【フェンシング】第72回関東学生リーグ戦 主軸の不在響き全種目で王座逃すまさかの結果に
第72回関東学生リーグ戦
2019年5月8日(水)~10日(金)、13日(月)~15日(水)
駒沢オリンピック公園室内球技場
王座進出目指す関東学生リーグ戦(リーグ戦)。法大は初日から男子フルーレがまさかの2連敗。王座進出を逃した。大会初日以降も、男女エペ、男女サーブルが奮闘するも最高位は女子サーブル、男子フルーレの3位。秋の関東インカレへ向けて再出発をする。
※掲載が遅れましたことお詫び申し上げます
試合結果
大会1、2日目結果
種目 | 出場メンバー | 試合詳細 | 順位 |
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男子フルーレ | 敷根崇裕(法4)、鈴村健太(法3)、北村透海(社2)、岩田圭介(法2)、中村太郎(法1)、村上拳(文1) | ●36‐45慶大、●33‐45中大、〇45‐25早大、〇45‐30明大、〇45‐37日大 | 3位 |
女子フルーレ | 梅津春香(国文4)、高田真帆(法3)、山口萌々(文2)、武藤未澪(文1) | ●34‐45早大、〇45‐31専大、〇44‐43日大、●20‐45日体大、●28‐45日女体大 | 4位 |
大会3、4日目結果
種目 | 出場メンバー | 試合詳細 | 順位 |
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男子サーブル | 古田凌大(文3)、小野大貴(文3)、武捨大輔(文3)、山本真太郎(営2) | ●39‐45日体大、●39‐45中大、〇45‐40専大、●37‐45早大、●37‐45日大 | 5位 |
女子エペ | 前田友菜(文4)、新井ひより(営3)、加藤有紗(営2)、鈴木詩(文1) | ●32‐45慶大、●32‐45早大、〇45‐31学習院大、〇45‐38日大、●28‐41明大 | 4位 |
大会5、6日目結果
種目 | 出場メンバー | 試合詳細 | 順位 |
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男子エペ | 川北信海(文4)、沢村拓哉(営3)、名倉京佑(文2)、浅海正哉(文1)、安斎一豪(法1) | ●20‐45早大、31‐45日大、●36‐45専大、〇42‐36慶大、●35‐45中大 | 6位 |
女子サーブル | 服部妃冬未(法4)、和田佳奈(文3)、稲野邉南(国文2)、吉田真花(法2)、月野敬子(国文1) | 〇45‐32中大、●42‐45東女体大、〇45‐36専大、●39‐45日大、〇45‐33日体大 | 3位 |
大会1、2日目戦評
男子フルーレ
前人未到の4年連続5冠を目指す男子フルーレチームが、今季最初の関門のリーグ戦に挑んだ。
初日の慶大戦、中大戦には主力の敷根崇裕(法4)と鈴村健太(法3)を欠く中で、新入生の中村太郎(法1)を中心とした下級生のチームで挑んだ。初戦の慶大戦は、序盤から積極的なプレーで一時は6点をリードする展開も、中盤以降慶大の猛追を受け、2回り目が終わった時点で30-29とほぼ横並びの展開に。終盤も流れを取り戻せなかった法大は、36-45で初戦を落としてしまう。これ以上の負けは許されない状況となって迎えた、第2戦の中大戦。前半は激しく競り合う展開が続くも、後半に入り、徐々にリードを広げられてしまい、最終的に33-45で敗戦。まさかの2連敗で初日を終えた。
