0 |
6 | 日体大 | 0-0-0-1 | 1 | 3 | -2 | 0 |
7 | 日大 | 0-0-0-1 | 1 | 6 | -5 | 0 |
8 | 法大 | 0-0-0-1 | 0 | 5 | -5 | 0 |
試合経過・日程
順位 | 日付 | 対戦相手 | 結果/練習開始時間 |
---|---|---|---|
1 | 9月9日(土) | 東洋大 | 0-5 |
2 | 9月10日(日) | 早大 | 17:30 |
3 | 9月16日(土) | 中大 | 17:00 |
4 | 9月18日(月) | 明大 | 15:00 |
5 | 10月1日(日) | 日大 | 17:30 |
6 | 10月8日(日) | 慶大 | 17:30 |
7 | 10月14日(土) | 日体大 | 14:30 |
8 | 10月21日(土) | 東洋大 | 14:30 |
9 | 10月28日(土) | 早大 | 14:30 |
10 | 11月3日(金) | 中大 | 15:00 |
11 | 11月5日(日) | 明大 | 15:00 |
12 | 11月12日(日) | 日大 | 12:30 |
13 | 11月23日(木) | 慶大 | 10:00 |
14 | 11月26日(日) | 日体大 | 12:30 |
戦評
今日の対戦相手は東洋大。激しく当たるディフェンスで攻撃の芽を摘んでくるチームだ。春の準々決勝で勝利した相手に対し、1ピリで流れを失ったまま零封負けとなった。
開始1分でゲームは動く。相手のミドルシュートが正面に飛び、中島が止めたように見えたが強引に押し込まれ先制を許した。その後もDゾーンでの時間が続き、5分に追加点を許す。ワンチャンスを生かしたい法大は11分、ターンオーバーから西口が抜け出しGKとの1対1に。ここでシュートはGK正面に飛び得点とはならない。するとPKで迎えた12分に速いパス回しからサイドを振られ追加点を許し、1Pだけで3点のビハインドを負う。
2Pはペナルティが多くなり、東洋大ペースに。25分に追加点を許すとその後も攻め込まれる展開が続く。ここで奮闘したのがけがのため出遅れていた中島。大学初出場ながら、勇猛果敢に前に出るキーピングでゴールを守る。その動きが攻撃陣にも波及したのか、KPでも石田、志田を中心にリスクを負ってでも点を取りに行く姿勢を見せる。しかしそのまま時間だけが過ぎた。このピリオドはシュート0と完全に押さえ込まれてしまう。
3Pでは足の動き始めた法大陣がリズムを取り戻し始める。西口、鈴木の連携や沼田、小堀らの見せる波状攻撃で相手ゴールに迫る。Dゾーンに戻されても法大キープの時間は続き、流れがやって来る。しかし昨季の対戦時にもなかなか破ることのできなかった水田勇輝の壁は厚かった。難しい体勢でもしっかりキャッチングしてくる相手に為す術はなかった。終了間際にはミドルシュートを坂井優一に流され、5点目。0-5で敗れた。
無得点、各ピリオドで失点と厳しい開幕戦となった。しかしその中で初出場した中島の好セーブの多さや横須賀のスピードなど新発見の多かった試合になったはずだ。14試合という長丁場のリーグ戦はまだ始まったばかり。すぐさま修正して明日の早大戦へ向かう。(飯田翼)
監督・選手インタビュー
木谷克久 監督
―試合を振り返って
走り負けと当たり負けに尽きますね。1Pに3点入れられてそのあとは良かったですが、1Pで走られすぎです。
―1失点目は微妙な判定になりましたがチームの雰囲気は
悪くはなかったはずだが、レフリーに対するペナルティの取り方や不満が俺も選手もあったと思います。
―その後も失点を重ねる展開になりましたが
正面のシュートはなかったけど、リバウンドを詰められて入れられた感じですね。10個はあったので、反則が多いのも負けの原因です。
―GKについてはサマーカップでは併用していた中で、今日は中島選手でしたが
春はけがもあり出れなかったのですが、どのくらいやれるのかを試すいい機会だと思いました。体調や調子も良さそうなので起用しました。
―2Pではシュート0本となった攻撃陣は
2本くらいあったと思うのですが、GKに当たったのが0ということでした。2P終わって声を掛けたので、3Pは少し良くなりました。0なんて初めてだと思います。
―徐々に後半にかけて調子を上げたように見えましたが
足が動いてきたという感じがありました。あと当たり負けなかった部分ですね。向こうの運動量がちょっと落ちたのかなと思う部分もあります。だから3Pまで勝負を持ち込めれば、いいと思います。1P、2Pは我慢が必要です。1点くらいで抑えておけば勝負ができたと思います。
