開幕直前取材
2020年9月26日(土)―28日(月)
オンライン
ついに10月10日、第87回関東大学リーグ戦が開幕する。法大は同11日に日大とアミノバイタルフィールドで初戦を迎える。今回の開幕直前取材はチームの要、山岸達矢主将(社4)に加え、法政大学ORANGEのスタッフ陣がイチオシする5名の選手のインタビューを行った。今日から4日間にわたり、優勝にかける選手の熱い言葉をお届けする。
2020リーグ戦日程
日時 | 対戦校・開始時間 |
---|---|
10月11日(日) | 日大・16:00~ |
10月31日(土) | 東大・13:00~ |
11月15日(日) | 中大・12:15~ |
11月28or29日 | 順列決定戦 |
※『FOOTBALL TV!』で全試合生中継。『GAORA SPORTS』で中大戦と順位決定戦を録画放送予定
選手インタビュー
山岸達矢 主将
―自粛期間を振り返って
チームとしては練習ができない中で頭脳面を上げようということで多くのミーティングを重ねました。身体も動かさないといけないので、チームとしてのオンラインでのトレーニングの時間を設けて、それプラス各個人でできる範囲でやるという形できました。
―自粛期間に個人として行ったことは
トレーニングに加えて、自宅の器具でのトレーニングであったり、ランニング、公園に行って自主トレですね。ポジションの動き、ポジションの練習ってのも1人でできる範囲で行ってきました。
―自粛期間に主将として気を配ったことは
会えない中でもオンラインでコミュニケーションを取ろうというのは思っていて、オンラインのトレーニングの際にも下級生の選手に声をかけてみたりだったりとか、体調であったりをうかがってコミュニケーションを図っていました。
―自粛期間が始まったあたりで辛かった部分などはございましたか
大学3年間ほぼ、家族と過ごす時間よりも部室とかで過ごす時間の方が長かったので、それが一気に無くなったっていうのですごい、喪失感のようなものはありましたね。
―練習再開はいつから
6月の頭からは再開はしています。
―全体あるいはディフェンスで練習が再開してからの練習は
自粛解除になってからはポジション別であっても、ポジションとかで時間帯を分けて人数が集まらないようにして、そこから徐々にポジション単位だったのがディフェンス単位になってという感じでやっていました。ディフェンスとしては頭脳面の部分はしっかり自粛期間にやることができたので、頭に身体がついてくるようにしっかりと基礎からやり直してという感じでした。全体としては最初は飛沫とかの問題でコンタクトとかもできていなかったので、コンタクトがない中でも動きの合わせ方とかそういった部分をやり、とにかく基礎でした。各個人で基礎的な動き、土台作りっていうのはしっかりと行えたと思います。
―個人として強化した部分は
自粛期間のトレーニングが維持するレベルまでしかできていなかったので、今一度サイズアップを図るトレーニングというのをしました。
―現在のチームの状態
初戦まで残り2週間ということで、相手も日本大学。今までの歴史を遡ってもライバル校なので、そこでしっかりと勝ちにいくという気持ちを持って、今も開幕に向けて全員の意識というのが高まってきていると思います。
―日大のお話がありましたが、春にオープン戦が行えなかった中での研究や対策はどのように
スカウティングに関しては昨年の日大の試合動画と、昨年の春の自試合の日大対法政の動画などを見てスカウティングをしました。また(日大の)メンバーの入れ代わりもあって、新入生に対する情報っていうのは少ないので、向こうのホームページのメンバー表などから誰が試合に出てくるのかっていうのを予想したりしています。
―今年は少し変わったリーグ戦となりました。不安な部分もあったかと思いますが、どのようにモチベーションを保ってきましたか
例年より違った形の開催にはなるんですけども、試合ができるということにしっかりと感謝しつつ、今まで(目標に掲げてきた)『日本一』というものは変わらないので、そこの『日本一』へ対する意識、「絶対に日本一になる」という気持ちでモチベーションは保てていると思います。
―部員の皆さんにも同様の声がけなどを
日本一になる機会っていうのは学生の中だと4年間しかありません。自分自身がこの4年間、4年目のシーズンで3回チャンスを逃しているということで、今振り返るとすごくもったいないというか悔しい気持ちがあります。下級生とかっていうのは、下級生の時に「日本一になりたい」っていう気持ちはあまり出せないというか、あまり湧いてこない、自分が試合に出ないと薄れてしまうものなのかなというのも感じているので、ちゃんと「チャンスは4回しかない」と。「絶対そのチャンスを無駄にしないように、後悔しないように今年から『日本一』に対する気持ちをもっと出していいよ」という風には伝えています。
結構残っているのでそこに関しては自信を持っていて先程、川村(智紀、文1)にインタビューしたと思うんですけど、川村とか下級生、1年生とかの控えメンバー、川村以外の控えメンバーとかもレベル高い子がいるので、すごく準備はしっかりできているかなと思っています。
今年の強みっていうよりかは、この4年間掲げ続けている『ダイハードディフェンス』っていう文化が浸透しているのが強みであって、粘り勝つ、最後にTDを取らせないっていう力というのはすごく付いていると思います。
QBの平井(将貴、法2)ですかね。QBというポジションがやはり司令塔であって、昨年シーズン通して戦ってきましたが、2年目ということでその実力っていうのもまた付いてきてると思うので期待したいです。
DBの長島(佑作、文1)くんですね。練習の中でもインターセプト、しっかりとボールを取れています。また、練習の終わりにいつもハドル、集まって話をするんですけども、そこで「誰か下級生話してくれる人いないかな」って振った時に長島
OLユニットですかね。自粛期間もそうですけど、明けてからも全員がサイズアップを図ってて、ここ最近で一番大きいOLユニットができあがってると思います。だから、ブロックであったりステップだったり全てにおいて今までよりも一つレベルアップしていると思ってて、そのOLがいるからこそオフェンスもちゃんと点が取れると思うのでOLユニットに注目してほしいですね。
自分の持ち味っていうのが『ずっとプレー中動き続ける』っていうのがポイントなので、動き続けて最後しっかりとタックルであったりQBをしっかりと仕留めたいと思っているのでそこに注目してもらいたいです。
『学生日本一』です! 自分が入部してから一度も『学生日本一』、『甲子園出場』を達成できていないので、しっかりと法政ORANGEに対して新たな歴史を作ろうと思います。
しっかりとコロナ禍の中でも地道にトレーニングを続けてきました。その成果というものをですね、しっかりと『日本一』という結果で示したいと思うのでぜひ見ていてください。
気迫あふれる熱いプレーでチームを『学生日本一』へと導けるか
山岸 達矢(やまぎし・たつや)
社会学部3年 / DL
法政二 / 170㌢93㌔
(取材:小倉明莉)