敷根、鈴村が合流した2日目。初日の2連敗で優勝が限りなく遠い状況になったが、わずかな望みにかけて戦う。第3戦の早大戦、敷根、鈴村の両エースが序盤に流れを作ると、下級生の中村や岩田圭介(法2)も相手を圧倒。順調にリードを広げ続けた法大は、45-25と圧勝で今季初白星を飾った。続く明大戦でも序盤から快調にリードを広げてゆく試合展開に。この試合でも最後まで流れを手放すことなく、45-30で2連勝となった。2勝2敗で迎えた最終戦の日大戦。1回り目では一時6点差のビハインドとなるなど劣勢の展開で試合が進んだが、中盤、中村の活躍で逆転を果たすと、敷根の5連続ポイントなどもあり、45-37と逃げ切って勝利。最終戦を勝利で飾った。
3勝2敗で3位と初日のつまづきが命取りとなった法大。今季1つ目のタイトルながら早くも逃す結果となってしまった。
女子フルーレ
昨季のリーグ戦では5位と振るわなかった女子フルーレチーム。雪辱をかけて今季のリーグ戦に臨んだ。
初戦の早大戦では、序盤からリードを許しながらも必死に食らいつく展開を見せる。しかし終盤、相手に7連続ポイントを許すなど一気に失速し、34-45で敗戦となった。続く専大戦では、高田真帆(法3)の活躍で1回り目からリードを奪うと、そのまま逆転を許さず、最後はエースの梅津春香(国文4)が締めて45-31で勝利。今季初勝利を挙げた。
1勝1敗で初日を折り返した法大。2日目の第3戦では日大との対戦となった。前半をリードされて折り返した法大だったが、梅津の怒涛の12連続ポイントなどで猛追。最後回りで43-43の同点のままタイムアップ。続く1本先取の延長戦を梅津が見事に制し、2勝目を挙げた。しかし、日体大との対戦となった第4戦では、2連勝が嘘のような絶不調に。1回り目を終えて3-15と大量のリードを許す厳しい展開で試合が進む。結局最後まで一矢報いることのできなかった法大。20-45の惨敗を喫した。2勝2敗の成績で迎えた最終戦。日女体大を相手に上位浮上をかけた1戦に臨んだ。しかし、この試合でも日体大戦同様序盤から押されてゆく展開に。最後まで流れを取り戻せなかった法大は28-45と2戦連続で惨敗を喫し、2勝3敗の4位でリーグ戦を終えた。
大会3、4日目戦評
男子サーブル
柳嘉亮、横尾知浩(共に平30年度卒)が抜け、2、3年生が中心となった男子サーブルチーム。古田凌大(文3)、小野大貴(文3)、武捨大輔(文3)、山本真太郎(営2)らで王座進出を目指した。
戦いは苦しいものだった。日体大戦では2回り目の古田が逆転し、続く小野が点差を広げた。しかし、中盤から失点が続き、39-45と競り負けた形で敗戦。第2戦の中大戦も3回り目と7回り目で同点に追いつくも終盤で手痛い失点が続き39-45と惜しくも及ばず。しかし、第3戦では中盤でリードを許したものの、3回り目で古田が逆転に成功。続く山本が点差を引き離すし45-40で勝利を飾った。早大戦は7回り目まで11点差と大差をつけられたものの、最後回りの山本が8得点と奮闘。それでも勝利ならず最終戦へ挑んだ。最終戦の日大戦も37-45と及ばず今リーグ戦は1勝4敗で5位と悔しい結果となった。
女子エペ
女子エペは村上久美、富永恵美(共に平30年度卒)がチームから抜けたものの、前田友菜(文4)、新井ひより(営3)と既存メンバーが中心となってチームをけん引。加えて、加藤有紗(営2)、鈴木詩(文1)が新戦力として活躍が期待される。
第1戦の慶大との試合は序盤から連続得点を許し、苦しい展開に。追い上げはかなわず、敗戦。続く早大戦も2回り目まで同点と互角の戦いを見せる。しかし、中盤に失点が続く。この試合の最後回りを新井が務めたものの32-45と勝利はならなかった。大会3日目の最終戦となった学習院大戦では序盤から着実に得点を重ねる。7回り目に前田が8得点をあげる強気のプレーで快勝した。日大戦では途中試合が中断する場面があったものの、前田が集中力を切らすことなくリードを守り切り、45-38と勝利。
リーグ最終戦の明大戦では2回り目まで互角の戦いを見せるも、中盤から失点し敗戦。女子エペは2勝3敗で4位となった。
大会5、6日目戦評
男子エペ