―秋に向け夏に強化してきた点は
特に強化はしてないですが、PKでの守り方や足をつけることです。スピードがないと勝てないのでスピードをつけるようにはしてきましたが、まだ出てないですね。
―8月の日本代表候補合宿には松井選手が選出されましたが
松井は学生の中で1,2を争うプレイヤーだと思うので、このまま選ばれてほしいです。中大の簑島(圭悟)くんと2人で学生で選ばれればいいなと思います。
―今季の目標
目標は優勝と言いたいですが、Aクラス、3位くらいには入れるようにしていきたいです。
西口開羅
ー今日の試合を振り返って
夏の大会でも反則からスタートして、流れも何もないまま相手のペースになることがあり、それが今日の試合でも出てしまいました。僕らから見て予想外のところで取られたところもありましたが、反則の数を見てもその時間だけで1ピリオド作れるほど多かったです。3ピリオドは一瞬流れが良くなったのですが、そういうところで反則をしてしまうと今日の様な試合になってしまいますね。今日の敗因は反則を取られたことに尽きますね。
ー5失点でしたが守備については
最後の方はキルプレーでも抑えることができたのでそこは次の東洋大戦に繋がると思います。
ー無得点に終わった攻撃について
明治などと比べるとタレントは揃っていないので、僕たちもがむしゃらにやらなきゃいけない部分はあると思います。なので、練習でもシュートを打つように言っていましたが、1、2ピリオドはそこができなかったですね。
ー自身のプレーについて
僕はキャプテンでセットのセンターでもあるので、チームをまとめなければいけないなと思っていましたが、決定機を決めきれずそこで決めていればいい仕事ができたのかなと思います。そういうところで決めて頼りになるキャプテンになりたいとずっと思っていますが、今日はできなかったので明日は切り替えてやっていきたいと思います。
ー法大が目標とする勝ち方は
春の様な形がベストだと思っています。攻める力はあると思いますがやはり、点を取られるとキツくなってくる部分はあるので、しっかり守って速い攻撃をするのが理想ですね。
ー今季の目標は
今日と明日の連戦で東洋と早稲田と当たりますが、そのチームには関東選手権や夏の練習試合で勝っているのでそういったところを取れば全日本も見えてきて、明治、中央も食えると思います。1敗したのは大きいですけど、僕たちは全日本を目標にやっているので気を引き締めてやっていきたいと思います。
中島康渡
―今日の試合を振り返って
最初の1失点目が不運といえば不運ですけど、そこで流れを崩したりだとか自分的にも気持ちを動揺してしまったのが今日の失点につながったのかなと思います。2ピリ以降はそこから切り替えられたので、1ピリが駄目だったのが敗因だったのかなと思います。
―今日は大学初出場でした
緊張はあったのですが先輩方もいたので先輩の肩を借りるようなプレーできればなと思っていました。
―強豪の東洋大との対戦でしたが、どういった心持で臨みましたか
どんどん打ってくるチームだったので、そこでリバウンドを出さないようにと心がけてやっていました。
―その点は振り返っていかがでしたか
最初は全然リバウンドも出ていたのでそこはダメだったかなと思います。
―そのほかに課題はありますか
最後の最後で決められたりだとかチャンスがこっちに来ている場面で逆に相手にチャンスを与えてしまったりだとかがあったので、次の試合に向けて修正できればいい試合ができるのかなと思います。
―8月のU-20代表候補合宿について
あまり状態はいいとは言えなかったですが、そこでベストは出せたのかなと思います。
―法大で生かしていきたいこと
代表に選ばれたらそこでも頑張って、チームを勢いづけられる選手になれればと思います。
―最後に明日の早大戦に向けて一言
出れるかは分からないですが、出たときには気持ちをしっかり高く持ってやることと出れなかったとしてもチームに徹することを意識して頑張っていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 東洋大キラーの石田も今日は苦しんだ
- 5失点のホロ苦デビューとなった中島
- センターとしてフェイスオフを行う横須賀
- プレーでも頼れるキャプテンになりたい西口
- 相手の厳しいチェックに苦しむ三田村
- 持ち前のテクニックで相手を翻弄した土屋
- 西口との連携など随所に積極性の見えた鈴木
- スピードを生かし走り回った沼田