インカレ王者としてリーグ戦に臨む男子エペチーム。絶対的エースの村山健太郎(デ工4)が不在も、川北信海(法4)と沢村拓哉(営3)が中心となりリーグ戦に臨む。
初戦の早大戦では開始から終始一方的に得点を奪われる展開に。反撃の糸口も見つけられずに20-45で惨敗。黒星スタートとなった。続く第2戦の日大戦も序盤から差をつけられる展開となる。川北の孤軍奮闘もむなしく31-45で連敗となった。3戦目となった専大戦でも序盤に大きなビハインドを背負う苦しい展開に。それでも終盤には浅海正哉(文1)、安斎一豪(法1)の両1年生が食らいつき、点差を縮める。しかし最後は押し切られて36-45で敗戦。初日を3連敗で終えた。
3連敗と苦しい状況下で挑んだ慶大戦。序盤からリードするも、常に一進一退の試合展開になる。7回り目までを終えて同点で最後回りの川北に順番が回る。同時得点が多かったものの、残り1分を切ったところで均衡が破れた。川北の連続得点で32-30と辛勝。貴重な一勝を手にした。しかし、最終戦の中大戦では序盤から得点を許し、35-45と大差で敗戦。男子エペはまさかの最下位となった。
女子サーブル
昨季のリーグ戦では3位と惜しくも王座出場を逃した女子サーブルチーム。雪辱をかけて今季のリーグ戦に臨んだ。
1戦目の中大戦は序盤から拮抗した展開で試合が進むも、中盤以降に引き離した法大がそのもままリードを守り、45-32で快勝。初戦を勝利で飾った。第2戦の東女体大戦も前半は激しく競り合いながら試合が進む。しかし最後にわずかにリードを許しそのまま逃げ切られてしまい、42-45で敗戦となった。続く専大戦では序盤に稲野邊南(国文1)が腕を負傷するアクシデントに見舞われる。しかし、逆境をものともせずに果敢な攻撃を仕掛け、相手に流れを渡さない。互角の展開で迎えた3回り目に和田佳奈(文3)の活躍でリードを広げると、最後は稲野邊が締めて45-36で勝利を挙げた。
大会6日目の試合では前日のアクシデントにより稲野邉が欠場。前日の試合に出場できなかった月野敬子(国文1)がピストに上がることとなった。日大戦は立ち上がりからリードすることが出来ず39-45と敗戦。しかし、最終戦の日体大戦では序盤からリードし、最後回りの和田が1失点のみと奮闘。最終戦を勝利で飾り、女子サーブルは3勝2敗で3位入賞。惜しくも王座進出は届かなかった。
選手インタビュー
中村太郎(男子フルーレ)
―リーグ戦を振り返って
大学での初めての試合ということで、いい緊張感を持ちながら臨むことができたんですけど、初日は敷根先輩と鈴村先輩が不在で自分たち下級生での試合で、エースを任された中で、逆転をしきれなかったのは悔いはあります。しかし、自分のスコアとしては相手に勝てていたので、そこはいい自信につながったので、そこは次の時につなげようと思いました。2日目は先輩たちの足を引っ張ることなくできたので自分的には頑張れたんじゃないかなと思います。
―日大戦では逆転劇に大きく貢献しました
僕が逆転したのが相手のエースの選手だったので、逆転しようという気持ちよりも、1本多くとれば後は先輩たちが逆転してくれると信じていました。1本ずつ取っていったら結果的に自分が逆転できたので、最初から自分が逆転するぞという気持ちではなくて、1本ずつ取って次につなげようという気持ちで逆転できたことは結果的に良かったなと思います。
―先輩方のプレーで参考にしたい部分は
初めて団体を組んだのですが、点を取られても動揺することなく次につなげる、冷静に頭を働かせているところがすごいなと感じました。
―今後に向けて
今大会は自分では頑張れたと思うので、これからもこれを継続・発展できるように頑張っていきたいです。
梅津春香(女子フルーレ)
ー今日の試合を振り返って
良い試合はすごく一体感があったまま臨めていましたが、自分たちが劣勢だった時にベンチワークだったり、声が出なかったりだとかずるずると行ってしまった気がします。
ー延長戦の末勝利した日大戦を振り返って
一人一人が試合に出た時にやるべきことをやっていた気がします。今回2日目ではみんなが共通の意識を持って取り組んでいたことは、相手との近い間合いで勝負をしようということでした。日大戦ではそれができていたので、勝つことができたのではないかと思います。
ーリーグ戦での戦略としては
先ほども言ったことにもつながるのですが、近い距離での勝負をずっと意識していました。
ー1年生の武藤選手について
彼女は挑戦する気持ちがすごく試合にも出ていると思いますし、チームとしてもそのチャレンジ精神で私たちも勢いづきます。今後も期待したい後輩だと思っています。
ー今後へ向けてひとことお願います
個人としては今後東京都シニアの大会があるので、大学生の試合は個人優勝を目指したいです。団体戦では今後3位以上に入れるようにしていきたいと思います。
山本真太郎(男子サーブル)
―リーグ戦を振り返って
自分のプレーが上手く発揮できなくて悔しい部分があったのですが、それを上級生の2人がカバーしてくれたので、自分の経験にもなりました。また今のチームで団体を組みたいと思いました。
―新体制でのチームの状況は
他の大学も強いところが多いので、厳しい部分も多いのですが、負けないように練習していきたいと思います。
―今後へ向けて
今は結果というよりも自分たちができることを明確にして、そこから進んでいきたいと思います。
川北信海(男子エペ)
―リーグ戦を振り返って
決していい結果ではないので、また次につなげていけたらと思っています。
―法政のチーム全体を総括して
メンバー自体は昨年からあまり変化していないのですが、海外遠征などでいない人もいたので、いなくてもしっかり勝てるように関東インカレへ向けて調整していきたいです。
―エペチームに関して実践で得た収穫は
1年生が今回2人メンバー入りをしていて、団体戦の戦い方もまだあまりわからない中での試合だったと思います。ルールが少し変わっているので、少し慣れてきたのではないかと感じました。
―課題は
戦い方が重要だと思いました。大学生になって戦い方も変化してくるので、その点が重要かなと思います。現在1名が海外遠征でリーグ戦に出場することができなかったので、帰ってきたときに団体戦で勝てるようにしっかり組み直しをしていきたいです。
―今後に向けて意気込みをお願いします
ずっとリーグ戦のタイトルは法政がどの種目かで必ず獲ってきました。しかし、今年は落としてしまったので、秋のリーグ戦で頑張りたいと思います。
和田佳奈(女子サーブル)
-リーグ戦を振り返って
1日目と2日目でメンバーがガラリと変わり、予想外のことも起きましたが、達成感がありつつもやりきれなかったことがありました。
-やりきれなかったこととは
日大戦でも負けた試合では一人一人がもう少し頑張れれば違う結果が得られたのではないかと思いました。
-稲野邉選手のアクシデントもあり1年生の月野選手が出場しました
もともと彼女は2日目からしか参加できない予定だったので、2日目に南ちゃんと2人で戦力がアップするかなと思いました。しかし、アクシデントもあったので2日目はあのようなメンバーで挑みました。
-サーブルチームの目標は
学生大会で優勝したいです。もし出場することが出来たら全日本選手権にも出たいです。
-現在の課題は
昨日はそうでもなかったのですが、2日目に至っては準備不足だったと思います。あとは精神面で弱い時があると思います。一人一人がピストに立った時に強い気持ちで向かっていけたらと思います。
-今後へ向けて一言お願いします
秋のリーグではメンバーがどのような形で参加するのか未定ですが、絶対に優勝したいと思います。頑張ります。
フォトギャラリー
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